[虹について]





虹を見ていた。空にかかる、虚構の橋。

誰かが書いてた。
~虹の中にいるヒトは、虹の存在に気づかない~

では、僕は・・・何処にいるのだろう?
この世界の何処に、僕が存在しているのだろう。

「ニジは、空気中の水分が太陽光で乱反射して・・・・・・」
うるさい・・・
くだらないノイズでヒトの心を乱さないで。

きっと、僕は、虹のナカにいる。
空気はジットリと澱み、肌に纏わりつく。

羨ましげに僕を見てる、薄笑いのクズどもに言った。
「気持ち悪いよ、ココは・・・。」


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