のりきちのへや

のりきちのへや

1号の場合

1号の場合

私はもともと生理不順で、2週間で来ることもあれば2ヶ月やってこないこともざらでした。
大学時代はクラブに加えバイト三昧、論文書くときは徹夜も辞さず、
そして就職してからは残業しまくり&遠距離恋愛で休みの日はほとんど家にいない、
という過激な生活をしていたせいでしょうか。
しかし、結婚して2年目、あまりに生理不順がひどいので
意を決して病院に行って血液検査したところ、
「多嚢(のう)胞性卵巣」という無排卵を伴う病気であることが分かりました。
先生には
「このまま放っておいても命に別状があるわけではないけど
 もし妊娠するつもりなら続けて来て下さい」といわれ、
そのときもう二十代も終わりに差し掛かっていたことから
それではお願いしよう、と排卵障害の治療が始まったのでした。

こういうとき、通院を隠してる人も多いんでしょうが、
私はあえて直属の上司と同じフロアで働く何人かにそのことを伝えました。
いつまで続くか分からなかったし、しょっちゅう仕事を抜けなければいけないことが予想できたので、
あれこれ詮索されるよりは先に言ってしまったほうが楽かな、と思ったんです。
果たして大当たりでした。何もいわれなくなったのでかえって楽でした~

そうしてクロミッドという薬を飲むこと半年...。
やっと薬が効いて排卵がはじまったと思ったらいきなり妊娠。
不妊治療としては早いほうかもしれません。

つわりは軽い体質らしく、せいぜい朝気分が悪くなるくらいで
おまけにやせっぽちなのでかなりおなかが大きくなるまで妊娠に気づかない人もいたようです。

妊娠期間は無事に過ぎてやっと3月の始めに産休に入りましたが、
経過も順調だし、暇だし、病院は職場の隣にあるし、で
時々職場に顔を出しては仕事をやっておりました。
そうして37週に入りました...。

私はなんとこの週になっても入院の準備を全くしていなかったのです(^^;)
明日になったら準備するか~なんてのんきに考えていた早朝、
いきなり5分間隔の陣痛で目が覚めました。
よりにもよってオットは前日飲み会で深夜2時の帰宅。もちろんべろべろです。
しかし、たたき起こして連れて行ってもらわないわけにはいきません。
さすがに一発で目が覚めたらしいオットに指示して準備品をかばんに詰めてもらう間にも
陣痛の間隔はどんどん短くなっていきます。ついには破水までしてしまう有様。
もうそんなになっては自分で立ち上がるのも容易ではなく、
ほとんど死体のようになって病院にたどり着きました。
そして何とか分娩台に乗せてもらったとき、子宮口は全開だったらしい...。
分娩台に乗ってから出産までわずか10分ちょっと。
陣痛を感じ始めてからは2時間のスピード出産でした。
間に合ってよかった~。
ちなみにオットは「あと30分くらいかかりますよ」といわれて
駐車場に車を停めている間に産まれてしまい、
看護婦詰め所に顔を出した途端にアカンボを抱かされて面食らったらしい(笑)



教訓
1.入院準備は早めにしておこう。満期になっても準備してない奴は大間抜けである
2.予定日近くなってきたらオットに飲み会は入れさせないこと
  何が起こるかわからんよ~


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