2017年02月15日
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単身アメリカの欺瞞に挑む 『ジョナサン・コールド』 第二弾
制作No.21 【ほぼ初心者用】
撃鉄2 -クリティカル・リミット-

Black Dawn


■ 監督 アレクサンダー・グラジンスキー
■ 出演 スティーヴン・セガール、タマラ・デイヴィス、ジョン・パイパー=ファーガソン


久しぶりの更新となった映画レビューは
2年ぶりとなった まさかの  コレ をお見舞い致しますw

今年も例によって 月一度の お茶濁し を目指しながら
今回は久々のセガールレビュー更新により

2年ぶりの勘の鈍り を感じながら

キレの弱いレビューになる可能性がありますが、
宜しくお願いします・・・w


尚、本レビューの性質を知らずに

「セガール+映画+撃鉄2+レビュー= (スマホに向けて) OK Googleッツ!!!」

検索して来訪された方は

本レビューの本気なのか冗談なのか分からない文章に
戸惑われながらの観覧となると思いますが


実際そういう映画のそういうレビューですので・・・w


先ずは2年ぶりの再開を期しまして
本「スティーヴン・セガールレビュー」を読む際の幾つかの 注意事項

順を追ってご説明したいと思います。



ご注意その1.

  セガール作品の魅力は『沈黙の戦艦』を中心とした
  「無敵」「負け無し」な主人公の活躍を 純粋に愉しむ 所にあります。

  「洋画」「アクション」映画に於けるこの様な描き方は得てして
  「 B級映画 」と呼ばれるカテゴリーに分類される
  「 突き抜ける様な破天荒さ (※駄目映画とも言う)」
  を味わう(※お見舞いされるとも言う)映画となりますので

  ハリウッド超大作SFアクション作品 『アベンジャーズ』
  人気TVサスペンスアクションシリーズ 『24 -TWENTY FOUR-』 の様な
  「 突き抜ける様な痛快さ 」を楽しむ性質のものとは 根本的に異なる 事を

  ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。


ご注意その2.

  当サイトブログ主は「セガール作品のみ」作品の内容同様に、
  本気か冗談か判別不能のレビューを書く癖があるので、

  『セガール映画レビュー』に限りましては
  あまり 真に受け無い ようお願い致します。


ご注意その3.

  本レビューは 本編に対して
  どうしてこうなったのかという説明 (又はツッコミ) を入れるという性質上
  ストーリーを追いながらの解説となりますので
  先ずは本編を鑑賞してから本レビューを観覧されるか
  又は、
  一生観る予定の無い方が どの程度の「突き抜け」が描かれているのか
  疑似体験される事を目的とした観覧など、

  何卒 自己責任でお読み頂ます様 お願い致します


ご注意その4.

  セガールレビューは作品の制作順が分かる様
  作品タイトル上に 制作ナンバー を記載しております。
  番号が増す程、鑑賞する難易度も増す、
一つの目安 にして頂ければと思います。



ご注意その5.

  本レビューではセガール作品を見る事が出来る(又は耐えられる)
  視聴制限枠として 3段階のレイティングシステム を設けました。
  順番に説明しますと

  【初心者向け】

  鑑賞した作品が代表作の『沈黙の戦艦』程度の、
  映画にも 一般的な常識を求めがち
  良識ある鑑賞者の方向け。

  【セミプロ用】

  代表作以外にも鑑賞経験があり、ある程度の知識と
  ある程度の 事情を理解出来る
  寛容な鑑賞者の方向け。

  【プロ仕様】

  ほとんどの作品を鑑賞し、事情に精通し、通常なら甘受出来ない内容にすら
  突き抜けを求める様な 非常に寛大な度量 を持つ、
  稀有な鑑賞者の方向け。



セガール作品を攻略する予定の方は、以上の注意事項を念頭にご鑑賞頂けますと
事情を分からぬままどこかの宇宙に飛ばされる様な

不本意な鑑賞後感覚を体験される確率は劇的に減少する事と思いますので
何卒ご留意くださいます様お願い申し上げます。


という訳で今回も始めましょう☆


・・・スティーヴン・セガール作品レビュー!

その20回目

それでは今回も始めましょう


-STORY-

CIAに指導者を暗殺されたチェチェン過激派組織が
報復措置としてロサンゼルスに核爆弾テロ計画を企て
アメリカの武器商人からプルトニウムを手に入れようと行動を起こす。

この国家の危機をいち早く察知した伝説のCIA諜報員
ジョナサン・コールド(スティーヴン・セガール)は
武器商人のボス ジェームズを脱獄させ、アジトに潜入を果たすのだが・・・


-解説-

さて、
前作『撃鉄 GEKITEZ ワルシャワの標的』は

「グラサン男」に「部類のドM」のイタチごっこが大画面で大写しとなる
漢度の高いマニアック画面の宝庫となった、
まるで「クッキー・モンスターが出てこないセサミ・ストリート」の様だ

と 評判でしたが (※違います)

その続編として制作された本作は
正に【プロ仕様】の匂いがプンプンして来る

セガール映画【プロ】御用達な 前作を越えるマニアック映像の宝庫と
なるはずが・・・

本国アメリカでは一般公開された映画ではなく
ビデオスルーされた作品ながらも

武器商人リーダー ジェームズを演じる
『アベンジャーズ』のスピンオフシリーズ
『エージェント・オブ・シールド』にも出演した
ジョン・パイパー=ファーガソン や

チェチェン過激派テロリスト ヒョードルを演じる
同じく『アベンジャーズ』シリーズに出演した ローマン・バーシャスキーに

本作のヒロインで CIAエージェント アマンダのボス
エージェント グリアを演じる
『24 -TWENTY FOUR-』にも出演した
ティモシー・カーハートなど

海外ドラマファンが良く知るバイプレーヤーの面々が登場する
キャスティングの妙や

サスペンス・アクションの肝を押さえた脚本と
予算以上のスケールを感じさせるキレのある演出が効いた

『24 -TWENTY FOUR-』『アベンジャーズ』シリーズと比べても遜色ない
セガール映画【初心者】でも愉しめる

セガール映画らしからぬ サスペンス・アクションの傑作に
仕上がっております

又本作は
『撃鉄 GEKITEZ ワルシャワの標的』の続編として制作された
『沈黙の戦艦』『暴走特急』の ケイシー・ライバック シリーズに次ぐ

知る人ぞ知るジョナサン・コールド シリーズという
同じ主人公が登場する作品でもあり

それを受ける様に日本の配給も独自に
「撃鉄」シリーズという形でリリースをし
「沈黙」シリーズとの 差別化を測った作品となっております

(※セガールが主演するTVドラマ 『TRUE JUSTICE』
2話づつ収録したDVDに日本の配給が勝手に
『沈黙の宿命』『沈黙の啓示』 などのタイトルを付けて
リリースしている一連のシリーズは別とします)



その一方で、

セガール映画がどれも無敵の元エージェントを主人公に置くという特徴を持ち
事実上どの作品の主人公も殆ど「同一人物」と言っても良い性質がある事から
どの作品を取って観ても

割った竹に金太郎飴を仕込んで切断したものをノギスで採寸出来る位に
キレイに内容が揃って同じという所に セガール映画の骨頂があり

ファンが付いている所を
セガール映画先進国でもある日本に於いては

セガール映画らしからぬ本格サスペンスアクション映画として仕上がりながら
「沈黙」と異なるタイトルを付けた事により

「いつものセガール映画」とはひと味違う事を強調したい所が、
「いつものセガール映画」では無いかの様な、

まるで真逆のマイナス印象を与えて混乱を招きかねない
自ら セガール映画的迷宮にハマった一作でもありますが

続編ともなれば
通常なら鑑賞前に前作『ワルシャワの標的』を観るべき所を

その様な必要は一切無い、

別に『沈黙の撃鉄』というタイトルで公開したからと言って
不都合は一切無い、


セガール映画ファンにとって「いつものセガール映画」を堪能出来る
幅のある作りとなった作品です

言うなれば、

NHKが高画質画像に付けた『Hi-Vision』という『呼称』を
日本の高画質放送の『愛称』として無料公開しているのと同様に

日本の配給がセガール出演作に勝手に付けた『沈黙』という『呼び名』が
今やセガール映画の『漢称』となり

アナログ時代の縦長モニター時代には
若かりしセガールがそれにフィットするスリムな体型で対応し

巨大モニターのHi-Vision高画質映像によって
家庭にいながらにして大写しになったセガールの
顔の毛穴の一つ一つまで確認できる
余計なお世話なデジタル全盛の21世紀に置いては、

大台を越えたセガールがデジタル時代の横長モニター全体をカバーする
横長な体型で応対する

シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーの様な
若い頃の体型を少しでも維持しようとする
ハリウッド・アクションスター達の労苦とは無縁な

それぞれの時代にマッチした 幅のある体型 を要したセガールが主演する
いつものセガール映画を堪能できる 幅のある造り を体現した作品として

いつの時代にも 変わる事が無いもの を教えてくれる

それがセガール映画の優れた点だと再確認出来る、
本作はそんな一本なのかもしれません・・・

△▼△▼


所で、

最近のセガール映画の舞台となるのは 主に欧州で
「ロシア」に関係する作品が多数あった所に 一つの理由があるのか、

2016年11月に プーチン大統領を介して
セガールがロシア国籍を取得した事で大きな話題となりました


Vladimir Putin in the Oceanarium on the Russky island (2015-09-04) 07
2015年9月4日
ロシア極東沿海地方ウラジオストク・ルースキイ島にある海洋水族館にて

(wikimediaより)


基本セガール映画は「アメリカ映画」として制作されておりますが
近年は監督やスタッフを欧州やアジアの人材を積極的に起用しており

ハリウッド資本に早い段階から見切りを付けて
欧州資本を念頭に入れたかの

セガール映画の人気の高い 欧州、アジア向けの
映画制作を続けて来たという印象がありました

今回の ロシア国籍 取得には、ひとつに

近年相次ぐ海外セレブのロシア国籍取得ブームの流れに乗り
欧州、ロシアを舞台にした作品を多く制作し
かねてからロシア国籍所得を希望していた
ハリウッドの中でもロシア通のセガールを招き

リュック・ベッソン監督のブレイクにより世界進出を果たした
フランス映画界に次ぐ
欧州映画界世界進出第二の波を目指し

ハリウッドとは異なる市場へ向け
ロシア映画界の世界的進出を目指した一環として行われた

国家主席自ら付与する形の
多分にロシアの思惑がある様な国籍取得になった様に
思われます


或いはそういう事とは別に、

アジア、ヨーロッパ、アメリカと、世界を又にかけ活動し
ともすれば根無し草となる芸能人生の中で
いつも想うのは心の故郷であったとして、

セガールの祖母の出身地が、ロシアのウラジオストクだった事が
国籍取得の大きな理由となったのかもしれません。


本編解説 (※又はツッコミ)



さて、今回セガールが叩きのめすのは

CIAによって組織の指導者が暗殺された報復として
米国に大規模テロを計画するチェチェン過激派組織と
それに手を貸す武器商人一味に、

その裏で密かに糸を引き
愛国心と称して反逆的行為を行う悪の当局です。



マインドコントロールか洗脳を表した
狂信的テロ組織の不気味な暗躍をイメージする硬質なスタイリッシュ映像が
繰り返し流れる不穏な空気で幕が開き

チェチェン過激派組織の指導者アスランが いきなりCIAによって暗殺される
急展開を遂げるオープニングで映画は始まりますが

過激派組織が大規模テロを起こす理由となる重要なプロットを
ラップのPVの様なスタイリッシュな映像の
わずか数分のタイトルバックの中で
チャチャっと描いている所などから見ますと

この辺りの背景を 一切無視 しても 一切支障の無い

セガール映画らしい 好感度の高いオープニングになったと
言えるでしょう。




米国の危機をいち早く察知した秘密エージェント
ジョナサン・コールド(以下セガール) は
チェチェン過激派組織の現リーダー ニコライ(ニコラス・ダヴィドフ)が
米国の武器密売組織に接触を計る事を察知し、

商談の場を押さえる為 網を張ろうと考え

現在ユタ州連邦拘置所に収監中の武器密売組織リーダー
マイケル・ドノバン(ジュリアン・ストーン)を脱獄させ
それを手土産に 密売組織の潜入を計ります

脱獄の手はずは、偽のIDで医者になりすましたセガールが拘置所内に入り
マイケルに嘘の危篤をでっち上げ救急車で運び出すという段取りでしたが

本物のIDの写真の主が医者然とした顔付きだったのに対し

PC作業でセガールの写真を無理やり上から貼り付け
顔が地デジ対応の横幅を有した
鬼の様に目付きの悪いピコ太郎然とした顔付きの
間違っても医者には見えない文字通りの偽装IDを仕上げたセガールの部下は

『これでIDは問題ない』と報告を入れます

ココで『そんな訳ね~だろw』とツッコミを入れるのが
セガール映画の基本的鑑賞法ですので

セガール映画【初心者】の方々は
本作の重要な突き抜けポイントをお見逃し無き様お願いいたします。




プロフィール上は元CIAの反逆者となっているセガールは
武器商人マイケルの信頼を得て 難なく組織に潜入出来ましたが

アベンジャーズ・スピン・オフ・シリーズ
『エージェント・オブ・シールド』に出演した
ジョン・パイパー=ファーガソン演じる

現トランプ政権を熱狂的に支持しそうな
ドが外れる程偏狭でよそ者を受け付けない
兄不在の組織を任された弟ジェームズの方は

アベンジャーズらしからぬハナからセガールを疑ってかかります


一方、武器商人一味とチェチェン過激派との繋がりを調べていた
セガールの教え子でもあるCIA女性エージェント
アマンダ・スチュワート(タマラ・デイヴィス) は


『24 -TWENTY FOUR-』Season2で
大統領とは反対勢力側の国家安全保障局局員を演じた
やな感じの男を演じると鉄板のバイプレーヤー
ティモシー・カーハート演じる上司グリアに

一味の拿捕には時期尚早と慎重論を唱えられ
反感を持ちながらも24時間リアルタイムで監視する任務に就きます

やがて一味の中に反逆者扱いとなっているセガールの姿を確認しますが

見つかれば射殺される事を承知で入国した理由と
CIAエージェントを6人殺して逃亡したという噂の真相に付いて
セガールらしくないという疑惑を抱き

ここで前作『ワルシャワの標的』のセガール襲撃場面が流れます

前作を未見であれば「あ、そう・・・」で済ませる
よくある主人公ピンチの場面の様に見えますが

ここは本作がセガール映画には珍しい「続編」に当たる作品として
唯一連続性を感じさせる重要なプロットであるにもかかわらず

前作『ワルシャワの標的』での CIAの待ち伏せの場面と称した
回りに何も隠れる所のない、待ち伏せには軍事的にも無意味な
ローラもネリーも居ない『大草原の小さな家』で単身向かい撃つ
鬼の様なマイケル・ランドンが

窓からうじゃうじゃ湧き出るエージェント達を
ハエの様に叩き落とすというマニアック映像が延々と続く
【プロ仕様】となったシーンですので


北海道 道東は野村半島にあるという湿地帯で
長年の海水の侵食で立ち枯れたトドマツの古木が林となり
独特の荒涼とした様相を成している所から
「この世の果て」と呼ばれる観光スポット

「トドワラ」の如く

鬼の様な北極のトドのセガールの柔(やわら)の数々を鑑賞する、

略して「トドワラ」を堪能出来る

「この世の果て」の先を越えて一周した映画通を称して
セガール映画【プロ】仕様と呼ばれる
知られざる「突き抜けスポット」となっております

Todowara
トドワラ (wikimedia)


米国に入国早々ダイヤを強奪し軍資金を得、
コチラも『アベンジャーズシリーズ』に出演した
ローマン・バーシャスキー演じる過激派ヒョードルを加えた
チェチェン過激派一味は

核爆弾を入手する為 武器商人一味との取引現場に現れます

この間、セガールと武器商人弟アベンジャーズ(偏狭)ジェームズとの
小競り合いが起こり

手下がセガールに軽くあしらわれて
格の違いを見せ付けられる一幕や

ロシアの核物理学者が金欲しさに制作した小型核爆弾を入手したり
民間施設からプルトニウムを持ち出す算段を付けたり
エージェント・アマンダ達の監視任務がバレたり と

サスペンス・アクション作として第1級と言っても良い
手堅い展開が続きますが

何よりもこの時点で注目すべきは
二人ものアベンジャーズ・シリーズの
『エージェント・オブ・シールド』からの参戦があった事で
セガール映画的にはホボ アベンジャーズ・シリーズになったと
言っても良い

『エージェント・オブ・トドワラ』と言うべき造りになった点に
尽きると思います (※違います)


映画中盤になって
何の 突き抜け ツッコミ 所もないのが
セガール映画ファン的には難点な展開と言えますが

セガール映画【プロ】が求める理想の展開としては、
例として埒もない事を承知で書きますと・・・

・・・ジ○ンキーのロシアの核物理学者がハイになり
軍の施設から強奪した核ミサイルにまたがって飛行しながら
アメリカに入国し 海軍の戦闘機に撃ち落とされ
ディズ○ーランドへ落下し
その騒動の中シンデ○ラ城の城壁塔の中に隠した核ミサイルを巡り
セガール達との攻防戦となり

クライマックスはシン○レラ城の城壁塔から発射された核ミサイルに
セガールが乗り込み敵と戦いながら爆弾解体をすると

セガールの教え子だったエージェントアマンダが
チェチェン過激派組織からチャッカリ奪い取った
ダイヤを手にして不二子的にドロンする・・・という

「ルパン三世 第一シリーズ」の様な
荒唐無稽なクライマックスを期待したかった所です




過激派との取引現場を抑えようと
現場に潜んでいたエージェントアマンダでしたが
アッサリと武器商人組織の手下に見つかり捕虜となります

通常ならこの様な場合
別室に捕虜を移して専門家に尋問させて
取引の最中に問題が起こった事を
取引相手に悟られ無い様に繕いながら
内密に処理するものですが

手下達は正にチェチェン過激派達との取引が行われている真っ最中の
武器商人ボスとセガールが詰める部屋へ
あっけらか~んと連行して行きます

ならず者で成り立っている武器商人組織の構成員は
手続きを良く知らないという程度に
軽く ツッコミを入れている内に

セガールは教え子アマンダをかばって
武器商人ボス マイケルに銃を突き付けると

過激派と武器商人を交えた銃撃戦が起こったどさくさに紛れて
逃亡を計ります


過激派と武器商人達は双方に甚大な被害を出しながら
計画をセガール達に知られた事で一蓮托生となり

巨大ゴミ収集車を奪って逃亡するセガール達を追って
『ターミネーター3』ばりのカーチェイスを繰り広げます。

後輪をスライドさせながら豪快に直角カーブを曲がるセガールの運転に対し

BMWに乗った追手はカーブを曲がり切れずに
BBC制作超人気車バラエティー番組
『Top Gear』の3人組にボロクソにコケ降ろされそうな
盛大なアンダーステアを出しながらセガール達を追い続けますので

マニアックな小さな笑いを取る場面となりました。




セガール達が盛大なカーチェイスを繰り広げて追手をかわした頃
エージェントアマンダの相棒は 謎の黒幕の手下達の手にかかり

原発施設に潜入した男の所まで捜査が進んでいる事が
知られてしまいます

セガールは自分がCIAのごく少数が知る機関に所属する
特殊任務専門部門のエージェントである事をアマンダに打ち明け

戦争をけしかけてそれで得た利益を資金源とする
CIAの中に存在する闇の勢力が 今回の事件の黒幕である事と

それを知った自分達の身に危険が及んでいる事を
エージェントアマンダに説明します


「コレってセガール映画だよなあ・・・」と思う程 ツッコミ所がまるで無い
第一級の「アクション映画」の一場面を見る様な筋の通った説明に

耳を疑いますが

足早にその場を立ち去ろうとするセガールに対して
「また消える気?」と問いかけるアマンダの台詞が出た所で
セガール映画ファンでアレばココにすかさず喰い付き

「こんなトドの様なリラックマの図体が消えるワケ無いだろ~っつ!!!ww」と

ハロウィンでも無いのに「トド松」の着包みを着て
世界の中の日本の首都東京渋谷の
スクランブル交差点の中心でセガール愛を叫んでも

『おそ松さん』となる

本作品の数少ないツッコミポイントを
逃さない場面となりました。

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アマンダが監視場所に戻ると相棒は
既に悪漢の手にかかって事切れていましたが
最期の力を振り絞ってテロの手がかりとなるメッセージを残しており

アマンダがそれを発見した所で 上司グリアが現れます

たまたま監視場所に戻ったこのタイミングで
都合よく上司がグリアが現れた事に違和感を感じたアマンダは
残されたメーッセージに付いては報告をしませんでしたが

アマンダが制したのを無視し
ぬる~っと現れたセガールに向けて上司グリアが発砲した事を皮切りに
現場に潜んでいた悪漢達が乱入し

敵味方入り乱れての銃撃戦が始まります

爆発でヒトが吹っ飛ぶド派手なアクションに
一瞬アーノルド・シュワルツェネッガー主演
『アバター』のジェームズ・キャメロン監督作の娯楽アクション超大作
『トゥルーライズ』を思わせる 第一級の演出場面に

我が眼を疑いますが

弾に当たって死んだフリをして相手を油断をさせ
悪漢を始末するセガールの小芝居は まるで

グリーンランド海の浜辺に打ち上げられた巨漢の鬼の様な北極の大アザラシが
何も知らずに近づく北極グマを圧死させるという

自然科学歴史などをテーマに全世界32カ国で放送される
「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」の
自然科学ドキュメンタリー番組を観る様な

文系アクションを感じさせるマニアック映像となりました


・・・そして後半は

キーマンとなる男が核施設から持ち出しに成功したプルトニウムを巡って
まるで『24 -TWENTY FOUR-』を観る様な
セガールとテロリスト達との
リアルタイムの争奪戦が始まり、

CIA内部に派閥抗争があると言及した上司グリアは
果たして敵なのか味方なのか?

セガール達はチェチェン過激派の大規模テロを
果たして食い止めることが出来るのか?


と、その前に・・・


セガール映画に於ける台風の眼を自称する
日本のファンにとって理解しにくいプロットとなった
「結局何でこんな事したの?」という

クライマックスでの「エレベーター前の攻防」
の解説ですが、

これは
「エドワード・スノーデン事件」によって
世界に激震が走った事でも記憶に新しい

アメリカ国内ではこれまでも問題視されて来た
説明不要な時事問題を取り上げた、
ハリウッド映画、TV作品によく見られる

アメリカ政府当局の欺瞞を描いたプロットで、

この場面は、
テロリスト達にある程度国内でテロを起こさせる様仕向けて
それを理由にテロ国家に戦争を仕掛けてテロリスト達を一掃するという

CIA内の超保守的派閥が愛国を理由に
自作自演を行って来たと 一般には言われている
一連の疑惑に基づいて描かれたシーンとなります。

つまり本作はある意味、

セガール映画第1作となった (88)『刑事ニコ/法の死角』でも描かれた
「アメリカの欺瞞」を暴く社会派としての
初期のセガール映画に立ち返り
四半世紀にわたるセガール主演映画制作の集大成とも言える

これまでのアクション活劇制作において身体で学んできたノウハウの全てを注いだ
セガール映画の記念碑的作品になったと

捉える事が出来る映画と言えるでしょう


・・・と、言うわけで

現トランプ政権発足に見られる様な
国内を二分する巨大大陸多民族国家の
深刻な社会問題の奥の深さを 今ひとつ肌で理解し切れない
ユーラシア大陸の極東日本の

世界に於ける水面下の迷走ぶりを彷彿するかの
衝撃的ラストが待っているのかどうかは


是非その眼で自己責任にてご確認ください☆



前作 『撃鉄 GEKITETZ-ワルシャワの標的ー』
THE FOREIGNER

アメリカ(2003年)95分
■ 監督:マイケル・オブロウィッツ
■ 出演:スティーヴン・セガール、マックス・ライアン
アンナ=ルイーズ・プロウマン、ジェフリー・ピアース、シャーマン・オーガスタス


レビューは>> コチラ


S『言う程傑作って訳でも無いじゃ~んw・・・て
あさり~と言ってるヤツは誰だあっつ?!!』


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最終更新日  2017年09月28日 07時33分00秒
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