おばはんの体育な日々

おばはんの体育な日々

第13回村岡ダブルフル100km(10)

第13回 村岡ダブルフルウルトラランニング(100kmの部)


コース図と高低図
muraoka100coursemap.jpg
muraokadf3koteizu.jpg


 <日時> 平成22年9月26日(日) 概ね曇り、時折小雨、日差しもちょっとあり

 <結果> ゴールタイム 11時間52分34秒  女子 3 位

 <10キロ毎のラップ>  
  S-10    ×
  10-20   2.05.14
  20-30    57.56
  30-40   1.06.31
  40-50   1.26.56 
  50-60   1.18.20
  60-70   1.12.09  
  70-80   1.26.04
  80-90   1.03.58
  90-G    1.15.25


 「ウルトラマラソン中きつさでは西の横綱」と称される村岡ダブルフル、今年は100kmの部。
 昨年一昨年は88kmの部に出走し、サブ10も入賞も惜しいところで逃している。最長の100kmコースでどこまで走れるか、挑戦してみることにした。今年も抽選に当たって出られる四万十川100kmまで3週間あるので、充分回復はのぞめるとの考えからの参戦である。

 昨年の88kmのタイムがサブ10まであと3分だったので、それより12km長い今年の目標はサブ12、欲を言えば11時間前半で帰って来られたらなぁ、というところ。

 もちろん、「ジェットコースターのようなコース、バイキングのようなエイド」を目いっぱい楽しむこと!

◎スタートまで

 今年は猛暑で、9月に入っても30℃以上の日が続いていたのが、2日前からようやく秋の気配が見えてきた。
 なんとか暑くならずにいい気候になりますように、と祈りながら、前日の午後8時ごろに車で家を出た。晩ご飯を食べ、家事はみんな片付け、シャワーも歯磨きも済ませ、車中泊場所に着いたらすぐに寝られるように準備万端で。
 夜の道はよく空いていて、予定どおり10時過ぎに道の駅「村岡ファームガーデン」に到着。道中途中から小雨が降ってきて、気温は16℃の表示。家から持参した缶ビールを一本飲んで、すぐに布団にもぐりこんだ。今年は駐車場の奥の方に停めたせいか、国道の騒音はまったく気にならず、例によってよく寝られた。

 目覚ましもかけないのに2時半頃目が覚めた、雨は一応止んでいる。
 同じくウルトラ出走の選手のみなさんだろう、自動販売機の前で卵を焼いて朝食をとっているグループがあった。
 軽く顔だけ洗って受付会場近くの駐車場所(村岡中学校)に向かう。

 駐車場から歩いて受付スタート会場へ、今年はゴールと受付が同じ村岡小学校だ。
 受付を済ませて、洗顔歯磨き、朝食(大きな梅干を入れたおにぎりふたつ)を摂り、更衣室で更衣。小雨のようだが日焼け止めを塗って、ディクトンを要所に。

100926muraokastmae.jpg スタートのウェア--長袖のシャツ、長いタイツ(CW-X)、5本指のソックス、キャップ。
 ウェストポーチの携帯品--芍薬甘草湯、塩飴、受付でいただいた塩熱サプリ、デジカメ。
 着替えポイントへの荷物--射添会館での着替えはするつもりはなかったが、万一に備えて着替えの上下とソックス、日焼け止めとディクトンも入れておいた。

 トイレを済ませて、外に出たら結構雨が降っている。
 気持ちだけストレッチなぞを。
 軒下で雨宿り中に ゆうちゃん にばったり。探さなくても会えるところがこの大会のいい所だ。
 楽天ランナーの アッキー8989さん ミカン_さん mk_r44さん 、同郷のクラさん、まゆみさん、yuuさん、torshanさん、にも会えた。

 スタート前に太鼓演奏の景気づけがあり、カウントダウンが始まり、そしていよいよ5時スタート!

★スタート~10km 表示を見落とし、取り損ない

 スタートして街中をグルっと回り、やがてダラダラ上りになる。スタートしてすぐはまだ暗いが、車のライトなどで明るく照らしてくれているので、ほぼ普通に走れる。スタート前にペンライトを希望者には貸してくれる。まだまだ元気なので足をしっかり上げて躓かないように気をつけて走った。
 早朝にもかかわらず、沿道には応援の人々がたくさん、「行ってらっしゃい!」と声をかけてくださる。

100926muraokakinodendoatari.jpg★10~20km 2.05.14

明るくなって雨は止んだようだ。風はなく、涼しい、いいコンディションになりそう。

 坂の途中の水車小屋エイドで熊よけ鈴をもらい、これから山道になる。
 ダラダラ登り坂が続くが、まだ前半なので走れる。

 これ以後のエイドはすべて立ち止まって何かしらいただいた。どこで何をいただいたかははっきりとは覚えていないが、水・ドリンク・ヤクルト・梅干・カルピス・コーラ・熱いお茶・バナナ・プリン・大福・フルーツ(ぶどう、梨、りんご)・そうめん・アイス…身体の許す限りバイキングを充分楽しみました。

100926muraokabunkitens.jpg 18km過ぎで折り返す88kmコースのランナーと別れる、これからは未知のコースだ。

 88kmと別れてすぐ、エイドでおいしい湧き水「かつらの千年水」をいただいた、と思う。冷たくておいしうございました。記憶が定かでないのだけど、別れる前だったかも。

★20km~30km 57.56 (スタートから 3.03.10)

 88kmと別れて、ハチ北方面へ。
 ハチ北旅館街を通り抜ける急な下り、緩い下りを経て、30km手前で88kmと合流。
 合流してすぐ、今年も貝殻のマスコットを手渡してくれるおばさんあり。袋には「来年も来てネ」と書いてある。いただかないわけにはいかず、ポーチにしまう。

★30km~40km 1.06.31 (4.09.41)

 田園地帯の中を上ったり下ったり。
 40km手前でまた88kmと別れて、猿尾滝方面へ向かう、ちょっと上り。折り返してくる速いランナーさんたちとすれ違う。たくさんの方がすれ違いざまに声をかけてくださる。

100926muraokasaruodakkisomenaid.jpg 猿尾滝のエイドは、流しそうめん。これが今回の目的のひとつなので、塩分補給を兼ねてしっかりつけ汁までいただいた。猿尾滝本体ここからは見えず。
 そうめんエイドを過ぎて1kmぐらいかなダラダラ上り。ここでGBDさん、torushanさんとすれ違った。
 折返して滝を過ぎ、分岐点まで戻る間に、yuuさん、真由美さん、アッキーさんとすれ違いエール交換ができた。

★40~50km 1.26.56 (5.36.37)

 分岐を過ぎてしばらくでいよいよ蘇武岳への上りになる。
 88kmコースのときはこの上りの下半分くらいはそれでもなんとか走れたのだが、ここまで45km近く走ってきた脚にはもう余裕がない。涼しくて汗はあんまりかいていないはずなのに、脚が攣りそうになってきた。参加ランナー一人一人の名前を書いたプラカードを見つつ、早々に歩きに切り替える。塩飴を舐め、塩熱サプリを食べる。エイドではドリンクに塩を入れて飲む。これでは先が思いやられる。
 ここの歩きの間に、女性ランナー一人に抜かれた。

 同じペースで歩いている若いランナーと話しながら、できるだけの速歩。彼は徳島県在住、なのにクロさんもjojoさんもスダチさんも知らないと言う、もぐりだわ。

100926muraokasobukanban.jpg
 自分のプラカードを抜いて担いで走る気力体力はないので、記念撮影のみ。頭の上に写っている赤いウェアが徳島のもぐりランナー。

★50km~60km 1.18.20 (6.54.57)

 歩き続けて、蘇武岳展望台。もう雨は止んでいて雄大な眺めだ(写真はなし)。

 上りきったら後は下り。砂利道もあったはずだったけど、今年は認識せず。気がつかないほど疲れていたのかな。
 塩補給が利いてきたのか、痙攣は治まってくれている。

★60km~70km 1.12.09 (8.07.06)

 緩い下りが続く。
 65km過ぎで、44kmコースと合流すると、また急な上りになる。
 88kmのときはここまで来るとコース上が人でいっぱいで賑やかになったが、今年は誰もいない。44kmの最終ランナーより後なのだ。100kmのランナーがぽつぽつ見える程度、競争するライバルもなくただ歩く。
 前方に水色のドレスの八代亜紀氏が見える。にちなんでは20kmくらいで抜いたのに、ここで会うなんて、私が遅いのでしょうね。亜紀氏も歩いている。亜紀氏に追いつきたい一心で、ひたすら歩く。

 和佐夫峠の頂上近くで亜紀氏に追いついた。

★70km~80km 1.26.04 (9.33.10)

 峠を過ぎたら急な下り。路面のコンクリート舗装が足の裏にこたえる。八代亜紀氏としばらく並走、亜紀氏はスキンヘッドの上のカツラが動いて走りにくいらしく、各エイドでのパフォーマンスにも時間をとるので、先に行かせていただいた。
 坂を下りきったところが射添会館、着替えポイントだ。着いてすぐ預けてある荷物を渡してくれるが、着替えはせずにそのまま返した。
 蘇武岳の上りで抜かれた女性ランナーに追いついたが、飲み食いしている間に彼女の姿は見えなくなった。ここからすぐの長楽寺でおはぎのお接待をいただけるのだが、あまりにおいしそうだったのでソーメンを1杯、コーラに塩を入れていただいた。

100926muraokatyorakujiohagi.jpg 射添会館を出て坂を上る(ここも速歩)、件の女性ランナーの背中が見える。彼女も歩いたり走ったりで背中は近づきも遠ざかりもせず。
 但馬大仏・長楽寺、大仏殿の中に入り、大仏さまの後ろを通って、おはぎエイドに到着。今年はきな粉のおはぎをひとつだけ入れてくださった。例年2個食べるのはちょっと苦しいのでこれは助かった、と思ったけど、他の方のレポートではあんこのおはぎと2個だったようだ。きな粉は甘みも塩味も足りなかったので、塩味の不足はお漬物で補って、お茶を2杯おかわりしていただいた。あんこのおはぎも食べたかったなぁ。

 この頃から尿意を催してたのだけど、長楽寺のトイレはコースから外れたところだったので、もう少し我慢。
 長楽寺を出たら長い上り。もちろん歩きなんだけど、ぼつぼつ44kmのランナーに追いつくようになった。

★80km~90km 1.03.58 (10.37.18)

 上りの途中の小さな私設エイドで、ミョウガの酢漬けをいただいた。去年確かここでザクロをいただいたような。
 上りきったところのあけぼの山荘エイドは、たくさんのランナーでいっぱいだった。今年もカレーを一口だけ入れてもらっていただいた。攣り予防に、コーラに塩を入れて飲み、脚に水をかける。甘いコーヒー牛乳がやけにおいしい。

 坂を上りきったらまた下り。
 長坂エイドでお好み焼きを一切れの半分だけ。焼きたてはあったかでおいしかった。
 この区間だったと思う、ついに前の女性ランナーに追いついて、追い抜いた!

★90km~100km G 1.15.25 (11.52.34)

 小代区に入るとこのコース唯一じゃないかしら、ほぼ平坦な道が続く。これがなんともきつい。
 なんとか走って、小北保育所エイド。これからの峠越えを我慢できるか自信がなかったので、ここでついにトイレへ。トイレに入る前に件の女性ランナーがエイドに着いたのが見えて実はちょっと迷ったのだが、生理現象に勝てず。トイレから出てくると、彼女の姿はもう見えなかった。

 一ニ峠への上りは当然のことながら、歩き一辺倒。歩き一辺倒でも、前のランナーに追いつき、追い抜く。
 高知のタボさん、クラさんはずうっと先と聞いてちょっと残念。
 もも組のトラさん、毎年干支の仮装だそうなので、来年はバニーガールでとリクエスト。

 一ニ峠エイドでも塩コーラとコーヒー牛乳。暑くないけど、脚を水で冷やす。

 あとは下り。出来るだけ走る。気持ちは疾走。
 ゴールの村岡小学校が見えてきた。若い男性が大きな声で「お帰りなさ~い!!!」と駆け寄ってきて握手。帰ってくるランナー全員にあんな大声で握手してくれてるのか、それはすごい。
 グラウンド寸前、ゆうちゃんが大きな声をかけてくれた。
 グラウンドに入って、前のランナーとかぶりそうだったので、少しスピードを落とし単独ゴール、いい写真が撮れたかな。

◎ゴール後

 タイムは 11時間52分34秒。
 順位は 3位。はじめての入賞!
 トイレを出てから背中は全然見えなかったけど、2位の彼女とは40秒差だった。

 ゴールすると、タオルと冷却用の氷をくれる。
 テントの下で足を冷やしながら座って、豚汁とおにぎりをいただいた。昨年までと比べて、テント下の飲食物が少ないようだ、時間が2時間も遅いからだね。
 今年は無料焼肉はなし。

 預けた荷物を受け取って、更衣。
 着替えて出てくると、44kmに参加のhiroさんがいて「表彰式が終わっちゃいましたよ」と教えてくださった。慌てて本部に行って、一人きりで表彰してもらいました。賞状とメダル、副賞に但馬牛食品をいろいろいただきました。

 お風呂は「ハチ北温泉」でいただいた。
 入浴を終えて出てきたとき、外はもう真っ暗でありました。

◎総括

100926muraokasankasho.jpg 今年も3週間後の四万十川100kmのための、最後の走りこみロング走のつもりで参加した。
 88kmより12km多いだけだと言い聞かせて100kmに挑戦したが、このたった12kmがこんなに脚に来るとは、11時間前半の目論みはもろくも崩れた。蘇武岳の上りで脚が攣ったことも影響したし、それ以降の上り坂はまるで走れずじまいだった。村岡の12kmはただものじゃない。
 こんなタイムで入賞できたのは、ラッキーでした。

 次回はもう少し上りを走れるように頑張って、このリベンジを果たしたい…かな。

 いただいた参加賞(Tシャツ、お味噌、乾椎茸)。

 当日記録証はなく、写真入の完走証が、後日郵送されて来る。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: