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おばはんの体育な日々
第14回四万十川ウルトラマラソン(08)
第14回 四万十川ウルトラマラソン
<日時> 平成20年10月19日(日) 晴れて暑い
コース図および高低図は、
一昨年の今大会レポート
をご覧ください。
<結果> ゴールタイム 10時間26分08秒 (NET 10時間25分10秒くらい)
<順位> 女子一般 11位 (年代別 3位)
<10キロ毎のラップ> 昨年一昨年との比較になっています。今年もラップはだいたいです、合計してもゴールタイムになりません。
100kmウルトラマラソンは生涯5回め、四万十川は3回目の挑戦だ。
3週間前に村岡を走ってから、昨年の古傷の膝に違和感があり、軽いジョグではなんともないが、3週間あまり走らないままの出走。100kmを最後まで脚が持ってくれますように、と神頼みしかない。
それでも、目標は、今年こそサブ10.5。昨年は無謀にもチラッとサブ10とか何とか書いているが、サブ10はそうやすやすと出るものじゃないことがこの一年で身にしみてよくわかったので。それでも調子がよければサブ10と1/4を、と厚かましい目標も一応掲げてみよっかな。
※前日出発から就寝まで
例年通り、自動車でドライブだ。今年は家庭の事情でなるべく留守にする時間帯を短くしないといけない状況であったので、午前11時に家を出た。
途中、高松自動車道<津田の松原SA>でお昼休憩、昨年と同じくセルフのうどんを食べた。エビのかき揚げをトッピングして440円は20円の値上げでした。
高松自動車道から高知自動車道で須崎まで、それからは国道56号線で四万十市へ。須崎の道の駅で、四万十特産のしょうがと深層海洋塩使用の芋ケンピを買った(この芋ケンピは塩味が効いてて美味でした)。
受付会場到着は4時すぎ。
受付終了後、昨年と同じく中村高校のグラウンドにテント設営。宿泊準備が終わったときには5時を過ぎていたので、前夜祭はあきらめて、近くの回転寿司で晩ご飯を食べた。申し訳ないけど、やっぱりお寿司は瀬戸内海のお魚のほうがおいしい。
近くのスーパー銭湯「平和な湯」で入浴、そばのコンビニで明日の朝ごはんを買って(バナナがなかった)グラウンドに帰った。寝るにはまだあまりに早いというので、車の中でDVD「続・三丁目の夕日」を涙しながら鑑賞してから、テントに移動、ゼッケン等の用意は明日、スタート会場の明るい更衣室でする予定で、この日はそのまま寝袋に入った。
テントとシュラフの睡眠もすっかりなれて、すんなりと眠りにつけた。
◎起床からスタートまで
1時半ごろにトイレに起きたらもう寝られなくなって、出走準備をすることにした。お月様が明るく、懐中電灯をつけなくてもよく見える。今日はいい天気になりそうだ。
スタート装束にゼッケンをつける。更衣はスタート会場の更衣室でと思っていたが、それでは担いでいく荷物が過大になるので着替えはしていくことにした。
スタートのウェア--長袖のシャツ(CW-X)、長いタイツ(CW-Xプロモデル)、5本指ソックス、帽子。
ウェストポーチの携帯品--パワージェル1本、芍薬甘草湯(痙攣防止薬)、デジカメ、塩飴。
足とウェスト周り、下着周りにディクトンを塗り、出ているところには日焼け止めをしっかり塗る。
レストステーション行きの荷物を作る。着替えするつもりはなかったが、それでも急な雨とか不測の事態に備えて、上下の着替えとソックス、日焼け止め、ディクトン、バンテリンを入れた。
ちょっと早いかなとは思ったが、おにぎりとドリンクの朝食も摂る。
そうこうするうちに3時前になったので、スタート会場行きのバス乗り場へ歩いて向かった。
乗り場に着くと程なくバスがやってきて乗り込み、スタート会場蕨岡中学校へ。
スタート会場の更衣室(女子は校舎内)でぼんやりパンフレットを見たり、朝食の補足をしたり、トイレに行ったりして過ごす。更衣室の黒板には子供たちの暖かいメッセージ。ここで更衣するランナーは多くなく、また寝てしまいそうなほどとてもゆったりできた。
開会式の始まった頃、外に出ると
ハリーさん
と再会。お話しながらストレッチなど。
ハリーさんは「6月のサロマで出したタイムに近いタイムで」、私は「どうしてもサブ10.5を」。と言うことになると、Magnumさんなら絶対バトルだわね。
スタート直前には
おご-けんさん
にも会えて、健闘を誓い合った。
いよいよ5時30分、スタート!
★スタート~10km 1.02.05
スタートラインまで約1分。
暗い道を、松明が明るく照らしてくれる。路上に並べられたろうそくの灯りでぼんやり明るい。
エイドはほぼ2.5km毎、今日は暑くなりそうなので給水はしっかり取らなくちゃ。実際、各エイドで水とドリンク、梅干は必ずいただいた。
★10~20km 1.02.50 (スタートから 2時間04分)
だんだん上り坂が急になってくる。
村岡やにちなんの坂に比べたら軽い軽い、遅くっても走ったまま上れるもの。
ここまではハリーさんよりずいぶん先に行っているつもりだった。
★20km~30km 58.25 (3時間03分)
上りきって峠のエイド、給水と梅干を補給してるとハリーさんがあっという間に抜いて行った。あらま、ずいぶん離したつもりだったのに。すぐにエイドを出たけど、もうハリーさんの背中は見えなかった。
これからの下りはかなり急、飛ばすのじゃなく、それなりに。
峠を過ぎてから、トイレに行きたくなってきた。仮設トイレはどこも待ち人があるので何箇所かスルー。昨年確か40kmぐらいでライダー用の宿泊施設のトイレが使えたはずだ、そこまで持たせよう…だが、我慢できなくて30km手前の幸い待ち人のいない仮設トイレに駆け込んだ。昨年と同じくしっかり出すのに3分を要した。
トイレから出てあわてて駆け出したら、「うっきゃんは先に行ったよ」と声をかけてくれる人が。うっきゃんって誰だっけ、あの人は誰、と考えながら以後は走る。
★30km~40km 57.37 (4時間00分)
橋を渡って四万十川の対岸に移り、たくさんの応援の人々の中を通り、トンネルを通り、また橋を渡る。この頃からそれまで朝の薄曇だったのが、しっかり日が差してきた。朝の涼しいうちにもっと貯金しておくべきだったかなぁ。
★40km~50km 1.00.14 (5時間01分)
42.195km地点はだいたい4時間とちょっとで通過、去年とほとんど同じかな、と思っていたけど、あとで見てみると昨年のほうが5分も早い。
写真は50km付近、左手のコンクリートの上は電車道、1両だけのかわいい列車が走ってました。
★50km~60km 1.03.18 (6時間04分)
四万十川名物沈下橋「半家沈下橋」直前のエイドで止まっていると、60kmのトップランナーが軽快に抜き去って行った。これで昨年より遅いんだとわかった。
沈下橋の先の上りも、何とか走って上がれた。
★60km~70km 1.05.27 (7時間09分)
昨年同様60km前後あたりから、脚の動きが悪くなった感じがする。レストステーションが待ち遠しい。
オカリナを吹いて応援してくださる男性、3年目にしてはじめて写真を撮れた。思っていたよりお若い方だった。
レストステーション「カヌー館」に到着。着替えなどの入った袋を一応受け取ったが、着替えはせずそのまま返却した。給水、味噌汁、梅干、缶詰ミカン、おにぎり1個、バナナ、クリームパンをいただき、氷水を頭からかぶり、フトモモとふくらはぎにも水をかけて、レストは4分で出発。
レストを出たところの「あと38km」の標識にも、もう驚かない。
岩間沈下橋を渡ってすぐのところだったろうか、カーブを曲がったところでコーラを買って飲んでいるハリーさんを突然追い越した。それまでそれらしき背中もまるで見えなかったので、心の準備が出来ておらず、何も声を発しないまま通り過ぎてしまった。
★70km~80km 1.04.19 (8時間14分)
晴れてはいてもそんなにカンカン照りでもないのだが、やはり暑さがじわじわと効いてくる。2.5kmごとのエイドでは、必ず冷たい水とドリンクをコップ1杯ずつ飲み、頭から氷水をかけてもらい、脚にも水をかける。そんな状態なのに脚が攣りそうな感じはしないのが不思議だ。
このペースではもうサブ10と1/4は無理だ、何とかサブ10.5を死守したい。
★80km~90km 1.05.06 (9時間19分)
80km過ぎには、有名な私設エイドがあるので、止まらないわけにはいかない。
冷たいお絞りで顔を拭き、コーラとヤクルトをもらって飲み、おはぎをひとついただいた。川エビの塩焼き、かつおのたたきなどおつまみもいっぱい用意してあって、ビールも飲める。ウルトラレース中でなければ、全部いただいくところだが(レース中でない人には誰もこんなご馳走はくれない)…ここでビールをいただく勇気はまだない。いつかそんな心の余裕のある走りが出来る日が来ればいいなぁ。
心を鬼にして、このエイドを4分で通過。
この頃から同じようなペースの若いおにぃさんと並走。一昨年に10時間15分くらいでゴールしたのがベスト記録だそうだ。サブ10はそうやすやすと出るタイムじゃないね、ってことで意見が一致して、このあともゴール寸前まで並走した。
★90km~ゴール 1.06.53 (10時間26分08秒)
各エイドでは必ず止まって充分な給水と水をかぶるので、少なくとも30秒から1分を要する。走っている実質ラップはキロ6分強でいけているのだが、このエイド時間を入れると6分半以上かかることになる。残りの距離をキロ7分かかってもサブ10.5は達成できそうだ、と気持ちが切れてしまいそうになるのを必死で振り払って、できる限り脚を動かす。
60kmに参加の
【ゴルゴォ】さん
がゴール手前で追いついてくるはずなので、エイド毎にアフロのカツラを探したが、それらしき人影は発見できなかった。
住宅地に入り、99km最後の激坂。昨年は痛む脚で走りきった、今年歩くわけには行かない。上りきって下り、今年も紙吹雪はない。
ゴールのグラウンドに入り、前後近くにランナーはいない、両手を上げてゴール!
10時間26分台だった。
◎ゴール後
ゴールすると、完走メダルをかけてくれて、アイシング用の氷袋とドリンクをくれる。椅子に座らせてもらい、若いおねーさんがチップを外してくれ、靴紐を緩めてくれる。汚い足もとにそんなことをしてもらうと、ありがたいけど申し訳ない気持ちで一杯、毎年そう思う。
ゴール地点でも、梅干とアンパン、おにぎりをいただいた。
預けていた荷物を受け取って外に出ると、「うっきゃん」とそのお仲間(ごめんなさいお名前を忘れちゃいました)に声をかけられた。
かきぴ02さん
の京都のお仲間で、昨年の東山のオフ会でお世話になった方だった。そうだろうと思ってたんですよ。
荷物の中の携帯電話を見たら(携帯はレース中は携帯しておりません)、ハリーさんからゴールしたとのメールが入っていた。えらいこっちゃ、あわててゴール付近に向かったけどハリーさんの姿は見つからず。
そしたらちょうど【ゴルゴォ】さんがゴールするところで、お茶目な【ゴルゴォ】さんのゴールをきっちり目撃した。
左の写真はゴール後の【ゴルゴォ】さんと。
この後は時間の関係で
おご-けんさん
、
koh-sanさん
のゴールは見届けることが出来なかったが、お二人とも見事完走を果たされたそうだ。
昨日と同じ「平和な湯」で入浴後、すぐに帰路についた。
夕食は高速に乗る前に国道沿いの食堂でとり、それからは(ほとんど寝ていたから)あっという間に家に着いた。
※総括
3回目の四万十川ウルトラ、100kmの自己ベストを更新し、大目標のサブ10.5は何とか達成できた。スタート前の体調や脚の具合、昨年よりいい天気で暑かった条件を思えば上出来だろう。
サブ10はもちろん、厚かましい目標のサブ10と1/4は早い段階で無理だとあきらめたので、さほど悔しいことはない。
今後更にタイムを縮めて夢のサブ10を達成するためには、前半にキロ6分以内で行って出来るだけ貯金を貯めて、後半の失速に備えるしかあるまいが、そうやすやすとは達成できそうにない。叶わぬ夢で終わるのだろうか。
会場ではまだ結果が張り出してなくて気がつかないまま帰ってしまったのだが、なんと、女子一般の年代別○十代で3位に入賞していた!レースから3日ほどして、事務局から賞状と立派なトロフィーが送られてきた。ウルトラのメジャーな大会でこんなことが起こるなんて、ツユほどにも期待してなかっただけに、超うれしいことであった。
今年の完走メダルと参加賞Tシャツ。今年は半袖です。
そして、後日記録集と一緒に送られてきた完走証。
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