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言霊


だから言葉にはその言葉固有の力があると思います。


早速脱線ですが、また人の手のひらにも力があると思います。
それは限られた人に許された特別な能力ではなくだれにでも。
だからこそ洋の東西を問わずヒーリングや手当という言葉があるのだとおもいます。

ハムスターが寒さで冬眠状態になり家族が「死んじゃってる。」と途方に暮れている時、まだ死臭がしなかったので手のひらに包み暖かい息を吹きかけ続けたらハムなりの小さなグェっという痙攣とともにか細い息を吹き返しました。
彼を3回それで命救ってます。
他のハム達も1・2回ずつ経験してます。
大切なのは回数ではなく体力無いハムにとっての冬眠が死に直結するのに、生き返ったということです。

また、秋田のお婆ちゃんが危篤で今夜が山だと言う時、親戚連中みなぐったりで(それもそのはず、普段の介護から容態が急変して入院して必ず誰かが付き添いしてましたから。あの時は皆さんお疲れ様でした。)、自分が駆けつけて元気有り余っていたから、その夜付きそう事になったんですが何もすること無かったんで手をかざしていました。
最初は親戚の方々も病院の方々もけげんそうな顔をしてました。
「新興宗教?」とか「00ヒカルさんの真似?」とか。
それに対して「どうせ付き添うだけでやること無いし。それにもともと人にはそういう力があって、便利な世の中でみんな忘れているだけですよ。別にここにいてそれをやっても治療行為に迷惑かかんないし。何でもそうだけどやらないよりはやった方がマシですよ。」と。
「お前は来たばかりで知らないけど、もうわずかな望みもない。結構ここまでやってきたけど大変だったよ。もうみんなそれがわかっているからそんな頑張らなくて良いよ。お前が静岡からここまで来てくれてそれだけでお婆ちゃんだけでなくみんなありがたいから。」と自宅での老人介護から入退院を繰り返し親族で協力して乗りきってきた方々の言葉の重みがありました。
さすがに今回は駄目だとみな諦めていました。
結局、容態は夜中までには落ち着いて自分も朝まで(看護士さんの見回りの時は目が覚めましたが)仮眠しました。

それから1年程経ってお婆ちゃんは亡くなりましたが、親戚で集まると怪しげな僕の行為が必ずからかいネタで話題になりますが、酒が回ってくると、あれで延命できたというはなしになります。
肩とか背中のマッサージをすると「血行が良くなりすぎて夜寝られなかった。」と言うので「人には誰でも、相手に良くなってもらいたいと思えば、それが相手に通じるんです。殺気だけを人は感じ取るではないと自分はおもいます。」と答えます。


かなり脱線してますが、気持ち、そしてそれを表す言葉には力があります!
目に見えるほどのものではなくても、微弱ながら。
だから、ひかりを抱きながら背骨をなぞりながら背中を撫でながら「治るよ。感覚戻るよ。動くよ、歩けるよ。」と語りかけています。

はたから見るとただの障害者(犬)、何の変化も回復も見てとれませんし、回復しても所詮障害者、何の役にも立たず迷惑しかかけてないと見えるかもしれません。

ところがステージ5のひかりとして見ると、もの凄い驚異的な回復をしてます。
リハビリを受けて散歩でフラフラ歩く程度なので、家の中でもトレーニングとしてやらないと腰を上げて歩きませんが嬉しいと尾を振ります。
帰宅してすぐだとはしゃいで飛び跳ねるので、落ち着いてから会いに行きます。
最初さとみ(ブラックタンのお姉さん)を相手している間おとなしく待っていて、自分の番で目線を合わせると、振るんですよ。1往復!
尿意や便意もあるんです。
自分でトイレに向かうんです!
トイレに間に合わず、途中で漏らしますが・・・。
本来、完全後半身麻痺で病院でも深部痛覚無しと言われながらの、反射では説明の付かないあり得ない回復です。


私は言葉には不思議な力があると信じています。
もしかして不思議でも何でもなく我々が忘れ去っているだけなのかもしれません。心理的に影響するはずですし、超能力というもの自体もともと微弱ながら人の持つ力かもしれません。
自分の理解出来ない事に対して安易に「不思議」と使うのが間違いかもしれませんよね。


そんな訳で、言葉の持つ不思議な力、言霊です。

そういえば、ひかりはうれション(嬉しいオシッコを略してうれションと言ってますが、嬉しいとおしっこ漏らしませんか?)もします!
はたから見ると、小便の垂れ流しです。
でもそれがどれほどの回復なのか、やっぱりこれは内輪でしかわからないかなあ・・・。


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