つんつん~のらりくらり記~

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ポケモン

大阪に戻り、
住まいは夫の実家のすぐ近くの
マンションを借りた。
なぜか、子どもたちの大好きな
【ポケモン】の局が受信できなかった。
実家で録画したのを見たらいいじゃないか…と言っても、
子どもたちはリアルタイムで見たいと言う。

仕方なく、番組のある日は子どもたちを連れて
夫の実家にテレビを見せてもらいに行くことに…

初めて行った日、
あんびりはその時間は仕事で
集金に出かけているので、
何か食べるものを買って置いておくということだったので、
手ぶらで出かけた。

お膳の上には甘い菓子パンが数個置いてあった。
おやつの時間ならともかく、晩御飯の時間帯である。
おまけにうちの子どもたちはご飯党なので、
「イヤだ~!ご飯食べたい」

近所のコンビニでおにぎりを買ってきて食べさせた。

翌週からは弁当を持っていった。
すると、カレーが作ってあったので、
せっかくだからそれをいただいた。
…ということは、その翌週はどうなんだろう?

普通なら前もって孫達が来るのがわかっていたら
「今日は○○作って待ってるからね~!」
とか連絡してくれそうなもんだ。
でも、何にも言ってこない。
言いにくいけど、子どもに電話で、
「今日、ポケモン見に行くけど、何かご飯作ってる?」
って聞かせてみた。

「何にもないって!」

そうか…
おまけに小さい子どもたちが来るってわかってても
麦茶もない。

それからは毎週弁当と麦茶持参でポケモン見物に行った。
子どもたちが食べるものだから、凝ったおかずは入れてない。
それをのぞき込んでは
「まあ!お野菜が全然入ってないやないの!」

ポケモンを喜んで見てる子どもの前で
「ふーん、マンガやなあ。
こんなこと現実に起きるわけないやん。
こんなんが面白いの?」
…と、水を差すような言葉を次から次へ…
だんだん嫌気がさしてきて、
子ども達もビデオでいいと言い出した。

それからは昼間実家に行って、ビデオ予約をして
翌日テープを抜き取りに行くようにした。

我が家のテレビも、ゴソゴソ触っていると
ポケモンの局がちゃんと受信できることがわかり、
もう行かずにすむ!とホッとしたもんだ。

それでも、休日には夫が「ばあちゃんとこ行こう」と
様子伺いに行くので、麦茶の用意をしていたら、
夫が「何持って行くの?」と聞いてくる。
事情を話すと、実家に着くなり
「孫が来たときくらい、麦茶作ったれや」
と言ってくれた…が何にも感じてないようだ。





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