2005/08/07
XML
カテゴリ: クロノス
このときどんな気持ちだったのかな。


みんなとたわいない話などをしながら時間を待った。ハポの方をちらりと見てみると、普段と変わらないような気もするし、若干表情が硬い気もする。おまけにいつもよりハイテンションだw
そして時間になった。みんなでウーノスへ移動してそれぞれが応援の言葉をなげかける。こういうとき、一番身近であろうゆうなが声をかけるのがとても恥ずかしく照れてしまう(。-_-。)ポッ
なので控えめに応援。
ハポが「自分のタイミングで合成したいから、時間かかるけど待って下さい」と言う。それに応えるかのようにみんなはいつもどおりバカな話をしたりしていた。

「よし!行きます」という声があがる。それまでざわざわ雑談していた声がぴたっと止む。
どれくらいの時間がたっただろう。みんながハポを見ている。その顔からは結果がうかがい知れない。
「どうだったん」というしびれを切らしたような声があがったとき、ハポの頭の上に「ショック」のフェイスマークが現れた・・・。
緊張していた空気の糸が切れると共に、「あぁ、だめだったか・・」というみんなの思い。ゆうなも(やっぱり難しかったね・・・)と励ましの言葉をかけようと思うけど、衝撃が大きすぎてなんて言ったらいいか言葉が見つからず、ただハポだけを見ていた。
口々に周りのみんながハポを励ます。楽しいことを言って元気づけようとする。
と、その時「実はもう一本あるんだw」とハポが言った。みんなは驚く。そして言う。
「やっちゃえー!w」ハポはやる気まんまんだ。「きれいさっぱり消し去ってやる!」
ゆうなは(え、待ってよ、そんな失敗の勢いでやらないでよ、それに覚えてる限りその補正は理想じゃないはず)と頭の中で言葉がまわる。みんなのわいわいという応援の中やっと出た言葉が「やめたほうが。。。」だった。でもその声はかき消され、ハポは高揚した感じで再び泉に向かう。
(ハポ、ゆうなの声を聞いて・・・)周りの賑やかさとは逆に一人立ちすくむゆうな。そして振り向いたハポが手にしていたものは、キラキラとまばゆいばかりの光を放つ新しいルゥだった。
「おめでとー!」「やったねー!!」次々と上がるファンファーレ、鳴り響くクラッカー。派手な音と光でみんながお祝いをする。
(ちがう、ちがうよ・・・ハポが欲しかったのはそんな補正じゃないでしょう?だから苦労して3本も育てたんじゃないの?どうして勢いに任せて合成しちゃったの・・・ルゥを手に入れるのは半端なく大変だけど、次だってゆうな協力するのに・・・)と言葉にならない思いをかかえて立ちつくすゆうなにゼロさんが気づく。ゆうなはそっとゼロさんに思いをうちあけた。ゼロさんは「どっちの気持ちもわかる、プレさんもそうだった。でも、補正も重要だけど完全体を作ることもすごく重要なんだと」
わかっている、白いルゥをハポがどれだけ楽しみにしていたか、ゆうなが一番わかっている。ゼロさんは「ハポさんが一番嬉しいのはおまえの”おめでとう”という言葉だろう」と。
ゆうなは複雑な気持ちを押し込めそして「ハポおめでとう、よかったね[*´▽`*]」と笑顔でお祝いを言って高々にクラッカーとファンファーレを打ち鳴らしたのだった・・・完全に喜べない心で・・・。ハポが「なぽもいろいろとほんとにありがとうな」と言った言葉がいつまでも耳に残った。

しばらく時間が経って周りはいつもののんびりしたものになっていた。時間も遅かったから家に帰った人、他の冒険者と狩りに出かけた人、そしてゆうなは二人で狩りへ出かけていた。ハポは普段狩りをしているところで試し切りをしたいのだろう、それが分かっていながらゆうなは「貯金の為」などと言いクルークの洞窟なんかへ連れていく。ここじゃどんな武器でも大差はない。せっかくのルゥも力を発揮できない。
狩りをしながら言葉をかわすたびハポはいぶかしげな顔をしてこっちを見る。「成功して嬉しくないの?」「なんだか反応が微妙だな~」そんな言葉を言われるたびに「そんなことないよw」「びっくりして言葉が出なかっただけw」などと気持ちをごまかす。(ハポが自分が決めて合成したことなんだし、喜んでるならそれでいいじゃないか)と、自分の気持ちを隠そうとするけど、ハポは恐ろしいほど勘がいい人なのだ。決して隠し事は出来ない。
その後フレへ行って狩りをした。だんだんと自分の気持ちも落ち着いて来る。家に帰ったらちゃんとまとめて日記に書こうと思ったけど、それはなんだか卑怯な気がした。思いを素直に伝えられる本人が目の前にいるのに今言わないで日記を通して分からそうというのか。ゆうなの日記はそんな為にあるんじゃない。

狩りのあとお城へもどって休憩してるハポの隣に座り、意を決して聞いてみた。
「1本目失敗したら次のやつでやろうと思ってたの?」
「そうだよ、前に言ってたでしょう?」
「(え、そうだったの、あたしまた聞いてなかったかな・・・)でもハポは補正にすごくこだわっていたのかと思って、1本目失敗したからその勢いで自棄になってやったのかと・・・」
「だから反応が微妙だったのか」
「うん・・・」
怒ったような顔でこっちをハポが見るからゆうなは思わずうつむいてしまった。
静かな声で説明をしてくれるハポ。ゆうなも思ったことを伝える。
二人で長い間話し込んだ。ゆっくり一つ一つ理解していく。実は最初に挑戦したルゥは誰もが驚くほどすごい補正だったのだ。だからゆうなはそれが理想で最終形だと思いこんでいた。自分だけ理想を追いすぎていたのだ。だから次に合成したルゥがそれほどよくないものに思えたし、ハポが自棄になっていると思ってしまったのだ。
でもハポも複雑な思いだったらしい。もしそんな神補正の完全体を手にしてしまったらクロノス生活が変わるんじゃないか、2度目挑戦してしまって成長なんか全て消えてしまった方が何にも追われず楽しめるんじゃないかとか。そういう雰囲気を察してゆうなもとまどったのだろう。
二人の間にあった小さな行き違いは消えてやっとちゃんとおめでとうが言えた。
「すぐに”おめでとう”が言えなくてごめんね(´;ω;`)」「最初失敗したときも上手に言葉をかけてあげれなくてごめんなさい」
そのあと時間を忘れるくらいいろんな話をした。ゆうなの装備のこと、クロノスのこと、貯金のこといろいろいろいろ、全部これからのことばかり(。-_-。)ポッ
おめでとう抱っこ♪
ハポ、今日は本当におめでとう。何度言っても言い足りないけどw
これが終わりじゃなくてまた新しい始まりかな。次はゆうなのいろいろ揃えてね(´・ω・`)b

これから完全体を合成するであろうみんなにもいい結果が訪れますように。




長くなりましたが最後まで読んでくださってありがとうございます。
今回は物語形式にしてみました。本当はもっといろいろ言葉があって気持ちがあってうまく全部書ききれてないかもしれません。語弊などもあるかもしれませんが、そこはまたほらそれはそれで・・・|ω・`*)
今回のことで成長どーでもいい♪なゆうなだったのですが、ちょっとはそれを持つ人・希望する人の気持ちが分かった気がします。
でも最後に、ハポが「なぽは成長と+11以上のマガスどっちが欲しいの?」と聞かれたときに「片手の成長あるんだったら欲しいけど、宗旨替えする気は全くないよw」と即答できた自分がかっちょよかったです(。-_-。)ポッ

以上っ!らぶらぶ日記でもなくのろけ日記でもなく、今日の出来事日記でしたっ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/08/08 01:14:00 PM
コメント(3) | コメントを書く
[クロノス] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

コメント新着

ゆうな  @ >ねぶちゃん そうなのです。 楽天会員限定の書き込みO…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: