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ラ・ラ・ラ・メディテーション
苦しみについて
「心の痛み、みじめな気持ち、悩み、そして深い苦しみ(anguish)を捨てるには、どうしたらよいでしょうか?」と、あなたは尋ねる。この質問は、あなたの無理解のたまものだ。
心の痛み、みじめな気持ち、悩みは、捨てることができる。それらはあなたがこしらえたものなのだから、あなたには、それらを引っ込めることもできる。あなたの助けなしには、それらは存続できない。それらはあなたのエネルギーを吸っている。それらは寄生虫だ。だが、あなたはそれらを捨てられる。
深い苦しみは、スピリチャルなものだ。それは捨てるべきものではない。むしろ、それにもっと親しまねばならない。あなたがそれに背を向けているうちは、それは苦しみのように感じられる。だが、それに面と向かうならば、それは喜びに変わる。だから、それを捨ててはいけない。
それは、あなた個人のものでさえない。だから、それを捨てることはできない。たとえこの祝福を捨てたいと思っても、あなたには、それを捨てる力はない。それは、あなたの本性に根ざしたものだ。
あなたが自らに向かい合っていないとき、それは深い苦しみとして感じられる。あなたが自らに向き合うとき、その苦しみは、このうえない祝福となる。だから、[個人的な]悩みと深い苦しみとを、混同して語ってはいけない。その混同は、あなたが、あなた自身の内面の世界をまったく知らないことを示している。
心の痛み、みじめな気持ち、悩みは、すべて外面的なものだ。深い苦しみとは、内面的なものだ。深い苦しみとは、あなたがそれとともに生まれたものだ。
心の痛み、みじめな気持ち、悩みは、あなた自身がこしらえたものだ。だから捨てるのが難しい。あなたはそれらの親で、それらはあなたの子供なのだ。
(Osho "From Darkness to Light" #9)
「魂の闇夜」
質問
グルジェフは、「普通の人間は、決して真の苦しみも悲しみも経験することはない。それは彼らが機械的な繰り返しの生を生きており、また彼らの問題が決まりきった、自動的な、回避しえないものだからだ。
自ら望んでワークという途方もない不必要な重荷を担った者だけは、真の悲しみと、本当の心の痛みの味わいを知る。なぜなら彼らは普通の生が求めることのない痛みと、圧力で苦しむことになるからだ」と言ったと伝えられています。
和尚
あなたの質問は、確かに途方もなく意味が深い。グルジェフにしか、グルジェフのような人間にしか、そのような言明を為すことはできなかっただろう。だがそれは実際に真実だ。彼は「普通の人間は、決して苦しみも悲しみも経験することはない。それは彼らが機械的な繰り返しの生を生きているからだ」と言っている。苦しみがないわけではない。ただかれらはそれに慣れてしまっている。
第二に彼らの苦しみは抑圧されている。彼らは、意識のほんの薄い層を生きているにすぎない。その下に、地獄のすべてがある。ときたまそれが浮かび上がることはあるが、大部分の数の人たちは、一生を通じて、自分が自らの中にどれほどの苦しみと、どれほどの惨めさを運んでいるかに気づかずに生涯を送る。真に幸運な人間というのは、グルジェフが言うところの「ワークという途方もない不必要な重荷を担った者」たちだ。そしてこのワークという言葉で彼は、人が自分の無意識を、可能な限り深く掘り進むことを意味している。自分の生の生きた源そのものに到達しない限り、人は多くを苦しまなければならない。
彼がそれを不必要なというのは、あなたたちは普通の人間のように生きることもできるからだ。あなたたちに、それを強いているものは誰もいない。それが途方もないのは、普通の人々は教会には通うが、自分自身の中には入っていかないからだ。彼らはバイブルは読むが、自分自身の無意識を読むことはしない。寺院の中で礼拝はするが、瞑想の中で自分自身を暴露することはない。グルジェフがそれをワークと呼んでいたのはそれが非常に知性にあふれた、勇敢で強い人々によってしか担われることがないからだ。
人はごく表面的に生きることもできる。魂の闇夜を、避けることもできる。だが魂の闇夜を避ければ、あなたは自分の宝をすべて避けているのだ。その人は、自分の生の存在の意味そのものを避けている。このゆえに知性ある人は、終わりのないかのように見えるこの深いトンネルの中に入るという挑戦を受けて立つ。たがそれはいつか終わる。あなたが勇気を持って進み続ければ。それを通りぬけて、その彼方まで行った人々がいることを知りながら。それこそがをマスターとともにいることも素晴らしさだが。なにしろ、あなたは自分の前に、そして自分と一緒に、少なくともひとつの例がそのトンネルの外に立ち、絶えずそのトンネルに入ってくるようにと呼び掛けている人が、いることを知っているのだから。なぜならそのトンネルに入らずにはそこから出てくることはできないからだ。それを迂回して行く道はない。
この世には何千人というペテン師がいる。そして彼らの仕事はあなたたちに魂の闇夜と、苦しみと悲しみを迂回して単直に光明を得る道を教えることだ。まさに超越瞑想だ。ある名前を唱えるだけで目覚めた魂になる、と。そんなことの中にはなんのつながりも、いかなる真のワークもない。あなたたちの無意識に何が起きるというのか。あなたたちの集合無意識に何が起きるというのか。
人はそれを迂回しようとし、ただそれを避けようとする。だがそれはやり方ではない。道は、その中を通り抜けることだ。その無意識を断ち切り、その中を通りぬけていかなければならない。絶対的な必要としてマスターの臨在が要るわけではない。もしあなたが自分のハートの中に信頼を持っていれば、25世紀昔のゴータマ・ブッダでもかまわない。なぜなら「目を開いて油断なく目覚めて、無意識の暗闇の中にはいいって行きなさい。それを通りぬけるしか道はないからだ」と確証する人は世界中にいるからだ。あなたとあなたの究極の開花の間では、醒めていることだけが唯一の橋だ。
だから、悲しみも苦しみも惨めさも、すべてを深刻でなく受け取らなければならない。なぜならそれを深刻にとればとるほど、それを切り離すことが難しく、深刻でなくなればなくなるほど、人はその苦しみを、その闇夜を、歌を歌いながら通り抜けることができる。そしてもしその闇夜を歌を歌いながら、踊りながら通り過ぎることができるのなら、不必要に自分を苦しめることがどうしてあるのだろうか。
ここからここへの旅を全部、ただの美しい冗談にしてしまいなさい。
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