松代健のHP!!

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9章~風林火山の火~


激しい轟音と共に白い煙がモゥモゥとたちこもった。
ガタガタガタ…
伊藤「うぅ…。うぅ…。」
冠「伊藤さん!!!やったんですね!ジョンを倒したんですね!!!」
ゴトゴトゴト…。
ジョン「はぁはぁ…確かに手ごたえがあったのに…何故生きている。」
冠「………え!?じっじゃぁ…まさか。むっむっむ…」
冠の顔から笑みが消えた。
煙がどんどん消えてゆく。どくろのように…。
伊藤「あぁ…あぁ…」
煙が消えはっきり見える。血が流れていてぐったりしているむーの姿が。
冠「むーさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
冠は泣きしゃくっていた。ジョンは甲高い声で笑っている。
むー「ガハッ…か…冠…。俺…は大丈…夫だ…。早く…ジョンを…。伊藤…も…危なっかしい…事してるな…よ。」
冠「むーさん黙ってて。僕が倒してくるよ。すぐ手当てするからね。」
そう言うと冠は涙をぬぐい、剣を構えた。
冠「よくも…よくもむーさんを。この僕…俺が許さねぇ!!!」
ジョン「はははは!!!人相変えても意味ないよ。」
伊藤「本気で怒った冠さんは恐ろしいですよ。」
伊藤はポツリと呟いた。
冠「風林火山!!!火!」
剣に炎が巻き付いた。
ジョン「ふっ。俺の天烏飛燕拳の方がう…」
冠「黙れ。」   
冠はジョンの話を止めた。相当切れている。
そして、冠は思いっきり剣を振った。
ジョン「ふっ空振りか………え!?」
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!
ジョンは吹き飛んだ。
冠が剣を一振りした途端に大きな炎の玉が出てきたのだ。
ジョン「くっくそ…。」
ジョンは一瞬にして消えた。多分消えたのだろう。
そこには何か木で出来たものがある。
冠「こっこれは…。」
伊藤「獅子の形をした像ですね…。まさかジョンが持っているとは…。」
むー「う…よかったじゃねぇか。俺もだいぶ良くなってきた。」
冠「まだ寝てなきゃ駄目だよ!!!」


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