第二章


   それは喋る剣(時々玉化)ディムロスだった。それだけではない


―――――第二章――ソーディアンマスターズ―――――――
                 ~何気に複数形~

学校に着いたとき、すでに9時過ぎだった
ディムロスをポケットにしまい、教室のドアを開ける。
「先生・・・遅れました」
二校時は、担任の教える数学だった。
「きみ 遅刻かね?」
と先生。
「はい」
こう答えるしかなかった。
「ならばほかの二人と一緒に体育館の掃除に行きなさい」
――え?他の・・・二人?―――
体育館に着いた。ちょっとのぞいてみる
――!っあれは―――
レリーとミアだった。マットに腰掛けている
どう贔屓(ひいき)目に見てもサボっていた。
カイとがドアを開けると、二人とも
ぎくぅ
となった。
「二人・・・とも?」
カイとがそういうとレリーもミアもこっちを向いた。
「カイト!先生が来たと思っただろうビビらせんな!サボってた事がばれた・・・ら・・・・・・ぅぁ」
目が一点に行っている。
カイトが振り返ると、そこには先生が立っていた。
「ミアさん真面目にやりましょう。レリー君は職員室に来なさい!」
そう言うと先生とレリーは出て行った。
「・・・ねぇ」
「何で遅刻したの?」
「何で遅刻したの?」
ハモったぁ(汗
そう思いながらも答えた
「いや・・・その」
「いや・・・その」
またハモった(大汗
続けてミアに聞く
「もしかして・・・これ?」
ディムロスを見せる
「どうして?」
驚きの隠せないミアポケットから青い玉を出した
『ディムロス!』
『その声は・・・アトワイト?』
「僕だけじゃなかったんだ『導かれた』の
『導かれた・・・クスッ』
アトワイトと言われた玉はこう言った
『ディムロス、またそんなウソ言ってるの?」
「『え``』」
「ディ~ム~ロ~ス~?」
カイトは手を強く握った
『やめろっ、こら!苦しう``ぁぁぁぁ」
ディムロスの首(?)が絞まった様だ。
そこに、別の声が響く
『やぁ、何してるんだい?』
僕は手を離す。振り向いた先にレリーが立っていた紫の玉を持っている。
「レリー!」
『お前は・・・シャルティエか?』
『お久しぶりですディムロス中将』
「じゃぁ三人とも『導かれた』者?」
レリーに聞く。
「四人だろ」
レリーの後ろにはレインが立っていた。
手には黄色い玉があった
『久しぶりじゃのお』
『!』アトワイト
『貴方は』ディムロス
『クレメンテ翁』シャルティエ
「レイン・・・お前も」
カイトは声が出ない
四人は幼馴染なのだ。
と、ここでシャルティエが
『さて、ここで自己紹介でもしますか』
すかさずディムロスが
『私はソーディアン・ディムロスだ』
『同じくアトワイトです』
『ソーディアン・クレメンテじゃ』
『僕はソーディアンシャルティエ。オリジナルはピエール・ド・シャルティ エだけど、シャルって呼んでくれれば良いよ』
『私はディムロスと呼んでもらいたい。オリジナルはディムロス・ティンバー だ』
『私はアトワイトで良いわ』
『それじゃぁワシは・・・ クレちゃん
「え``」「え``」「え``」「え``」『え``』『え``』『え``』
その場にいた全員(クレメンテを除く)の声が「え``」でハモった


           ~30秒の沈黙~

『そ、それは止めたほうが・・・』
とシャルが最後に言ったが、全員全く身動きが取れなかった。

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会とは自分の部屋のベッドでボーっとしていた。
――結局「クレメンテさん」になったんだよな~
       良い夢だった。もうすぐ終るけど――
カイトは寝てしまった。

二章目完結。
クレメンテ、相当キャラ壊してます。ごめんなさい。
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