松代健のHP!!

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3章~手がかりを求めて~


唐に怒られていた・・・。
脱走できたのは1回だ。
だが。
なぞの黒い兵達に追い掛け回され殺されかけたが
何とか城へ戻ってこれたのだった。
冠(父さんがさらわれた・・・。父さんを絶対に助けてやる!)
そう固く決心した冠。そんな悲しみを残しながらアレから2年の月日がたった・・・。
冠はすでにGyagoo城の王だ・・。

いつものように下へ降り朝食を食べに行く・・。
毎回鞠緒の部屋を通る・・。
まだ2年前のままだ・・・。
何一つ変わっていない・・。
変わっているといえばあの兵の死体がなくなっただけだ。
だが血はまだ残っている。
この通路が冠は嫌いだった・・・。
唐の泣き顔を思い出す・・・。
あの嫌な邪悪な竜と人を思い出す。

そんなことを毎日思いながら食堂へ行くのだった・・・。
そして・・・。食べてから・・・。
冠「母さん!!外に出させてよ!!庭ぐらいいいじゃないか!!」
冠は庭の上を通ったあの竜のことを覚えているのだ・・・。
そこを調べたい・・・。
唐「だめ!また脱走するんでしょう!」
冠「違うよ!!この2年間一回も外に出ていないんだよ!」
唐「駄目だって言ってるでしょ!あんたはね・・・」
兵「いいじゃないですか・・・。外に出させてあげたらどうですか。」
唐「でも・・・。」
兵「王も相当ストレスがたまっているようですし・・・。いいじゃないですか!」
唐と兵との会話をじっと見ながら心の底で兵を応援していた。
唐「しょうがないですね・・・。」
冠(やった・・・。)心の中で叫んだ。

さぁ~久しぶりの外・・・。
早く手がかりみたいなものを探さなきゃ・・・。


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