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本格的なうつ症状

-本格的なうつ症状-

2003年9月。
色々と話し合いをして、夫婦間の問題は1段落ついていた。
解決とまでは行かなくとも、自分の気持ちはどうにか一生懸命伝えられたような状態だったと思う。
夫が好きで大切な気持ちに変わりはなく、一時は離婚も考えたけれど、色々話合いをした結果、結論を急がずに、もうしばらくがんばって夫婦を続けて、信頼関係を取り戻して行く努力をしようと決心していた。

だから、ある意味大きな事件は解決した状態だった。
心の中でもケリが着いた状態だったと思う。

だけど。
大嵐が去ってふと我に返った時に、不調がどっと押し寄せてきた。

自分は違う、病気じゃない、と思いたいけれど、明らかにおかしい状態になっていた。

何もする気力がない。
仕事には行くけれど、行動も思考も緩慢で、今言われた数字が覚えられない。
夕飯の支度も掃除も洗濯も壊れたタオルかけを治すこともできない。
帰宅したら、電気も点けずまっすぐ布団に入ってしまう。
体がだるいし、頭痛もする。手足のむくみも取れない。

それでも、だーりんが帰ってくれば、それまでお腹も空かなかったのに、空いてくる。
何か食べに行こう、と出かけるも、何が食べたいのか選べない。
これとあれとどっちがいい?と聞かれても答えられない。
選べない。

「分からない、選べない」と言う私に「どうして?」と聞かれると無性に暴れたくなる。
「どうしたの?」と聞かれると苦しくなる。
そんなこと聞かないでよ!と叫びたくなる。
何が悲しいのかもわからない。
急に涙が出たりする。
友達に会いたくない、連絡もしたくない、かと思えば突然話したくなって電話をかけまくったりする。

毎日霞みがかかった中をふらふらと生きている感じがする。

一日中眠い。
でも夜は2時間ごとに起きてしまう。

あんなに好きだった音楽が全く聞きたくない。
テレビの音も煩わしいどころか苦痛。
車のオーディオはOFFにしたまま。
歌わなくなった。
踊らなくなった。
笑わなくなった。
本も読みたくて買うのに、どうしても読み進められない。
同じ行を何度も何度もなぞっている。
何に対してなのか、とにかく耐えられない、という焦燥感がつきまとって、急に心臓がドキドキしてきたりして恐くなる。

ネットで心療内科を調べようと思って検索していて、うつの症状に関する記述を読んだ。
まるっきり今の自分だ・・と思って愕然とした。
そして、6月のひどい頭痛と体調不良も、うつ病から来る心身症の可能性が高いことも分かった。

仮面うつ病というのだそうだ。

仮面うつ病とは、
本来うつ病が原因なのだけど、心身症の症状よりも身体的な症状が強く出て、本人もうつ病だと気づかない。
身体的不調のため、心療内科や精神科ではなく、内科や脳神経科などを受診する。
もちろん、病巣は体ではなく心なので、原因不明の症状という診断を受ける。
このような、うつから来るということが分からない原因不明の身体的不調のことを「仮面うつ病」と言う。
私は、3ヶ月前の6月の時点で「仮面うつ病」を発症していた可能性が高い。
そこに追い討ちをかけるように、立て続けに事件が起こったため、ダメ押しをされて、強いうつ症状が出たと思われる。

そして、うつ病は、心の病気じゃなくて、脳の障害だということを、私は調べて始めて知った。

自分で気の持ちようなんだろう、と思ってた、心が弱ってるだけだろう、と思ってた。
そのうちまたいつものように元気になるでしょう、と思ってた。

でも、前だったら素直に受け止められたような言葉に、死ぬほど傷ついてしまって、でもそれも言えなくて、そんな自分をどう表現していいか分からなくて、そこには憎しみと絶望しか生まれなくて、自分じゃどうにも解決できない状態になってしまった。

それは全て、脳内の物質である「セロトニン」が、極度のストレスにより激減した状態のせいだった。
セロトニンが激減し、強いうつ症状が出た時点で、それはもう気の持ちようではなく、病気なのだった。

ここまで調べて、お医者に行く覚悟を決めました。

自分で、周囲の人々に対し、不義理なことをしていると頭で分かっていてもどうにもならない。
おかしいことを言ってると頭で分かっていても言ってしまう。
どうにもならないのです。
コントロールできないのです。

それがうつ病でした。



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