おてんばダックス さくらと一緒

ごめんね。そしてありがとう、さくら…


◆8月11日の朝


起きたら…さくらの後ろ足が動かなくなっていました。
パニックになりつつも、急いで病院へ。

椎間板ヘルニア…。

検査の後、すぐに手術することに。
どうしようもない不安・焦り・後悔…。
下半身麻痺になってしまう可能性が高いと言われ、不安でいっぱいに。

「もっと早く気づいて病院に連れて行っていれば…ごめん…」って、
頭に浮かぶのはそればかり。




「頑張ってリハビリしようね。お姉ちゃんができることなら何でもするよ…。」
少し前向きな気持ちになれたところだったのに…。

21日には退院して、リハビリを始める予定だったのにね…。





◆15日の夜


病院から様態が急変したとの電話。

前足にも麻痺が出てきているようだということ、そして痙攣も。
様々な検査をしたけれど、感染症等、疑われるものはないと。
残るは…脊髄軟化症ではないかと思われますと…

手術をする前に、少し説明を受けたのですが、 まさか…そんな…

そうではありませんようにと、祈っていたのに…。

「進行性脊髄軟化症」をネットで検索すると、
こんな恐ろしいことばかりだったから…

「椎間板ヘルニアの犬の3~6%に発生し、
脊髄神経が軟化(融解)する病気です。
進行する病気なので後肢の麻痺から2、3日で急に悪化して呼吸不全を起こし死に至ります。」

「治療方法……残念ながらありません。
軟化が始まると回復が不可能な状態へと進行していきます。」

………

病院でできるのは、もう注射と点滴だけ。
食欲がなくなってきているのでその代わりに…。
一瞬だけどうしよう…と考えたけど、迷わなかった。


「おうちに帰ろうね。帰ろう、さくら。」


ぐったりしているさくらをなでながら
「どうか進行が止まってくれますように…。」
そう祈ることしかできなかった。






◆16日…そして17日


朝、全く食欲のなかったさくら。
夜、私が会社から帰ってきたら、いっぱい食べてくれたね。

「もしかしたら、このまま進行が止まってくれるんじゃないか。」
そんな期待をしてしまったよ…。


夜中になって、どんどん呼吸が苦しくなってきているさくらを見ているのは、
とてもつらくてつらくて。

でも、なでていると少し楽そうな表情になってくれたから、
必死でさくらの身体を、頭を、顔を…なでていたんだ。

でも…でもね。
最期の瞬間をみててあげること、できなかったね。
ごめんね。

ずっと気を張ってたから、徹夜明けでも全然眠くなんかなかったのになあ。
なんでだろ。
もう、ほんとにくやしいよ。

急に睡魔が襲ってきて…
たぶんほんの数分だったと思うけれど、
気がついたら、さくらはもう…

ダメなおねえちゃんだよねえ。もうほんとにさ…



うちに来てから、約5年。
まだ、5歳だよ…。早すぎるよ…

10年、15年…。もっと長い間一緒にいるはずだったのに。
だからブログも「さくらと一緒」にしたんだよ…。

一緒に行きたいところもいっぱいあったのにな。
食べさせてあげたいものも、いっぱいあったのに。


ごめんね。ごめんねさくら。
痛かったね、苦しかったね。もっと早く気付いてあげられなくて、ごめんね。

ほんとにごめんね…。
もう何回謝っても足りないよね。


さくら…

お姉ちゃんもパパもママも、さくらがうちにきてくれたから
楽しかったよ。幸せだったよ。

おてんばなさくらに、随分と手をやいたけど(笑)

でも、いつも元気で明るいさくらに
いっぱい、い~っぱい元気をもらったよ。
さくらがいたから、さくらがいたから私、頑張れたのに…。

さくらのいない家は静かで。
さみしくてさみしくてしかたがないよ…

どれだけさくらが大切な存在だったか。一緒にいて、幸せだったか。
なんかいるのが当たり前みたいになっちゃってたけど、
それってとっても幸せなことだったんだよね…。

さくらのいない一日は、なんだかとても長くて。
何をしたらいいかわからないよ…。


さくら、会いたいよ。
夢の中でもいいから、もう一度ぎゅっと抱きしめたいよ…。


ちっちゃかったねすやすや…ごきげんさくら



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