闇カラ光ヘノ道シルベ

闇カラ光ヘノ道シルベ

恋愛モノ



最近はよくこのようなことを考えてばかりだ。
あの一件があって以来、私は自分を変えることを決意した。
その出来事とは・・・

まだ夏の暑さが照りつける猛暑の中だった。
その日の夕方は夏の暑さを感じさせず、とても涼しかった日だった。
私はその日、ある場所へ彼女と二人で花火を見に行った。
そこは夕方だというにもかかわらず、人だかりが結構すごかったな。
私と彼女は花火が始まるまで、その会場で楽しい時間を過ごしていた。
しかし、どうしても彼女に伝えなければいけないことがあったのだ。
それは・・・別れ。
その日まで、私はハンガリーにホームステイのために行っていた。
少しずつ過ぎゆく時間に不安を覚えながら一週間を過ごしていたと思う。
その短い時間で、私はある女性に魅かれてしまった。
その女性も私に興味を持っているようだった。
そして、ある日のこと。
彼女とは違う女性が伝言を私に伝えた。

「She is love you. Do you love her?」

こういった内容だったと思う。
私はいきなりの内容と質問に気が動転してしまった。
しかし、私はこのような伝言を返した。

「Yes I do. I love her.」

その後は暫く彼女と話したり、買い物をしたりしていた。
最終日の前夜・・・私たち訪問団は一つの小さなバーで最後を飾った。
その日は彼女も私も積極的に会話を交わした。
それに、一緒に踊り、一緒に歌った。
私はそのとき悟ってしった。
「あぁ、私は彼女の事が好きなんだ。そして、彼女も・・・」ということを。
私にはもう、どうすることも出来なかった。
最後の日が来たら、彼女のために買ったプレゼントをあげて別れよう。
そう考えていた。
でも、最後だけは違った。
どうしても別れたくないという思いが強くなり、私は彼女を抱きしめた。
彼女も私の事を受け入れて、固く受け止めてくれた。
帰りのバスの中で、私は初めて心から泣いた。
たとえ住んでいるところは違っても国境を越えて愛している。
その事がさらに私の想いをきつくさせた。


私はその日初めて、自分から別れを告げた。
今までは全て人からの別れの宣言を待っていた。
必ず来ることがわかっていたから。
でも、自分が別れを告げるというのはこんなにも苦しいものなのだと。
そして相手だけでなく、自らをも傷つけるのだということを初めて知った。

これから先は皆さんが考えてみてください。
それと一つ言っておきますけど・・・。
これは私が「自ら経験した出来事」ということを覚えておいてください。
嘘と思うかもしれませんけど本当です。
私を愛してくださった女性の方本当にごめんなさい。
今私は、国境を越えて結ばれています・・・。
そしてあなた方にも幸せな恋が訪れますように・・・。






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