ポケットの中にいつも少女

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2005.07.13

真夜中を駆けぬけるシリーズ/依田沙江美

(1)

カテゴリ：漫画

真夜中を駆けぬける

****あらすじ****
　新進気鋭の画家・勇気にエッセイの連載を持ちかけてきた編集者・昇。かつての恋人同士は再び恋の真っ最中なのですが…

**************

　今まで読んだなかではベスト…というか、これだよ、これ!という感じでしたね。
　この方の持ち味の淡々としたとこは、キャラクター同士の距離を感じさせます。
　高校生主役の話では、面白いもののやや違和感のあったそれが、大人の、それも２度目の恋というシュチエーションでは絶妙な空気を作り上げています。
　クールビューティー昇が時々見せる熱い所が、すごくいとおしい。
　なんであんな人がいるのに浮気するかな～…
（2000/07/20）

千の花

依田作品の中で1番大好きなこのシリーズ、とうとう終っちゃったんですね…なんだか感慨深いですが、心に残るラストシーンまで、全編すごくステキでした…(*^^*)ホッ
「ブラックボックス」では御大らしい存在感あるカントクと昇の攻防が、「沈黙」ではセピアな謎を追いかけるちょっと感傷的な空気が印象的でしたね。
「（JUST LIKE）STARTING OVER」では出会いと、別れと…そして再会と。このタイトルは「ジャストライク」なとこがミソだよなあ、と思いました。
「退屈な読書」「千の花・前後」…この辺からラストへ向けての流れがもう!!
フラフラしていた勇気と、一途ながら距離を保っていた昇との間がごく自然にすうっと寄り添い、けれど決して馴れ合ったわけではなく、お互い自分の道を行きながらも共に並んで歩く、そんな雰囲気が胸に迫ります。
書き下ろしの、エピローグ、ドキドキし過ぎて涙出るかと思いました…
1巻出て大分なる筈ですが、待った甲斐のあるいっさつでした。

あとがき。虫干しですか…（'_`）ウゥ、耳がイテェ…
（2003/01/31）

「千の花」、完結編じゃなかったです。続編が雑誌掲載中。
「真夜中…」は、増刷されたはずなのに、流通してないのかな…？

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