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心療内科初受診

-心療内科初受診-

2003年9月12日。
生まれて初めて心療内科の門を叩きました。

行くまではとても抵抗があったけれど、クリニックはとても落ち着いた雰囲気で、アロマの香りが漂い、様々な年代のコギャル風な子から、普通の主婦っぽい人から、学生風の人、サラリーマン風の人、など、ごく普通の、どこから見ても精神を病んでいるようには見えない普通の人が、待合室で思い思いに過ごしていました。

もっと早く来ればよかった。

待合室に入ったときの最初の感想です。

予約制ではありますが、一人ひとりの診療に時間がかかるため、30分くらい待ちました。
いよいよ診察です。
心理テストや40分にもわたる問診の結果、
「ショックかもしれないけど・・」というお医者さんの前置きのもと、

「かなり進んだうつ病です。うつ病に関しては、カードが出揃ったという感じで、全ての要因と強い症状を満たしています。それと軽度のパニック障害もあります。」

という診断を受けました。

「薬は嫌という方もいるので、強くは勧めませんが、うつ病は、脳の機能低下による障害なので、脳の物質を補う投薬をしながらの治療が一番望ましいです。心理療法のみの治療では、明らかに回復の速度が遅いし、苦しい状態が長く続くことは避けられません。どうしますか?」

と聞かれ、先生の指示に従います。と答えました。

貰った薬は、

ルボックス錠 (抗うつ剤(SSRI)・選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
ソラナックス錠 (催眠鎮静剤,抗不安剤)
サイレース錠 (催眠鎮静剤,抗不安剤/ベンゾジアゼピン系/睡眠導入剤)

の3種類でした。

「病気は、半年から1年は治るまでにかかるから、がんばらず、無理をせず、気長に行きましょう。
病気なのだから、できなくていいのです。できないことを気に病まないで下さい。
今まで分かったことが分からなくても、配慮できなくても、変なことを言っても、周囲に当り散らしたり、ロクでもないことを言ってしまっても、してしまっても、暴力的になってしまっても、それは病気であって、あなたの性格や気質ではないのだから、治ってから謝って恩返しをすればいいのだから、それも気にすることは無いです。
周囲の協力が必要なので、ご家族にきちんと説明をして協力を仰いで下さい。この病気の治療には、ご家族の協力が必要不可欠です。」

と、言われたけれど、一応診断結果は伝えたけれど、それ以上励まさないでくれとか、決断を迫らないでくれとか、急かさないでくれ、とかそんなことは自分では言えない。

実際、結果を伝えた電話の一時間後には、仕事を急かす電話を父親から貰った。
だからきっと分かってもらえない、と先回りして諦めてしまう。
だーりんは、「そう」とだけ言って受け止めてくれたけれど。

自分のことをどう伝えたら良いのか、説明ができなくなってるのに、そういう病気なのに、一体私はどうしたらいいのか。
どうやって伝えたら良いのか。
そんなことはできない、とか、それは嫌だとか、勝手にやれとか、そう意思表示をすることは、全て自分の我がままのように思えて言えない。

やっぱりやらなきゃやらなきゃ、という気持ちが強くて、仕事に出てしまう日々。

ただ、貰った薬を飲んでから、夜は一度も起きずにぐっすり眠れたし、朝もすっきり起きれた。
気分もいいし、軽くほんとに情けないくらいだけど軽く掃除機もかけられた。

少しずつ回復して行ければいいと思うけれど、今は気分はいいけど、やっぱり何となく何もかもが面倒くさくて嫌なので、このまま治らずにどんどん病んで行って、消えてなくなってしまえばいいのに、という気持ちは拭い去れなかった。

この頃とても山に行きたかった。
でも、そこまでの気力はなかった。
でも、山の空気や息吹を、生命のエネルギーを体の中に入れたいな、と切望していました。

逆に、大好きな海は波の音が嫌で行きたくなかった。
とにかくどんな音も煩わしかった。

どうなるかわからないけど、とりあえず生きていよう。

そんな日々でした。

電話の音に怯えたり、ドアがバタンと閉まる音、テーブルに物を置くカタンという音、など普通の生活音に怯えてしまう日々。
この頃、メールはとてもありがたい存在でした。

涙をぼろぼろ流しながら、毎日貰ったメールを読んでました。

そして、深夜の電話の相手をしてくれた友たちも、救いになりました。

嫌がらず、面倒くさがらず、根気良く私の暗い話に付き合ってくれた、かけがえのない友達。
あの時は、本当にありがとう。

いつか恩返ししますと言いつつ、まだ出来ていませんね。
ごめんなさい。



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