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Chapter 11


〈米〉連邦破産法第11章、チャプター・イレブン◆合衆国破産法は第11章において企業の
 再生手続きについて規定している。ここから「破産手続き」または、一般的に「倒産」
 を指してChapter 11 と言うようになった。Chapter 11 は厳密には、日本の「民事再生法」
 に当たる法的手続きで、経営陣がその任務を続けながら企業再生を図るものである。
 それに対して同法第7章は「会社清算」の手続きについて規定している。
 ここから、Chapter 11 と対比させる形で、一般的に「再生」ではない「清算・廃業」の
 法的手続きを指してChapter 7 と言うようになった(スペースアルクの英和・和英辞書
 より)
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す、すみません、ちょっと休憩させてください。と言うか、オラにも一言
言わせてくれーーっ!!ってとこなんですが。
懐かしくも忌まわしい言葉、『Chapter 11』。サンドラが数年前通訳学校に通っていた頃
初めて知った単語。先日のLehman Brothersの破産騒動で、すぐに思い出したこの単語・・・

いやはや、他人事とは思ってはいけない時代に遂に突入したんでしょうね。ホリエモン
騒動の頃(今や懐かし・・・)、『勝ち組』とか言われていたんですよ、ここの人たちは。
それが今や・・・(六本木ヒルズってちょっと大丈夫なの???)

サンドラもかつて『外資系金融機関』に勤めていた頃がありました。都内一等地の高級な
オフィスビルに入居し、オフィスの家具もそれはそれは高級品で、そう、80年代の映画
「ワーキングガール」を彷彿させる世界でした。

でもオシャレなだけじゃすまないんですよ、コレがね。今回はかなりの大型倒産だけど、
報道されなくたって、今までも業績が悪ければすぐに部署を潰すことなんてしょっちゅう。
その部署まるごと人がいらなくなって解雇、ということもあります。
だから、↓の記事を見て他人事とは思えない悲哀を感じたんですよね・・・*********************************************************
衝撃のリーマン社員、「次に進んで」と言われ――フィナンシャル・タイムズ
2008年9月17日(水)07:00
(フィナンシャル・タイムズ 2008年9月15日初出 翻訳gooニュース) FT取材チーム

ショック状態で月曜に集まったリーマン・ブラザーズの社員を待ち受けた会社からの言葉は、
シンプルで、単刀直入だった。「終わった」 ちょうど1週間前、リーマン・ブラザーズの
欧州事業の責任者に任命されたばかりのクリスチャン・マイスナー氏は15日朝、集まった
スタッフにこう伝えた。新しい仕事を探して、「切り替えて、次に進んでほしい」と
マイスナー氏は伝えた。

世界各地のリーマンのオフィスで、社員は従うしかなかった。創業158年の会社が破綻する
という、めまいのする現実を何とか受け入れながら、リーマン社員たちはオフィスを去る
しかなかった。慌ただしく私物をかき集めつつ、自分のこれまでの蓄財が目減りしていく
中で。

リーマン・ブラザーズでマントラのように繰り返されてきた社内慣習は、社員報酬を自社株
で支払うというものだった。リーマン株の約3割は社員が保有していたし、ボーナスも株式
で支給されることが多かった。今となってはそのほとんどが、紙くず同然となってしまった。

さらに一部の社員は、月末の給料支払いはないものと思うよう言われた。それどころか、
会社名義クレジットカードの支払いについて、会社が請求するかもしれないとまで言われて
いた。

リーマン・ブラザーズのロンドン支店は、同社の国際展開の旗頭だった。そしてその社員たち
は明らかに、リーマンへの債権を出来る限り回収しようと、出来る限り元を取ろうとしていた


「社員食堂のプリペイド食券に100ポンド(約2万円)以上も残している人たちは、日持ち
のするものを大量に買い込んでいた。板チョコレート何百枚とか、コーヒー豆の何百袋
とか」と、ある社員は言う。

ニューヨークの夜が明けると共に、タイムズ・スクエアにあるリーマン本社の前にはマスコミ
だけでなく、観光客も集まった。皆が皆、破綻した銀行から社員が出てくるのを見物していた


もう仕事をするなと上司に言われるまで、今まで通りを貫くつもりだという果敢な社員も
いた。仲買部門で働くエジプト出身のアハブ・エスカロス氏は「誰かにもう止めろと言われ
るまでは、ここに残って仕事を続ける」と言う。

しかしもっと積極的に次の仕事を探す社員もたくさんいた。(外国金融機関の集まる)ロン
ドンのキャナリー・ウォーフでは、リーマン社員の履歴書を受け付けるリクルーターがあち
こちのカフェに陣取っていた。

一部のリーマン社員によると、社内からのメール送信が禁止された。また会社支給のブラッ
クベリーや携帯電話も、もう使えなくなっているという。

「電話ボックスから電話をかけてくる連中もいる。昔だったらただ名刺ファイルと住所録を
もって、さっさと出て行けば済んだのに。今では、生活の全てが会社につながっている
有様だ」と、元社員は言う。

一部のベテラン社員は近々、独自にコンサルタント会社を設立する見通しだ。

一方で、ロンドンの金融街シティに支店を構えるメリル・リンチの外では、メリル社員たち
が安堵の声をもらしていた。バンク・オブ・アメリカに買収してもらって、心底ホッとして
いた。「リーマン・ブラザーズほどひどいことにならなくて、本当にありがたい。本当に、
ありがたいことだ」と、メリル社員。別の社員は「次のまな板の上の鯉は、うちだったん
でしょう?」と。
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に、しても、社員の報酬を自社株で・・・って。うわーーー。もう悲劇です。
ウォール街だけでも何万もの失業者が出ている現在、金融系のエキスパート達は
しばらく茨の道を歩むしかないのでしょうか??

いずれにしても、それぞれが長い目で見て「これで良かった」と思えるような人生
を歩んで欲しい。そりゃ、すぐにセレブな生活捨てるのは大変だと思うけれど。
心を病んでしまって立ち直れなくなったり、そんなことにはくれぐれもならないでほしい。
でも私が心配するほどのこともなくタフな人たちだと信じているけど・・・

頑張れ!!!しばしのBreakを神様がくれが「無給の」(泣)vacationだと思って・・・

一部の報道では今年約20人の新卒が内定していたと言う・・・まだ社会の荒波にもまれて
いない(あ、いや、でも厳しい就職戦線を乗り越えてきたんだよね)若者たちがこれで
立ち直れなくなったらどうするんだろう・・・私が激しく心配なのはその若者たちのこと
なんですよ・・・・・・・


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