虚

二律背反






           ああ、君よ。そんな顔はしないで欲しい。

             全ては君のせいではないのだ。

            何もかもが僕自身のせいであって、

          例え僕がそれを苦に死んだとしても、君に一切の咎はない。

                   ああ、

         僕は君にだけ通じる冗談を受け入れるだけの余裕がなかったのだ。

              故に君の醜さは君の咎ではない。

               ああ、その通りだとも。

                 君に咎はない。










             『何てね、言うと思った?君なんて、死ねばいいよ』















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