ユンタ(^-^)の気付き日記

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五行説の臓器と季節の関係


先日のお話で
木・火・土・金・水の五行のそれぞれの要素に対しての
経絡・臓器のお話をしましたね。

復習しますと・・・

●陰の経絡、臓器
木 → 肝経 ・ 肝臓
火 → 心経 ・ 心臓   そして  心包経 ・ 生殖器系ホルモン関係全般
土 → 脾経 ・ 膵臓/脾臓
金 → 肺経 ・ 肺
水 → 腎経 ・ 腎臓

●陽の経絡、臓器
木 → 胆経 ・ 胆嚢
火 → 小腸経 ・ 小腸  そして  三焦経 ・ 消化器系ホルモン関係全般
土 → 胃経 ・ 胃
金 → 大腸経 ・ 大腸
水 → 膀胱経 ・ 膀胱

ということでした。

今回はこれに季節を付け加えて考えて見ましょう。


以前のお話で

木→春
火→夏
土→土用
金→秋
水→冬

という季節の配当がありましたよね。

五行説というのは
それぞれの要素に当てはまるものが密接に関係しあっています。

ですから、同じ要素の季節と経絡・臓器というのは
密接に関係しあっているというふうに考えられるんです。

たとえば
「木」の要素である春の季節には
陰の臓器である 肝経 ・ 肝臓 と 
陽の臓器である 胆経 ・ 胆嚢 が関係します。

同様に
「火」の要素である夏の季節には
陰の臓器である 心経 ・ 心臓  
  そして  心包経 ・ 生殖器系ホルモン関係全般 と 
陽の臓器である 小腸経 ・ 小腸  
  そして  三焦経 ・ 消化器系ホルモン関係全般 が関係します。

「土」の要素である土用の季節には
陰の臓器である 脾経 ・ 膵臓/脾臓 と 
陽の臓器である 胃経 ・ 胃 が関係します。

「金」の要素である秋の季節には
陰の臓器である 肺経 ・ 肺 と 
陽の臓器である 大腸経 ・ 大腸 が関係します。

「水」の要素である冬の季節には
陰の臓器である 腎経 ・ 腎臓 と 
陽の臓器である 膀胱経 ・ 膀胱 が関係します。

じゃぁ、どういうふうに関係しているかということになるんですが・・・

●たとえば『木』について
木に関係する季節は春でした。
春は冬の寒い季節を乗り越え
暖かくなってくる兆しを徐々に身体で感じてきます。

そして身体を温めるために必要だった脂肪分だったり、
陽のミネラルの古くなったものを排出して行く時期になって行きます。

そのため、身体の中の最大の解毒分解の化学工場である
肝臓・胆嚢のシステムの働きが旺盛になるんです。

旺盛に働くということはとても良いことなんですが
それまでの季節でこの部分に負担をかけ過ぎている人にとっては
肝臓・胆嚢は本当にしたいことが出来にくくて
苦しい状態にもなりやすいということです。

ここがポイントですね!

よく
「木・火・土・金・水のそれぞれの季節には
この臓器、経絡の病気になりやすい・・・」とか言いますが

それはちょっとニュアンスが違うぞということなんです。



実際にはその時期の主役です。
その時期に思いっきり表舞台で派手に活躍して欲しい臓器なんですが
それまでに無理を強いられていると働きたくても働けなくて

いったんリタイアしたスポーツ選手が
もう一度プロの第一線でプレーをさせられているようなもんです(笑)


そりゃ、あんまりかわいそうってもんですよねぇ。。。

ですから本当は、この時期にはこの病気が出やすい
・・・ということでのお手当てはある意味対処療法になっているということなんです。

春であればその前の冬、もしくはもっと前の秋のころにしておく
というのが未病対策ということになるんです。

●同様に『火』については
火に関係する季節は夏でした。

気温も上がり活発に活動が出来るようになってきます。
活動が活発になれば血液の循環もそれにあわせて活発になります。
ですから心臓、循環系ですね。
生物の生殖活動も盛んになります。
そして、そのためにはたくさんの栄養を必要としますね。
消化吸収の牽引役は小腸です。
そしておのずと消化器系ホルモンの働きも活発になりますよね。


ですからここが旺盛に働いてくる時期というふうに考えます。


また、冷え性の人は夏の時期にしっかり汗をかいておくことが最大の養生ですね。
身体の中に食べ物で暖めるという方法もありますが
水毒抜きのためには反対の季節にしっかりとするのが
根治的なものとなりますよね。


●『土』について
土に関係する季節は土用でした。
一年に四回ある、季節の変わり目の2週間を指すんでしたね。

この時期は来るべき次の季節に備えて
脾臓が血液をはじめとする体液の成分調整をしたりしていきます。
胃についても食べ物を受納して備えるという働きをします。

この時期は、調子が悪いと異常に食欲が出て食べ過ぎたり
食欲が極端に落ちたりといったアンバランスを感じたり
しやすくなることがあります。


前も言いましたが、とっても変化のあるときです。
あまりバタバタ動く時ではないんです。

無理をせずに特に身体を労わって
どういう状態かを感じてあげる時期ですね。

●『金』について
金に関係する季節は秋でした。
だんだんと寒くなる季節です。

そして「天高く馬肥える秋」です。
冬に備えて食べよとばかりに美味しい物がたくさん出来ます。
当然、いつもよりも多く身体に栄養を摂りいれます。
大腸からの排泄がしっかりと働いてもらわないと困りますね。

この時期に便秘気味の人、腸内環境が悪くて便や おならが
異常に臭い人などは要注意ですね。
夏に暴飲暴食して腸が疲れている人なども要注意です。

排泄がしっかり出来ないとそれ以外の形でクリーニングしようと
身体は働きますから(自浄作用)、
熱を発生させたり下痢をしてみたり
鼻水、痰(たん)などにして余分なものを排出しようとします。

いわゆる一般的にいう「風邪」というやつですね。
年中ありますが、この季節に風邪が多いのはこういう一面もあるんです。

そして、風邪には咳(せき)がつき物ですね。
これは肺・気管支・のど・鼻に関係しますね。
ですからやはり秋は肺・大腸関係ですね。


●『水』について
水に関係する季節は冬でした。
いよいよ寒さも本番ですね。

外界の寒い気候から身体の冷えを防ぐために
腎臓・膀胱の水分排泄器官が働いて
余分な水分を排出してくれます。

ペットボトルに水を入れておいて
冷たいところに置いておいたら中の水も冷え冷えになってしまいますよね。
暑いところに置いておいたら中の水も熱くなってしまいますよね。

何らかの形で体温を一定に保とうとして水分調節をします。
夏は汗で水分を抜けますが、
冬はこの腎・膀胱の尿として水分を抜くということがとっても大事です。

同時に「腎」は「先天の氣」を宿すところといわれています。
生まれてからでなく天から(親から)授かった氣を持っている所です。
いわゆる自家発電所みたいな感じでしょうか。
ですから身体を温めるのにはとても大切なところです。

・・・以上、一年を振り返ってみると
身体って常に変化しているんだなぁと、思わず感じてしまいますよね。
やはり身体の声を聞きながら、
対話をしながら生活していくことって大切なんですよね。




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