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ピーター・ドラッカー氏が亡くなられたそうです。享年95歳。経営関係の多くの著作を著していますが、最も印象に残っているのは処女作である 「「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか」 です。ファシズム・ナチズムなどの 「全体主義」 を分析した本ですが (初版は1939年です)、本書の問題意識・分析は現在を考える上でも有効だと思います。
Nov 12, 2005
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読んだ本塩野七生 「ローマから日本が見える」 「ルネサンスとは何であったのか」小室直樹 「日本人のためのイスラム原論」 「日本国憲法の問題点」保阪正康 「あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書」小室直樹・谷沢永一・渡部昇一 「新世紀への英知」山本七平 「日本人とは何か」(上下巻)久しぶりに塩野ワールドと小室ワールドを満喫しました。保坂氏の本は 「太平洋戦争は何を意味して、どうして負けたのか、どういう構造の中でどういうことが起こったか」 を主題とした作品です。塩野七生氏による推薦文 「天国への道を知る最良の方法は地獄への道を探究することである、とマキアヴェッリは言ったが、戦後日本人はそのことをしてこなかった。この本はそれを教えてくれる」 を見て購入しました。感想は後日に。
Sep 1, 2005
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8/17の日記に引きつづき最近読んだ本・読む予定の本をメモしておきます。あくまで自分が憶えておくためのメモなので悪しからず。今後も同じ調子でメモを残すつもりです。なお(再読)と書いてあるのは以前に一度は読んだ本のことです。読んだ本山之内靖 「マックス・ヴェーバー入門」高澤秀次 「戦後日本の論点─山本七平の見た日本」小室直樹 「資本主義のための革新」(再読)山本七平 「一下級将校の見た帝国陸軍」(再読)「マックス・ヴェーバー入門」は従来無視されてきたヴェーバーとニーチェの親縁性に光を当てた作品。とてもスリリングな一冊でした。それにひきかえ高澤秀次氏の著書は...読む予定の本森嶋通夫 「サッチャー時代のイギリス」 「思想としての近代経済学」佐々木毅 「マキアヴェッリと『君主論』」サイード 「オリエンタリズム」 (再読)ニーチェ 「悲劇の誕生」 (再読)宮本又郎 「日本の近代11 企業家たちの挑戦」竹内 洋 「日本の近代12 学歴貴族の栄光と挫折」川島重成 「ギリシア悲劇」 「『オイディプース王』を読む」塩野谷祐一 「シュンペーター的思考 綜合的社会科学の構想」いつかは読みたい本フーコー 「知の考古学」 (再読)宮崎市定 「中国史」 「科挙」司馬遼太郎 「歴史と視点」東畑精一 「日本資本主義の形成者」トーニー 「宗教と資本主義の興隆」天野郁夫 「学歴の社会史─教育と日本の近代─」藤田省三 「天皇制国家の支配原理」 「全体主義の時代経験」山之内靖 「日本の社会科学とヴェーバー体験」巽隆之 「メタフィクションの思想」稲垣武 「怒りを抑えし者」気になる本ニーチェ 「ツァラトゥストラはこう言った」 「この人を見よ」 (ともに再読)山鹿素行 「中朝事実」、浅見絅斎 「靖献遺言」、頼山陽 「日本外史」ヴェーバー 「古代ユダヤ教」
Aug 28, 2005
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英語辞典の最高峰といえば"The Oxford English Dictionary"(略してOED)を措いて他にありません。収録語数41万語以上、企画から完成(1928年)までに70年もの歳月が費やされたという桁外れの辞典です。厚さも桁外れで何と全部で20巻あります(下の写真を見て下さい)。英語学、英文学、英国史を学ぶ者には必携といわれています。私は辞典・事典の類をランダムに読むという変な趣味があります(暇なときに限りますが)。OEDも学生の頃に図書館でランダムに見開いていました。いつか裕福になったらOED全巻と"Encyclopedia Britanica"全巻を買うのが当時の夢の一つでした。辞典・事典をランダムに見開く趣味は今でも健在なのですが、OEDのことは大学卒業後すっかり忘れていました。ところが少し前にサイモン・ウィンチェスター著 「博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話」を読んでOEDのことを思い出しました。この本はOEDを企画したジェームズ・マレー博士と、最大の(そして謎の)協力者ウィリアム・マイナーを軸とした「OED編纂の物語」です。ネタばれになるので内容については書きませんが、この本を読んで辞典編纂の大変さを改めて再認識しました。
Aug 20, 2005
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今年に入ってから投資関連の本をかなり読みました。いろいろな方のブログを読んで「投資に関する自分の知識を今一度磨き直す必要がある」と感じたのも一因です。でもここ1ヵ月は投資関連の本は意図的に避けるようにしています。自分の視野が狭くなる恐れを感じたからです。かわりに哲学、経済学、社会学、歴史の本などを読み漁っています。投資に役立てようとは思っていません。自分の好奇心の幅を広げるためだけに読んでいます。私にとって投資はあくまで手段であって目的ではありません。手段に心を奪われて自分の器を小さくしたら本末転倒です。最近読んだ本たちを覚えている範囲で記すと丸山真男 「現代政治の思想と行動」、ミシェル・フーコー 「監獄の誕生」山本七平 「私の中の日本軍」、アラン・ブルーム 「アメリカン・マインドの終焉」P.F.ドラッカー 「テクノロジストの条件」 「経済人の終わり」 「断絶の時代」塩野七生 「神の代理人」、大塚久雄 「共同体の基礎理論」ロラン・バルト 「表象の帝国」 「恋愛のディスクール」ショシャナ・フェルマン 「語る身体のスキャンダル」といった具合です(順不同)。半数以上は過去に何度も読んだ本たちですが、良書は読むたびに新しい発見があると私は思います。
Aug 17, 2005
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幻獣とは伝説・空想上の動物のことです。「ケンタウロスからチェシャ猫まで」「東西古今の120の幻獣を集めた辞典」がこの本です。作者は幻想文学の大家ホルヘ・ルイス・ボルヘス。私が一番好きな文学者の1人です。最後に読んだのは10年以上前だったのですが、ミルミルさんのブログで取り上げられたのを機に新たに購入しました。ボルヘスの代表作といえば「バベルの図書館」ですが、「バベルの図書館」は私にとってとても大切な作品なので、いずれ日を改めて紹介したいと思います。 P.S. ミルミルさんのブログ http://blog.livedoor.jp/mujinakko_2009/archives/25603895.html
Jul 25, 2005
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木村剛氏の「投資戦略の発想法」がリニューアルされて発売されるそうです。以下は木村剛氏のブログからの引用です。「この7月下旬には、ロングセラーかつベストセラーとなった「投資戦略の発想法」を大々的にリニューアルし、戦後60年の歴史も踏まえつつ、普通のビジネスパーソンがゆっくり着実にお金持ちになる方法論を書き下ろしました。出版社のアスコムから、「投資戦略の発想法」という同じタイトルで発売される予定です。前著「投資戦略の発想法」の基本的な枠組みを踏襲しながらも、最近の時事問題を踏まえつつ、大々的に改訂しました」P.S. ソースは http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_8efb.html
Jul 17, 2005
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昨日に続いて投資初心者の友人に薦めた本を紹介します。「ITバブルで大損こいたオレが到達した【オレ様流】決算書で発掘!儲かる株」(CMB研究所)です。バリュー投資家の方々のブログで盛んに取り上げられていたので、既にお読みになった方も多いと思います。巷に出回っている決算書関連書籍のほとんどは、仕事で決算書を読む必要がある人向けに書かれているので、投資家には不要な内容も多く含まれてます。そのような書籍と比べると、この本は投資に不要な知識は一切省かれているので、初心者の友人が最初に読むには良いだろうと判断しました。最初は「とても胡散臭い本」と友人は思ったようですが(たしかに胡散臭いのですが)、読了後は「とても解りやすい本だった」と言っています。今は自分の持株(FDCP・伊勢丹など)の決算書をチェックしているようです。この本の内容には同意しかねる部分もあるので、その点は友人にコメントするつもりです。次はバリュエーション関連の書籍を読んでもらおうと考えています。バリュエーションについての本といえば「MBAバリュエーション」が一押しですが、今月初めに出版された「最新企業価値評価の基本と仕組みがよ~くわかる本―経営戦略のためのバリュエーション入門 」(バリュークリエイト)も気になります。後者はまだ未読です。P.S. 友人は著者のサイトを見てショックを受けたようです(彼女には刺激が強すぎたのかな?)。
Jul 14, 2005
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「投資には4つの黄金則があり、それらを理解し実践すれば、最小のリスクで最大のリターンを生むポートフォリオを運用できる」が売り文句の本。4つの柱とは「理論」「歴史」「心理」「ビジネス」のことです。理論: 現代投資理論(効率的市場仮説・ポートフォリオ)歴史: マーケットのバブルと暴落の歴史心理: 投資家の陥りやすい心理状況ビジネス: 投資産業との利益相反などについて、多くの学術研究の成果が平易に纏められています。投資初心者の友人に推薦した本のうちの一冊です。インデックスファンド・ETFを勧めている点には同意できないのですが、一読の価値はあると思います。
Jul 13, 2005
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通常のマネー雑誌は滅多に買わないのですが、フィナンシャル・ジャパン誌は定期購読しています。金融商品の広告が殆ど載ってない点と、会社経営者へのインタビューが多く載っている点が気に入ってます。例えば最新号には林文子(ダイエー)折口雅博(グッドウィル)東海林秀幸・秀典(リンベル)尾崎英外(トヨタファイナンシャルサービス)各氏などへのインタビューが収められています。個人的にはダイエー会長の林氏とTFS社長の尾崎氏の話に感銘を受けました。だからと言ってダイエーに投資したり、トヨタFS証券に口座を開いたりはしないのですが。
Jun 29, 2005
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仕事帰りにブックオフの105円コーナーで何冊か本を買いました。1.「日本経済 新天地 YENがビジネスを変える」(1989年)2.「日本が震えた日 ドキュメント 97秋金融危機」(1998年)3.「2020年からの警鐘」(1997年)いずれも出版社は日本経済新聞社です。1)はバブルの最中の経済ルポ、2)は97年の金融危機のドキュメント、3)は日経新聞の同名の連載を纏めたものです(悲観的な連載として話題になりました)。
May 31, 2005
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アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの3人を古代ギリシアの三大悲劇詩人と呼びますが、エウリピデスの代表作の1つに「バッコスの信女」(通称バッカイ)という作品があります。バッコス(英語ではバッカス)はディオニュソスの別名で酒・祝祭・演劇の神です。私は数あるギリシア悲劇の中でバッカイが一番のお気に入りです。「テーバイの町を訪れたディオニュソス神は,テーバイの王ペンテウスに、民衆を惑わす者として迫害される。怒ったディオニュソスは、ペンテウスの母アガウエを始めとするテーバイの女たちを狂乱に陥れ,ペンテウスは女たちに八つ裂きにされる」が簡単なあらすじですが、バッカイを一読しても「残酷な話だな」としか思わない人も多いと思います(私も最初はそうでした)。しかしバッカイを読み込むにつれて、バッカイが迷宮のような複雑な構造を持ち(例えば悲劇でありながらメタ悲劇の構造を内包しています)、単純な解釈を許容しない作品であることがわかってきます。私がバッカイの豊かな一面に触れたきっかけは、ギリシア悲劇に関するゼミ形式の授業でした。その授業で(たまたま)私はバッカイに関する論文の内容を紹介することになりました。紹介するためには当該の論文を理解するだけではなく、他の文献にも当たる必要があります。そうして探した文献の中で一番感銘を受けたのが、チャールズ・シーガル(Charles Segal)著の Dionysiac Poetics and Euripides' Bacchae です。シーガルの著書を一言であらわせば、現象学、構造主義、ポスト構造主義などの20世紀の哲学の手法を道具にして、様々な角度からバッカイを読み込んだ本です。私は英語に不自由なので、この本の内容を完全に理解したとはとても言えませんが、(当時の私が軽薄だと感じていた)20世紀哲学の手法を駆使して、バッカイの込み入った構造を次々に顕わにしてゆく様は、圧巻としか言いようがありませんでした。ふとしたことから、この本の日本語訳が2002年に出版されていたことを知りました。「ディオニュソスの詩学」(山口拓夢訳・国文社)です。懐かしく感じた私はこの本をアマゾンで注文しました。来週か再来週には届く予定です。専門書・学術書なので読むのに時間がかかるとは思いますが、今度は日本語なのできちんと理解したいところです。雰囲気を知ってもらうために目次を引用しておきます。第1章 捉えどころのない神第2章 ディオニュソスの多様な現れかた―二重写しの技法・狩猟・儀礼について第3章 ディオニュソスと文明―道具・農耕・音楽第4章 悲劇の横軸を読む―家・都市・山第5章 悲劇の垂直軸を読む―地・風・水・火第6章 武器と人間―性の役割と通過儀礼について第7章 メタ悲劇―芸術・幻想・模倣第8章 シンボルの危機―ことば・神話・悲劇第9章 ディオニュソスの詩学とエウリピデスの悲劇
May 23, 2005
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このブログを見に来た人の過半は株式投資をしていると思いますが、注文の優先順位、板寄せのしくみ、特別気配となる条件、比例配分の方法などを正確に答えれますか?答えられない人は「東証公式株式サポーター」を一読することをお勧めします。東証が出版した小冊子で(厚さはたった70ページ)、注文方法の種類や売買成立の仕組みなどの売買ルールがコンパクトに纏められています。詳しい紹介は以下のURLをご覧下さい。http://www.tse.or.jp/guide/books/kabu_sup.html上のHPによれば全国の書店で注文可能です。ちなみに私はトレーダーズショップで購入しました。姉妹書の「信用取引編」も良書のようです(私は未読です)。
Apr 26, 2005
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トレーダーズショップ http://www.tradersshop.com/ の新着案内に新賢明なる投資家 上/下ベンジャミン・グレアム/ジェイソン・ツバイク著という本があったので、何だろうと思ってクリックしてみたら、グレアムの「賢明なる投資家」にツバイクというジャーナリストが新たな注解を加えたものでした(「ツバイク ウォール街を行く」の著者とは別人ですので為念)。詳しい紹介は版元のサイトhttp://www.panrolling.com/books/wb/graham3.htmlにあるのでそちらを見て頂きたいのですが、オリジナルの「賢明なる投資家」と比べて、ページ数も値段も倍になっているのには驚きました。賢明なる投資家 528ページ 3,990円新賢明なる投資家 上下2冊で1000ページ 7,980円
Mar 28, 2005
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