おばはんの体育な日々

おばはんの体育な日々

四国剣山三嶺縦走トレラン


四国剣山から三嶺縦走トレイル

日時:平成22年7月19日(祝) 晴れ 

日程:
                            徳島自動車道
高速バス停3:20 ━━━━鳴門4:20 ━━━藍住IC━━━ 美馬IC ━━━見ノ越P6:50



     △1,955m 1,929m  1,683m  1,740m       1,893m
見ノ越----剣山-----次郎笈----丸石----高ノ瀬-----白髪分岐----三嶺----名頃
7:00                               13:12  


名頃━━━━━見ノ越 ━━━━ 昼食 ━━━━ 入浴 ━━━━ 鳴門 ━━━━自宅
三嶺タクシー4,600円     手打ちうどん  岩戸温泉400円      
             冷やしかけ並500円       

 総走歩程: 6時間12分 約22km
 経費: 2,900円

 以前からの念願であった剣山三嶺縦走、もりもり@神戸さんをお誘いし、徳島のトレイルランナーお二人(クロさん・jojoさん)の同行案内を得て、ついに実現の運びとなった。当初の予定の1週前は悪天候のため延期、2日前に梅雨も明けてこの日は絶好のトレラン日和となりそうだ。

100719turugimiunejusocoursezu.jpg

 コースは、剣山から縦走路を三嶺まで行き、名頃に下りるというコース、約22km。
 クロさんのJogNote記録によると、5時間半でこのコースを走破しておられる。そんな時間では到底無理なのはわかっているが、なんとか6~7時間で走りきりたいものだ。
 名頃から見ノ越までは夏期休日限定でバスがあるので、このバスの時間(1時43分)までに名頃に下り着くことが目標だ。そうでなければ、見ノ越まで車道の登りを約10kmさらに走らなければならなくなる。

 ウェアなどおおかたの準備を済ませて家を出た。

 もりもりさんとの待ち合わせは高速道路のバス停に3時20分。
 四国に渡り、鳴門IC近くでクロさんと待ち合わせ、道を間違えて少し遅くなってしまったが、携帯で連絡して無事に会えた。便利な世の中になったもんだ。高速バス停の駐車場に車を置いて、クロさんの車に乗せていただく。途中、jojoさんをピックアップ、徳島自動車道は美馬ICを下りてコンビニで食料などを調達し、山へ向かう。
 クロさんは前日トライアスロンのレースを完走したばかり、今週末には富士登山競争に参戦される、驚異的な体力だわ。

 朝食は車中でコンビニ調達の赤飯おにぎり。なかなか飲み込めなくて苦労した。食べたばかりの朝食、見ノ越までのクネクネ道で酔ってリバースしないか心配だったが、難なく通過できてひと安心。

 見ノ越に着いて、用意を整え、トイレも済ませて、イザ出発。
 時間は7時になっていた。名頃からのバス乗車は無理かもしれないな。

100719turugimiunejusoturugisan この日のいでたちは、CW-Xの長袖シャツ、下は同じくCW-Xの長タイツにショートパンツ、厚手の5本指ソックス、ニューバランスのかなりくたびれたトレランシューズ、キャップ、もりもりさんにいただいたピンクの簡易スパッツも。
 マラニック用のリュックとウェストポーチに分けて荷物を収納した

 携行品---雨具上下、手袋、救急セット、バス代の小銭、デジカメ、地図、行動食はカステラ2切れとパン1個、塩キャラメルと塩飴をそれぞれ数個ずつ、給水はドリンクと水とお茶をペットボトルで都合1,850ml。

【見ノ越~剣山頂上】 50分
 登山路はしっかりしていて階段状で急坂、頂上まで歩いて登る。これがランの準備運動になるようだ。
剣山の頂上は、その名前に反してお椀を伏せたような高原状で広く、シコクザザの保護のために一面に木道が設置されている。ここはいい天気で空は青く、360度の眺望が得られる絶景。
 頂上で記念撮影後、すぐにランが始まった。それなりに走るのだが、クロさんとjojoさんはすぐに前方遠くに離れてしまった。

【剣山~次郎笈】 24分
100719turugimiunejusojirogyukara.jpg 地下足袋王子杯の試走の際、クロさん達は剣山次郎笈間を18分で走られたらしい…。
次郎笈直前の急登以外は、結構走れる。
 クロさんがハイドレーションが水漏れとのことで、次郎笈頂上下の水場に向かったので、次郎笈頂上へは3人で。

【次郎笈~丸石】 32分
 次郎笈から先は、ササの間の高原の道。下り基調、傾斜も楽で、走れる。地下足袋王子杯のときに、すでに脚が終わった状態でスーパー林道へ下りた丸石のコルを、元気で通過した。
 頂上下で合流したクロさんとjojoさんは、下りになると早い早い、あっという間に背中も見えなくなった。

【丸石~高ノ瀬】 41分
 丸石からも概ね下りで、緩やか。丸石奥祖谷分岐を過ぎたあたりから、ちょっと上りもあり、高ノ瀬直前は急登。
背中も見えないくらい先行しているお二人だが、要所要所で待っていて下さる。安心して走れてありがたいのだけど、申し訳ない気持ちでいっぱい。
 この頃からガスが出てきて、周りの景色が見えなくなった。

【高ノ瀬~白髪分岐】 64分
 下りになると一気にクロさんとjojoさんははるか前方に消えてしまい、もりもりさんにもついて行けない。ガスの中を一人で走る。
100719turugimiunejusokonosehukin.jpg 鹿の食害だろう、登山路路傍の木々が皮を向かれて無残に白化している、大台ケ原を思い出した。

【白髪分岐~三嶺】 74分
 ますますガスが深くなる。周りの景色はまったく見えず、でもその反面直射日光が当たらず涼しくて楽だ。
 高知側からの登山客だろうか、ハイカーが多くなった。声をかけて抜かせていただくのが申し訳ない。何せこちらも走っているとは言えないスピードなので。
 小刻みな登り下りであまり走れない。登りはもちろんのこと、急な下りは腰が引けて走れない。
100719turugimiunejusomiunetyokka.jpg






 三嶺直前は鎖の急登が続く。3歩進んでは息を整えるために立ち止まるの繰り返しだ。頂上付近からコメツツジがたくさん見えてきて、花もまばらに咲いている。今がまさに満開らしいが、今年は裏年なのか花が少ない。足元にもいろいろな花が咲いているので、息も絶え絶え状態でカメラを向ける。
 ようやく三嶺頂上に着いた。剣山を出てから多分始めての休憩。カステラを一切れ食べた。
100719turugimiunejusomiunesantyo.jpg 三嶺から天狗塚方面の四国一のパノラマ絶景はまったく見えない、ガスの中の記念撮影となった。

【三嶺~名頃】 83分
100719turugimiunejusoike.jpg 三嶺頂上のすぐ下、四国一標高の高いところにある池。水場がここからすぐのところにある。
 三嶺からの下りは急だ。1,000mを一気に下る。
 路傍に支えとする木々がなく、足元はぬかるんで滑る箇所がいっぱい。例によってお二人の姿はすぐに見えなくなった。
 大きなザックを背負った若者達の集団を追い抜いた。かわいらしい女子学生もいた。大学生の山岳部パーティで、背中の荷物は20kgだそうだ。どこの大学か訊くのを忘れた。
 「うんざりするほど長い下り」とクロさんはおっしゃっていたが、半分くらいから傾斜が緩くなって楽になった。

 林道に出てから名頃までは、クールダウンのようなゆっくりジョグで下りた。
 このまま行くとバスの時間には充分間に合うが、4人だとバス代よりタクシー代の方が安くつくとの判断から、jojoさんが林道の途中で久保の個人タクシー「三嶺タクシー」に電話して、名頃から見ノ越までの足を確保してくださった。
 名頃到着は1時過ぎ、全行程6時間と少しで走れたのは上出来でした。

 消費した給水:1,350ml、 行動食:キャラメル2個、カステラ1切れ、塩飴2個。


 名頃には山を下りてきたばかりのたくさんの人達がいた。
 トイレはあるが水は飲用不可。夏場に自動販売機を置いたら儲かるだろうに。
 タクシーで見ノ越までの約10kmを登っていく。山の上はガスっていても、この道はピーカン、これを走って帰るのはかなり辛そうだ。20分くらいかかったかしら、見ノ越まで4,600円だったと思います。

100719turugimiunejusoteutiudon.jpg 見ノ越の車に戻って、帰路につく。
 美馬までの道中、手打ちうどん屋さんに寄って腹ごしらえ、冷やしかけうどん並500円。
 若い店主が足で踏んで打ってた手打ちうどんは、超コシの強い麺でした。

 さらに、「岩戸温泉」で汗を流した、ここは400円。石鹸は備え付けてあるがシャンプーはないので、jojoさんにお借りした。

 帰り道、クロさんが運転しながら、トレイルの走り方をアドバイスしてくださった。
 下りを怖がってはダメ。
 足を置く位置を考えて決めてから足を動かすのはダメ。まず足を上げてから置く位置を決める。
 カカトからつま先まで足全体を着地しようとしてはダメ、広い面積が必要になる。つま先で木の根やらをつかむ感じで走る。
 これらを実践すると自ずと早く安全に走れる…のだと。

 理屈は理解できるが、実際にこれを行えるかというと大いに疑問だ。だが、そうしない限りいつまで経っても下りを楽しく走れるようにはならないだろう。下りが楽しくない人はトレランには向かないそうだから。
 実際にトレイルで練習しかないのだろうなぁ。

 今回念願の剣山三嶺縦走を実行できたのは、付き合ってくださった皆さんのおかげ、厚く御礼申し上げます。一人遅れて迷惑をおかけしたのに嫌な顔ヒトツされず、本当にありがとうございました。行きも帰りも運転していただいて乗っているだけというのは、ただただ楽ちんでした。
 概ねいい天気だったのに、ガスで三嶺からのパノラマ眺望が得られなかったのは唯一残念ではありますが、またの機会にとっておきましょう。またの機会には、天狗塚から牛の背を、四国一のパノラマをぜひこの目で見たいものです。


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