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..






「なんだよ・・。」




キミが好きだから仕方ない




  最近・・沙月(さつき)が仲良くしてる男が居て、俺の彼女なのに・・


  俺と居るより楽しそうに見える。




何かしたか?


  何もしてないよな・・?






さっきから自問自答ばかり。


  ずっとこのちょうし。


  そんなのおかまなしに、最近仲が良いのか優人(ゆうと)と話してる。




  「はぁ~・・。」


  何日間かため息が続く。



  そしたら、そんな俺の気持ちも知らず沙月がトテトテと歩いてくる。





  「おー・・元気ないなー?大丈夫ですかぃ、光(ひかる)くーん。」


  なんて、何も知らないような目して聞いてくる。



  ま、俺が自分で考えてたんだけどさ。



  おもいっきりそっぽ向いてやった。




  「ムッ!何さ!人がせっかく心配してるのに。」


  とか怒ってる。


  けどさ・・


  「気がすんだら、相談のるよ。だって、一番・・


   光の事大切だから。」



  なんて頬を少し赤くして微笑む。




   なんだ・・





  やっぱ俺の勘違いですか・・。





  とか想ったら、優人の居るトコに行く。






  なんか、むしゃくしゃする・・。



  とっさに沙月の腕をつかんだ。



  グイッ。



  「何、イキナリ・・!?」



  やっぱ男の力ですから、少し倒れそうになった。


  目を丸くして聞いている。

  ま、こんなに引っ張ったの初めてだし・・。



  「あんさ、屋上イコ?」


  そういった。


  そしたら、スグにコクリと頷いた。





  ヒュュッ~・・。


  風が気持ちいい。



  俺は沙月の隣にすわった。




  そして、少し頬を赤くしながらも・・


 「あんまさ・・アイツ、優人のトコ行かないでくれないですかねー。」

 「え、どうして?」


  やっぱ鈍い。



 「いや、だからさ・・その・・。」



 俺の顔がだんだんあつくなってゆく。


 カァァァッ・・。



 それでやっときずいたのか・・


 「あ!あははっ。」

 お腹を抱えて笑っている彼女。


 恥ずかしかったのにさ。


 すっげー悩んだのに。





 そしたらきゅうに抱きしめたくなって・・




 ギュッ。




 後ろから包み込んだ。




 「嫉妬・・してくれたんだ・・?」


 「そーですよっ。どうせ子供っぽいとか想ってるんだろっ。」



 そしたら・・



 「違う・・。こんなにも好きでいてくれてうれしいなぁって。」



 俺の彼女、(沙月)は微笑んで、少しあかくなりながら言った。




 そしたら・・きゅうに抱きしめたくなって。





 「俺、誰よりも沙月の事好き。」



 「私も、光に負けないくらい光のこと大好き。」






  そういって沙月も抱きしめ返した。




  好きだよ。




  ずっと―・・。













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