第四章



「う~ん・・・どうしよう」
悩むカイトの頭の上には先程のこぶがあった。
「夏休み・・・しかないんじゃない?」
ミアが言う
「でも、夏休みだとしても40日しかないよ?」
「・・・まぁ、なんとかなっるっしょ。」
慎重なカイト、能天気ミア、気絶中レリー、無言レイン。
そんな 異様 なパーティに、ディムロスが助言する。
『40日で助けられるかは君達次第だ。しかし・・・かなりむづかしいだろう。』
「まってください。」
レインが止める。
「仮に40日でいけたとしても、その間・・・家には帰れないのでしょうか・・・」
『そ・・・それは』
一同に沈黙が流れた。
「その心配は無い」
樹上から声が届く。
「誰だっ」
「安心しろ、怪しいものじゃない」
樹から降りてきたのは、紺の服を上下に着込み、 ザ・グ○ート・サスケ 並に怪しい 骨仮面 をつけた男だった。
――充ー分怪しい。――
その場に居たシャル以外の全員がそう思った。
『ぼ、坊ちゃん!?!?』
シャルの声だけは上ずっていた。
「ん、その声は・・・まさか!シャル!?」
その男は気絶レリーの持っているシャルティエに目が釘づけだった。
「あの、感動の再会(?)は良いんですけど、肝心の『心配ない』って言うのは・・・」
カイトが聞く。
「こいつが 洗脳 済みだ。」
樹の陰に美白の少女が立っていた。
「こんにちは。リアラです」
少女は、そう答えた。
「所で、貴方のお名前は?」
カイトが樹から降りてきた骨仮面に聞いた。
「フン、名前など無い。好きに呼ぶが良い。ただし 奇人変人骨仮面 だけ早めて欲しい。
「じゃぁ、黒仮面。」
ゴスッ
「却下」
仮面の鉄拳が飛んだ。
「じゃぁ、毎日骨太(まいにちほねた)」
ガスッ
却下!
さらに鉄拳。
「じゃぁ、DARKMASK?」
ゲスッ
却下!!
もう一度鉄拳
「・・・いっその事奇人変人骨仮面で・・・」
ガイン!!
カイト君、マントの下に隠してあったフライパンの一撃を喰らい、タンコブこさえて倒れました。」
「フン。ジューダスとでも呼んで貰おう。」
ジューダスが続けて言う
「出発は明後日だ。遅れるな。」
――何故!?夏休みじゃ・・・――
ミアが激しく思った。
「あの・・・」
「う~ん・・・」
その二つはほぼ同時だった。レリーが起きた。
「あ、れり・・」
「うゎっ何!? 骨!? 仮面!?」
相当動揺中のレリー。
「安心しろ!怪しいものじゃない」
「来るな!!」
言いながらシャルティエを構える。
・・・仕方があるまい はぁ!!」
ガイン!!!
ジューダスのフライパン命中。
「ありゃ?」
そのときジューダスが見たのは、フライパンを持ち、レリーの頭を殴ったレインだった。
「・・・Wフライパン」
レインが呟いた。
「兎に角、僕もこの旅に同行する。いいな」
「う~ん・・・ま、いいか。」
ミアが言うと、
ガヴァッとカイトが起き上がった
「冗ー談じゃないよ!こんな奇人変人骨・・・ すみません
そして、また寝た。
「カイト!寝てないで、これ運ぶの手伝って!」
「何?」
ミアの言うこれはレリーだった。
「心配ないだろ。すぐに現実世界に・・・ あ``!
「どしたの?」
「時間!!」
「っ」
レインの顔色が変わった
「ヤバッ」
その瞬間、四人は現実世界へと飛んだ。
「分かっているな、明後日、ここへ集合だ。それと・・・シャルを置いていってくれないか?」
目をつぶってさらりと言ったジューダスだが、四人は愚か、リアラまで姿をくらませていた。
「おい!どこへいった?リアラ!・・・奴等の名前を聞くのを忘れたな。確かカイトとか言ってたな。まぁいい。明後日にでも聞こう」
そんな事はどうでも良い。もっと大きな問題があった。
「・・・ここは何処だ?」
うかつに動くと危ないし約束は此処と言う事になっている。
「・・・とすると、」
明後日まで野宿決定!!!
「僕には・・・無理だ。」

やっとこすっとこジューダス、黒い人登場。
ジューダスは野宿に耐えられるか?
答えは・・・次回!!
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