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ヒトヅマ☆娼婦26


ホテルの洗面台に手をついて、立ったまま後ろから、される。
「ほら、鏡を見て」
水島さんの声に、鏡に目をやると
キャミソールをたくし上げられて
乳房を強く揉まれてる、あたしの姿があった。
もう片方の水島さんの手の指は
あたしのクリトリ スを愛撫している。

「あん、、もう、いっちゃうよぉ」
「詩埜は感じやすいね。いいよ、いって」水島さんの腰の動きが早まる。
「、、あぁ、いくっ、、、」あたしは一度目の絶頂を味わって、背中を反らせる。
「、、、詩埜、、、」まだいかない水島さんは
それでも愛おしそうに、うしろからあたしの首筋にキスをする。

ベッドの上で、再び重なる。
「何度も、いかせたい」水島さんはそう言う。
自分がいくことよりも
あたしをいかせたい、と言う。
体調やその日の気分で左右しがちなあたしだけど
水島さんと幾度もカラダをあわせているうちに
いつも何度もいけるようになった。

あたしの3度目の絶頂のあと、水島さんは果てた。
あたしたちは疲れてそのまま眠ってしまった。
水島さんがあたしの頬に、いくつものキスをして
あたしは目を覚ます。
「ん・・・」
「起きちゃった?」
「うん」
「寝顔見てたら、キスしたくなった」水島さんはにこにこしている。
逢うたびに、カラダを重ねるたびに
水島さんの表情が豊かになっていく気がする。
こんなふうに笑いかけてくれるなんて
出会ったばかりのころは、想像できなかった。
すごく冷たそうな、感情を表にださないような人に見えたから。
そう正直に水島さんに伝えると
「詩埜が僕に気持ちをオープンにしてくれるから、かな」と呟いた。
「初めてセックスした日、詩埜がベッドで寝てしまったの覚えてる?」
「うん」
「舌を長く出して、キスしたよね」
「ああ、そうだったね」あたしは思い出した。
「セックスする前だったのに、ああいうキスでも詩埜は躊躇しなかった」
「そうだったかな」
「うん。あのとき、うまくやっていけそうだなと思ったんだよね」
水島さんが、あたしの髪を撫でる。
「そうなのかぁ」
「ディープキスって、セックスよりもある意味、重要だと思わない?」
「そうね」
「相手にちょっとでも違和感があったらできないよね。」
「男の人もそうなの?」
「僕はそうかもなぁ。セックスのほうが気軽にできる」
「そっかぁ」
「あの時、僕も自然にできたんだよね、キス」
「うん、あたしも」
水島さんが身体を起こして、あたしの上に乗っかる。
「なぁに?」あたしはクスクス笑って水島さんに訊く。
「まだする気?」
「キス、する気」水島さんが顔を近づける。

そしてあたしたちは
とろけるような深いキスを交わした。





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