3つのたから

3つのたから

わくわく出産。


本当の意味での『自然分娩』
陣痛が待ち遠しかった・・・。

2003・3/19 AM1:46-。おしるし。7分で陣痛開始。

          AM2:00-。産院に電話。「30分で行きます!」と
                  言ったのに、子供達を起こして用意して
                  コンビニに寄っていたら1時間もかかっ
                  てしまい助産師さんに「途中で生まれちゃ                  ったかと思ったよ~!」と言われた。
          AM3:00-。入院。
                  陣痛間隔を見る為に機械をつける。
                  鼻歌を歌いながら、陣痛を待つ。
          AM4:00-。陣痛をつけるのと、痛みを緩和する為に
                  お風呂に入る。暗い分娩室にある浴室で
                  間接照明1つだ。アロマの香りとヒーリン
                  グミュージック。リラックス~~!!

この『お風呂に入る』というのは、本当にいいものでした。
陣痛が、普通の痛みの半分!?(私的にね)
陣痛中に、ウトウト気持ちよくなっちゃうの。リラックスできて、最高でした。
ずっと、横には助産師さんがついてくれていたのも心強かった。
実は、この時・・・私、泣いちゃったんだよねぇ・・・。
これから、生まれるという時になって淋しくなっちゃったの。
これで、最後なんだなぁ・・・って思ったら、ジワ~っと涙が出てきちゃって・・・。慌てて湯船のお湯で顔を洗ったっけ。

          AM5:00-(ちょっと過ぎてたかな)いよいよ分娩室に
                  移動。と言ってもお風呂と同じ部屋。
                  畳に布団が敷いてある。
                  「自分の楽な姿勢になってていいよ!」と
                  言われる。私は、横向き(左下)が楽だっ
                  た。

                  順調に陣痛が来ている。
                  「ご主人の立会いはどうする?」と聞かれ
                  長男のみ立ち会う事を伝える。しかし、
                  長男と共に来ると言うなら、連れてきて下
                  さいと。サテ・・・来るか???
                  (パパッチは、立会い拒否派)
長男・創大が来た。
パパッチ・・・来ました!!立ち会ってくれるらしい。
やっぱり、嬉しかった・・・。最後にして、初めての立会い。

そして、2人は定位置に。 創は、助産師さんのいる私の足元。パパッチは、私の横だ。創に関しては、助産師さんが赤ちゃんの生まれて来る過程を見せるつもりらしい。実際、「ほら~!髪の毛が見えてきたでしょ!もうすぐ、顔も見えてくるよ~!」とか一生懸命、教えてくれていた。
創は、初めての立会いなうえに、苦しそうな私のうめき声に圧倒されて 声が出ないでいた。目は泳いでいたし。(笑)でも、立会いは本人の希望。私は、これは
究極の性教育だと思っていた。

段々、赤ちゃんが降りてきた。でも、ここの産院は『いきまないお産』なのだ。
これがつらい・・・。どうしてもいきんでしまう。でも、息むと「はい~っ力抜いてねぇ~っ!!」と言う。無理だっちゅ~ねんっ!!
パパッチの手を握り締めているので、力が入るとパパッチも「力、抜けッ!」と言う。ううう・・・私の味方はいないのね・・・(涙)

さらに、頭が見えてきた。くぅ~~っ!!はさまってるじゃんっ!!痛いぞ~~!!「ねぇっまだっ?まだっ?まだ出ないのぉ~っ?!!」
パパッチ一言。
「まぁ~っあせるなって・・・。」

ここにいる人達は、みんな敵だわっ!痛いのは私だけ・・・。みんな、痛くもかゆくもないんだわ。ちくしょぉ~っ!!生んでやるっ!生んでやろうじゃないの!!
と言いつつも、私の頭の中ではタタミをバンバンッ叩いて「ギブッ!ギブッ!」(ギブアップの意)の情景が浮かんでいた。

そんな事を思っている時、助産師さんが「手を出して~!!」と言うのだ。言われたとおり下へ手を伸ばすと、なんとっ!肩まで出ていた赤ちゃんの脇に手を入れられ「ハイッ!!引っ張って~~!」と言うのだ!!
「へっ?!」と思ったが、言われるがままに自分の胸の方へと引っ張った。

ズルズルズルゥ~~~~~!!!

生まれたぁ~~っ!!

「うわぁ~~っ!会いたかったよぉ~~!!」
ヌルヌルの我が子を、初めて抱いた時の第一声。

創を見る。目がウルウルしていた。
パパッチは、笑っていた。

ここでは、へその緒はすぐ切らない。

助産師さんは、へその緒を私に握らせ「ここ持っててね。ドクドク動いてるでしょ?その脈動が止まったら教えてね!その時、切るからね!」と言った。

自分で切ろう!と思っていた。パパッチは、血に弱い。切るのはムリだろう。

「脈動、止まりましたぁ!」
「じゃぁ、お父さんに切ってもらおうか!」
パパッチ「えっ?!・・・」(動揺)ハサミを受け取り「いっ痛くないんですか?」   ・・・へその緒は痛くありません。(笑)
でも、知っていましたか?へその緒を切る時、赤ちゃんが泣くって事を・・・。
健心も切られるのが嫌だったのか・・・?泣きました。

その後、パパッチは仕事へ。私と創と健心は、そのまま産後の処置。
10ヶ月間、お世話になった胎盤とへその緒に「ありがとう!」とお礼を言いました。気持~~ち傷ついた会陰を縫合してもらい(息まないで、ゆっくり生むので思い切り裂けたりはしません!!)デジカメで記念撮影。

その時っ!!普通に会話していたはずなのに、私の耳が突然キー―ンっと耳鳴り。
瞬間、意識がふぅ~~っと遠のきました。かすかに、助産師さんの声が聞こえる。

「点滴するからねぇ~」「大丈夫」「出血が・・・」

目が覚めた時、先生が来てくれました。
「出血が多かったので、血圧が一気に低下してしまったようだね。気分は大丈夫ですか?でも、無事に生まれて良かった・・・。この前の血液検査、あまり良い結果ではなかったんですよ。中毒症寸前だったよ。早く生まれて良かった・・・」と。

あとで、母子手帳を見ると出血量が『1、206ml』と記載されていました。
人間、そんなに出血しても死なないものなんだなぁ・・・と、変に感心してしまった私なのでした。

3人生んで、思ったこと。

本当に元気に生まれてきてくれて ありがとう!!
生んで良かった~~~~~!!

ここに、『3つめのたから』誕生です。




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