発熱の気がかりQ&A

《 こんな時はすぐに病院へ 》
高熱が出ると、とても心配ですが、熱の高さと病気の重さはあまり関連がありませんので、熱が高いということ自体を怖がることはありません。
大切なのは、 熱の原因がただの風邪なのか重い病気なのか ということです。
これは医者に見分けてもらわなければなりません。お母さんは、子どもの全身状態をよく観察することが大切です。

  こんな時はすぐに病院へ・・・
   1. 3ヶ月以内の赤ちゃんの高熱
     小さな赤ちゃんが38度以上の熱を出す場合、大きな病気が心配です。
     迷わず病院へ

   2. 意識がはっきりしない
     うつらうつら眠っていて、呼びかけても反応が鈍く笑わない。
     おっぱいも飲もうとしない。

   3. 泣き方が異常 
     全身状態が悪く、何をしても泣き止まず、間隔をおいて激しくなく、
     または大声で泣くことが出来ずに弱々しく泣く。

   4. 息づかいがおかしい  
     息づかいが荒い、早くなったり深くなったり変化する。
     小鼻をピクピク動かす。呼吸のたびに胸骨の上などがへこむ

   5. 顔色が悪い
     表情に生気がなく、目がトロンとしていてうつろ。
     顔色に血の気がなく、青白い。唇や爪が紫色(チアノーゼ)になっている。


いつもと様子が違うと直感したら、たとえ微熱程度でも、すぐに診てもらいましょう


《 発熱の気がかりQ&A 》
熱が高いと脳がやられる?
     単に、熱が高いからといって、脳が変質してしまい、障害が出る、というようなことはありません。
    ただ、髄膜炎(俗にいう脳膜炎)や脳炎などの中枢神経の感染症の症状として、高熱があるときは、脳に障害が出ることがあります。これは、感染によって脳に傷がつくからです。
    まれに、熱性けいれんや熱によるもうろう状態、錯乱状態が起こることがありますが、これはごく一時的なもので、後遺症の心配はありません。 

熱は下げたほうがいいの?
     熱を下げるために、解熱剤を使う方がいいかどうかは、医者によっても見解が違います。熱があると、抗体の産生が進み、ウイルスの増殖がおさえられ、白血球の食菌作用を強くします。ですから、子どもが高熱を出している時は、新しいウイルスと戦ってこれを撃退する力を学んでいるのです。そう考えると、むやにに熱を下げない方がいいかもしれません。
   しかし、38度以上あって、つらそう、あるいはぐったりしている時は、熱冷ましを使ってもいいです。

解熱剤って?
     解熱剤は病気を治す薬ではありません。ですから、病気自体が治っていなければ、解熱剤の効果が切れるころには、再び熱が上がります。解熱剤を使うのは、6時間以上はあけて、一日3回ぐらいまでにしましょう。
   解熱剤は、先ほどの「体温調節中枢」のセットを、薬の力で平熱に戻す作用があります。そのため、たくさん投与すると、より低体温の方にセットされて、体温が下がりすぎてショック状態になることがあります。
 特に赤ちゃんは体温中枢がまだ未熟で、油断していると体温が下がりすぎてしまうことがよくあるので、赤ちゃんの解熱剤は効き目のゆるいものが使われています。
それで、かえって坐薬などを使っても熱が思うように下がらないといって心配されます。高熱があっても、赤ちゃんが元気でおっぱいの飲みもいいなら、無理に熱を下げなくていいでしょう。









子供の病気マップへ


7.gif


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: