ぐーたらままの部屋

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繋留流産(1)



1回目のAIHで運良く妊娠した。
もちろんだ~りんもお嬢も両親たちも
大喜び!

まだなんにも大きくなっていないお腹を触っては
「まめたん!早く大きくなってね」と
お嬢はお話をしてくれていた。

妊娠反応が出て1週間後に診察に行ったとき
先生から「胎嚢が小さいようだから、様子を見ます」
と言われた。
でも最初は意味がわからず困惑してしまった。

そして1週間後、診察した結果「赤ちゃんは大きくなってません。
もう1週様子を見て次回心音が確認できなければ、繋留流産と判断し
処置をします」

本当に天国から地獄に突き落とされたような気持ちでした。
「何で?何で?あたしがいったい何をしたの?
なんで赤ちゃんは大きくなっていないの?」

助産婦さんから「妊娠初期の流産はお母さんの方の問題ではなく
赤ちゃんのほうに問題がある場合が多いの。
だから自分を責めたりしないで。」って言われたんだけど
でもいくらそう言われてもやっぱり自分を責めてしまう。

毎日お腹を触りながら「お願い!大きくなって!がんばって生きて!」
って家族中で祈っていた。

でも・・・・・

やっぱり赤ちゃんは大きくなってなかった。
心音も確認できず繋留流産の診断が下されて、
翌日の手術のための処置をして帰された。

子宮口を開かせる海草みたいなものを入れられ、
注意事項を説明され、呆然として車に乗り込んだ。
涙が止まらなかった。
だ~りんも会社を休んで毎回病院に連れて行ってくれたけど
やっぱりかなり沈んでいた。
それでもあたしを励ましてくれている。

(ごめん、だ~りん。今は何を言われても、だめなんだ。)

自宅に帰ってからも、子宮口を広げる薬の痛みと
明日さよならしてしまう赤ちゃんのことを思うと
まったく寝付けず、朝方までずっと泣いていた。

翌日、病院で手術を受けた。
再度超音波で赤ちゃんの心音を確かめたけど
やっぱりだめで、手術をした。

多分手術時間はたいした時間ではなかったんだと思う。
全身麻酔が効いていて、まったく記憶は無かったんだけど
手術が終わってからも「ごめんね・・・ごめんね・・・」と
ずっと言っていたらしい。

麻酔が切れてから、だ~りんも一緒に病室に行ってもらい
しばらく安静にしていた。
「もう赤ちゃんはお腹にいなくなっちゃったんだね」って
だ~りんと二人でお腹を触りながら泣いた。。。

起き上がる気力も無かったのだが、うちに残してきたお嬢のことも
気になり、2時間ほど休んで、自宅に向かった。

お嬢には赤ちゃんのことをちゃんと話した。
生まれてこれなかった命の大切さと、そして今お嬢がこうして
いてくれることのありがたさを。。。
そしてみんなで赤ちゃんの供養に行った。

本当に本当に悲しい出来事でした。


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