2.生命賛歌


 子雀の
  命儚し
   春の朝


 こでまりの
  白さまぶしき
   荒れハウス
春の訪れ

 女河浦で
  海月(くらげ)と泳ぐ
   夏日かな


 一羽のみ
  生きしツバメの
   幸望む



 春風を
  孕んで泳ぐ 
   鯉のぼり


 頭隠し
  隠し忘れた
   蛇の尻

★日の国の
   名残を惜しむ
    ツバメかな

☆鈴虫の
  声を追いつつ
   散歩する

☆花追いて
  千千に乱れる 
   我がこころ

☆花冷えで
  凍えそうなる
   初ツバメ

★とびつきが
  ズボンに残る
   散歩道
       (08-11-12)


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