サワドーブレッド



アメリカでもっともポピュラーな食事パン。
少し酸味のあるパンで、サワー種と呼ぶ酵母を使って焼くパン。
アメリカンインディアンもずっとこのパンを焼いていたのだそう。

小麦粉と水だけで出来るシンプルなサワー種から生まれるこのパンは
日本にはない美味しさ。

冷凍庫で保存するのではなく、出来れば常温で保存して食べきっていきたい。というのもこのパン、いわゆる天然酵母のパンなので、日が経つと味が変化し、それがまた美味しいのだ。

最初は苦手な人もいるかもしれないけれど、美味しくて安い、アメリカの伝統的なパンを楽しんで欲しい。
やっぱり、日本の酒種パンも大好きだけれど。

いずれにせよ、イースト発酵ではないパンって、
面白い!!!よね。

サワー種は作るのも簡単。
もしも空いているボウルや瓶があったなら
もしも粉が余っていたら
酵母を育ててみませんか?。

sourdough starter:

kobospring2005.jpg
*写真左はカランツです。

全粒小麦粉1cup:水1cup

*清潔な瓶に粉と水を入れ、良くかき混ぜる。
*ガーゼなどで蓋をし、一日一回かき混ぜ、温かい場所に2~3日置く。
*泡が立ち、少し酸っぱい匂いがしたら粉と混ぜてパンを焼いてみよう!!!。

**パンを焼いた残りのサワー種に使った分の粉と水を1:1でまぜ、3時間ほど温かいところに置いてから冷暗所で保存できます。
**長時間使わなかった時は1/8cupのぬるま湯と粉を足し、半日ほど温かいところに置いてから使うことが出来ます。
**万が一、カビていたり、変な匂いがする時は諦めてもう一度挑戦!!!。

sourdough bread:makes 1 loaf

2-3cups whole wheat flour
1cup water
1/4-1/3cup sourdough starter
1/2tsp salt

*粉と水、サワー種を混ぜ、どろどろのまま温かい所で発酵させる。
*ぷくぷくしてきたら粉と塩を足し(好みで植物油を加えても)、15~20分くらい捏ねる。
*もし次にパンを焼く時の種が欲しければ、少し取り分けて冷蔵庫へ。
*型に粉や胡麻をまき、捏ねて丸めた種を入れ、温かいところで倍に膨らむまで発酵。
**胡麻やクルミ、炊いた玄米など混ぜたいときはこの時に。
*220°C/425°Fに温めたオーブンで15分。180°C/350°Fに温度を下げ、45分くらい、焼き色が付くまで焼いて、出来上がり。

**取り分けた種は水と粉を混ぜてどろどろにして同じ手順で発酵させていきます。
**瓶ではなくボウルを使ってお皿などを蓋にして酵母を育てると
捏ねるのも休ませるのも同じボウルですむので楽~です。
**どの酵母も粉2:水分(種)1を目安にしています。
**私は今のところ毎回種から作っています(何となく気が楽)が、
冬の間は種を継いでパンを焼いていきたいなと思います。
**酵母は他にも色々なものでできます。
ミシガンの特産の林檎そのほかの果物や発芽玄米、酒粕、残りのご飯などなど。好きな酵母を見つけるのもまた楽し。

**種なしの平焼きパンが大好きで、一時はそればかり食べていましたが、
酵母を自分で育ててパンを焼く。という行為は何というかおおらかな現象を見ている気分です。
菌類も生き物で、口にされない方もいます(私も実は少し悩みました)が
ある時ふと発芽させた玄米で酵母をおこしてから、これは私達が空気を吸って、水を飲む行為と同じなんだなぁ。野菜クズなどが土に還る過程や水が浄化される過程、私達の体内にも既に菌類、微生物がいて...。
目には見えないけれど、空気中にも命は溢れています。

腐りかけの果物や残ってしまったご飯がその力を借りてパンに変わる。
それって素敵な発見では無いかと思うのです。

友人の言った言葉...「地球との共同作業」...
お日様の匂いがするような、そんなパンで作ったサンドイッチを持って
ピクニックに出かけてみませんか。


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