小説家わかつきひかるのブログ

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2018年06月11日
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「なろう系」は常識欠如!? 『二度目の人生を異世界で』にみる、ラノベの危うい“作者”事情

>単に世間を知らないだけなら、編集者の指示を聞いてくれる場合は多いんです。困るのは、一度はホントにヒットして『大先生』になってしまった作家ですよ
>「なろう系」に限らず、ラノベ作家そのものが、困った人が多い職業なのか。

あああ、耳が痛い。一度はホントにヒットした大先生って私のことですか? ドキドキ。違うよね。私はそんなにヒットしてないし、大先生じゃないもん。

出版業界はおかしなところで、「困った人が多い」のは作家ではなく、圧倒的に編集者なんです。

嘘だ、と思うでしょう? だって、世間のイメージって、無頼な作家を、常識的な社会人である編集者が必死にフォローする図ですよね? 私もそう思っていました。作家になる前は。

現実は逆でした。やらかすのは編集者だったんです。

いやいやいや嘘だよ。わかつきおまえ、おおげさに言ってるよ、と思う方は、「編集者 原稿紛失」「編集者 殺人」「編集者 痴漢」「編集者 横領」「編集者 詐欺」「編集者 原稿改ざん」「編集者 景品 着服」「編集者 無断転載」「信長本 編集者 語記」「編集者 無断使用」「編集者 決定稿のあとで手を加えてミス」などで検索してください。山のように出るから。でも、ネットでヒットするのは氷山の一角にすぎませんからね。ネットの10倍は不祥事が起こってると思ってください。

フリー編集者による企画詐欺 ​、パワハラセクハラなどを体験しています。

これは当然で、編集者はメーカーの社員で発注者。作家は下請けのひとり親方。無茶を言うのは力の強い(パワーのある)ほうです。

「編集者 不祥事」を「銀行員 不祥事」「公務員 不祥事」に変えてもたくさんヒットしますよね。不祥事のない業界なんてありません。出版業界は、清廉はお花畑ではありません。夢と希望とやりがいと成功と大金が転がっている一方で、不祥事も起こる、ごく普通の仕事先です。

私は、隙を作らないようにしました。
契約書はちゃんと読む。わからないところは行政書士など法律の専門家に聞く。締め切りは守る。報告連絡相談する。
間違い振り込みがあったら(他人の印税が、振り込み間違いで三回連続で何百万も私に振り込まれたことがありました)ポケットに入れるのではなく連絡する。
著作権を勉強し、知らずに著作権法違反をすることのないようにする。

税金もちゃんと払う。私は今はそんなに儲かってないけど、それでも税理士の先生に顧問をお願いしている。

やばいなと思ったら逃げる。

ブログもやばいことは書いてないつもりです。炎上したのは、十五年ほど前にハリーポッターの翻訳がひどいと書いたときぐらいですが、さっさと謝罪していったんブログを閉鎖しました(翻訳がひどいのは本当なので謝罪しなくてもよかったのかもしれませんが、エロ作家のくせにとかいっぱい書かれて嫌になってしまった)。


私はスポーツクラブや少林寺拳法や華道などでは普通のオバサンとして参加し、作家だとは言わない。親戚にも友人にも家族にも隠してる(言わなかったら口を滑らすこともない)。

問題が起こったとき、出版社は社員を守りますが、作家は守ってくれません。
だって、作家はいつでも切れる存在なんですよ。
編集者は社員です。会社の利益と作家の利益が対立したら、会社を取りますよ。

隙を作ると足をすくわれる。作家は個人事業主です。


ほんとうは弁護士にも顧問をお願いしたいところです。私ができるのは少額訴訟ぐらいですから。


生業としての小説家戦略 専業作家として一生食っていくための「稼げる」マニュアル54【電子書籍】[ わかつき ひかる ]





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最終更新日  2018年06月11日 22時05分55秒


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