三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

超能力を身につけるには



そんな質問を受けました。

「つくともつかないとも言えますね」

曖昧な答えですが、こう言わざるをません。

山の中など自然の中で行をしていると、
普段とは違う能力が開発されます。

たとえば朝起きた時、暖かく感じると雨など、
その日の天候が分かるようになります。

また、方向感覚がすぐれてきて、道に迷わなくなります。
道を覚えているとか、太陽から方向を割り出すということでなく、
自分の行きたい場所の方向が自ずと分かります。

それ以上、私は経験したことがありませんが、
それ以外にも新たな能力が現れてくるはずです。

それは何故でしょう?

人間はもともと動物ですが、社会生活をしていると
野性の感覚は眠っています。

それが、自然の中で生活することによって、
眠っている野性すなわち本能がよみがえってくるのです。

これを一般には超能力というのでしょう。

新興宗教の中には

「超能力が身につく」

ということを売り物にして信者を集めようとする教団も
あるようですが、信仰とこのような能力とは全く関係がありません。

修行の過程によってそのような能力が現われることはあるのですが、
いわば付録のようなものです。

それを目的にして修行するのは
本末転倒といわざるを得ません。


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