子作り宣言

子作り宣言

誕生!

出産ドキュメント
天使2
子宮口全開大
4:50 「 全開大 やな」
「はい、分娩に準備します」
1時間陣痛につきあってくれた母が退出
このころになるとヒッヒッフーのあとに
便意をもよおすような感覚に襲われていた。
そのたびに自分で肛門をグーで押していた私。
『やった、やっと息める、やっとharuに会える』 とうれしくなった。
天使3
ベッドが分娩台に
ここで LDR室 のすばらしさを実感する。
今まで寝ていたベッドが、ジャ~ンと上に上がって
いくつかパーツを外すと、ものの5分で分娩台に変身した。
もちろん、私は寝たままの状態で。
1分おきに来る陣痛 、陣痛がきている間の方が長く感じられたころだが
このときは、ホ~と感心していた。
何かあったときのために血管確保(点滴)
陣痛の痛みと、針がうまく刺さらない苛立ちがあった。
(私の血管は「逃げる」らしく、ベテランの看護婦さんじゃないとむずかしいのだよ)
導尿 もいつのまにかされていた。
浣腸はしなかった。『出たらどうしよ、少し不安。。。』
天使3
立会い出産について
パパは「立会いなんて考えられない」と言っていた。
じゃぁ、いいか。と私も特に説得せず。
ある日突然「立ち会うつもり。 命がけのお産 やし」と言い出した。
だんなが立ち会うことで、育児に協力的になると聞いていたので
私も大賛成だった。
3人で頑張ろうという気持ちは、とっても心強かった。
もうひとつ、私は出産の記録をビデオに残したかった。
パパに、しっかり撮ってもらうこともお願いする。

この日、朝からの陣痛だったので
すんなり仕事を休んで、陣痛から出産まで立ち会うことができたのも本当によかった。
電話したが間に合わなかったというのもよくある話だもんね。
パパは、腰をさすったりお茶を飲ませてくれたり、よく頑張っていました。
どたんばで練習した 呼吸法 もリードしてやってくれた。
天使3
いきみ開始
5:05 分娩の準備が完成して「ヒッヒッフーウン」と軽くいきむ。
「上手、上手」とやたらおだてられながら。
『みんなにそう言うのだろうなぁ』と冷静に思ったりする。
私の分娩、ギャラリーがとっても多かったのよ。
DR.2人、助産師3人、それに実習中の看護学生と研修中の女医さん。
私からは、みんながじ~っと出てくるところを見つめている姿が見える。
なんだか急に恥ずかしくなったり。。。

このころの心音は、haruの頭にモニターを貼り付けてとっていた。
心音は、そんなに変動なく頑張っていたように思う。
『haru、がんばれ~』って思いながらいきんだので
自分のしんどさをあまり感じずに頑張れた。
天使3
N助産師さん
私の出産をリードしてくれるのは、N助産師さんなんだな、とわかる。
みんなと違う割烹着のようなものを着ていた。
このNさんは、入院中【おとぼけキャラ】で知られていた。
よく、もの忘れをしたり、失敗していたから。
「もぅ~、Nさんたら~」って感じで、よく笑っていた。
だから、このNさんが出産をリードしてくれるのは、なんの緊張感もなく
私としては、とってもリラックスしてできたように思うのだ。
今日のNさんは、ちょっとかっこいいなぁと思った。
天使3
本格的にいきむ
5:15 陣痛の波が大きくなってきた。
Nさん「2回深呼吸しようか」
『よ~し、すぐに産むぞ!』
「はい、いきんで!」渾身の力をこめて2回いきむ。
「っく~」と声が出る。
N「上手やわ。もう頭見えてるよ」
陣痛の間は、リラックスして休む。
やっぱり、ギャラリーが多くて恥ずかしい。
波が来た。
2回目 のいきみ、なぜかシーという声がでてしまう。
『ん?まだ出てこないの?次の波で、産んでやる!』
3回目 、次はできるだけ長く2回いきんだ。
N「だいぶ出てきてる、もう次産まれるかな。」
DR.はharuが出て来て羊水を吸い出す器具を口にくわえてる。
4回目 、終わりにしたい。
DR.が心音をとっている機械のスイッチを切った。
『産まれるんだな』(けっこう冷静)
でも、ダメ。
5回目 、N「そうそう、がんばれ!」と待ち構えている感じ。
DR.「声出さんと!」と強い口調で言われる。
目をあけて口は閉じる、わかっているができないもんだ。。。
6回目 、もう一人の若いDR.がいきみと同時にお腹を押す。
それでもだめだった。
天使3
誕生!
本格的にいきみだしてから 7回目
若いDR.が踏台をもってきて、お腹を押した。
ジョリジョリ、会陰切開(1ヶ所)
ズルっと何かが出た感じがあった。
N「はい、もういいよ、短促呼吸」
『やった、終わった!』
ジュルジュル、羊水を吸い出されたharu。
「ウンギャウンギャ」元気にないた。
N「5時23分、おめでと~、男の子よ」
すぐに、お腹の上にのせてくれた。(血まみれ)
私は100%泣くと思っていたが、泣かなかった。
さっきまでの痛みがウソのようで、ほわ~っとした幸せに包まれた。
天使3
その後
30秒ほどの対面を終え、haruは計測へ。
私は後産。何の感覚もなく、すぐ終わった。
子宮底を確認するためにお腹を触られたとき、自分でもさわってみた。
パパもさわった。ブヨブヨしてて、笑った。
切開の縫合は15分くらいかかった。(麻酔は生まれる直前に打ったようだ)
研修中の女医さんに説明しながら縫っていた。

haruが戻ってきた。
手で顔をいらっている、エコーの時もそうだったね。
髪の毛が多くて、おでこがとっても広いなっていうのが第一印象。
ファーストキスはパパに奪われてしまった。。。
haruもパパもよくがんばったね。

そして、 初乳 を与える。
左は血が混じってる乳腺があったので右だけ与える。
haruは、びっくりするほど上手に吸いついた。
だれに教えられたのでもないのに、すごいもんだ。

そのまま、haruと一緒に7時半までゆっくり過ごす。
トイレ(なかなか出なかった)に行って、個室へ歩いて帰る。
両親が、寿司やカツ弁当を用意して待っていてくれた。
パパと2人でがっつく。
長い一日が終わった。
明日からは育児だ。         

ばっく


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: