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うっかり0303

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2006年10月29日
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カテゴリ: 旅行
平和な日曜日。


さてさて、今日は先日旅行で行ったとても面白い美術館をご紹介します。

→→→  2006年10月8日のにっき

きちんと『美術館・博物館』というテーマがあるのね。 
わー、後から全部読むの楽しみーww

そこはですね「東海道広重美術館」と言うのです。

→→→  「東海道広重美術館」のHP

この広重美術館で扱っているのは名前の通り、歌川広重の版画などがメイン。 「…歌川広重って誰だっけo(・_・= ・_・)o ???」という方は、さあググってみよう! ひょー、パソコンって便利!ですねえ。

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→→→  ウィキペディア


さて軽くまとめてみますと、歌川広重さんとは安藤広重とも呼ばれ、江戸時代のちょー有名な浮世絵師ですな。 誰しも日本史の教科書で一度は見てるはず。 『東海道五十三次』ですな。 コレラで亡くなったそう。

この美術館のすごいところは「東海道五十三次」が全て本物で、一枚ずつ展示されているところ! やはり複製ではなく本物が見られるというのがありがたいです。 しかも、こういうのって場所が限られているせいで絵巻などでも全てが見られなかったりするんだけど、ぜーんぶ見られるの、うむ、満足です。 

ここ由比というのは古くからの宿場町です。 「東海道五十三次」にも「由井」の一枚があるですよ。 この美術館では浮世絵の展示以外にも浮世絵を面白く見るための展示がたくさんあって、一層楽しめるようになっています。 

一枚の絵に見えるけれど、これを木版に彫り付けて、1色ずつ色をつけて刷り上げていく…その手間を考えると、昔の日本人ってすっごいなあ!!と素直に思います。 下水道もあったし、識字率も高かったし、当時から日本は文化水準が高かったのね。 こうした浮世絵が庶民の娯楽として根付いていたなんて、本当に面白く興味深いことですよ。

20061008四日市「四日市」

上の絵は「東海道五十三次」のうちの一枚「四日市」です。 有名ッスよね。 この、笠がころころ~っと転がってくのを旅人のオッサンが追っかける絵。 何と言うか永谷園ちっく。 お茶の缶とかに貼ってありそうな絵であります。 私、この絵がすきだなあ。 ちょっとアップで見てみましょう。

20061008よつかいちアップ

「ああああ~ 。゜(゚´Д`゚)ノ」というオジサン(旅人)の悲しそうな声が聞こえてくるかのようなこの表情! すごいッスよね! この表情! 声が聞こえてきそうな顔と、勢いの強い風の音まで聞こえてきそうな。 これを木版画で表現しているなんて。 山の頂上に登ったりすると、こーして帽子を飛ばされるオジサン、現代でもいますよね~。 あっはっは、うっかり仲間だ。

20061008よつかいち顔アップ

さらにオジサンをアップにして見ると、ちょび髭があるのも、歯並びまで確認できるのですよ。 

これね、画像を加工している間、もうおかしくて一人でゲラゲラ笑いたいのをこらえてニヤニヤして腹が痛くなりましたよう! 漫画大国は、昔からこういう表現が優れていたんだなあ、と誇らしい気持ちにもなったし。 手で描いているのではなくて版画で、こうした細い線を彫って、肌色に近い色もきちんと出せていて、すごいですよね。 ほんとに。



この「東海道五十三次」は発売当時から大人気だったそうで、今のシリーズものみたいな感じで定期的に発売、発行されていたんだって。 当時は今ほど簡単に旅行に行ける訳ではなかったので、こうした日本各地の名所をわかりやすく見られて、旅行の気持ちが味わえるというのは、庶民にとってはたまらない娯楽だったのだそうです。 うーん、なるほどね。

で、当時の発売価格なんだけど、200~300円!! くらいなんだって!
今のジャンプやマガジンくらいの価格ですな。
それなら庶民が気軽に買って楽しめる値段だよねえ。
ちなみに現在、同じ水準の木版画を作ろうとすると、相当な値段(ウン百万!)かかる上に、当時の高い水準の道具も、それを使いこなす職人もいないため、もう作れないという現実があるのだそう。 なるほど、使う人がいなければ、すたれてしまうものだよね…


静岡にいらっしゃる際はぜひお立ち寄りのほどを。 私もまた行きたい!






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Last updated  2006年10月29日 20時10分59秒
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