小説家わかつきひかるのブログ

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2017年04月26日
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続々、小説家になりたい人へ 「著作権エージェント」という選択肢もある



欧米の出版業界は、作家はエージェントと契約して、エージェントが売り込んでくる小説を出版社が出版する、という形式になっていて、日本のような新人賞はないそうです。

実は私、エージェントを検討したことがあったんですね。千葉から奈良に引っ越しをしたころのことです。

母が胃ロウで入院していて、父も癌闘病中で生活はメチャクチャ。当時売れていて、増刷に次ぐ増刷で依頼はいっぱい。年に十三冊書き下ろしをしていた頃で、もうパンパンだったんです。

エージェントに出版社との応対の全てを任せてしまえたら楽になるだろうなと思ったのです。

編集者には困ったことをやらかす人がいるんです。

すごかったのは、「ぼくのかんがえたすごいらいとのべる」を書かそうとして、日本語のおかしい直しを入れてきて「ここはこういう意味があってこうしているので赤を通すと意味が違ってくる」と言っても、直せ直せと原稿を返してきたKさん。辞書や百科事典のコピーをつけて日本語の説明したり、赤に赤を書いて返しても、また違うところにわけのわからない赤を入れてくる。二ヶ月間ほかのことができなくなりました。私だけではなく担当している全員に同じことをして嫌われた彼は、何もかもほったらかしてトンズラしました。I社の副編がおろおろして謝罪の電話をかけてきました。「Kが失踪してそのう」と電話がかかってきたときは、いったい何が起こったのかと思いましたよ。

エージェントを通すことで、こういうオ^ナニー編集者をシャットアウトできたらいいなぁと思っていました。

そこで仲のいい編集者数人に「エージェントを通したいのですが、どう思われますか?」と聞いたところ「やりにくくなる」「やめてください」「直接やりとりしたい」ときっぱり。


作家と飲みに行く編集者もいます(私は編集者とお酒は飲まないと決めているので、ケーキセットやランチをご一緒する程度です)。
編集者からすると、エージェントというのは、やりにくい存在なのですね。

編集者がいやがることをあえてする必要もないと思い、エージェントと契約することはやめました。

日本の出版社の商習慣にエージェントはなじまないのではないか、そんな風に思えます。

エージェントを通すと、お金がかかるのもためらう理由です。すべての窓口をエージェントにしてくださいと言われる。
それにエージェントとしても、作家からピンハネするお金が儲けだから、売れない作家はいらないんです。売れる作家と契約したいんです。

私程度の作家千人と契約するより、湊かなえ先生ひとりと契約するほうがいいのは考えるまでもないことですよね。
エージェントのほうからわかつきなんていらないよと断られてしまいそうです。

清水富美加さんの出家騒動を見ても、芸能プロダクションが必ずしもタレントのためになっていないことはわかります。

オナ^ニー編集から逃げても、タコ部屋に飛び込むことにならないか? エージェントを通すことは、私の利益にならないのではないか? そんな風に考えました。

上記のようなオナ^ニー編集に当たったらどうしたらいいのか?


Kさんの問題行動(オナ^ニー行為)は編集部に届いていませんでした。Kさんの失踪で作家が文句を言い出して、はじめて編集部に届いたそうです。作家全員が電話したら改めていただくことができて、それはI社にとっても利益になったはずなのです。

あるいは、フリー編集者を自分で雇って、フリー編集者に窓口をまかせたらよかった。編集者は同業者にはマウントできないそうなんです。フリー編集者に10万も払えば、喜んで応対をしてくれますよ。

オナ^ニー編集のオ^ナホにされた二ヶ月間、他の仕事がぜんぜんできまないどころか、癌闘病中の父に会いにいくこともできませんでした。10万で二ヶ月の時間を買ったほうがずっとよかった。幸い、そこまでひどいのはあれ以来であっていませんが、次にオ^ナニー編集者がでてきたら、フリー編集者に出動してもらおうと思っています。

営業しても無駄だという人はいるけど、私は営業で仕事を増やしています。ライトノベルと時代小説は営業で進出しました。

投稿もしています(小説宝石落選したけど)。


やり方はいろいろある。
100人作家がいれば100通りあると思う。
自分なりのやり方で出版業界を泳いでいきましょう。

……というようなノウハウを書いた出版業界水泳本もうすぐ電子書籍で発売になります。
カクヨムランキング一位で落選した危険なノウハウ本です。定価は1000円ほどです。これから出版業界に飛び込む人にはぜったいに役に立つ内容です。よろしくお願いします。





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最終更新日  2017年04月26日 10時24分36秒


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