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おばはんの体育な日々
千羽海崖コースタル・トレラン2011
千羽海崖コースタル・トレイルランニングレース2011
ロングコース 34km
日時:平成23年1月23日(日) 晴れ
コース図および高低図
<結果> 6時間14分23秒 193位 女子26位
昨年5月の地下足袋王子杯が想像を絶するしんどさだったので、金輪際トレランレースには出ないつもりだったのだが、月末の大阪ハーフにエントリーし損ねて、1月のスケジュールが丸々空いてしまったおかげで、たまたま見つけたこのレースにポチッとしてしまって、参戦することになった。
距離は34kmと長くないし、冬場なのであんなにきついことはなかろうと高をくくっていたのだけれど、それでもとクロさんに連れて行ってもらった2週間前の試走では、2箇所の関門時間にそれぞれあと10分、終盤のトレイルはとても入る気にならずにショートカット、なんとも情けないことを暴露してしまった。
こんなことで本番は完走出来るのか不安がいっぱい、ショーとクラスにしたらよかったかと反省したりもしたが、エントリーした以上は精一杯走ろうと思う。
試走を踏まえて、レースの作戦は以下の通り。
雨が降りそうでなかったら雨具を省くなど、荷重を可能な限り軽くする。
前半の千羽トレイルは出来るだけ脚を温存して走り、関門ギリギリを狙う。
林道の上りは時間と相談して歩けるようなら、休憩と考えて歩く。
運良く白沢の第2関門を通過できたら、あとはゴール関門に間に合わなくとも、途中で倒れないように無理しない。
痙攣防止のために塩を携行する、補給食は歩きながら摂れるものにする。
※ 起床からスタートまで
自宅を出て鳴門まで1時間弱、さらに日和佐まで1時間と少し、駐車場の日和佐グラウンドに着いたのはまだ暗い6時過ぎだった。
ここからスタート地点の竜宮公園まで、シャトルバスで連れて行ってくれる。
受付でゼッケンなどをもらい、体育館の中で出走用意をする。
リュックを背負うのでゼッケンをどこに付けるか多いに悩んだ末、太腿前部ショートパンツに止めつけた。
いでたち---CW-Xの長袖と半袖の重ね着、下は同じくCW-Xの長タイツにショートパンツ、厚手の5本指ソックス、ニューバランスのトレランシューズ、キャップ、手袋、下着にファイントラックのメッシュノースリーブ。簡易スパッツをまた忘れた。スタート時は肌寒かったので、ライトジャケットも着た。
携行品---雨具上下(天気はよさそうだが、万一リタイアした時の防寒着になると思い持参することにした)、小銭、デジカメ、地図。行動食はバナナバー2本、蜂蜜パック、パワージェル2個、塩飴数個、小分けの塩、給水はOS-1ドリンクをペットボトル500mlで2本と200mlパウチのドリンクひとつ。
結局試走の時とほぼ同じ斤量になってしまった。
荷物を預けて外に出ると、開会式。
鏑木さんの挨拶、いつみてもおっとこ前。
クロさん、jojoさん、アッキーさん、hiroさん、お知り合いにも会えて健闘を誓い合った。
名簿ボードに出走確認シールを貼るのを忘れててちょっと慌てたけど、軽くストレッチして、出走準備OK。
目標は完走なので、列の後ろの方に並んだ。
午前8時、スタート。
お断り・レース中写真を撮る余裕がありませんでしたので、本文中の画像は、一部試走の時のものを流用いたしました。
【スタート~千羽海崖~白沢トレイル出入口エイド】 関門時間 1時間45分
スタートゲートから広い坂を上り、横断幕の向こう、熊さんの像の先からトレイルに入る。
トレイルに入ると早速階段、立ち止まることはないものの渋滞してヨチヨチ歩き。こんな速度で関門は大丈夫か少し不安になるが、ゆっくり歩いているのでしんどくはないのが助かったりもする。
始めは小刻みに上がったり下りたり、そのうち上りばっかりになり、一段一段が高く、足を上げるのに太腿の筋力をかなり使うので、一歩一歩膝に手を当てて大腿部に負担をかけないようにして上がっていく。
中ほどの鋭角カーブで下を見ると、最後尾のスィーパーがすぐそこに見えた。
上りの途中「千羽海崖」のナイスビュー地点で止まってジャケットを脱いだら、スィーパーがさらに近づいた。ほんまに大丈夫か。
まだまだ上りは続く、「電波塔までは我慢!」
電波塔を過ぎると下り、階段で、それも急で一気に長い。
関門が少し心配になって、出来るだけ走る、が断差が大きいのでほとんど走れず。
トレイル出口のエイドに到着、1時間30分。関門閉鎖まで15分。
ひとまず安心して、ドリンク、バナナ、お餅をいただいた。お餅はほんのり甘くておいしかった。
【白沢トレイル出入口~白沢トレイル出入口】 関門時間4時間55分
アスファルトロードでホッとするのも束の間、すぐまたトレイルに入る。入ってしばらくの間は緩やかな上り、そのうち厳しい上りになる。ここで先頭ランナーとすれ違った。こんなところで早くもすれ違うとは、同じ人間とは思えない。彼は飛ぶように駆け去って行った。復路と重複する区間ですれ違ったのは男性ランナー4名だった。
上りきって、林道を下る。ゴロゴロ石の林道は下りなのに走りにくい。
後から追いついてきたjojoさんが、水漏れを指摘してくれた。パウチのドリンクが裂けて漏れていて、半分以上失われていた。もったいないので、ここで残りを全量飲み干した。
作業道分岐から林道をそれて、さらに歩きにくいゴロゴロのガレ場。道沿いに支えになる木が生えておらず、不安定ガレ場を脚力だけで下りるのは結構辛い。たくさんのランナーが通った後なので、試走のときよりは走りやすかったように思う。ガレ場を過ぎると林道に出る。
ここからは長いダラダラ上りの林道が続く。試走の時と同じく、緩やかな上りで路面もさほど荒れていないのにとても走れないので、早足で歩く。歩きながらバナナバーをひとつ食べた。
脚は攣らずに持っている。
作業道分岐から、今度は449m三角点まで直登、ヤブこぎというほどではないが、両手で両側のササをつかんで支えにしながら這い上る。ここもたくさんのランナー通過後なので、踏み後が幅広く登りやすくなっていた。
到着した三角点からは太平洋がきれいに見えた。
三角点からは下り、軽快に結構走れた。
トレイル出入口エイド到着は、4時間03分。
関門まで貯金ができたので、トイレに入り、ドリンクとバナナをもらい、ゆっくり休憩した。
【白沢トレイル出入口~大浜公園ゴール】 関門7時間45分
もうひと頑張り、千羽トレイル復路に入る。
しばらくは緩やかな上り、速歩がとても速いおねぇさんについて歩く。ドット模様のタイツを見続けてたら目がチカチカして酔いそうになりながら。
そして、長い長い階段。断差の大きい階段が予想通り辛い辛い。何段か毎に休みながらヨチヨチ登っていく。
千羽岳を過ぎてホット一息、だがこれから先も上ったり下ったりが数回訪れるのだ。
上りはもちろん辛いのだが、下りが前半の階段よりさらに断差が大きく、一歩一歩がズシンズシンと膝に来る、大腿に来る。
こんなヨチヨチなので、後から女性ランナーが追いついて来て抜かれた。
こんなヨチヨチなのに、前方で横向きになってもっとヨチヨチ降りている男性ランナーを何人か追い抜いた。彼らはきっと膝が終わっちゃったのだろうね。
もう階段はいらん!暴れたくなりそうになった頃、ようやく階段が終わって、緩やかな下りになった。
海上かトレイルからしか見えないと言う「えびす洞」の全景。
トレイルから竜宮公園で一旦ロードに出てからあらためて日和佐城に上るのだと思っていたのだが、コースはトレイルのまま、日和佐城へつながっていた。
日和佐城から、大浜海岸のゴール地点が見えた。あと少しだ。
日和佐城を過ぎると、ほどなく懐かしいアスファルト道路になった。
ロードを下りきったら、誘導員さんが「あと2km」と教えてくださった。もうちょっとあると思っていたので意外だった。
ロードは曲がり角が多く、たくさんの誘導員さんが立っていてくださっていて、ナンバーから名前を読んで応援してくださる。海辺の、太平洋の風に吹かれてゴールへ向かう。
堤防の切れ目から砂浜に降りて、ゴール!
ゴールの先には鏑木さんが!
上げた手をそのままハイタッチして、握手した。(後で気がついた、ハグしたらよかったぁ。)
すぐに完走証をくれた。
タイムは 6時間14分23秒、193位、女子26位だって。
完走もおぼつかないと思っていたのが、7時間を切れて、素直にうれしい。
(完走証の隣の貼れテープは受付の際に、カロリーメイトはゴール時にもらいました)
消費した給水:スポドリとOS-1合わせて350ml。エイドでアクエリアスコップ2杯。
行動食:バナナバー1本、塩飴1個。エイドでバナナ2/1本×2、お餅1個。
※ ゴール後
地元の方の炊き出しで、温かいお茶と魚のつみれ汁(かな)をいただいた。
ゴール地点近くのホテルでお風呂をいただけるということなので、着替えないと寒いこともあって、すぐにホテルに向かった。フロントでナンバーを申告すると、300円で入浴できる。その他地元のお店で受けられるサービス券をたくさんいただいていたのだが、使った権利はこのお風呂だけでした。
女風呂はさほど混雑してなくて、ゆっくり汗を流せた。
ロビーで漏れ聞いた話では、男風呂はかなり混んでてイモ洗い状態だったそうだ。
ホテルを出ると、もう表彰式は終わっているであろう時間だったので、そのまま帰路についた。
※ 総括
事前の目標である完走を果たせ、思ってもいなかった7時間以内で帰ってこられたのは幸いでした。
脚の痙攣を予防するために、ウェアを軽くし、ドリンクをOS-1にし、エイドでバナナをいただいたのが、よい方に働いたようだ。事前に三分の二とはいえ試走できたことが、勝因でしょう。
なかなかどうしてあなどれない厳しいコースだけど、大会はとても気持ちのいい運営で、トレランなのに沿道に応援も出てくださっているし、コース上の誘導員の方は漏れなく声をかけてくださる。
完走証の背景は、地元在住のアーチスト・クニ舛田さんの水彩画だそうで、とてもステキ。
トレランレースはもう出たくない、と思ってたけど、次回の開催があればここへはまた来たくなりました。
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