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LIVING_DEAD
闇の底より
第1章 俺と過去のついて。
1
平成16年が幕を開けた。なんら変わりなく新年の太陽は昇った。
俺は幸運にも地球に生まれた人間。年は15で、男だ。それ以上の情報は必要ないが言うならば、名前は塩山 允。
冬休みももうすぐ明ける。明ければ受験勉強本番だ。目指すは公立高校だが、私立も併願で受ける。何で受けるのか?俺の謎だ。ならば、受けなければいいじゃないか。でも、受けるのだ。金もかかるのにね。
住む場所は大阪。本当に下町と言えるのじゃないのだろうか。名所は少し離れた所に住吉大社がある。しかし、それも町の外だ。行くなら自転車か、路面電車といったところだろう。歩いてでは少し遠い。
他に名所は全くない。近所に店もない。寂れた商店街が客をひっそりと待っているが、行く人は足腰の悪い年輩の主婦と言ったところだろうか。昔は唯一、少し若さがあった駄菓子屋も、数年前から地元の中学生や小学生の高学年と言った不良の連中が占拠してからは、活気といったものではないだろう。
俺は学校へ行っている。義務教育最後の年を過ごしている。
去年、クラブを引退するまでは、いや、去年の顧問の先生が代わるまでは本気で頑張っていた。しかし、顧問が代わってからは、ただ行っているだけのようなものだった。
俺の行くA中学校のバスケ部は最近の代は弱い。しかし、頑張りは本物だった。しかし、新しい顧問の先生は、どうやら真剣に部員を強くしようとは思っていないようだ。せいぜい交流の場、程度だろうか。
俺が小学5年生の時の話だ。当時、うちの家族はマンションから一戸建てへ引っ越したばかりだった。俺の部屋は3階で、広い代わりにタンスや荷物など、家の物を多くおいていた。幸い、学校は変わらず、引っ越す前と住所もほとんど変わりはなかった。下校してからは家にあったビデオカメラで友達とよく遊んでいた。毎日のように男女問わずに大勢の友達が家に遊びに来た。遊びに来たのだった。俺と遊ぶために来たのではなく、ビデオカメラと遊ぶ為にだ。
少し活気が薄れた頃、小人数を呼んでまだれいの機械で遊んでいた。
俺がクローゼットの中へ入って、友達がそれを明けてくるというふうに打ち合わせをして、俺はクローゼットへ入った。なかなか来なかった。やっと来たと思って俺は普通にビデオに撮られていたが。しかし、後でそれを見ようとすると動かないのだ。そうしている間に友達は何かと理由をつけて帰り出した。
あとで分解して調べるとネジがとれ、破損していた。
それっきりだ。もう全くの活気を失った。
卒業し、俺は中学生になった。
俺はクラブに入部、没頭し、勉強はほったらかしだった。没頭したと言ったが、没頭する他なかったのである。余裕は微塵もなかった。
中学2年生になった。
俺は新しいクラスに馴染むも馴染まないも考えず、ただポツンと居た。
知っている先生が教壇の上から皆に言う。
「みんな知ってると思うけど、今日からこのクラスの担任する、山田 和子です。」理科の先生だった。続けてある生徒が言った。
「知ってるって!なぁ、先生、今日っていつ終わるん?」
放課後になり、俺はクラブへ向った。頭の中では新クラスになって、一つの事を考えていた。
(このクラスの可愛い子、結構おるけど、仲良くなれるかなぁ~)
くだらない、本当にくだらない事だった。
そんな事を考えていたせいか、くだらない日々が始まった。
2
やはり自分は中学生だなと思う事があった。好きな人ができた。それに人の好きな人も気になった。
小学生の時に一丁前に
「好きな人がコロコロ変わるようじゃ、まだまだ好きになれてないねん。」
と言っていた事が、そのまま自分に返って来たのを必死に避けようとしていた。
(まだまだ好きになれてないのか。でもまぁ、この年頃やねんから、いっぱい好きになったらええやんけ!)と、いうふうに。
俺の恋愛は慎重すぎた。過剰であった。確かな信頼を得てから、確実に告白する。しかし、いつも時間に追い越され、告白はした事がなかった。
ふと信頼について話が出たので思い出した事がある。別の意味で気になる人がいた。幼なじみで小学校4年で転校した友達がいた。竹田 菜央。髪は肩まであって、とりわけ明るく、時には小学校にスカートを履いてくる事もあった。当時は俺は彼女に引っ張られていた。そうしてなんとか友達の輪に入っていたのだろう。中学校に入ってからは彼女とメールだけのやりとりをしていた。とりわけ特別な感情は持たないが、確実に信頼できる友達といえば、この他になかっただろう。しかし、今は音信不通だ。
俺は3年生の夏を過ぎ、クラブを引退したが勉強するわけでもなく、ついに解放された喜びにふけるように、友達と遊んでいた。
親友がいた。これまでに何人かいたが、いずれも上手くいかなかった。どうしてここまで仲が良かったのにと思う。でも、悪いのはいつも俺だった。一つは、クラブの時に俺が勝手な行動に出てから。また別の親友は俺が彼のゲーム機を壊したから。
俺は謝る時間も与えられず、仲は白紙の戻された。いや、白紙なんてもんじゃない。言わば黒紙だ。もう取り返しがつかない。書き直す事はできないのだ。
今度の親友もそうしたくはない。俺の願いだった。
第2章 受験
1
正に受験シーズンだ。俺は毎日学校に行く。家庭教師を雇っているが、その家庭教師は家でケーキは一丁前にたいらげるが、教えるのは苦手なようだ。女の大学生の教師で、やや暗い表情、性格で、いつも無理矢理作る笑顔が悲しい。
本人が2次関数やら助詞・助動詞やら関係代名詞やらを完璧に理解しているのだろうが、説明は全くもってわからない。話の流れが速すぎる。
「先生、この式の因数分解って、おかしいですよねぇ?」
「うん、だってここでx2乗とy2乗をくくる時に、この方法じゃなくて符号を変えたら―――――」
俺はとりあえず相づちを打っているが、理解は悪い。じゃなくて、理解しようがない。その家庭教師のおかげで、学校では必死に頑張れるようになった。友達で、クラブも同じだった佐藤 成雄は成績優秀で、進学校を受験予定だった。彼と時にテストの点を勝負したりした。俺の成績は確実に上がっている。が、さすがに2年間のつけは大きく追いつく事はなかった。
佐藤が言った。
「ま、いつでも勝負したるけど、落ち込むなよ。お前も成績あがってるやん!」
彼は皮肉ではなく、真剣に俺を励ましてくれていたが、俺は素直に受け入れる訳にいかなかった。
「うっさい!俺はどうせ一生お前にには追いつかれへんねん!今回点上がったのもどうせまぐれや!」
まぐれではない。家庭教師のおかげでもない。俺は確かに頑張っていた。
2
1月13日。受験勉強の渦の中にいた。家庭での勉強は家庭教師が来る前に済ませておきたい。俺は必死になって数学の3平方の定理のマスターの励んだ。
学校の先生とはたいしたものだ。解らない生徒にはしっかり教えてくれるのだから。
家庭教師が来た。俺の心はいっきに紫色になった。
「こんばんは。」
俺から言った。彼女はひかえめだから。
「あ、こんばんは。」
―――あ、こんわんは
お前は本当に家庭教師をやる気があるのか!?
どうでもいいが、本当にこの時間が無駄だと思うようになったのは1週間前で、彼女が遅れて来て、その間に俺は彼女がいる時の倍以上の速さで、かなり勉強が進んでいたときに、思った。明日にでも親に相談しようと、思っていたが、結局、彼女が帰る頃には安心感というか、開放感が部屋に蔓延していて、言い出す事すら忘れていたのだ。
「今日は何する?」
彼女が聞いてきた。教えてくれ。何をしたらいいのか教えてくれ。
「そうですね、じゃあ3平方の定理で難しい問題があるんで、そこから見てもらえませんか?」
俺はこの家庭授業が一般だと信じている。他の家庭教師に教わった事はないから、分かりはしないが、こんなものだろうと。
勿論、その3平方の定理の問題は彼女が来る前に仕上げている。なので、その教師とは進路について少しはなした。
「学校で先生には私立はT学園を受けたらいいんちゃうかって言われています。」
「あぁ、そう…。」
話はとりあえず、そこで切れる。
「先生はどう思いますか?」
「いいんじゃない?学力は足りてるよ。」
「あぁ、そうですか…。」
俺も思わず、さっき彼女がした返事と同じ返事をしてしまった。いつもこの調子なのだから、マンネリなんて次元での苦痛ではない。もういい、さっさと帰ってくれと思ったが、彼女がめずらしく続けて話しだした。
「でも、允君やったらもうちょっと上の学校目指せるんちゃうかなぁ?」
「え、そうですか?」
俺が驚いたのは彼女が続けて喋ったことだ。
「うん、君は公立に行きたいんよね?」
「あ、はい」
「でも、公立やったら大学受験の時には予備校に行かんとやっぱり厳しいよ。でも私立に行ったら、特にT学園じゃなくて、E高校の特進コースやったら、8時間授業やから予備校は必要ないし。それに入試で上位20人に入ったら入学料、授業料が免除されるって知ってる?」
「いいえ、知りませんでした」
先生がいつもより元気だ!もうその雰囲気に押し流されて俺はT学園からE高校を本命とする事に決めた。
それからは、先生はまたいつもの暗い家庭教師で、あの活気は戻らなかった。
3
1月の終わり、いつも忘れていた事を思い出した。家庭教師を代えてくれ。母親にそう話した。母親は、もうだいぶ馴染んだし、あと少ないのだからいいじゃないあかと言ったきたが、決して馴染んでいないし、志望校を変えたのだから、あの先生の教え方じゃ、これいじょう学力は伸びないと必死で説得して、塾に通う事に決まった。
月の終わりとあって、あっさりと辞めてもらえたのは幸いだった。
学校で残り少ない勉強時間を大切にしていた。友達とも多く別れる。決して無駄な時間は無かった。体育の時間、バスケをした。俺は元バスケ部では下手な方だった。冬だが熱中するので汗はかいた。そのあと、2月最初の数学が始まった。
2月10日が入試。翌日、面接。俺は必死に勉強し、懇談では先生に頑張れと励まされながらも、お前ならいけると言われていた。
塾に通い始めたおかげで、1週間の間にわからなかった問題は全て解けた。もう準備は万端だった。
佐藤と下校前に話していた。
「佐藤はA学院を受けるんやんな?」
「おう、お前は確か、え~っと、どこやった?」
「忘れんなよ!E高校やって」
「あぁそうそう!忘れてたんちゃうで、ど忘れやで」
「いっしょや!」
「ちゃうわ!忘れるのは忘れる事で、ど忘れは急に忘れる事や!」
くだらない話をしていた。
「どっちでもええわ!」
「お前、知らんかったんやろ?あぁ~あ、こんな事も知らんかったお前、うからんで」
「ええねん!どうせお前は成績優秀な人材で、俺には到底行かれへん高校に行くねんもんな~!」
「まぁ、そう怒るなって」
言っている間に教室を出て、校門まで来ていた。
「じゃあな~允。バイバイ!」
「おぅ、さっさと帰れ!」
家に帰る途中、空を見上げた。綺麗だった。和歌山の海を思い出した。泳いだ訳ではないが、今まで一番綺麗だった。俺が海に縁が無い事もあるが。
塾の宿題をしていた。塾は7時から。今は4時。ご飯も食べないといけないので、せいぜい2時間の間に宿題をやる。
しかし、全く時間が足りない事に気付く。そういえば、学校で授業中に塾の宿題をしていつ連中を注意していた俺を思い出した。明日からは俺が注意される。少し不安に近いものを感じた。
第3章 超える
1
2月9日。ついに私立入試前日にまできてしまった。
こう前日までくると勉強よりも、何より落ち着こうと必死になるもんだ。俺は信じもしない迷信(掌に人を書いてのむ)を、前日の晩から試みていた。塾も終わり、ついにする事がなくなった。無くなったわけではない。勉強すると、どうも気持ちが高ぶって、きっと眠れなくなるから俺はあえて勉強をしなかった。
昨日まではコーヒーを多量に飲み、夜も遅くまで勉強していたのに、前日だけいつものリズムと違うと、逆にどうかとも思う。
俺は聞いていたCDを止め、下の階のリビングへ下りた。
すでに親父は帰っていた。親父は第2次産業系の仕事をこれまで数十年続けている。彼は何より自分を信じていたので、前の工場では工場長の肩書きを捨てて、社長と会社の方針について話し合い、ついにはクビになった。
親父は飯を食い終わり、すでに茶漬けに入っていた。それを見ると、俺はだいぶ長い間、部屋でCDを聞いていたんだと思った。落ち着きは未だ得ていない。
俺が下りて来たのを見て、翌日に入試を控えている俺に親父は何か言わざるをえなかった。
「おぅ、允。」
とりあえず、この一言からだ。
「おぅ、おかえり。」
「ただいま。お前、明日試験やろ?勉強せなあかんやろ?」
そう言われるのは分かっていた。そして、俺は落ち着きたいから勉強に2文字を頭から消したい事なんて全く知らずに親父は励ますように言った。
「いや、今日は落ち着くねん。」
親父も分かったようだ。
「あぁ、そうか。ま、明日頑張れよ。」
「おぅ、任せろ。」
俺は一応そう言って、水を飲んでトイレを済ませるとまた3階の部屋へ帰った。
思い起こせば、この高校を受験する機会をくれたのは、あの家庭教師のはしっくれの女性だ。しかし、俺はその人をクビにしたのだ。今回の入試が上手くいけば、この家庭教師に少しの感謝でもしなければならない。とりあえず、今日は寝よう。
その日は、それまでの緊張にもかかわらず、あっさりと寝れた。
2
2月10日。入試当日。
俺は寝坊した。急げば間に合う。しかし、今朝しようとしていた復習はどうやらできそうもない。
俺は慌ててオニギリを3つたいらげ、その後、鞄にできるだけの本をつめた。実際読むのは4、5冊程度だろう。気持ちの問題だ。まるでお守りのように本を多く入れた。しかし、お守りは全くつけていない。家庭教師に教えてもらった。誰に頼るのでもなく、自分で勉強しなければドアは開けない。この点も彼女に礼を言おう。
R鉄道の或る駅。E高校を受ける生とは多くはなかったが、運よく俺の友達が2人うける。7時半に集合した。みんな緊張は隠せない。昨日、何を勉強したか、難しい問題の解き方、明日の面接。話は絶えない。それから電車の中、受験会場の高校まで話しは続き、時間はあっと言う間に過ぎていった。
どうしようか。やるべきことは全てやったが、自信はつかなかった。
校門に数人の教師が立っていて、プリントを配っていた。そこには受験番号と、その教室の表が書いてあった。俺は0122番。東校舎の1階、1年2組の部屋だった。
3人で来たが、一人は普通コースなので、俺ともう一人の特進コースの友達は一緒に1年2組へ向った。
教室前まで来て、靴を履き替えた。教室に入るまでに間があった。一緒に来た友達に話かけた。
「入ろか?」
「うん、入ろ」
「入りや」
「お前が先行けや」
「ええって、時間ないからはよ入れや」
すると後ろから他校の生徒が教室へ入って行った。
2人、顔を見合わせ、どちらからともなく教室へ入った。
戸を開けると一斉に教室中の視線が俺達に突き刺さった。息が止まった。俺の友達が前に出て、席へ急いだ。俺も後から続いた。
俺が話し掛けた。
「黒板見てみぃ。1時間目、国語で、数学3時間目や。」
「ほんまや。でも俺、はっきり言って一番きついん理科やで。」
「うそ?俺は理科が一番自信あんな。」
「ほんまぁ?」
勉強と関係ありそうだが、これはたんに緊張をほぐす為だけの話だ。もう一度黒板を見たときに、生徒が入ってきた。・・・・・あれ?
3
入って来た生徒は慌てもせず、教室中の視線も気にせず席へ向った。俺はなぜかその生徒から目を離さなかった。その生徒は髪はショートで今時のフチが無く、レンズの細い眼鏡をかけていた女子だった。セーラー服を来て、背はせいぜい160程度であった。
彼女は黒板を見ると鞄から教材を取り出し、黙々を見ている。どうやら連れは居ないらしい。
間違いない。何が確信へ導いたのかは分からないが、俺は確かに5年前の風景を目の当たりにしていた。
彼女は竹田 菜央だ。
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