ポケットの中にいつも少女

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2005.07.30

百鬼夜行抄（13）/今市子

(2)

カテゴリ：漫画

百鬼夜行抄（13）

　最近文庫化されて、お手に取りやすくなっておりますが、私としてはやはり、今先生の繊細な絵の美しさが一際引き立つ装丁でサイズも大きい、A5版コミックスがお勧めです。
　収録作品は 「夜半の客」「晴れ着」「月影の庭」「餓鬼田の守り神」 の４本で、後３作が若干関連があります。
「夜半の客」 では、飯嶋家の中でも特にエキセントリックな開おじさん登場。と思ったら、そうか、この人は奇矯なわけではなく、ただ無分別なだけだったのね（笑）
　お話は大変怖いですが、 四十六歳飯嶋律 には笑わせてもらいました。
　他の３話は青嵐と晶がメイン。いや、別に蒼嵐×晶ではありません。

　勿論、一つ一つの事件も怖く切なくしっかり描かれていますが、その裏の飯嶋家の顛末が、実に巧みにそれらの物語に絡んできます。
　絶妙な物語構成と、相変わらずな飯嶋家の人々が充分に味わえる一冊でした。

　それにしても律、ますます影が薄くなったね…司ちゃんとともに、是非次巻では頑張って欲しいものです。あ～…次ぎ出るのいつかな…
　晶ちゃんは、今回髪を切りました。可愛いです～♪このカップルは大好きなので、頑張って欲しいなあ。
　無責任大王（笑）開さんも、大好きです…だんだん食えないオヤジになってきましたね。あ、オヤジじゃないのか。

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