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シリーズフィナーレ。あ~良かったですね。愛があったな。個人的には「バフィ」の最終回を思い出すような、満足感でした。カレンとサムは武器商人から賄賂を受け取っていたアダムス特別捜査官らとの激しい銃撃戦を制する。しかし、潜入中のニューサムが濡れ衣を着せられていたのか、あるいは本当に武器商人の一味なのかが判明しない。どちらにしても、ニューサム本人、あるいは監視任務中のケンジーとディークスが危険となる。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐によると、流通している武器の9割はアルゼンチン軍が使用しているものだという。キルブライドはすぐに現地の諜報機関に武器リストを送るように命じる。武器商人のニーナ・バーンズはまだ首謀者の名前は掴めないというが、彼らが使う闇の送金システムがあり、ニーナはその口座を持っているという。売り手の情報は連中が持つ外部から遮断されたPCにあるということで、ニーナとサムが拠点に客として潜入することになった。ニーナが連れのサムに借金があり大金を支払うため金を下ろしたいというと、ブライアントという男が確認のため奥に下がる。カレンは建物の屋上から侵入し、PCを操作するブライアントを襲いデータを盗む。ニューサムの監視をしているケンジーとディークスはキルブライドの命令を無視して、武器商人のアジトに停めてある車に直接カメラを仕込み、中を確認する。アルゼンチン軍からの武器と表示されている証拠もあるが、キルブライドは2人の命令違反を知り武器の回収は組織の首謀者が判明してからで、ケンジーらは元の監視任務に戻れと叱責する。カレンが盗んだデータでアルゼンチンとのつながりを示す取引があり、LAの起業家マキシミリアン・デイナという人物が82万5000ドルを支払っていることがわかった。キルブライドは2つのチームに突入を命じ、カレンが一味の男に見つかり銃撃を受けたのをきっかけに、ニーナとサムも反応して敵を倒す。ケンジーとディークスは敵のアジトに侵入して手下を制圧する。ニューサムも身近にいた2人の手下との厳しい戦いに勝つ。ニューサムはディークスらに礼を言う。ラウンドトゥリーの妹は面接で医学部入学の良い手応えを得る。警察への苦情を申し立てているラウンドトゥリーに、警察側から示談の申し出があった。不本意ではあるが高額の金を手にすることになり、ラウンドトゥリーは現実的な解決を受け入れることにする。結婚式のあれこれにストレスが高じるアナに、カレンは今日市庁舎で結婚式を挙げようという。ドレスは職場で借りれば良い。付添人はケンジーに頼むつもりだ。ケンジーに医師から連絡があり妊娠していることがわかった。ディークスとローザも思いがけない喜びに涙する。親しい仲間が集まり、市庁舎で結婚式が執り行われた。そこにカレン宛てにヘティから手紙が届く。カレンとアナの結婚を祝し、自分たちには素晴らしい家族がいることを感謝していた。ハネムーンのためにミコノス島の別荘を用意すると共に、サムとカレンにはその前にモロッコで手伝ってほしいことがあるという。2人がモロッコに到着すると、なんとそこにネルがいた。ネルはヘティが今困った状況にあり、助けるために自分のチームを連れてきたという。そこにはサバティーノとネイトと新人がいた。ヘティの状況については未だ手がかりはない。情報も不十分だ。信頼できるのはサムとカレンだということで、彼らはチームとして動き出すことになった。(完)大体は予定調和的に多分そういう形で終わるのだろうなと思ったら、ラストにまさか、サプライズゲストのネルとネイトとは!ネイトには私は思わず涙ぐんでしまいました。サバティーノは最後なのになあと思っていたところ、そしてnew guyは一見してわかるクリス・オドネルの息子ですよね、声もそっくり、名前もオドネルなので間違いないでしょう。ヘティの手紙については録音してあったのかなあ。形の上ではネルが書いたように見えますが、まあそれはそれで声の登場ということで良かったなと思います。ハネムーンの前にやっつけ仕事で片付くかどうかわかりませんが、新しい冒険というのが単にヘティを探すだけではないのかなと思いました。将来的にはネルが指揮を取るような立場になるということか。ラストシーンのバックに流れていた曲は"Hold On, I'm Coming" (Sam & Dave)ですが、個人的には大好きな「ブルース・ブラザース」の印象が強くって、まるで神聖なミッション「ヘティを探せ」なのかと笑ってしまいました。それにしても、各人にそれぞれ見せ場がって、ケンジーがガラス戸に飛び込むところなどはスタントの人かも知れませんが、アクションが凄かったですね。クリスとLLの2人きりの会話も、多分感極まるものだったでしょうし、あのFOXの番宣でダニエラが来ていたドレスは結婚式のシーンの撮影直後だったんだろうなと思うと、これまた感慨深い。14年間もよく続きましたよね。オープニングの若いキャストもご愛嬌。みなさん、仲良さそうだったし、こういう風に一つ一つ綺麗に終わってくれるのは本当に作品に対して愛があるなと思いました。
November 15, 2023
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いよいよ、最後の2話となりましたね。でも、全然そんな感じがしないです。シリーズフィナーレでも、マイペースというか、捜査官たちの日常をメインの事件とほぼ同じくらいの分量で描く、それがこのシリーズのスタイルなんだなあと改めて思いました。邦題の「船出」はフィナーレにふさわしいかも知れませんが、みんなで一緒に船に乗っているのか、それぞれが別の船なのか、気になるところです。多分、カレンとアナの結婚式に引っ掛けていると予測。原題にはシリーズは終わるけれど、キャラクターたちには何かが始まるのだという感じがして、良いなあと思いました。ATF・LA支局ケリー・アダムス特別捜査官からキルブライドに、部下で潜入捜査中のウィリアム・ニューサム特別捜査官の件で協力依頼があった。ニューサムは経験豊かで優秀な捜査官で、軍用の盗まれた武器が売買されているのを捜査している。出どころを知りたいので、国防総省の保管状況を調べてほしいという。ニューサムに関しては定期的な連絡が3回連続でなく、アダムスはニューサムが潜入した組織の側に寝返ったのではないかと懸念していた。ニューサムは人生をかけてこの仕事に取り組むタイプで、その度合が強い。娘を薬物の事故で亡くしており、妻とは離婚したが、最近の行動に変化が見られるのが心配だという。そのことに留意した上で真相を探ってほしいといい、合同捜査としてNCISはニューサムをボートハウスに呼び捜査の進捗状況を聞く。潜入している組織のメンバーが薬漬けで、ニューサムは自分も武器ディーラーとして商売をしつつ、組織の首謀者と武器の出どころを突き止めようとしている。今のところ、隠し場所は不明だという。売買される武器は高性能のものでNCISは武器商人のニーナ・バーンズに情報を求めることにする。一方、組織は山間地域にアジトを持っており、ケンジーとディークスが身柄がバレた時のこともありニューサムの監視を始める。ニューサムの金銭面での動きを探ると、収入がないのに娘が高級車を乗り回していたことがわかる。ニューサムのサラリーでもまかないきれない。ニーナによると、潜入している組織の人間はサイコパスだという噂で、閉鎖的で近づいたものは殺されるという。リーダーの名前は不明で、組織に近づこうとする人間は姿を消すことになり、それを恐れて情報が得られにくい。ニーナは組織が当局内に情報提供者を持っていると考え、探っているという。ニューサムは自分に疑いが持たれている事を知っているのかどうかわからないが、なぜあっさりと合同捜査を受け入れたのか。監視されることで逆にアリバイ工作にしようとしているのか。ファティマがニューサムの臨時収入を見つけ出し、上司が部下を疑う理由にも疑問を持つカレンがATFのアダムスをボートハウスに呼んで質問する。何か隠していることがあるのではないか。例えばATF内部の情報漏洩など。アダムスによると常に捜査の一歩先を行く犯罪組織について、ニューサムが捜査の情報を漏らしているのではないかという。ニューサムは地元当局との合同捜査を行っていて、そこに汚職警官がいるのかもしれない。ニューサムの娘のカネの出所は祖父の教育資金だった。組織のアジトには盗まれたものと見られるブツが大量に運び込まれた。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐は闇で出回っている武器のリストにある武器のほとんどは施設に保管されていると言い、厳しく管理をしているという。問題になっているのは対戦車ミサイルや対人地雷などだが、機関銃などは他の軍でも使われており改めて調べるという。ケンジーとディークスが監視しているアジトに組織の人間が入っていたため、内部の様子を探る。家の中で男たちはゲームなどをしているようだ。ボスがOKしたので、前倒しでブツを届けなければならない。ニューサムが武器はどこにあるのかと問うと、仲間がいきなり襲いかかった。ニューサムは力で相手をねじ伏せるが、その様子を見てケンジーとディークスは疑問を募らせる。ファティマは決定的な情報を掴む。アダムスが何年もにあたって、賄賂を受け取っていたというのだ。しかし、令状請求しないで知ってしまった情報なので、これを裁判では使えない。アダムスが武器を手にしているところを押さえれば逮捕できるだろう。カレンとサムはアダムスを追い、地下駐車場で部下を連れたアダムスの前に立ちふさがる。しかし、アダムスはいきなり強力な武器でNCISに向かって銃を向け撃ち始める。to be continued.チーム最後の戦いが盗まれた軍の武器商人が相手、ということですが、ちょっと物足りないかな。(笑)アダムスはなぜNCISに関わらせたかったのでしょうね。自分の立場を脅かすニューサムを裏切り者に仕立ててNCISとの追跡の中で殺させたかったのかな。まあ、真の首謀者がよほどの大物だということ次週を待ちますが、アダムスがそれだったらもう終わっています。(笑)それ以外の、カレンとアナの結婚式あるある(マリッジブルーになるアナとか、ぶちこわそうとするアルカディとか)、サムと認知症を抱えた父との日々、警察との訴訟でナーバスになっているラウンドトゥリーと医学部進学を目指す優秀な妹、そしていつものままのケンジーとディークスのいつも通りの話題が続いて、これがまあそれなりの終結を迎えるのかなという感じですね。次週を待ちます。
November 9, 2023
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少し前の「Sleeping Dogs」の後日談。タイトルからして、ここで某かの決着が付くのだろうなと思いました。サムの不在は言及があったにしても、ディークスは途中からどこへ行った?カットシーンでもあったのかな。身柄を保護されているリア・ノヴァクの意識が戻りそうなので、リハビリ施設に移動することになった。CIAのクリス・ベアとエイヴリー・ラミカが搬送を担当し、行き先はカレンには知らされない。そのラミカを含む4人が広場で何者かに狙撃され、リアを運ぶ救急車はベアと共に行方をくらました。ドローナ計画とも関係があると見られ、カレンは殺害現場に向かう。NCISにはCIAのラファエル・コルテス局員が現れ、カレンに捜査の指揮を執らせないという。現場はFBIが捜査を担当することになっており、カレンがリアの病室でベルトランを取り逃がした事を聞きたいという。ラミカもベアもドローナ計画の被験者で、広場で同じ被験者たちと会っているところを狙われたと見られる。ペンブルックはベローナ計画で子供を対象に工作員を養成してチームを作り、隠密作戦で国防総省やCIAやNSAなどに雇われた。ペンブルックはモンスターを作り上げることになったが、ベルトランらがペンブルックから虐待されたことを訴えようとしている中、内部で殺し合いをしている。カレンもまた元CIAで被験者であることから、モンスターの一人であり命を狙われる恐れがある。ケンジーが狙撃現場を調べ、ヘリコプターから狙ったのではないかという。その時間帯に広場の上空を飛んでいたヘリコプターがカマリロ空港から飛び立っていることがわかり、乗客の情報を求める。支局に戻れと言われたカレンに、ペンブルック本人から「話がある」と連絡が入る。もし自分を苦しめ、殺そうと思うのならその機会を与えよう。一人だけで指定の場所に来いという。ペンブルックは広場にいたのだった。指定された一軒家のプールに次の指示が沈められており、カレンはNCISとの連絡を遮断してプールから車の鍵を回収し、停めてあったバンに乗り込む。ペンブルックはバンの後部座席から銃を向け、カレンに話を聞いてもらいたいという。ヘリコプターの乗客の映像には、ベルトランの他に3人が写っていた。コルテスは残り3人の身元をCIAで突き止めるという。カレンがプールから所在がわからなくなり、NCISはバンの行方を追う。CIA情報でベルトランの連れはロシアの傭兵とわかる。とあるビルの地下駐車場に車を停めると、ペンブルックはカレンと話をしてその気持を理解したいと言い、お互いの命もリアの命も守りたいんだというが、カレンはセラピーは必要ないと反発する。カレンは怒りに駆り立てられ、長年答えを求め続けた結果、執着することになった。ペンブルックはベローナ計画で自分がしたことは否定しないという。当時は訓練方法を正当化し、社会や国家の大義のために子どもたちを訓練した。それは今は過ちだったと認め、日々自責の念に苦しんでいるという。ペンブルックはこの35年間、ずっとカレンを始め被験者たちを見守ってきた。もし今回無事に生き延びることができれば、カレンに全ての情報が詰まった個人ファイルを渡したいという。反省や言い訳を重ねるペンブルックに、カレンはもっと前に渡すべきだったと言い、自分の人生から根本的な要素を壊されたと訴える。人を信頼できるようになるのに何年もかかった。各職場を渡り歩いたのも、過去から逃げるためだった。謝罪の言葉を口にするペンブルックに、カレンは許さないという。ファティマはコルテスが提供した情報を調べ、ベルトランの部下がロシア人ではないことに気づく。キルブライドがコルテスをオフィスに呼び、真意を問いただすがコルテスはCIAなので真実は明かせないとはぐらかす。それでもキルブライドはペンブルックとベルトランに関して全て話せと迫る。カレンはペンブルックが被験者たちを気遣うのに、なぜ殺すのかと疑問をぶつける。ペンブルックは被験者たちのチームを率い、隠密作戦を行ってきた。ベルトランもそのメンバーの一人だが、他の工作員と暗殺依頼を受け始めるようになったという。金目当てで民主党候補者の家族をまるごと殺すなどしたので、ペンブルックとしては殺すしかなかった。その結果、ペンブルック本人がベルトランらの標的となってしまった。その時、カレンとペンブルックが乗ったバンがベルトランらの激しい銃撃を受ける。カレンはペンブルックと協力し、車を脱出するとビルの中へと逃げる。その際、ペンブルックが撃たれて怪我をしてしまう。ファティマはコルテス本人も隠密作戦チームと組んでいることに気づく。その事をキルブライドに知らせると、キルブライドはコルテスも被験者の一人でベルトランと組んでいることを追及する。開き直ったコルテスはキルブライドに銃を向けるが、ファティマは支局の職員を配置した上でオフィスに入る。コルテスはキルブライドを人質にして支局から出ていくつもりだが、キルブライドが身を伏せた瞬間、キャスターらがオフィスに銃弾を撃ち込んだ。ファティマは隠し持った銃でコルテスを撃つ。カレンとペンブルックはサーバー室に立てこもるが、ベルトランに見つかってしまい、鍵をこじ開けようとする。しばらくは時間を稼げるが出口がない。コルテスはペンブルックの位置をベルトランに送っており、携帯の位置からケンジーとラウンドトゥリーが現地に向かう。ペンブルックはヘティがドローナ計画の訓練内容を知って、すぐにカレンを連れ戻したという。ついにサーバー室のドアが開き、ベルトランが虫の息のペンブルックに銃を向ける。しかし、天井に張り付いたカレンがベルトランを撃ち、ケンジーらが到着して部下を捕らえる。ペンブルックは救急車で運ばれることになり、カレンは回復した後にドローナ計画について尋問するというが、国防総省とNSAが現れペンブルックの身柄を引き取るという。ベアは自分たちの仲間はたくさんいて、ペンブルックが自分たちを作り上げたのは事実だという。その後ペンブルックはカレンに会いに現れた。あの場ではそうするしかできなかったという。約束通り分厚いカレンのファイルを手渡し、ヘティはカレンをドローナ計画に参加させたことを悔やんでいたという。優秀で才能があるカレンの成長を期待しての親心だったが、ヘティにとってカレンは当に息子同然だったと本人の口から聞いたという。ヘティはカレンを深く愛した。これからは過去にとらわれず、今、未来を生きて幸せになって欲しい。カレンの相棒としてサムをヘティに紹介したのも自分だ。サムなら親友になると思っていた。君を守りたかった、償いたかったと言い、ペンブルックは去っていく。おじさん同士が涙目という珍しい展開でしたが、結局ペンブルックは悪い人ではなかったということですね。やったことは酷いことだったが、それも国のレベルでいうと必要悪というか、この国の法執行機関、政府機関、軍関係の人材を大量に作り出した功労者ということになるのでしょう。一応、先日のエピソードで感じた疑問は解決して、長いカレンの自分探しに終止符が打たれました。優秀なエージェントを使ってBlack Opsをする人が、血の付いた手で自分のいる証拠を残すというのは、なんだかなーと思いましたけど、まあ良いでしょう。ただ、国に雇われた暗殺部隊が独自に動き出すという展開は、この前の3シリーズクロスオーバーと似たような感じになりましたね。ヘティがカレンの事を息子のように愛しているというのは、言わずもがなですが、ペンブルックとヘティのつながりは結構強い、今も続いているという感じですね。この先もペンブルックはカレンを見守るのでしょう。良かったじゃん。後は、ファティマの頑張りとキャスターが活躍の場が与えられたのが良かったかな。現役のCIA局員をNCIS捜査官が殺害したことは、後で問題にはならないのかな。ケンジーが「ディークスを待てない」と言っていたので、ディークスはどこかで別件の仕事があったということにしておきます。
November 1, 2023
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邦題が「昆虫」なので、ちょっと嫌だなあ~と思いながら見始めましたが、なかなかの力作だったのではないでしょうか。カレンは不在でしたが、シリーズの終わりをイメージするエピソードでしたね。キルブライドは自分の代理として、カレンではなくサムを考えていると告げる。デスクワークは苦手だというサムだが、キルブライドは真剣に考えてほしいという。大学のラボで、元海軍予備役のダリル・ハワード博士が侵入者に襲われ重体となった。ハワードは昆虫学の終身教授で、殺虫剤の研究をしていたという。ラボ内は激しく荒らされており、何か盗まれたものがないか地元警察が調べている。昨年別の大学のラボでも同様の事件があり、大量の殺虫剤が盗まれ、それを元に爆弾が作られた。実際に市庁舎で使用されて負傷者も出ているが、犯人は捕まっていない。FBIでは過激な反政府組織の関与を疑っており、NCISも捜査を開始する。ハワードが扱っていた薬剤には使用制限が厳しい化学物質が含まれており、濃縮されていればパイパワーの爆弾を作ることもできるだろう。現場のラボからはハードディスクが奪われているが、他に何が奪われたのかよくわからない。ハワードの助手のアージュンに盗まれたもののリストを作ってもらう。ハワードの元妻レイラによると、5年前にハワードと別れたという。ハワードは仕事熱心で虫で世界を変えると考え、化学物質が環境に与える影響を研究していた。ただ、最近誰かに追われているとか、ハッキングされたとか、電話を盗・聴されているなど、おかしなことを言っていたという。講演会にいつも同じ人が来ているなど、心を病んだのではないかと思い心配していたという。アージュンによると、飼育している蛾のケージがなくなり、最近の研究で使っている殺虫剤がなくなっていることがわかる。ハワードは殺虫剤が昆虫や爬虫類などに及ぼす悪影響について研究しており、メジャーな科学雑誌にも投稿していた。これは農薬メーカーからすると、死活問題になりえる。反政府組織のメンバーは今回の事件とは関わりが見いだせなかったが、ハワードの講演会で迷惑行為で退場させられた女性がいたことが確認された。ハワードが研究していた殺虫剤のうち、毒性が強くトカゲの細胞構造を変化させるとして、やり玉に挙げたものが2つあった。それぞれ製造しているメーカー、アルロムとジェンバイオシスでは、ハワードの研究発表の影響かどうかわからないが、3ヶ月前から売上が落ちているという。ハワードの講演会で騒ぎを起こしたのはジェンバイオシスで働くナターシャ・グレアムとわかる。自社の製品を守るため、ハワードに対してあらゆる誹謗中傷を行っていたようだ。ケンジーとディークスがジェンバイオシスに潜入し、ナターシャに声をかける。ナターシャは嫌がらせをしたことは認めるが、ハワードを襲ってはいないという。元々は会社の命運をかけて、ハワードに殺虫剤の研究をするよう契約し、始めはハワードも問題ないと言っていたのに、突然薬には毒性があり催奇性があると言い出した。ハワードは別のところにも雇われているという話も聞いたという。ハワードのラボの来訪者の名簿を調べると、連日クレア・ウィンチェスターという研究者が訪れていたことがわかる。話を聞くため自宅を訪問すると、何者かが侵入しPCを盗んで逃げ出すところだった。後を追うと、ウィンチェスターが男2人に誘拐されるところだった。サムらが捉えようとするが、ウィンチェスターは連れ去られ、誘拐犯の一人は逃げ遅れて車に轢かれて死亡した。死んだ男はアジア系で今のところ身元不明で、ウィンチェスターとハワードの接点もよくわからない。キルブライドは自分のアクセス権を使って、ウィンチェスターが国防総省の極秘プロジェクトで研究を行っていたことを掴む。その研究にハワードも参加していた。誘拐犯の一人は中国から学生ビザで滞在しているジャン・チンとわかる。チンのビザは、中国の人材派遣会社「ニューオリジン・タレント」という会社が保証人となっており、その会社はいわゆる海外から機密情報や知的財産を盗む人材を派遣し、また諜報活動の隠れ蓑になっているということから、ハワードの研究を狙ったのかもしれない。ウィンチェスターの身が案じられる。サムとラウンドトゥリーがウィンチェスターの自宅を捜索し、スマートウォッチで本人を追跡できることがわかる。国防総省のプロジェクトの主任技術者によると、2人の博士が誘拐されたことよりも蛾が盗まれたことが深刻だという。プロジェクトでは農業害虫を駆除するために遺伝子組換えの昆虫の実験に成功したが、これらはウィルスを運ぶ蛾であり、殺虫剤が不要になる反面、悪用されると作物に病気をもたらす。もしアメリカで虫を放たれたら、食糧の半分が消えることになり、武器になり得る。中国側がなぜ極秘プロジェクトのことを知っていたのか、NCISは助手のアージュンへ疑いの目を向ける。今のところアージュンとニューオリジン社とのつながりは見えないが、最近暗号通貨の口座に5000ドルを送金していることがわかった。さらにこの3ヶ月間に毎週アメリカの「フロージェンス」という会社から入金がある。アージュンはニューオリジンからの金を隠すために暗号通貨を使っていると見られる。サムとラウンドトゥリーはアージュンの身柄を確保し、真相を追及する。アージュンはニューオリジンからハワードの研究を見せろと言われたが、ハワードはそれを拒んだという。ニューオリジンから多額の助成金がラボに入ることも言ったが、ハワードは国防総省の仕事をして、危険性を知っていた。事の重大性を理解していないようなアージュンだが、反逆罪だと言われ、ウィンチェスターが彼らの上海のラボに連れて行かれると明かす。スマートウォッチの追跡で誘拐犯はサンタモニカ空港へ向かっているようだ。NCISが逃亡するSVUを追い詰め、ウィンチェスターを救出する。盗まれた蛾も回収された。事件を解決し、キルブライドはサムにかつてヘティから渡された封筒を手渡す。キルブライドは仕事を引き継ぐ覚悟ができるまでは封筒を開けてはいけないという。サムは以前ならすぐに断っていただろうが、この先の人生の目標を考え直す時期に来たと思うようになったという。キルブライドは返事が決まったら言ってくれという。他の道を探るのに遅いことはない、それは息子から学んだことだ。サムはまだ封筒を開ける気はない。サムがLA支局の管理責任者になるかどうかはわかりませんが、いかにも終わりが見えてきたという感じがしますね。サムなら何でもできるでしょう。サムパパを「ベニハナ」に連れて行くんだから、親孝行でもある。あの封筒の中には何が入っているのか、秘密の指示やら情報提供者などがあるのかな。キルブライドにとって、LAでの仕事が必要だったという辺り、ヘティの大いなる采配のもとに物語は終焉を迎えるという感じがします。今となると、クロスオーバー時のキルブライドの言葉、パーカーを引き抜こうとしいたのは伏線だったのかなという感じですね。ラウンドトゥリーは投資の才能があるようで、次の投資先は信念に見合う、世界を変えるようなものと夢を語る。誰の影響なの?とファティマに言われて口ごもるところは、まー、普通に考えると「君だよ」と思うのですが。ケンジーとディークスが子育てを始めたばかりで、もう夫婦2人の時間がほしいと言っていたのはご愛嬌ですね。ディークスが言うように、1年でローザは巣立っていくわけですから、それまではせっかくの貴重な時間を優先したいというのも理解できます。でもまあ、恋心を失くしたくないというケンジーのために、ディークスが考えた心憎い演出についニヤニヤしてしまいます。そんなこんながあって、メインの事件は中国による産業スパイの話題で、こういうことは日常茶飯事なのかな。害虫や害獣の被害はもっと大きな環境の変化の中で起こっていることで、本当は敵味方なく協力して問題を解決してもらえば良いのですが。ハワード博士にはぜひ健康を取り戻して、世界に貢献してもらいたいです。ラウンドトゥリーもこういう人に投資すれば良いんじゃないの。
October 26, 2023
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雰囲気のあるエピソードでしたね。らしくないというか「CSIマイアミ」にこういう余韻を感じさせて締めるエピソードがありましたね。「親とは」というテーマだったかな。ゲストのみなさんが、良かったと思います。20年前に失踪したブリトニー・ペレス下士官が湖に沈んだ自分の車の中から見つかった。トランクの中で縛られており、NCISの未解決事件殺人班から協力要請が入る。ペレス兵曹については、去年TVドキュメンタリーでも取り上げられ話題になっていた。未解決事件殺人班のデイジー・ヴァン・サント特別捜査官によると、本件に関しては全く証拠が出ておらず、当時の捜査もいい加減だったという。容疑者としては、ブリトニーが失踪する前日にアーロン・ベイカー下士官と口論しているところが目撃されていたが、アーロンは酒によっていてよく覚えていないと答えていた。また同室の男が失踪時のアリバイを証言しており、それ以上は追及されなかった。サムは遺体のそばに犯人のものと見られる歯を見つけ、鑑識に回す。ブリトニーの母カルメンはずさんな捜査をした当時の捜査官に不信感を持っており、娘と最後に話した時にはルームメイトのジェンと何かがあり、動揺した様子でいつもとは違ったという。カルメンは20年間娘が見つかる日を待っていたが、いざとなると知らない日をもう一日過ごしたかったと複雑な心境を話す。アーロンは18歳のときに脅迫や暴力の逮捕歴があり、DNAが登録されているので上手く行けば、見つかった歯と比較できるかもしれない。ジェン・アンダーソンはブリトニーの失踪直前に無許可離隊をしていた。カレンとサムがアーロンの自宅に向かうと、父親のジャックが同居していた。用件がブリトニーの失踪事件だと言うと、ドキュメンタリーの影響で自宅に誹謗中傷などの嫌がらせがあったと言い、嫌悪感を示す。しかしベイカー家は海軍一家で、サムが海軍出身と知るとジャックは2人を自宅に入れる。アーロンと妻が戻ってくるが、捜査には協力的ではなく、歯科データの提出にも妻が令状を要求した。デイジーからブリトニーの捜査資料が届き、その中に関係者を尋問したときの録音テープがあった。ファティマはキルブライドのカーステレオを使って内容を聞く。キルブライドは息子のアレックスのサンフランシスコの家を訪れる。久しぶりの親子の対話はぎこちなく、弾まない。仕事も生活も順調だというアレックスだったが、父が訪ねてきたのは母親に頼まれたからだろうという。これはお前の問題だ、親として与えられるものを与えたのに、アレックス自身がこの生活を選んだのだというと、アレックスは反発する。あんたの助けは要らない、帰ってくれと言われキルブライドは部屋を後にする。鑑識の結果、現場で見つかった歯はデータベースによるとアーロンのものとは一致しなかった。デイジーは法遺伝学の見地から家系図を作るという。アーロンと同室だったケヴィン・フィリップスは詐欺などで刑務所に入っていたことがわかる。アーロンと口裏を合わせていた可能性もある。20年前の尋問テープを聞いていたファティマは、ブリトニーが失踪前に上官にアーロンを告発しようとしていたという。上官は女性兵士からの苦情にいちいち付き合っていられないという態度で、結局ブリトニーは自らアーロンを追及しようとした。何か大きな事を考えていたようだ。ジェン・アンダーソンは5年前に薬物所持で逮捕され、仮釈放されていた。ケンジーとディークスが自宅に向かうと、いきなり家の中から発砲される。ジェンと同居している男が薬物を所持しており逮捕され、ジェンはケンジーたちが来た理由はわかっているという。ジェンの事でブリトニーはアーロンと口論したが、ジェンはアーロンに基地で襲われたと重い口を開く。それで海軍を離れることにしたが、ブリトニーに話すとブリトニーは憤りアーロンを告発した。その日ブリトニーは失踪し怖くなったジェンは海軍を去ったという。ケヴィンはアーロンとの共犯関係について、自分はブリトニーを殺す理由がないと説明する。アーロンは海軍一家というのを重荷に感じていて、父から受けるプレッシャーと期待にグチをこぼしていたという。一方で軍人はモテると言っていた。ブリトニーはこの件をマスコミに漏らすつもりだったらしい。改めてデイジーが歯のDNAを調べたところ、アーロンと50%の部分一致だったことがわかる。ということは父親が犯人か。ディークスが一家のゴミ箱から使い捨て手袋を見つけ出し、検査に回す。結果はジャックのDNAが一致し、逮捕に向かう。しかしジャックはライフルを持ち出し、ブリトニーが発見された湖に向かった。NCISが追跡するが、現場にはアーロンも現れた。父は恐ろしい事をするつもりだという。ライフルを手にしたジャックはサムの呼びかけに息子を守るのは父親として当然だといい、刑務所で死にたくないという。振り返って銃口をこちらに向けたため、NCISに射殺される。始めから殺されるつもりだったのか。他の犠牲者のために、ジェンは封印してきた過去を公表することを決意した。カルメンは娘の死を悼む。一旦は空港に向かったキルブライドだが、息子の元に戻る。やるべきことをするために戻ったという。父は息子の話に耳を傾け、アレックスは話を聞いてもらってよかったという。キルブライドは今夜は息子の部屋に泊まることにする。新米パパママのケンジー&ディークスが、ローザに過保護になってしまうのも「親とは」の一面でしょうね。軍人として厳しく息子に接してきたのはキルブライドもジャックも同じですが、息子が犯した罪を咎めるどころか正義の訴えをしようとする女性兵士を殺すのは親心と言えるのかどうか。息子の目の前で軍人として手本を示すことができたのか。仕事を優先し、親として息子に有利になるようなものを全て「与えてやった」というキルブライドは、後はお前の次第だと突き放した。こちらは妻や周囲からの指摘で最後のチャンスを踏みとどまり、やっと親の責任を果たすことができた。一方、いなくなった娘を20年間待ち続け、厳しい現実を受け入れた母親の悲しみの深さ。娘は人を気遣い、友人のために正義を行うような立派な人間に育った、それは母親の子育ての結果でしょう。いろいろ考えさせられる回でしたね。初出のキルブライドの息子はちょっとイメージが違いましたが、たった一回でそのキャラクターを作り上げてなかなか良かった。「コバート・アフェア」、「アグリー・ベティ」の人だったのですね。被害者の母親も非常に感情移入させられるような、上手い役者さんだなあと思いました。未解決事件担当のデイジーも、強烈な印象でしたね。一瞬、次のヘティかと思いましたが、この方もベテランですよね。まさかNCISにこのような、過去の事件をコツコツと解決しようとする部門があるとは思いませんでした。また、山火事や洪水などで資料が影響を受けたり、ジャックが家を失ったり、湖の水位が下がったりと気候変化のネタも盛り込まれていて、今の時代を感じさせました。重いテーマに対して、お気楽な付添人の話題でサムとカレンがあれこれ言い合って明るくしていました。カレンはサムにも次のお相手を世話してやろう、ということだったのかもしれませんが、「ワカモレ」て何だと思ったら、アボガドのサルサだったのですね。私はてっきりワカメのサラダか何かだと思いました。(笑)
October 19, 2023
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残りの話数を考えると、きちんとまとめてくれるのかなあと不安半分、期待を込めて見ていました。しかしこれはなかなか大変ですよね。タイトルは「寝た子を起こすな」というイディオムからでしょうね。今週はケンジー&ディークスがお休みです。気密性の高い国防総省のシステムを使って、NCISに2人のアメリカ人のIDと暗号のような数字が送られてきた。ソフトウェア会社CEOのジョン・ジェンキンスと、FBI分析官パトリック・ハーテル、そして8、11、22という3つの数字で、ジェンキンスもハーテルも今朝LAで殺されていることがわかる。それぞれNCISの管轄外の事件ではあるが、送信された場所がトルコとシリアの国境にある機密情報隔離施設で、ヘティが最後に確認された場所であることから、カレンはこの件を捜査するべきと主張する。キルブライドはしぶしぶ、公式捜査には干渉するなと念を押した上で捜査を認める。ハーテルは自宅の庭で殺されており、ラウンドトゥリーの友人サマー・モアハースト特別捜査官が捜査にあたっていた。ラウンドトゥリーとファティマが現場で情報収集に当たろうとするが、サマーはジェンキンスの件との関連性が認められないといい、捜査への参加を断る。ジェンキンスは犬の散歩中に襲われたが、強盗による犯行にも見える。ただ、ジェンキンスは実質ビジネスをしておらず、会社も名ばかりのもだった。それなのに金が入ってきているということは、資金洗浄をしていたのか。飼い犬がジェンキンスが投げ捨てた携帯の一部をくわえていたことから、残りの部分を探すことにする。同年代のジェンキンスとハーテルに孤児だったという共通点が見つかり、ハーテルも強盗を装った殺人のように見える。ジェンキンスは以前はNSA分析官だったというが、シャイラ・ダーの情報では、その記録がデータベースにないという。キルブライドは資料を調べて、ハーテルの腰に痣があるのではないかと言う。数字は日付ではなく、ドローナ計画の被験者番号8、11、22を意味する。ジェンキンスもハーテルもカレンと同じく子供の頃に被験者として過酷な実験に関わっていた。キルブライドはFBIとの合同捜査を認め、カレンは11番ことリア・ノヴァクにも危険が迫っているという。カレンがリアに連絡をすると、通話中に銃撃音がありリアの消息が途切れた。すぐさま現場に向かうが、リアは銃撃を受けており、辛うじて「14番」と答えた。命はあるが危険な状態だ。ドローナ計画の被験者が次々と襲われることは、カレン本人も危ないということになる。キルブライドはまず回収したジェンキンスの携帯を分析するよう命じる。リアは逃亡する準備をしていたようで、カレンはペンブルックが3人を襲った犯人だという。ジェンキンスの携帯には「ドリシュタデュムナ」というメールが残っていた。これはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する戦士の名前でドローナを殺した。彼らに危険が迫っているという意味の暗号か。ジェンキンスの携帯にはリア、ハーテル、そしてアンソニー・ベルトランという人物の番号があった。ベルトランは歴史の教授で、元陸軍レンジャー隊員であることから、このベルトランが14番なのではないか。カレンとサムがベルトランの自宅にむかうと、ベルトランはいきなり銃撃してきた。カレンは自分もドローナ計画の被験者でNCIS捜査官だと名乗り、訪れた理由を話す。ベルトランもまた「ドリシュタデュムナ」のメッセージを受け取っており、逃亡しようとしていた。リアから仲間の2人が殺されたと連絡があったという。リアらは、ペンブルックから受けた虐待について情報を共有し、受けた被害について法的制裁を与えようとしている、だから狙われたのだろう。こうなったのも、1年前にカレンがリアと接触してからで、リアはカレンが嘘をついたので仲間にしなかったと、ベルトランはいう。カレンがペンブロックに接触したため、ペンブロックは正体がバレたと恐れ、脅威を排除しようとした。しかし、それならなぜカレンを狙わないのか。ベルトランは活動の中でリアと親密な関係になり、リアを見舞いたいとうったえるのでカレンは病室に連れて行く。ハーテル、ジェンキンス、リアが襲われた現場から逃走した車が特定され、ダウンタウンのビルに向かったことがわかり、サム、ファティマ、ラウンドトゥリーが向かう。そこは倉庫のような内部に、サーバーが立てられ、基地のようになっていた。壁にはカレンの写真と地図があり、サムがカレンに危険を知らせようとするが電波が妨害されてできない。ファティマがサーバーにログインすると世界の紛争地域での隠密作戦の資料があった。音声データがあり、リアとジェンキンスがお互いを番号で呼び合い、何かのミッションを実行している様子が録音されていた。指揮は14番のベルトランで、ターゲットを攻撃している。ということは、彼らはペンブルックの手先なのか。そこに覆面をした男たちがサムらを銃撃し始める。そのころカレンはベルトランの身柄を保護するため病院から移動しようとするが、ベルトランは「自分のことは心配していない」と言い、カレンはメッセージの中に「14番」がなかったことを思い出す。リアが「14番」と言ったのは、犯人はベルトランだと言いたかったのだろう。ベルトランはリアを殺すつもりだと認め、カレンと自分は同じ側にいるという。ペンブルックを殺す事を望む。ベルトランの手下が病室に現れ、カレンは鎮静剤を打たれてしまう。サムらを銃撃したのはやはりドローナ計画の被験者だった。カレンはベルトランと被験者たちを取り逃がしたことについて、ベルトランがペンブルックを殺してくれるのを望んでいる自分もあるという。そうなったら自分の責任だ。サムはその前にペンブルックとベルトラン双方を捕らえなければならないという。しかし、あのメッセージがヘティからのものだとして、なぜ被験者が危険だとわかったのだろうか。キルブライドは息子に会うため、空港へ向かう。よく分からなかったのですが、リア、ジェンキンス、ハーテルはペンブルックの脅威になったから排除されたのですよね。それを実行したのがベルトランと、同じく被験者の部下で、彼らはペンブルックの手下ということになりますが、ベルトランは被験者としてペンブルックから酷い仕打ちを受けて、ペンブルックを殺したいと思っているんですよね。どっちなんだい、という感じ。音声データにはリア、ジェンキンス、ベルトランがチームとして同じ作戦を実行している様子があったので、もしかすると彼らは工作員として国内外で活動していたのかもしれない。それが洗脳が解けて、仲間割れしだしたということかな。リアが意識を取り戻したら、詳しい情報が得られるのでしょうけど。で、「ドリシュタデュムナ」というメッセージを送ったのはペンブルック本人?裏切り者を殺せということか?さらに謎なのが、ヘティか誰かわからない人物が被験者の情報を送ってきたことですね。3人が危ないとなぜわかったのか。しかもJWICSという、セキュアなネットワークを使っているのが気になる。一時期、カレンが子どもをスパイに養成したヘティの過去を暴こうと嗅ぎ回って、ペンブルックを突き止めたことが、ついに決着するのかと思いましたが、何だか曖昧なまま終わりそうな気がしてモヤモヤします。サマー・モアハースト特別捜査官が再登場して、ラウンドトゥリーと微妙な関係なのがわかりました。ファティマ、妹のジョーディンも含めて、仲良し交際をしているのは良かったと思います。キルブライドはやっと重い腰を上げて、息子に会うわけですね。シャイラの世話焼きなところがとても大事だと思います。そうでなければ、またキルブライドは仕事を優先してしまいますから。カレンの結婚式の準備に対する気持ちは、ヘティの消息ありきなのだから、進む気がしませんが、付添人はサムで決まりでしょう。それにしてもキャスターの名前が何度上がったことか。特別の扱いですよね。
October 12, 2023
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今回もカレンはいないものの、ほぼ全員が活躍して内容も山盛りでした。プロレスラーのゲストあり、言及だけで登場の存在とか、何でもありですが、まあにぎやかで良かったのでは。ディークスとケンジーの家に、LAPDのホワイティング刑事が助けを求めてやってくる。昨夜LAPDのショーン・ターナーから内密に会いたいと連絡を受け、指定の場所に行くとターナーは射殺体で見つかった。それだけでなく、報告しようとすると自分も背後から襲われ、殺されそうになったところを逃げてきた。相手は誰か分からなかったが、おそらく警官だろう。ディークスはキルブライドを呼び出して、事情を聞く。ホワイティングは自分は嵌められたと主張し、その根拠は、逃亡してすぐに自分がターナー殺害の容疑者として指名手配されたことを上げる。ホワイティングはラウンドトゥリーが妹と一緒の時に警官に車を止められ、不当な扱いを受けた件で、捜査情報を漏らしたことで内部の反感を買い、さらに上層部からラウンドトゥリーの訴えを取り下げさせろと圧力をかけられことから、一線を引いたという。それで身内の恨みを買ったと思われるが、さらに、ホワイティングがラウンドトゥリーの件でマクニール巡査を捜査している時に、フェンタニルを取引している警官の噂を耳にした。密かに聞きまわったことが彼らの痛いところを突いたのだろう。殉職に見せかけ殺そうとしたとも考えられるが、今のところターナーとの繋がりはわからない。もはやLAPDを信じることができず、自分の無実をNCISに証明してほしいという。キルブライドはフェンタニルが市中に出回っていることを危惧し、DEAと連絡を取りホワイティングの訴えを調べるよう命じる。ディークスもラウンドトゥリーも因縁があり、ホワイティングについては素直に信じることはできないが、サムはフェンタニルにより水平が2名も死亡していることから、まずは真実を突き止めようという。ただ、LAPDに動きを知られてはならない。ラウンドトゥリーはボートハウスでホワイティングを監視する。ディークスはホワイティングには大きな借りがあり、ヘティをかばって首を撃たれたことなどをラウンドトゥリーに話す。ホワイティングはラウンドトゥリーの訴えを報告し、それによってマクニール巡査が処罰されたが、結局自宅待機のみだった。ラウンドトゥリーは不満を表明するが、ホワイティングはここにいるよりは現場で真相を探る方が早く問題が解決することができると言ってラウンドトゥリーと外に出てしまう。LAPDはターナー殺害の容疑者としてホワイティングの映像を公開した。手に銃を持って店に入っていく姿は衝撃的だ。待ち合わせ場所の店は警察に封鎖され、周辺の防犯カメラは何台も止まっていた。犯人が止めたと思われる。ホワイティングが犯人なら、わざわざ自分の姿を残すはずがない。ホワイティングはフェンタニルの問題でギャング麻薬対策部門のプライス刑事に目をつけており、自宅からプライスを尾行する。サムはターナーの妻に直接話を聞くことにする。妻は警察から夫の死について詳しい説明を受けておらず、夫は最近体調が悪く帰宅しても心ここにあらずという様子だったという。サムとディークスはターナーがオピオイド依存症の症状を示していると判断し、扱うブツに手を出したために殺されたと考える。プライスはとある場所で長髪の男と会っていた。ラウンドトゥリーがファティマに身元照会を求めると、キルブライドに2人が外に出ていることがバレてしまう。長髪の男は薬物を扱うギャング「アンウォンテッド」のスコット・アプトンで、組織はDEAの捜査対象だった。プライスとは抜き差しならない関係のようだ。娘のローザを安全なところに避難させようとするケンジーの元に、顔に傷がある男が現れる。ホワイティング刑事を探しており、強引に家の中に入ろうとするのでケンジーが追い返す。この男はプライスの相棒ニック・シルス刑事だった。ホワイティングはシルスの顔の傷は自分が襲われた時に引っ掻いた傷だという。ホワイティングとラウンドトゥリーはスコットの身柄を確保し尋問する。スコットはフェンタニルの売買については関与を否定するが、全てを把握している黒幕に「オーディン」という人物がいると明かす。スコット自身は地下格闘技のギャンブルでブッキングをしており、プライスはオーディンが「アンウォンテッド」をLAから引き上げるという話が不満だったようだ。オーディンの本名も居場所も不明だが、マクニールの処罰の件はオーディンをナーバスにさせたようだ。キルブライドはフェンタニルを一掃するため、DEAの協力を仰ぎ、素手による地下格闘技試合にサムを潜入させ、オーディンを捕らえる作戦に打って出る。ファティマがサムに付き添い、会場内の人物を探りオーディンを確認次第、突入する。サムの対戦相手は赤毛の大男で、会場内ではギャンブルではなくなにかの取引がなされているようだ。ドラッグを客にさばいていると見られる。サムは戦いながら対戦相手の男がオーディンだと気づく。キルブライドの号令で、NCISが突入し、会場にいたプライス、シルスをケンジーらが追い詰める。サムはオーディンを倒し、客は一斉に逮捕され、フェンタニルを回収することができた。ホワイティングへの令状は取り下げられることになるだろうが、かなりの事務作業が必要になるだろう。ラウンドトゥリーはマクニールも今夜の件に関係しているのだろうかという。ホワイティングはわからないとしつつも、プライスらの仲間ではあるだろう。もし関係があるのなら証明して見せるというホワイティングに、ラウンドトゥリーはお互い別の組織としてやっていくだけだという。ホワイティングはこの借りは必ず返すという。キルブライドは善戦したサムを労い、自分もかつてはファイターだったと明かす。しかし息子が生まれて家族と時間を過ごしたいと思って引退したという。結果的に家族と関わる時間は作れず、息子はフェンタニルなどのドラッグで人生を壊してしまった。最近息子に電話をしたが、話は弾まなかった。サムは弾まない会話だから価値があるという。赤毛のファイターの人は有名なプロレスラーだそうで、アメリカの視聴者にはおなじみなのでしょう。サムにねじ伏せられるなど、よくやってくれました。気になったのは、プライスがホワイティングとラウンドトゥリーに「お前たち気をつけるんだな」と言ったことで、LAPDにはまだまだ悪の組織があって今回のことでさらに恨みを買ったのじゃないかという気がしました。マクニールも処分が明ければ、復帰して復讐してくるかもしれないし、上層部が圧力をかけてくるというのも心配です。ホワイティングは内部監査だから憎まれて当然、受けて立つということなのでしょうが、ラウンドトゥリーは「あんたとは組んでない」という事でしょうね。でもラウンドトゥリーは人間的には理解したようで、まあ、ファイナルシーズンでイメージアップした感じですね。息子がスティーブンということは、ローザのデート相手なの?というオチも良かった。サバティーノほどではないですが、彼女も結構出演したわけですね。Dママはローザの保護に狩り出されたことになっていても顔を出さず、さらにDEAの人も大勢いるはずなのに、そのシーンは省略というのがちょっと笑いました。ローザはもうかなり大人で、ケンジーの仕事のこともそれなりに分かっているはず。キルブライドが今回のフェンタニル騒動に熱くなったのは、息子の件があったからということですね。本来の仕事の範囲ではない上に、逮捕令状が出ているホワイティングを匿ったり、合同で捜査するのはかなりやばいことだったと思います。キルブライドがベトナム戦争の時に乗ったUSS Iwo Jimaというのは、イオー・ジマ級強襲揚陸艦の船なんだそうで、日本人には深く心に刺さる名前ですが、おそらく双方の兵士に敬意を持って着けられたのだろうなと思いたいです。ちなみに実際のイオー・ジマの1番艦はアポロ13号の回収に関わったとは、ふーん。また、キャンプ・レジューンはノースカロライナ州ジャクソンビルにある海兵隊の軍事基地で、特殊作戦コマンドがあるんだって。覚えておこう。
October 5, 2023
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今回はヘティ以外全員登場していてユルユルした日常はいつも通りでしたが、テーマはLAにしてはシリアスでした。「NCISハワイ」の情報もちらっと含まれて、いずれそういう出来事があるんだなと思いました。ラウンドトゥリーが見事なパルクール?の技を見せていました。彼は運動神経がすごく良いのですね。USSアリージャンス館内でイーライ・ワスナー一等兵曹が船倉で首を吊り自殺しているのが見つかる。ワスナーは電気技師で、艦内では数ヶ月で2名の自殺者が出ており、海軍長官も懸念している。キルブライドもあとに続く恐れもあると考え、ケンジーとファティマを送り込む。人員配置を担当するマスターチーフ・ヒューズによると、すでに遺体は陸上に運ばれ埋葬されることになっているという。ワスナーの居室のベッドには遺書と見られるメモ書きが残されており、ワスナーを発見したのは直属上司のアデバイヨ兵曹長だった。ワスナーの妻ロビンによると、夫には自殺を思わせるような兆候はなかったと言い、夫婦は子作りを始めたところだった。数週間前に手紙もくれたというので、夫婦仲には問題はなかったようだ。アデバイヨ兵曹長は任務に厳しいことなどから、苦情が2件あった、部下には最高水準の仕事を求めるというアデバイヨは、最近集中力が欠けているのでしっかりしろと言ったというが、情緒不安定だとは思わなかったと答える。ケンジーは厳しい言葉で部下を追い込むだけでなく、精神面の管理もするべきだったのではないかと追及する。ワスナーの記録や経歴、金銭関係で問題は見つからなかったが、妻に宛てた手書きの手紙を遺書を比較して、別人が書いたのではないかという疑いが出た。ということは、アリージャンス艦内で殺人事件があったことになる。自殺に見かけることで捜査が深く及ばなくなることを想定しての偽装か。改めて妻のロビンにアデバイヨについて尋ねると、去年流産した時に夫の休暇願いを通してくれたと言い、誰よりも親切な上官であるという。犯行時間のアデバイヨのアリバイも確認され、ケンジーは間違った推測でアデバイヨを責めたことを反省する。しかし、アデバイヨは自身を顧みて、当日のワスナーの行動について聞いて回ったという。午前1時ころ、船倉の隣に接する通路を歩いていたブラッドショウという男を見回りの水兵が目撃しており、当直のリストにはないため聴取することにする。一方、検視官は死亡時刻を午前2時から3時と断定し、首の縄の痕の下に、薄く手で首を締めた痕があったという。ということは、自殺に見せかけて殺したということになる。下士官ブラッドショウはアラバマ州に妻がいるが、3ヶ月前に休暇を取得した時に、妻のもとには戻っていなかった。個人の口座には5万ドルあり、現金の入出金があった。ブラッドショウの携帯の履歴から、「ブラスブート」という店に行ったことがわかる。オーナーのロンデル・フライヤーは海軍の元水兵で、除隊後は国税庁の捜査が入っているが、特に有罪とはなっていない。ただ、中国にいる人物から送金があり、頻繁に通話を行っていた。ワスナーは仕事上レーダーやシステム機器に接し、機密情報にアクセスできる立場から、ブラッドショウがビジネスを行い、何らかの情報がロンデルに流れていたかもしれない。その取引のもつれでワスナーが殺されたのか。休暇中だったサムとラウンドトゥリーがロンデルの店に向かうと、ロンデルは逃亡しようとした。国税庁の嫌がらせだと思ったそうだが、ブラッドショウから海軍の情報を買い、ワスナーを殺したかという質問には、全く見当違いだという。実は「ブラスブート」は表立ってゲイと言えなかった時代の人々が安全に交流できる場所だった。今の時代ならゲイバーに行けばよいのだが、そういう簡単な問題ではない。中国からの通話については、双子の姉弟が中国で英語教師をしており、以前に貸した金を返済しているのだという。ブラッドショウとワスナーはゲイで、関係を持っていたがそれを公表して揉めたのか。ヒューズはブラッドショウが飛行甲板の事故で医務室にいるという。しかし、そんな事故は起こっていないことがわかり、ヒューズがNCISに嘘をついたのは明らかだった。ブラッドショウとヒューズが関係をもっていることをワスナーが知って殺されたか。ヒューズの居室に向かうと、ブラッドショウが閉じこもるヒューズを案じていた。銃を持っており危険な状態だ。ケンジーは部屋に侵入して、銃を手放すように説得する。ブラッドショウとヒューズは愛し合っていたが、ワスナーに知られ、ワスナーは口外する気はなかったものの、ヒューズは昇格と引き換えに口止めしようとした。ヒューズは事故だったといい、長年ゲイであることで辱めを受け疲れてしまったという。家族にこの問題を打ち明けることは難しい。ヒューズは1991年に入隊しており、キルブライドは「聞くな言うな」の政策が終了したのはその20年後であり、その間に多くの軍人が殴られ暴行され殺されるという事態が起こったという。もちろん、それらは記録には残らない。10万人以上が除隊となったと言い、キルブライドは今の時代の若い世代をほめるとすれば、自分と違う、理解できない相手を理解できることだという。サムの娘キャムが休みで自宅に戻り、休暇中のサムは何かと世話を焼く。キャムは素っ気ないが、サムはジョシュというボーイフレンドについて尋ねる。すでに別れているというが、サムは今女性の恋人がいるのではないかと水を向ける。親には言いにくい問題で、キャムも自分がゲイなのかどうかわかるまでは言いたくなかったという。サムは娘が幸せなら、娘が何者であっても愛しているという。ウェディングプランナーの店に行ったカレンとアナの痴話喧嘩は時間稼ぎですね。まあ、微笑ましいと言ったらそうですが、カレンの逃げ腰のような態度は気になります。アルカディが娘のために司式者になろうとするのは、まあ親心ですね。そして、サムの父とアルカディがつるんでいる、先日他のドラマでも出てきたピックルボールをするんだから、やはりピックルボールはかなり流行っているのですね。キルブライドが口にした「Don't ask, don't tell」ですが、昔JAGでその言葉を知りました。あれから20年は経っているのかな、世の中は変わりましたね。ヒューズこそメンタル面で追い込まれていたのでしょうか、軍法会議でしょうが一体どういう処分を受けるのか気になります。それと関連してかどうか、キャムがレポートとして女性学?のテーマを選んでいましたね。アデバイヨ兵曹長は良い人でしたね。ケンジーは上から目線で決めつけ追及するのは、ちょっと困る。ただ、その前に2件の自殺者が出たことについては調べなくて良いのかなあ。それに関して、今回艦長が出てこないのは不自然だなと思いました。直前まで「NCISハワイ」のタラが洋上勤務でアリージャンスに居たらしいので、またあちらではそういうエピソードがあるのでしょうね。ファティマはロマンチックデートをして、交際は順調のようです。
September 28, 2023
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タイトルは、最近も他ドラマで名前を聞いたばかりのヘミングウェイの作品で、ウクライナ侵攻を引き合いにして、シリアスな感じですね。LAチームの日常はいつものようですが、キルブライドに変化が?海軍の取引企業で、戦地で捜索救助を行うロボットを開発するAT社の共同創業者ショーン・ベイカーが滞在中のホテルで女性に襲われ、6メートル下のロビーに墜落して大怪我を負った。女は逃走し、AT社の技術が敵対国に渡ると逆にこちらの兵士を狩り出される恐れがあり、キルブライドは女を特定し、技術が盗まれていないか捜査を命じる。キルブライドは珍しく朝から姿が見えず、ファティマとラウンドトゥリーはなにかトラブルでもあったのかと心配する。キルブライドは30年前に別れた元妻が昨夜から自宅に泊まり、そのまま居座る様子でキルブライドは扱いに困っていた。ベイカーを襲った女はベイカーを投げ落とした後、彼のスーツケースを奪って逃げた。現場には血痕が飛び散り、格闘技でも習っているのか、プロの仕業と見られる。ベイカーの相棒で大学時代に会社を一緒に起こしたクライド・グリーンから話を聞く。AIを使った技術が注目され海軍から受注を受けるようになった。ウクライナ侵攻も影響を与えたらしい。ホテル住まいのベイカーは安定することが嫌いで、ホテルも転々としているが、特に恨まれるような人物でもない。ホテルの部屋二ベイカーのPCが残されており、落とし物のためのスマートタグがあったことから、盗まれたスーツケースに付いていると考え追跡する。ベイカーの口座を調べたところ、3ヶ月間画廊に支払いがあった。現場は作業場となっており、ダンボール箱の中に多数の人形が入っていた。ケンジーが人形の中にマイクロチップのようなものが隠されているのを見つける。それはAT社で開発しているチップで、ロボットを動かすマイクロチップだった。プログラム可能なゲートアレイで、カスタマイズできることから、自律ロボットやドローン、巡航ミサイルなどに使うことができる。どの国も欲しがるだろう。今のところ23個のマイクロチップが見つかっているが、ベイカーは他にも売るつもりだったのか。犯人の女に関する情報がなく、AT社からいくつのチップがなくなっているのかもわからない。ベイカーの相棒グリーンの行方もわかっていいないなど、捜査は行き詰まった。NCISは武器商人にツテがあるニーナ・バーンズに情報を求めることにする。グリーンは逃亡しようとしているところを、サムとカレンに身柄を確保された。ベイカーが会社を裏切って商品を横流ししようとして、それを止めるために殺人の依頼をしたのかと問い詰めると、予想外の出来事だったと弁明する。コロナの影響でチップの需要が高まったが、海軍しか売れないので、ダークウェブで裏取引をしたという。ベイカーは欲を出し、200個を売るつもりで、ホテルのバーで取引相手を待っていたが、その時に女に襲われチップを奪われてしまった。これらが敵国の手に渡れば、ベイカーもグリーンも反逆罪に問われるだろう。ベイカーのスーツケースのスマートタグの位置情報から、ダウンタウンの駐車場にあることがわかる。ラウンドトゥリーはスーツケースを手にする女の姿を映像からキャッチし、彼女のSUVが405号線からビクトリーで降りたことを確認する。ハイウェイ出口付近には民間の空港があり、女は航空機で国外に出るつもりか。ニーナは知人の情報で、女はポーランド出身のポリーナ・カミンスカというヨーロッパで活動していた犯罪者とわかる。パートナーと組んであらゆる階層の客を相手にしていたが、今は足を洗っている。それがなぜまた元の仕事に戻ったのか。カミンスカは捕まったことがないため、身元が割れていない。世界中の武器商人ともツテがあることから、何が何でも国外に出してはならない。しかし、カミンスカのSUVは空港ではなく、閉鎖したナイトクラブの近くで発見された。サムとカレンが現場でカミンスカが客と見られる男2人と会っているのを確認する。さらに2人の男が現れ、そのうちの一人は前ロシア対外情報庁出身の武器商人、アントン・クセフと判明する。NCISがクラブに集結して、ディークスが突入し逃げ出した一味を抑圧する。カミンスカも逮捕されるが、取引しようとしたマイクルチップはAT社の品番がついておらず、偽物であることがわかる。カミンスカはベイカーから奪った本物は全て破壊したと言う。カミンスカはウクライナ国境近くのメディカに別荘をもっているが、ウクライナ侵攻後何千人もの避難民が押し寄せた。自分はかつて悪事に関わって取り返しの付かないことをしたと思い知った。ベイカーがチップを取引しようしたことを知り、どの国であっても良い結果にはならないので阻止しようとしたという。偽物を掴ませようとしたのは金のためだ。カミンスカが処分した本物のチップが見つかり、一件落着となった。帰宅したキルブライドに、元妻のエリザベスは薬物依存から立ち直ろうとする息子アレックスの支えになってほしいという。キルブライドは家族を顧みず仕事に打ち込んだことなどから、息子との距離が空いた。父の方から何度も息子を助けようと試みたが、息子は父を寄せ付けなかった。アレックスはこの数年とても苦しみ、今はクリーンだが再発しないか母は心配している。この思いは一人では背負えない。家族の会にも顔を出しているが、キルブライドにも参加してほしい。キルブライドはわかった、と答える。経営者2人が犯罪まがいのことをしたのだから、海軍はこの会社との契約を打ち切るのでしょうね。あるいは、罪に問わないから技術をまるごとこっちに寄越せというか、あるいは海軍から経営者の立場の人材を送り込むかですね。捜査ではまたまた、その道のプロに教えてもらうというお気軽なことをしていました。「Blacklist」並みですね。堅実で決定的な情報は結局カレイドスコープを使うラウンドトゥリーが掴む。ナイスプレーです。そのラウンドトゥリーは「アークストーム(ARkStorm)」という歴史的に繰り返される「大気の川」によるメガストームのシナリオに暗い顔をしている。この大気の川とは聞き慣れない言葉ですが、日本の豪雨、線状降水帯と関係しているらしく、地球規模の水蒸気の流れで嵐や洪水をもたらし、アメリカを中心に研究されているらしい。これは気になりますね。キルブライドの息子の話は以前にちらっと出てきましたが、ついに元妻が顔を出しました。最近、やけにメンバーのプライベートに口を挟むなと思っていたら、こういう展開があったわけです。さすがに他のシリーズのように、実際の妻が出てきたわけではなかったけれど、いかにも最終シーズンらしい。(実際のご夫婦はすでに登場していますけど)このエリザベスという人もインパクトがありますね。そして何かがあった翌朝、ファティマもラウンドトゥリーも「大丈夫ですか?」を繰り返し、「何だか今日は大将、感じが違う」と言う。ハイライトを入れたとか誤魔化しても、すぐにバレるでしょう。実際は見の危険を感じていたわけだ。凶器はカニ足(笑)冒頭はカレンとサムの終活?の話題と、ケンジーとディークスの門限の話でした。
September 21, 2023
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最終シーズンも折り返しになって、シーズンの始めを思い出す時期になったかという感想です。今回のメインはファティマだったかな。ゲストのトニー・ゴンザレスは本家NCISでフランシス特別捜査官として複数話出演していましたが、こちらでは別の役柄でした。原子力潜水艦乗員のザーラ・マフマッド大尉が失踪した。対潜戦訓練センターに所属し、この2年は請負業者に出向しており、原潜の被探知防止技術を開発中だという。上官によると、大尉は昨日の午後私用で早退した後、連絡が取れなくなり、今日も出勤しなかった。立場上機密へのアクセス権があり情報局は警戒しているため、早速NCISチームが状況を把握することになった。キルブライド大将が上官のアロンゾ大佐から話を聞く。マフマッド大尉の仕事ぶりも人柄も問題はないというが、実は先週、大尉は極秘偵察任務の会議に参加していたという。その内容については大佐の立場ではキルブライドにさえ明かすことはできず、もし任務が危うくなればSEALチームが敵地に送り込まれることになる。それは大変危険な任務であり、猶予は12時間しかない。大尉の銀行口座に動きがあり、昨日2万ドルの現金を引き出していることがわかった。自分から失踪するつもりだったのか。身を隠すにはもっと金が必要だが、その場合は軍の機密を売ることもできるだろう。大尉の両親はノースリッジでアフガン料理店を営んでいる。ケンジーとディークスが現地の言葉に詳しいファティマと店を訪ねると、大尉の両親は娘の失踪について何も知らず、最後に会ったのは土曜日でいつものように食事をしたという。大尉にはロンドンで大学院に籍を置く弟がいて、姉弟は仲がよく、父親は家族は絆が深いという。両親は30年ほど前にタリバンに故郷を追われてアメリカに渡った。親戚はパキスタンに逃れたが、夫妻は子供を暴力のない土地で育てたかったのだという。ファティマは母親の反応を見て、弟について何か隠しているようだと感じる。英語が話せないと言っているが、実は理解しているようだ。おそらく、NCISを信用していないのだろう、ファティマの両親も移民として当局を信用しなかった。ファティマがNCISに入って初めて信用するようになったほどだ。カレンとサムは大尉の自宅を捜索し、金庫の中からパスポートを見つける。貴金属など大事なものも残っており、自発的に身を隠したのではなく、誘拐されたのではないかという。大尉には7ヶ月間毎日のように電話をする相手がいた。テッド・ブラウンは少年犯罪歴があり、借金もあったようだ。両親には交際を隠していたのか。ラウンドトゥリーは大尉の行動を追跡し、車を修理に出し代車に乗っていたことを掴む。昨日銀行で2万ドルを下ろして、その車を駐車場に置いている。カレンとサムがその車を調べると、シートの下に「ロジャー、8、ブロード」と書かれたメモがあった。8番通りとブロードウェイの角というと、近くには両替所があり、そこで2万ドルを換金するつもりだったのか。キルブライドは元陸軍大佐で、現在は宇宙軍でコマンド戦闘統合局長となったジャクソン・ラッドに会いに行く。全軍の機微区画情報にアクセスできる立場となったラッドに、海軍の機密情報を知りたいと頼む。テッドの自宅を訪ねると、テッドが血を流して意識を失っている状態で見つかる。何者かに拷問を受けたと思われ、壊された携帯が落ちていた。近所の目撃情報で家の前にSUVが停まっていたという。大尉とテッドは愛し合っていた、テッドは愛する人を守ろうとしたのではないか。両替所のオーナー、ロジャーはNCISに警戒しながらも、大尉が1週間前に来て海外に送金するのを手伝ったと明かす。送金先はパキスタンで、現金は昨日持ってくるはずだったが大尉は姿を見せなかった。テッドの家の前のSUVはレンタカーで、偽の身分証明と現金で借りられていた。レンタカーを引き渡した場所はわかっており、駐車場の監視カメラの映像に大尉を誘拐する犯人の姿が写っていた。マスクをした2人の男と運転手でプロの仕業と見える。大尉の弟オマーと連絡が取れたが、実は大学を中退してサンフランシスコに戻っていることがわかる。両親とはイスラム教に関する考え方の違いで対立し、音信不通になっているらしい。姉弟の両親は厳格なコーラン主義だ。ラウンドトゥリーはレンタカーを借りた人物をムハンマド・ハサンと割り出す。ハサンはイスラム教の超保守派で武装集団と関係があるという。ラッド大佐の情報で大尉は海軍の偵察任務については内容を知らなかったことが判明する。そもそも誘拐は海軍の任務とは無関係だという。大尉の両親を探るとパキスタンの結婚式に行く予定であることがわかる。パキスタンでの農機具のメーカーの経営者バシール・カーンの息子と大尉が結婚する予定だという。両親は娘の自由な恋愛を認めず、故郷の結婚を進めようとしたが、大尉はそれを拒否し金を払って自由になろうとした。しかし結婚の拒否は家族にとって不名誉なことで、コミュニティからも締め出される。両親は娘に対して名誉殺人を仕掛けたのではないか。ケンジーとファティマが再度マフマッドの料理店を訪れると、店の中は乱闘した痕跡があり、怪我をして倒れている父親と介抱している母親がいた。ケンジーとファティマの前に銃を構えたハサンが現れる。ハサンは大尉のいとこで、残りの2名も出てきてケンジーとファティマは殴られて意識を失う。2人の異変を察し、カレンとサムが店に急ぐが、発信機がオフになりケンジーとファティマの生存が確認できなくなった。キルブライドの命令で司令室に残ったディークスは、大尉のいとこの親がロングビーチに廃品置き場を持っていることを突き止める。そこに大尉が囚われているのではないか。そのころ、ケンジーとファティマは廃品置き場で車のシートに縛り付けられていた。ケンジーはまだ意識を取り戻していない、車から火が出ている。廃品置き場に到着したカレンとサムを、ハサンらいとこの3人が待ち構えており、大尉も捕らえられていた。NCISとハサンらが激しい撃ち合いをする中、ディークスは車の火を消すため消化器の場所を伝える。その時車が大爆発を起こした。NCISに緊張が走るがその直前にファティマが縛られた縄をほどき、ケンジーと脱出していたのだった。大尉は救出され、ハサンらも逮捕された。大尉のいとこと叔父の間に交わされたメールによれば、誘拐と両親との関わりはなさそうだ。テッドが目を覚まし、大尉と再会を果たす。テッドは回復が見込まれる。ファティマは今回の事件で、イスラム教の女性たちが自由な思想や結婚相手の選択がなく、苦しんでいることに複雑な気持ちでいた。彼女たちの状況は不公平だ、とサムに打ち明ける。サムは世界を良くすることは可能で良いことが起こりつつあるという。ファティマの希望に反して、進歩は早くもないし楽でもない。焦らずに、答えはいずれ出るとサムはいう。それでもファティマの表情は晴れない。爆破シーンは派手でさすがでした。ベタな展開でしたけど。いつもは男性相手にびくともしないケンジーとファティマが簡単に倒されるのはちょっと残念です。海軍情報部のアキル・アリ監察官とファティマの交際は続いていたのですね。一緒に護身術を習うなど楽しそうですが、まだまだ友達止まりなのかな。ラストシーンを見ていると、それだけでもなさそうですが、これを機に関係が変化するかもしれませんね。アリは悪い人ではなさそうなのは確か、でも「この人でなければ」という熱も感じられず。ファティマの気持ちは変わるかもしれませんので、見守るしかないですね。酒の問題があったラッド大佐があっという間に重職に復帰できたのは、キルブライドの影響力でしょうか。世話になったとはいえ、ラッド大佐も危険をおかしたのには驚きました。キルブライドでも知ることができない機密を大佐が知っていて、今回は便利に使ったという感じがします。大将の立場なら他に方法がなかったのかと思いますが、ラッド大佐のその後を見せたかったのでしょうね。アロンゾ大佐へのキルブライドのコメントも意味ありげで、大佐は子供時代に何があったのだろうと思わせますね。演じている役者さんが実際に何かあって、みんな知っているのかなあ。サムもムスリムなのでファティマの相談相手になるわけですが、戒律をどれほど守って生活をするかでいうと、ファティマも戒律を知らないはずはなく、今更な感じもします。でも、それなのにかなりショックを受けていたもようで、大尉の事を自分ごととして捉えるようになったということなのかな。残り半分のシーズンでファティマが成長していく事になるのかなと思いました。
September 14, 2023
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前のエピソードがクロスオーバーの3話目ということで、色々大変な撮影だったのか、カレンもサムもディークスもお休みで、準レギュラーの人たちがその穴を埋めるみたいなエピソードでしたね。なのでまあ盛り上がりませんが、実は夫婦共演だったわけだ。サムのSEAL仲間で、現在は小説家として活躍しているトム・オルセンがユタ州のサウスバレーで殺人事件に関わったと見られ、姿を消した。現場はウェバー・ヤマダ氏の私有地で、ライフルを持った2名が死亡しており、その山小屋ではヤマダも死亡、トムの私物が残されていた。現在地元のレンジャーがトムの行方を追っているが、トムが2名に襲われ反撃して逃げたと考えている。司法省は元SEALを狙った同様の事件はなく、銃撃犯の特定をしたがっており、ハミルトン捜査官をNCISに送り込んだ。トムは小説を書き初めて有名になったが、特にトラブルの報告はないという。トムは除隊後CIAに入りサバティーノと知り合いだったことから、トムの捜索にはサバティーノも加わることになった。ユタ州へはハミルトンとケンジーが向かう。キルブライド大将はSEALの経歴を隠さずに小説を書いているトムに時代の流れを感じるという。トムの妻ローレンはサウスバレーは夫のホームグラウンドなので、何者かに追われているとしてもアドバンテージがあるという。ただ、本を出版するということで活発に宣伝活動が求められ、悩みがあり、知名度はリスクとなる。トムは妻と息子に危険が及ぶことを恐れていたといい、NCISは親子を保護することにする。サウスバレーで死亡していた2名は、すでに死亡した他人の名前を名乗っていたことがわかり、身元が判明しない。ケンジーはトムの小説を読破しており、主人公ダレンはトムのサバイバルと戦いの知識が織り込まれているという。レンジャーの捜索で、トムを追っているのは4名だとわかる。サバティーノはCIAの同僚であり、3番めの妻であるマリーナに情報を求める。トムの先月本のサイン会で危険人物がおり、排除されたという。ただ、トムにそのことは知らされなかった。問題のルーク・オースティンは拳銃などを所有し、オートバイクラブに関心があるようだ。ルークは若い男で単なるトムの小説のファンだった。物語の中で主人公以外のキャラクターが殺された事に憤慨し、それは間違いだとトムに訴えたかったという。ルークは見るからに、トムを襲うことはできそうにない。ケンジーとハミルトンが現場に到着し、殺された銃撃者の銃が未登録のゴーストガンとわかる。足跡を追うと、血痕が見つかりトムが負傷している事を示していた。トムは巧みに追手を混乱させながら、逃走しているようだ。また一人、矢が刺さり、木の枝で殺されている男を発見する。男が持っている無線機からブラジルのポルトガル語で通信が入る。彼らはトムを殺すと言い、あと3名がトムを追跡してすでに包囲していると見られる。ラウンドトゥリーは最初に死亡していた男の1人について、アメリカ入国時の足取りを掴む。メキシコ国境のニューヘイブン検問所を4日前に通過した一団の中に、外見的に同じ特徴のある5人の男性がいた。それぞれ死亡している人物の名前を名乗り、スーツケースのようなものは持っていなかった。キルブライドは国内に資金提供者がいると考え、彼らにゴーストガンを渡した仲介業者の情報を得るため、ニーナ・バーンズの力を借りることにする。ファティマとサバティーノはカップケーキの移動販売をしているニーナに接触する。それによると、仲介業者がゴーストガンを10人分、またサバイバルグッズなどを売った相手がいることが分かり、さらに2キロの積載量のあるドローンも売ったという。C4を載せて飛ぶ空飛ぶ爆弾だ。納品先は誘拐を家業とするロナルド・カンポスの農場で、石油会社の重役が誘拐され救出任務でSEALsがカンポスの兄弟を殺害したことがあり、トムのチームが関わったという情報がある。表には出るはずがない情報がなぜ漏れたのか、特殊作戦軍が調べているという。キルブライドはNCISチームをカンポスの農場へ向かわせる。敵はあと4人いることになる。ケンジーとハミルトンはまた一人を倒したトムに遭遇し、救出ヘリの着陸地点へ急ぐ。しかし3人の動きは敵のドローンに感知されていた。着陸地点に到達すると、敵が待ち構え銃撃をしてくる。ラウンドトゥリー、ファティマ、サバティーノは農場の母屋に突入する。中ではドローンのパイロットが操縦しており、ファティマがコントローラーを取り上げる。ケンジーたちが弾切れとなる中、ファティマはドローンを敵の近くに落として爆発させる。ロナルド・カンポスの身柄は確保したが、トムのチームの情報が漏れた事情は不明だ。トムは自分を招いたためにヤマダが殺されたことを悔やむ。ケンジーは仕事のためにローザとの遊びの約束を果たせず、ローザは友人と出かけていった。迎えはキルブライドが行って、食事も済ませたという。トム・オルセンことデイヴィッド・ポール・オルセンは、ダニエラの夫で、エリック・クリスチャン・オルセンの兄。エリックのスタントダブルを主にしてきたのが、今回初めて俳優としてクレジットされたのですね。身内が出てくるのはいかにも最終シーズンだなと思います。こうやって見ると、兄弟はあまり似ていないですね。また、ハミルトン捜査官の死んだ妻のことが久しぶりに触れられましたが、これも最終シーズンならではでしょうね。亡き妻が名付けた犬とか、しんみりきますね。本来、トムにしてもハミルトンにしても、サムが相手をしたほうが自然ですが、まあこうなりました。(笑)一方、サバティーノの妻の登場はちょとした驚きですね。元妻でもないわけだ。サバティーノはCIAの関係というよりも、単に人手不足なので出てきた感じで、時間潰しなのか、盛んに世代間論議をふっかけていました。サバティーノがミレニアム世代、ファティマやラウンドトゥリーがZ世代、ファティマに下手に冗談を言うと人事課に垂れ込まれるので下手に話しかけられない。キルブライドがLA支部で職員の管理で苦労するのは、土地柄だけではなく世代ギャップがあるということですね。少なくともサバティーノは日本のオヤジ世代という感じで、プライベートの話題は今の時代コンプライアンス的にはアウトでした。それでも、どうでも良い話題に時間を費やして、ネタがなかったのかなと思いました。キルブライドはローザのお迎え子守までして、随分変わりましたね。全体的には「SEAL TEAM」を重ねながら見ていました。正当防衛とはいえ、あれだけ殺してトムはお咎めなしなのかな。
September 7, 2023
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NCISの3シリーズによるクロスオーバーの決着編。「NCISハワイ」シーズン2第10話『Deep Fake』の続き。LA支局ではキルブライド大将の所在が突然不明になった。ヴァンス局長はテナントに「サイモン・ウィリアムズ計画」関連の捜査の指揮を任せ、キルブライドの身柄保護を急ぐ。キルブライドは公聴会でCIAとの関連について証言することになっている。モーガンら「サイモン・ウィリアムズ計画」の一味にはLA支局の場所は知られていると見られ、こちらの動きは全て監視されていると思われる。テナントは応援のため洋上勤務のルーシー・タラ捜査官を呼びよせる。姿が見つからないキルブライドは自ら身を隠しているのか、それともすでに相手方に捕らわれているのか。ラウンドトゥリーとファティマがキルブライドの自宅に侵入し捜索するが、手がかりは何もない。その時、自宅に閃光弾が投げ込まれ激しい銃撃があった。ファティマとラウンドトゥリーは身を隠して反撃するが、敵は催涙ガスを撃ち込み、ラウンドトゥリーは撃たれて倒れ姿を消した。誘拐されたと見られ、ファティマはパートナーの身を案じて自分も捜索に加わると主張する。カレンはサバティーノにモーガンや「計画」の情報を求め、モーガンがかつて組んだCIA職員の中で、デヴィッド・エリスと特に親しかったことなどを聞き出す。パーカーはCIA長官に直接揺さぶりをかけ、サイモン・ウィリアムズ計画に今も関わる工作員について聞き出すという。キルブライドの自宅を調べたサムとカレンは、軍仕様の武器が使われていることから、武器商人のニーナ・バーンズから情報を求めるという。ラウンドトゥリーが撃たれたのはビーンバッグ弾で、生け捕りにされたようだ。敵はラウンドトゥリーを拷問してキルブライドの情報を聞き出すつもりだろう。ダークウェブを探っていたタラが殺人依頼のサイトを見つける。そこにはキルブライドを筆頭に、今回関わったNCISの捜査官たちに賞金がかけられていることがわかった。パーカーはNSAにすぐにサイトを閉鎖してもらうように命じる。その頃、とある場所でラウンドトゥリーがモーガンから拷問を受けていた。ラウンドトゥリーは時間稼ぎをして追及をかわそうとするが、モーガンも手を緩めない。ディークスとトーレスがニーナの店を訪れ、キルブライドの情報を求めるが、ニーナは守秘義務を盾にし2人をまともに相手にせず、答えをはぐからす。それでもキルブライドが狙撃銃を注文していたことを明かす。カレンの携帯に「Mr.サイモン・ウィリアムズ」というメールが届く。しかし本文は暗号化されており、読むことができない。同時にサムにも「レビ記28」というメールが届く。これはカレンに届いたメールを読み解くパスワードなのか。暗号化されたファイルを開くと、オーディオファイルだった。ヘティの声で「キルブライドにはウィリアムズに泣かされるなと忠告していた。旧友のグウェン・ジョンズに連絡をして、ジミー・マッキャンの空き状況を聞け。」という。ヘティはかつてパーカーとも接触していたことに触れ、カレンはヘティが生きている事を確信する。グウェンとはキャスティング・ディレクターで、ジミーはキルブライドによく似た俳優と思われる。カレンたちはジミー・マッキャンをキルブライドに見せかけてボートハウスに連れていき、モーガンらが監視しているのを見越して彼らが突入してくるのを捕らえる作戦を立てる。一方、モーガンから「お前の恋人を痛めつける」と言われたラウンドトゥリーは、キルブライドはボートハウスにいるかもしれないとしゃべってしまう。カレンたちが待ち構えているところに武装した一団が攻撃を仕掛けてくる。銃撃戦の末、敵を撃退し一部捕らえたものの、そこにモーガンの姿はなかった。ファティマは捕らえた男の尋問に割り込み、ラウンドトゥリーの居場所を吐けと掴みかかる。タラは男の携帯を分析し、一団が乗り付けた車のカーナビの記録と照合する。サイモン・ウィリアムズの一団はLA市内とモハベ砂漠に行っていた。すると携帯が鳴り、モハベ砂漠から発信されていることがわかる。そこには飛行機の墓場があり、敵のアジがあると見られる。パーカーはヘリコプターと車両を手配し、合同NCISチームが現場に向かう。モーガンはエリスが連絡をよこさない事を気にして、撤収を決断する。ラウンドトゥリーは保険として連れて行くつもりだ。やがて現地に到着したチームが警戒する敵一人一人手下を倒していく。モーガンがラウンドトゥリーを盾にして姿を見せると、モーガンは狙撃され敵は完全に制圧された。しかし誰がモーガンを撃ったのか。ギリースーツを身にまとい、ライフルを手にしたキルブライドが現れる。部下たちの後をつけてきたという。キルブライドは予定通りDCで公聴会で証言することになった。サイモン・ウィリアムズ計画は永久に廃止されることになる。キルブライドは部下をまとめてくれたパーカーに礼を言う。テナント、タラ、パーカーはそれぞれ本来の職場に戻っていく。3つのクロスオーバーの中では、やはりこのLA決着編が一番見ごたえがありました。アクションも派手で、何と言っても、あの飛行機の墓場には圧倒されます。これがありきのクロスオーバーだったのですね。雄大な美しいハワイの景色よりも迫力があった。後は、キャストシャッフルが上手くいっていましたね。急造のコンビの会話もきちんとあったし、いつも愚痴をこぼすキルブライドもパーカーには一目置くという感じで、結局はテナントよりもパーカーが指揮を取る場面が多くて、さすがの存在感というかベテランの味をだしていたと思います。ゲストを迎えたLAチームの熱演もあった。いつも見せないファティマの芯の強さと激情、ラウンドトゥリーのタフガイぶり、ディークスとケンジーのいつもの会話、有能なシャイラの働きなど、LA組がしっかり仕事をしていました。考えてみたら、LAチームが一番チームワークが良くて団結力がありますね。ちなみに、キルブライドの家に忍び込む時にラウンドトゥリーが警官に見つかったら何と弁解しようかと気にしているところも印象に残りました。確かに不条理な扱いを受けて辛い思いをしましたからね。私も今回の事件はまずサバティーノに聞けばよいのに、と思いましたが、カレンもテナントもCIAの経験があって、「サイモン・ウィリアムズ計画」のことは都市伝説程度には知っていたということなので、それならば名前が出た時には何でそのことを言わないんだよ、と思いました。そして、最後はやはりヘティの声だけでも出演があったのが大きかったですね。まさか「ディープフェイク」による合成だったかもしれませんが、一応ヘティの生存確認ができたわけだ。キルブライドのそっくりさんは、本当に声までそっくりでしたね。スタンドインの人だったりして。
August 30, 2023
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「ブラックリスト」風の始まりで、あれれ?と思いましたが、ロシア絡みの話題が興味深く、そして楽しかったです。こういう時はサムがいないんですね。(笑)マリナ・デル・レイに停泊していたクルーザーの中でロシア国籍の男性2名が死亡しているのが見つかった。どちらも軍隊出身で除隊後はワグネル・グループに所属し、そのうちディミトリの方は最近ではシリアから古美術品を密輸し販売した容疑で国際手配されている。この犯行現場となった船の持ち主がアルカディということで、NCISは注目する。一方アルカディ本人も今朝何者かに襲われたため、隠れ家に向かったという連絡がカレンから入る。何らかの関係があると見られ、キルブライドは証言録取のカレンに代わって自らアルカディの「隠れ家」に向かう。ハワイアンのバーでカクテルを飲んでいたアルカディは、自分名義の船について所有していないという。自分はもうスパイ稼業からは引退している。ケンジーとディークスはマリーナの犯行現場を調べ、船内を監視するカメラを見つける。部分的にしか写っていないが、トラブルが起きて銃撃があったようだ。そこに女性が写っており、アルカディはミラだと特定する。ミラスラヴァ・ボリソヴァはインターポールに手配中の闇の古美術商で、アルカディが足がかりを与え、ミラは対象に接近する手段を持ち、アルカディはコネを持つという共生関係だったという。しかし40年間会っていない。ミラに接触するよう指示され、アルカディはミラの住むビバリーヒルズへ向かう。アルカディが部屋に入ると、ミラがいきなり襲いかかってきた。2人には因縁があり、ミラは40年前にマルタの波止場に現れなかったアルカディを恨んでいた。今朝クルーザーから、ロシア皇帝に献上されたという卵型の装飾品が奪われており、その価値は何百万ドルもするという。ミラはNCISの取り調べに、アルカディとは書面上のパートナーで、勝手にアルカディの名を使って事業をしていると説明する。そのせいでアルカディの命が狙われたのか、ミラ本人は銃弾をたまたま大きなアクセサリーで受けたため命拾いし、死んだと思われているので大丈夫だという。今朝の取引の美術品「ファベルジェの卵」の売り手はオークションハウスが紹介した人物パステルニクで、彼は早く売りたかっていたという。ミラに言わせると、売りを急ぐ場合、売り手に問題がある事を示すという。しかし「ファベルジェの卵」の売り主は3日前に死亡していたことがわかる。それも12階の窓ガラスをつき破って墜落したという不審死で、ロシアがウクライナに侵攻して以来、ロシアから世界中に脱出した富豪(オリガルヒ)が1年のうちに半数以上が突然死していることと関係がありそうだ。ロシア政府は党員に資金を流し、彼らは忠誠心のある有力者として振る舞ってきたが、世界から経済制裁を受けるようになると、彼らはその資金の意味が銀行代わりだったと理解した。つまり「血の銀行」だ。生ける信託資金で、忠誠心が疑われる有力者にとっては「出金」の時となる。アルカディはオリガルヒではないが、ロシア政府がパステルニクから出金する前にミラがアルカディの名の下に精算しようとした。世界中で起こっているオリガルヒの不審死は殺人といえよう。しかしキルブライドは対ロシア制裁担当からこれ以上の捜査協力を断られたという。司法省は疑惑として海外で某国が自国民の資産を回収してるという見解を表明している。ウクライナ紛争集結の選択肢は日々消えていき、核兵器使用の可能性は消えない。NCISとしては今後、限定的で慎重な関与が求められる。キルブライドはカレンを本件から外し、現在潜入捜査中のサムと合流させる。未だ、クルーズ船での襲撃犯を特定できていないため、命を狙われたアルカディの名前を漏らしたオークションハウスの社長に接触させ、殺し屋をおびき出すことにする。ミラは協力するだけでなく、自分が仕切るという。アルカディはマルタの事をミラに謝る。アルカディはスウェーデンの貴族に扮したディークスを紹介するという名目で、ルパート・リチャードソンに会いに行く。金庫にあずけている美術品を見せるために、アルカディが金庫内に入るが鍵が必要なことをミラは言わなかった。怪しいと悟ったアルカディの前にミラが銃を向けた。監視しているNCISはキャスター捜査官と連絡が取れず、アルカディとも通信できない。そこに今朝ファベルジェの卵を奪った男が現れ、ミラは商機のある方を選んだという。アルカディと顧客リストを渡すことで刑務所には入らない。男はアルカディを殺せとミラに命令するが、ミラは男に反撃して金庫内の二酸化炭素消火装置を撃つ。様子がおかしいと気づいたラウンドトゥリーが突入し、ケンジーは裏口から突入のタイミングを待つ。金庫室に閉じ込められたアルカディとミラはラウンドトゥリーに救出され、出口に向かうが用心棒が立ちはだかった。ディークスは素性を疑ったリチャードソンと争いになり、ケンジーは一人で2人の用心棒と戦うことになった。近くの美術品を使って何とか敵を倒したところで、ミラは素直に逮捕される。ファティマは朝寄り道をして遅刻をしたことで、ラウンドトゥリーがかばうためにキルブライドに嘘をついた。キルブライドははなからそれはお見通しで、ファティマはきちんと弁明するという。ケンジーはアナから「退職金」として持っていたぬいぐるみを頼まれてアルカディに渡す。アルカディには大切な家族、アナ、カレンがいるから大丈夫だ。ミラの存在は消えることはない。アルカディの信用度が落ちるたびに、ミラがアルカディ名義の口座を開設することがわかるからだ。それは彼女はアルカディのことを考えている証拠だ。ぬいぐるみの中には高額なネックレスが入っていた。アルカディはそれでアナの結婚式のオープンバーのアイディアが浮かんだという。アルカディにも最後に良いところを見せてくれましたね。かつては相当なギャングだったアルカディも、愛する娘のためすっかり大人しくなって、いつもは呑んだくれた親父、カレンの前ではとぼけた老人というところですが、ミラの出現で刺激されたみたいです。さすがにパリッとしたスーツを着ると見違えますね。バックに「怪僧ラスプーチン」まで流れるというサービス!ミラはアルカディに惚れていたんでしょうね。ただ手癖が悪くてネックレスのことで揉めたのかな、40年前となるとアルカディも情け容赦はなかったのでしょう。アナの母親とはその後出会ったのでしょうが、まあ、その方では幸せな人生ではないでしょうか。一時期、海外のオリガルヒが不審死をしているという事が話題になりましたが、このような憶測?もあるわけですね。ウクライナ紛争の話題も盛り込み、成り行きの懸念も語り、いつもとは違う仕上がりになったと思います。秀逸はディークスのスウェーデン人もどきで、ここは笑いました。ミラが指示したなら、ルパートがスウェーデンに留学した事を知っていてのアイディアだったのか。ロジャース&ハマースタイン2世のミュージカル衣装みたい、ということは何か特定の作品のイメージがあるのだろうか。でも、よくディークスに似合っていましたよね。生活指導のキルブライドの悩みはさすがに同情しますね。出勤する前に寄り道して出会った人と話し込んだりとか、ファティマはそんな子だったのか。言い訳のリストも言うだけ状況が悪くなるだけで、学生のバイトじゃないんだから。ちなみに、難民支援のしごとをしているリファットはこの先出てくるとおもしろいですね。キルブライドのお仕事モードの服装は、LAなのに昼間からトレンチコートと帽子で笑ってしまいました。ところでキャスターは大丈夫だったのか、気になります。ミラと同じ司令車にいて彼女に襲われたのですよね。さて、次週は3つのNCISクロスオーバーですが、LAは3話目の結末編となり、ハワイの方を待たなければなりません。ということは9週間先ですね。どうしよう。
August 24, 2023
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前回辺りから、キルブライド大将の存在感が際立ってきたように思います。ヘティが子育てを放棄して出奔し、その後を父親役を買って出たキルブライドが孤軍奮闘しているような。厳しいけれど、子供思いの昭和のお父さんみたいな印象です。海軍の請負業者、グローバル・ウェスト社が改装工事を行っているビルで、放火とみられる火災があった。床に特徴的なマークが記され、容疑者はFBIが追っているランドール・ペレスと思われる。ペレスは「告発者」と名乗っているが、罪を犯しているとして、標的とする対象を警戒する役目を自認しているという。今回、現場監督が死亡したが、LAPDは犯行を目撃したため殺されたと考えている。ペレスの標的は環境犯罪に関わる企業だが、なぜ海軍の請負業者を狙ったのか。キルブライドはFBIと連携し、ペレスを捕らえるよう命じる。ボートハウスにやってきたFBI捜査官は、かつてラウンドトゥリーと交際していたサニー・モアハースト特別捜査官だった。ペレスは元々は非暴力の抗議活動をしていたが、過激な運動にも参加するようになり、放火を始めるようになった。メキシコに渡っていたが久々に国内で犯行を再開したことで、再々取り逃がしていたFBIは今後こそ逮捕すると意気込んでいる。キルブライドはカレンを捜査から外し、ペンプルックの資料を手渡す。過去に囚われ、日常の任務に支障をきたすのを終わりにするため、決着をつけろという。ファティマはモアハーストとラウンドトゥリーの会話を耳にしてしまい、2人の関係に興味津々だ。どうやらラウンドトゥリーの方が逃げてしまったらしい。グローバル・ウェスト社は実務を行う建設会社を持っており、それらの会社に環境破壊の報告はないという。まさか保険金目当てでペレスの名を借りて自ら火を着けたのか。ペレスには姉と自分の娘がいることがわかり、話を聞く。姉のデニスによると、娘のクリスタルは父親が放火犯だと知らされ、何度も転校を余儀なくされるなど、辛い子供時代を過ごした。今はやっと思った仕事に就いているが、ペレスとは音信不通だという。ペレスのことは死んだも同然だと思っているというが、クリスタルは父親に同情的で、母親死んだ時に自分がそばにいなかったことや、放火についても悪かったと思っているという。ペレスは世界が壊れるのを止めようと、人々の目を冷まそうとしているだけだ。むしろ、自首しようと考えており、1ヶ月ほど前に話をしたという。グローバル・ウェスト社が保険金目当ての放火をするのは、財政上考えにくいことが確認された。現場で使われたのは燃焼速促進剤テルミットで、一般人でも簡単に作ることができる。材料配合のレシピを確かめることで、模倣犯かどうか確認できるだろう。ファティマは酸化鉄とアルミニウムを大量に購入した人物を探す。ディークスとサムは、現場の外に急発進したような車のタイヤ痕を発見する。足跡などから、犯人は車の助手席に乗り込んでおり、放火犯には共犯者がいる可能性が高まった。ペレスは単独で犯行を行ったことから、やはり模倣犯なのか。ファティマは現場から走り去った車を交通カメラで到底するが、犯人の顔ははっきりしない。車は盗難車で持ち主は死亡していた。クリスタルが父親と連絡を取ったということで調べると、デニスも弟と連絡を取り合っていることがわかる。ラウンドトゥリーとモアハーストがデニスを尾行し、ショッピングモールの駐車場で誰かを待っている姿を確認する。やはりデニスはペレスと接触していた。FBIとNCISがペレスの身柄確保に向かうが、デニスがラウンドトゥリーらを妨害してペレスは逃げてしまう。デニスは逮捕され、ペレスは放火犯ではないと主張する。ペレスのかつての活動については、大義のための抗議で正しいことをしていると許したのだという。酸化鉄とアルミニウムを大量に購入した客がいることがわかり、その会社は怪しいところがあるという。会社の住所はアパートのビルになっており、実際は貸駐車場経営で、シャッターを開けるとブービートラップが仕掛けられていた。何かの作業場のようになっており、危険を排除して倉庫内に残っていた燃料促進剤の成分を分析する。すると、ペレスのレシピと一致した。サムとディークスは倉庫内にグローバル・ウェスト社を始め、数々の団体、企業などの名前がリストアップされているのを確認する。犯行現場で使われた車の持ち主はクリスチャン・ナヴァロで、去年死亡していた。その息子マルコ・ナヴァロは抗議活動で度々ペレスと逮捕されていた。ナヴァロがペレスの共犯者だったのか。デニスらとペレスとの通話から、ペレスの居所が割れてサムとディークスが逮捕に向かう。ペレスはグローバル・ウェスト社の放火はしていないと訴える。ナヴァロとも組んではいない、むしろナヴァロを止めようと探しているというが、今のところ居所はわからないという。しかし逃亡する時に持っていた燃焼促進剤などの荷物をナヴァロに預けたことを認め、ナヴァロはそれを成分分析して、新たにテルミットを作ったと見られる。現場に記されたマークはペレスの犯行を見せかけたのだろう。元々ナヴァロとペレスは親しく家族同然だったが、デニスとは無関係だった。クリスタルからすると、ナヴァロは兄貴同然の存在だという。クリスタルは現在携帯の電源を切り居場所がわからなくなっていた。職場にも1週間以上出勤しておらず、急に辞職したという。クリスタルの車を探していたところ、シルマーでクリスタルとナヴァロが一緒だという目撃情報があった。モアハーストはクリスタルが父の大義名分を継いだとしても、攻撃対象が環境犯罪とは結びつきにくいことを指摘する。ファティマはリストに上がっていた団体はギャレット上院議員に多額の寄付をしているという共通点を見つけ出す。上院議員は気候法案を廃案にしたといい、現在LAを訪れていることがわかる。見学先の工場はリストに載っていなかったが、クリスタルとナヴァロが目撃されたシルマーにある。サム、ディークス、ラウンドトゥリー、モアハーストが工場に向かい、上院議員に危険を知らせる。そこでクリスタルは燃料促進剤を撒き、ナヴァロが攻撃を仕掛けてきた。サムはクリスタルに投降するよう説得し、ラウンドトゥリーがナヴァロを追い詰め逮捕する。クリスタルが燃料促進剤に火をつけるも、サムが消火してついにクリスタルは投降する。モアハーストのはからいで父と娘は対話の瞬間を持つことができ、それぞれ連行されていった。モアハーストはラウンドトゥリーとの過去の事を割り切った様子で戻っていく。サムはラウンドトゥリーに電話をかけるよう促す。ペンブルックのファイルをよみ終えたカレンは、一枚の写真を手にする。キルブライドはヘティが人々を守るために後ろめたい、普通ではやらない秘密を持ったという。彼女には後悔がある。カレンは子供を洗脳までして守る必要があるのかと問うが、キルブライドはそれはわからないとしながらも、カレンが日々人々を救っており、その手段に問題があっても、意味あることだという。もちろんキルブライドはヘティのやり方を嫌い、ヘティ本人も嫌っているが、尊敬もしているという。ヘティは大義のため命を捧げてきたが、我々と同じように彼女も過ちを犯すことがある。自分は過ちなのか、それとも後ろめたい秘密なのかというカレンに、キルブライドはそれを決めるのはカレン自身だと答える。キルブライドは自信の経験から、囚われるなという。気になったのは放火(火付け)は江戸時代から大罪で、そこに大義はないと思うのですが、多分それとヘティがやった隠密作戦、暗黒マターと重ねたのかなと思いました。おそらくペレス親子は厳しい罰を与えられるだろうなあ。もちろん、デニスも連邦捜査官に嘘を着いたことで終身刑もありうるという。それでも、目的が正しければ手段は問わないというところで、カレンは自分はその手段だったのかと悩むわけですね。そういう風に捕らえると、確かにカレンの憂鬱もわからなくない。キルブライドがヘティを嫌う理由もわかります。これは想像ですが、長いシーズンの中でスパイとしてあれこれやりました、というのを美談や手柄のように描いてきたことへの、反発は反省があったのかな。最終シーズンではやはりヘティの犯した罪を断罪する必要があった、ということかなと思いました。それはそれとして、キルブライドが生活指導の先生のように、メンバーの勤務態度をいちいち指摘するところは、今となると小気味よかったりします。また、そこには愛がなくてはならないですし。最後のカレンの涙目が印象的でした。さてさて、後はもうラウンドトゥリーの初の恋愛ネタですよ。しかも相手は「スター・トレック・ピカード」のあの子じゃないですか。そりゃ、しっかりしているわ。(笑)ラウンドトゥリーもなかなかキャラクターの掘り下げがなかったですが、最後に咲いた大輪の花という感じでしょうか。新人いじめもそろそろ終わりにして、真面目な彼こそがキルブライドの目ざす真っ当な支局にふさわしいのではないかなと思いました。
August 17, 2023
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LAシリーズらしくない、サイエンスの話題で戸惑いましたが、最後はいつものパターンで楽しませてくれたかな。最終シーズンですが、いろいろなテーマがありますね。ディークスが出てきたらケンジーがお休みというのが気に入りませんが、まあ良いか。海兵のエディ・ハンソンがパジルスティック訓練の途中に倒れ、重度の発作を起こした。病院に運ばれたが昏睡状態で臓器不全を引き起こしている。何かの強い免疫反応と見られたが、アデノウィルスが検出され、風邪の症状がない上にウィルスにゲノム編集酵素CRISPR-Cas9を運んでいることがわかった。つまり、何者かがウィルスを細工してCRISPRを運ばせようとしている恐れがある。海兵からそれが見つかったことで、国防長官や統合参謀本部がどういう経緯で事態が生じたのか懸念を持ったため、NCISが捜査することになった。ディークスはローザが風邪を引き、ケンジーが研修で不在のため、近所に住むロベルタに看病を頼む。キルブライドは事情を知らないで、ディークスが遅刻を繰り返す事を叱責する。ハンソンの体には注射痕があり、遺伝子治療のために無害なウィルスを注射したと見られる。しかし何を治療しようとしたのか。遺伝子編集そのものはオンラインでも注文できる技術だが、それなりに知識が必要だ。ハンソンの上官によると、ハンソンは肉体的に強くなく苦労していたという。ハンソンは同室のジェームズ・ウィリアムズと仲がよく、2人で良く車で出かけていた。倒れる前夜も外出したというので、ウィリアムズに話を聞くことにする。ハンソンは重体で、母親が見舞いに来た。ディークスとラウンドトゥリーがハンソンの行動や人となりを聞く。ハンソンは毎週土曜日に必ず母親に電話をしてきて、良く話をしているという。夫も海兵で戦死しており、たまたま始めた暗号通貨で儲けたことでハマってしまった。ハンソン本人は暗号通貨に手を出していないが、数週間前に口座開設を手伝ってほしいと言われた。ルームメイトと何かを考えているようだったという。そのウィリアムズが行方不明になっていることがわかった。ウィリアムズは1時間ほど前に車で出かけた事がわかり、2人は最近暗号通貨の口座を作っていた。ウィリアムズとCRISPRの関係が疑われるが、更に標的を攻撃するかもしれない。キルブライドは危機感を煽る。しかし、ウィリアムズの暗号通貨の口座から出金があり、米ドルに換金してザンダー・ヨストという人物に送金していることがわかる。ザンダーはアナハイム在住でウィリアムズもアナハイムの出口で目撃されたため、ディークスとラウンドトゥリーが向かう。2人がザンダーの家に到着すると、ドアノブに血がついており、中からウィリアムズが飛び出してきた。すぐさま身柄を拘束するが、家の中の冷凍庫の中には血を流したザンダーの遺体があった。ウィリアムズは殺していないと主張する。ザンダーは医学部を中退した後、闇サイトで「XY薬局」というサイトを作って遺伝子治療を提供していた。ハンソンとウィリアムズは立派な肉体を手に入れるため、筋細胞を成長させる治療を受けていた。ウィリアムズによると、2人は何度かザンダーの家で注射を受けたという。順調に治療が進んでいたと思われたのに、ハンソンが倒れ、今朝は基地で血液検査が行われたことに焦ったウィリアムズがザンダーを訪ねた。注射が悪かったのなら解毒薬のようなものがあるかと考えたが、ザンダーは死んでいた。犯人の手がかりについて、ウィリアムズはザンダーに助手がいたという。遺伝子治療に関する資料がないことから、その助手が持ち去った可能性がある。また、助手から2人に腕時計型の心拍モニターを渡されていたと言い、共有ラボの「オープンソース・バイオ」社が心拍モニターを購入していることがわかる。この集団は化学生物学の強力ツールを操るアマチュアの集まりで、彼らは「科学の民主化」を目指しているという。ザンダーの助手の情報を求め、ファティマが「オープンソース・バイオ」のオフィスを訪ねると、起業を相談したい人物と間違われ、中に入る。この集団では、それぞれが興味のあることを研究しており、リサという女性は自分自身が糖尿病であることから、安いインシュリンを開発して患者に届けているという。同じラボのハーマンという男は頭にアンテナを埋め込んでおり、電磁波などの発生を検知できるといい、イヤピースを着けているファティマに「お前は捜査官ではないか」という。監視中のラウンドトゥリーを慌てさせるが、ファティマは聴覚過敏なので雑音を軽減するデバイスを身に着けていると説明してその場を乗り切る。ウィリアムズにハーマンの写真を確認させるが、彼はザンダーの助手ではないという。ただ、助手が「カッパーヘッド」というバイクに乗っていたことを思い出し、交通カメラに写ったバイクのナンバープレートから、ニコラス・エンブリーという人物が登録していたことがわかる。エンブリーはバイク以外にもバンを所有していて、今朝そのバンが交通切符を切られている。ファティマは「オープンソース・バイオ」でエンブリーに関する聞き込みを行い、ハーマンが件の心拍計を身に着けているのに気づく。エンブリーは「オープンソース・バイオ」がCRISPRを禁止するという理由で揉めて、ここを辞めたという。ハーマンは再度ファティマが捜査官ではないかという。エンブリーのバンが見つかり、捜索したところ、エンブリーが遺伝子劣勢を排除するという、優生学に関心を持っていることがわかる。エンブリーは「オープンソール・バイオ」を見切り、ザンダーと組んだのだろう。ザンダーの治療を受けていたハンソンにエンブリーの薬で異変を生じた。ザンダーはそこのことに気づくが、エンブリーに殺されてしまった。ファティマはハーマンに捜査官であることを告げ、エンブリーの研究を見直してもらう。遺伝子に欠陥があると判断した者を排除するという思想のもとに、エンブリーはCRISPRの扱いにくさを知っており、遺伝子導入ベクターであるアデノウィルスが危険な免疫反応をもたらす武器だと気がついた。エンブリーは1型糖尿病で、インスリンの値上がりが深刻な影響を与えた。エンブリーは自殺を図るなど、追い詰められており、患者とこの病気を欠陥と見なしているのこか。次のターゲットはリサがインスリンを配達している患者と考え、オープンソース・バイオのバンの行方を負うと、そこにエンブリーのバイクもあった。エンブリーはNCISの姿を見るとリサを人質にとり、自分には生きる価値はないとナイフを当てた。サムが発砲してエンブリーを制圧する。キルブライドはディークスが遅刻した理由を知っても、今朝の発言を撤回するつもりはないという。この支局を最高水準に保つというポリシーは不変だ。しかし、子育てと仕事を両立させようとするディークスの姿には、簡単ではないが君ならできるだろうという。自身は仕事を優先したあまり、後悔が残っているのだという。ハンソンの容態が安定した。カレンが甥っ子から預かった蛇が逃げ出してしまった。ローザは熱が下がり峠を越した。ディークスは付き添ってくれたロベルタに感謝する。ディークス自身も風邪がうつったのか、熱があるようだ。子供の頃のように、ロベルタが看病するという。遺伝子治療のことについて、よくわからないままで飛ばしました。でも、アメリカにはおそらく糖尿病の人がたくさんいて、インスリンの値上がりで困窮している人も多いのでしょう。また、それだからこそ、優生理論の恐ろしさも実感できるでしょうね。遺伝子治療も難病の治療では、一筋の光明を得ている人もいるでしょうし、何でも悪というわけではないですね。考えさせられるテーマでした。リサ役の女優さん、アジア系なのかな、とても魅力的な俳優さんでした。共有ラボはアメリカならではでしょうね。そこで画期的な研究が行われているのが興味深いです。後はやはりディークスと母親との愛情物語かな。歩いて84秒だから、スープが冷めるどころか揚げたての天麩羅がアツアツのままの距離。(他に良い例えがなかった)ご近所に住むのはケンジーとしては鬱陶しいかもしれませんが、まあ頼りになることもあるでしょう。もっとも、小さい子の場合の方が頼ることが多いでしょうが。母親にとって息子はいつまでたっても「子供」ですからね、最後の2人のやり取りは見ていてもほっこりするものでした。ここにケンジーがいないのが変だというのもありましたが、でもケンジーがいたら最後のこの親子のシーンはなかったでしょう。バランスとしては良かったなと思います。最後の蛇が逃げたのはとても迷惑な話で、笑い事じゃありません。あとはヘティの捜索がいよいよ、本格化するのかなと思いました。それが済まないと、結婚式はないですからね。
August 10, 2023
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海軍少将にしては、随分軽い感じだなと思ったら、「となりのサインフェルド」の人なので、知っている人はニヤニヤするというところなのでしょう。宝探しはドラマには定番のエピソードで、お遊びみたいな感じでしたが、でもまあ、気楽なこのシリーズのムードには合っていましたね。除隊前に休暇中だったテッド・ゴードン少将が、自宅から何者かに誘拐された。隣人が覆面の2人組に捕らえられ、白いバンに乗せられた少将の姿を見ていた。少将はパサディナの海洋技術開発の民間会社と仕事をしており、水中ロボットの開発で現在、水中グライダー艦隊を編成しているという。すでに実戦で活躍していることから、中国やロシアなどからはスパイ船として捕らえており、今度は技術者を捕らえて開発させるつもりか。ロボット開発の担当者ジェシー・フィオーレを呼び話を聞く。少将が誘拐されたと聞いて驚くが、先日行われたマーカス・ムーアのインタビューではチームの事に触れてくれなかったと不満をいう。マーカスはIT系のインフルエンサーで、少将は水中グライダーのことをかなり詳しく話していた。しかしそれは軍から承認を得ていたはずだ。マーカスはこのインタビューの翌日中国に行き、ビジネスの話をしたようだが、中国が支援するハッカー集団と会ったかもしれない。マーカスをボートハウスに呼び中国での行動について聞くが、特に問題になることはなく、インタビューの途中、少将が何度も電話をしていたと明かす。誰かに怒って怒鳴りつけていたという。サムとカレンが少将の自宅を捜索すると、海に関する多くのアンティークなどがあり、引き出しなどが荒らされていた。犯人は何かを盗もうとして、少将本人を誘拐したのか。カレンは飾ってあった帆船の模型に「SOS」と書かれているのを見つける。帆にはモールス信号で「INSIDE」と記されていた。模型を壊して中を探すと、少将の手帳が入っていた。手帳の中身は「埋められた財宝」に関する研究メモで、1602年に難破したガレオン船の生存者が南カリフォルニアに財宝を埋めたという話に由来する。カレンは少将が描いた海のスケッチの一部が切り取られているの見つける。少将がインタビュー中に電話をかけていたのは、公立図書館の地図部門の司書メレディスだった。メレディスは少将が預けた古地図を鑑定し、返すのが遅くなったので少将が盗むつもりかと激しく追及したという。地図は本物で、すでに少将に返却したが、急いでいたのか忘れていったメモ類があるという。一方、カレンたちは少将の手帳に地図に関する謎解きのような言葉を見つける。孤高の水兵、平行の鳩、地図。ロングビーチにある水兵の銅像のある場所はパロマ(スペイン語で鳩)通りで、緯度33.76度であることから、パロマ通り3376番を探すと海の古書店があった。閉店時間の店に侵入者があり、何かを漁っていた。一人捕らえるとジェシーで、バンに乗って逃げたもう一人の男は少将と一緒だという。彼らはチャンネル諸島の5つの島のどこかに行き、埋められた財宝を手に入れるつもりだ。ジェシーによると、少将の地図はジム・ボーンズという男が持っている。少将とジェシーは水中グライダーを使って沈没船を発見したが、少将は地図を見せずに、後で分け前を渡すと言った。パートナーなのに締め出された気持ちで、ジェシーは宝探しの掲示板でジムとロングという人物と出会い、沈没船と地図の話をした。財宝の話を聞いた2人は少将の家から地図を奪うつもりだったが、見つからず少将を拉致した。少将は殴られても地図の在り処を吐かなかったが、犯人がジェシーに銃を突きつけるとこの本屋のことを喋ったという。少将は店の引き出しの鍵を持っており、そこに地図が隠されていたが、サムは引き出しの裏に封筒が貼り付けてあるのを見つける。中には暗号めいた文書と暗号円盤が入っていた。ケンジーとラウンドトゥリーは、少将の忘れ物のカバンに何かが隠されているのに気づく。底の部分には小さな鍵付きの物入れがあり、1602という番号で開けることができた。中にはあの海のスケッチの一部を切り取った紙片が入っていた。これと、カレンたちが見つけた切れ端をつなぎ合わせると、一枚の絵が完成した。よく見ると、小さなアルファベットが書かれており、並べ替えると「TUQAN」となった。これはチャンネル諸島のサンミゲル島の別名のことで、そこに財宝が埋められているということになる。NCISはヘリで現場に向かうことにするが、サンミゲル島はかつて海軍がミサイルの実験場にしており、不発弾が数多く残されている。サムとカレンが島に降り立つと、海岸で2人組に銃で脅された少将がスコップをもって立っていた。NCISの出現にジムは逃げ出し、ロングは少将のスコップで倒された。ジムは不発弾を踏んで吹き飛ばされる。少将は謎を解いて助けに現れたNCISを褒め、財宝探しが他のものを巻き込み危険に晒したことを反省する。ただ、NCISと一緒に戻ることは断り、残って一人で宝を探し続けるという。少将はカレンらに金貨と宝石をプレゼントする。カレンが帆船模型を壊すのを見て、「ギャラクティカ」でアダマ艦長役のエドワード・ジェームス・オルモスが熱の入った演技で飾ってあった帆船模型を壊したのを思い出しました。それは有名な模型作家の作品で高価なものだったそうです。今回のはそれほどでもなかったのかな。宝探しは個人の趣味で、たまたま仕事が水中グライダーということで、それを利用して沈没船を見つけたとなると、それから先の事はアウトではないか。誘拐されたのも自業自得かと思います。ちなみに、自分のボートで戻るのでヘリは結構と言っていましたけど、ゴムボート程度じゃないのかな。結構波が高かったのに戻れたのでしょうか。戻れなければ、また救出にいかなければならなくなりますが、結局財宝に取り憑かれた人という感じですね。冒頭少将が口にしていたのは「酔いどれ水夫の歌」だそうで、朝からスムージーにお酒を入れていましたね。手帳に残された手がかりを読み解くのは面白かったけれど、その程度ならすぐに見破られそうです。今どき別の隠し場所、方法がありそうですけど、これもロマンでしょうか。ケンジーはローザとどう向き合うかで、教育的母親であろうとする。お楽しみ担当はディークスの役割と思い込んでいるところなど、ケンジーらしいなと思いました。ローザが幼児だったら、そんなに考える必要もなかったでしょうね。サムのパパ問題は火事を引き起こす手前まで、かなり危険な状況になってきました。そんな中で、カレンの結婚式の世話やら、バチェラパーティの企画やら考えるのは気分転換になるかもしれません。そちらの方もたっぷり見せてくれるのでしょうね。
August 3, 2023
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いつものようにグダグダと始まりましたが、ダニエラの監督だとわかると、展開になるほどなと思いました。本来ならお休みでもいいはずですが、ケンジーは意外に出番が多くて良かったなと思いました。海軍軍需コマンドに勤務し、兵器の管理などを担当するジェフ・モーガン大尉が自宅で刺殺された。モーガンの部署では、極秘で開発しているソフトウェアがアメリカの全軍を対象にしているなど、万が一敵の手に渡れば大きな問題となる。海軍長官も侵害があるかどうか憂慮しており、NCISが捜査することになった。ディークスの母ロベルタが国内旅行を終えて久しぶりにLAに戻ってきたため、ケンジーが自宅で対応する。カレンはアナに求婚したものの、結婚式の準備については一向に進めようとしない。アナはカレンの気まぐれを気にする。モーガンの妻アリスは、夫が死亡した後に逃亡する姿が目撃されていた。彼女も狙われていると考えられなくもないが、まずは第一容疑者だ。自宅を家宅捜索したところ、給料に見合わない高級な物品があり、カードの請求額もかなりあった。まさか、モーガンは軍事ソフトウェアを売っていたのか。高速料金の請求が多いことがわかり、アリスの行き先を絞り込む。モーガンの上官バーンズ中佐によると、モーガンは全軍で共有するデータ分析を担当していたが、1ヶ月前に異動となり、外回りで請負業者や製造メーカーを訪れ、システムのアップデートなどをしていたという。人物としては特に問題はなかったようだ。モーガンのPCを調べたダーは、アリス名義のメールの中に貸家を提供するサイトのアカウントがあり、アリスが偽名を使ってラーチモントに家を借りていることがわかった。契約をしたのは夫が死亡した1時間後だ。ディークスとラウンドトゥリーが現地に向かい、アリスの身柄を確保する。アリスはNCISに何も喋らないというが、ディークスがアリスを助けたいというと、急に様子が変わり、半年前に必死に訴えたのに誰も耳を傾けてくれなかったという。その変化にディークスは何かを感じ取る。モーガンの出張記録と高速料金の記録をチェックすると、一ヶ月前の異動する前は軍用の爆薬を作る会社を訪問し、その後必ず自宅から30キロ離れた高速の出口から出ていることがわかる。その近くには貸倉庫があり、モーガンは殺される2日前に訪れていた。ディークスはアリスに自分の父親について話す。母親はDV被害を受け、自分も殴られた。アリスはモーガンからDVを受けていたことを明かし、日常的に支配されていたという。半年前に軍の専用ホットラインに通報したのだが何の返事もなく、仕方なく家庭支援センターに被害届を提出した。現在調査中ということだが、帰宅して夫が殺されているのを発見し、このままでは自分に動機があると判断されてしまう。それで逃げたのだという。アリスは出張から戻った夫の手からエンジンオイルの匂いがしていたと証言する。モーガンが借りていた貸倉庫を調べると、中は空っぽですでに中身を持ち出した後だとわかる。そこでもエンジンオイルの匂いがしており、モーガンは立場上、導爆線や混合爆薬、C4を扱うことができた。モーガンは気づかれないよう少量ずつ盗んでここに保管していたようだ。貸倉庫の管理人は今朝、見知らぬ3人組がダンボール箱を運び出していたという。アリスが軍に夫のDVを相談したのは確かだった。しかし担当部署は情報不足だと判断したらしい。ペンタゴンはこの問題について、10億ドルを投じて対応しようとしているそうだが、ディークスは我々がこの件を解決すると皮肉をいう。貸し倉庫から荷物を持ち出した3人組の映像をアリスに見せると、そのうちの一人に見覚えがあるという。数週間前に夫に連れられワインのイベントに出かけ、そこで夫と長髪の男が話しをしていたという。バーンズ中佐はモーガンが訪れた業者を調べさせ、C4や混合爆薬などが7~11キロ不足していることがわかった。それだけあるとかなりの威力となる。モーガンは妻に隠れて複数の銀行口座を持ち、そのうち3つに9000ドルずつ入金があった。送金したダミー会社にはアイヴァン・パーソンズという男が関わっていて、貸倉庫で姿を見せた人物とわかる。LAで高級品を輸出入しているが、金銭面でアイルランドやドイツ、インドネシアの過激派とのつながりが指摘されており、最近ハリウッドの土地の使用許可を申請している。そこがパーソンズの拠点と見られ、サムとカレンが急行する。パーソンズらは荷造り中で、NCISの急襲に爆薬を持って逃げ出し逮捕された。モーガンはパーソンズからカネを受け取ったものの、手を引こうとした。パーソンズは思いとどまらせようとしてモーガンの自宅に行き、殺したのだった。ロベルタは旅行中の交際関係などをローザに話し、ローザはケンジーが知らない友人との話題を出して、ケンジーをおろおろさせる。帰宅したディークスは、父親とのことでロベルタがどうやって辛い時を乗り越えたのかと聞く。刑務所に入った父親は全てを奪ってしまった。だが、ディークスが全て取り戻してくれた。私の人生は完璧ではないが、紛れもなく私の人生だ。カレンはアナに、結婚式を先延ばしにしているのは、やはりヘティに会って、まだ語られていない事を彼女の口から聞かなければならないからだと説明する。アナはカレンに結婚の気持ちは変わらないが、唯一、正直でいると約束してほしいという。よく考えたら、ファティマはお休みでしたね。先週、せっかく良い人が見つかったと思ったばかりのヘルパーさんが、今週すぐに首になってしまったのでしょうか。カレンはヘルパーの問題じゃない、サムが避けている本当の問題があると言いたいようですが、それは何なのかなあ。被害者の妻にDVの恐怖があると気づいたディークスは、たまたま戻ってきた母親との会話で涙目でしたね。毎度お騒がせのママですが、子育てではケンジーが悩みを打ち明けたくなる存在であり、ローザから見たらイケてるおばあちゃんであり、ディークス本人にとっては最愛の母で、これが家族というものかなと思いました。ケンジーもディークスも振り回されていますが、ローザは普通に良い子だと思います。ティーンエージャーなので、さすがに新米パパママにとっては初めてのことばかりで戸惑うでしょうが、それも幸せの一面でしょう。ラウンドトゥリーがストレス発散とばかりに殴りつけていたのは「補助運動」という訓練だそうで、あの壺の中身は米のようですね。彼は今エリック・ビールがくれたお金をなにかに投資しようと考えている。あの警察とのトラブルがあったので、単なる浪費ではなく意味あることに使いたい。ということなので、どういうアイディアが採用されるのか見守りたいと思います。最終シーズンだけに、単に良い奴というイメージだけでなく、何か印象に残る事をしてほしい。愛する人との新しい人生よりも、片付けなければならない事があるというカレンをアナは最後まで待ち続けるのでしょうか。これも最終シーズンだけに、全部きれいに片付いて最後は結婚式にヘティが出席、ということになればよいですね。軍でも、家庭の問題、DVについて真剣に取り組んでいこうということのようですが、まだまだ先は遠い印象です。バーンズ中佐は部下の仕事をちゃんと把握していなかったし、アリスの訴えも知っていたのに親身にならず放置した。大量の仕事を抱えているのはわかりますが、それが現実なのでしょう。弱っちいモーガンは自業自得だった、とはあまり言いたくないですが、軍は普通に死亡による除隊と見るのでしょうか。不名誉除隊だとアリスが受け取る遺族年金などもなくなるでしょうし、このあたりは現実的な解決が示されると良かったなと思いました。そういえば「ノマドランド」を録画したまま見ていないや。見ることにしよう。犯人側の倉庫に日本酒の菰樽のようなものがありましたが、書かれている字が不明で気になりました。(笑)
July 27, 2023
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先週とはうってかわって、海軍関係を全面に出して格調高いとまでは言いませんが、さすがパイロットはかっこいいなというエピソードでした。つまり、コールサインだとかstick jockeyという話になると、脳内変換で「ギャラクティカ」の世界で理解するので、そういう感想になるのでしょう。「トップガン」もそうですけどね。ケンジー&ディークスはお休みでした。F-35戦闘機が海上からビーチに向かって飛行し、エンジントラブルのような状況で墜落した。パイロットは脱出して地上に降下したが、負傷し意識を失っている。パイロットはサムの息子エイデン・ハンナ大尉だった。サムは父のレイモンドを連れ病院に向かう。法務担当のハーシュ少佐がJAGのマニュアルに基づき、墜落事故の調査を始まるという。F-35の墜落事故は昨年ドローン群による外的な要因での事故もあり、今回はNCISにも真相解明のため捜査を要請する。エイデンは試験飛行のために基地を飛び立ち、海上の訓練区域で試験を行っていたが、間一髪アパートに突っ込むのを免れていた。ハーシュ少佐はサムが捜査に加わることは利益相反になるため、だめだという。サムたちが病院に到着すると、エイデンは意識を取り戻し変わりがないように見えた。ただ、脱出装置で地上に降りた時に頭を打っており脳震盪の症状があるという。ハーシュ少佐が病室に現れ、何があったか録取を始めるという。基地の整備主任フレイジャーは、きちんと整備点検を行い、エイデン本人もチェックしていたと答える。「ソニック」ことエイデンは優秀なパイロットで、今回の試験はスターリング航空が開発したシステムのテストだったというが、機密の内容なので自分の立場では話すことはできない。スターリング航空の開発はスケジュールが送れており、予算もオーバーしているという。ハーシュ少佐は退役軍人であるサムとレイモンドに敬意を表して録取の同席を認める。ただ、エイデンはテストを終えて帰還する途中の記憶があいまいで、墜落前に自動操縦を解除した理由を聞かれても覚えていないという。ハーシュ少佐は、エイデンの日頃の言動について行き過ぎがあり指導を受けた事について追及する。音速を超えたり、低空飛行をしたり、そのような行動と今回の事故との関連を指摘すると、サムも息子の人間性を疑われて不満を述べる。ハーシュ少佐はサムとレイモンドに部屋を出るようにいう。キルブライドが基地管制塔のエスピノーサ中佐にスターリング航空のテスト内容について説明を求める。F-35戦闘機と言えども、空飛ぶコンピュータのような存在で、ソフトで戦闘能力を高めるということのようだ。墜落したのは水平飛行のテストの後で詳しくはスターリング航空の担当者に話を聞くことにする。レイモンドは息子を守ろうとしたサムの態度を良くなかったと諭す。エイデンは大丈夫だ、彼を信じろ。ハーシュ少佐は自動操縦を解除するまでは異常がなかったことから、自動操縦の解除が墜落のきっかけとなったのでは、とエイデンに迫る。つまりエイデンの操縦ミスという疑いだが、エイデンも記憶がないため反論できない。レイモンドもサムも、かつては頭部の打撲については軽視されてきたという。カレンは予断を許さず、全ての可能性を捜査すべきだという。スターリング航空のジェイク・プリミアニはF-35に対する開発について、ソフトウェアでセンサーの範囲を広げて電子攻撃や防衛手段を強化すると説明する。しかし、スケジュールが遅れてすぐにも基地に戻りたいと主張する。システムの問題はシミュレータで再現できず、パイロットにすがることになる。一体どんな問題があるのかと問うが、バグや不具合などシミューレーション段階では全て潰しているが、これ以上の遅れは許されないと、次のテストのために基地に戻ってしまった。エイデンはレイモンドとの会話の中で、エンジンが停止し、自動操縦が解除され、電気系統がおかしくなったことを思い出す。ビーチで墜落を目撃した人の情報で、直後に走り去ったバンがいたことがわかる。墜落後に走り去ったバンの持ち主が判明し、ファティマらが車を探す。マルコ・マドセンはF-35のエンジンが停止し、パイロットが脱出する直前に再び点火したのを目撃していた。エイデンの主張を裏付ける証言で、キルブライドはエスピノーサに報告するが、すでに新たなテストが実行されていた。ケック大尉が操縦するF-35は順調にテストを終えた後、通信不能となり高度を下げ始めた。こちらからの呼びかけは聞こえていると思われ、キルブライドは病室のエイデンとエスピノーサを繋ぎ、エイデンが停止したエンジンの再点火の方法を伝えると、いったんレーダーから消えたケック大尉の機がコントロールを取り戻し、無事基地に帰還することができた。エイデンが指示した方法は緊急捜査手順にはないが、ハーシュ少佐は録取をやり直すことにする。スターリング航空のジェイクは、2度も同様の状況が発生したことで、原因をコンピュータのオーバーロードだと認める。何ヶ月も前にパッチを当てて処理をしたが、エンジン停止が2度も起こったことについては、誰かが妨害行為を行ったのではないかという。サーバーにアクセスできるのは開発チーム全員だが、スターリング航空の従業員に動機や妨害の標的があるかどうかを調べる。事故はスターリング航空に問題があると判断され、ハーシュ少佐はサムの捜査への参加を認める。ジェイクはサーバー室のハードドライブがなくなっているのに気づく。関係者の金銭関係を調べたところ、スターリング航空の社員ではなく。フレイジャーに不審な入金があった。その時カレンの眼の前でフレイジャーが逃亡し、NCISが追跡する。追い詰められたフレイジャーは銃を自分の頭に当て、スターリング航空がシステムの欠陥を隠しているのを皆に知らしめたかったと説明する。ところが、エイデンの事故がシステムではなくパイロットのミスではないかと捜査の焦点がズレてしまった。それで2度目の事故を起こさなければならなかったという。サムはエイデンの父親であると名乗って、銃を置くように説得する。フレイジャーは逮捕されたが、実はスターリング航空のライバル社から入金があったことがわかり、計画を妨害して軍との契約を奪うつもりだったのではないかという。ラウンドトゥリーは妹と一緒の時にLAPDの警官から不当な扱いを受け、その後当該の警官は自宅待機の処罰で済みそうだと知り、納得できない。戦っても警察組織が改革されるかどうかはわからないし、今後捜査でLAPDと連携を取ることもあり訴訟ごとは良くない結果をもたらすかもしれない。ファティマやキルブライドとこの問題について意見を求めるラウンドトゥリーだっが、自分のためにやるべきだ、チームは皆ラウンドトゥリーの味方だと励まされる。ハーシュ少佐は、エイデンには責任はなく、ドクターの許可が出れば復帰できるという。エスピノーサはエイデンがとっさに仲間の機に向かって、解決法を指示し命を救ったことを上層部に報告するという。ハンナ家3世代の男が集い、エイデンの回復を祝う。コールサイン「ソニック」は、音速を超えたことでついたという。戦闘機一機が9400万ドルですから、それを失うだけでもものすごい損害で、それ以上にパイロットには軍のリソースを使っていますから、単に危ないシステム開発を告発するのにこれだけの危険と損害、犠牲を与えるのはどう考えても理にかなっていない。システム開発を請け負った会社も、こんなバタバタの中できちんと成果を確かめられずにパイロットの危険を承知でテストするとはお粗末ですね。まあそのためのテストパイロットなのかもしれませんけど、今回改めてエイデンが優秀であることが証明されたわけで、ハンナ家としても誇れることでしたね。ちなみに、女好きで認知症のじいちゃんが案外いい味を出していて、堅物のサムに彩りを与えていることがよくわかりました。サムの振る舞いもより元SEALsとして、立派さが際立つし、できる限りいてほしいです。身内の介護の話題なども興味がありますしね。とにかくお気に入りのヘルパーさんが見つかって良かった。冒頭の墜落シーンはちょっとチープな印象でしたが、最後のカーチェイスはさすがに迫力があった。ただ、それまでの間が何事もなくて退屈でしたけど。軍人が頭に衝撃を受けてその後遺症のことなどは問題提起的でした。一方、ラウンドトゥリーが地元警察の不当を訴え改革をもたらすことは、あまり彼には話題がなかったので大きな変化かもしれません。厄介な大将のお世話役程度の存在感だったシャイラ・ダー捜査官が実は離婚の手続き中だった、という話題で、やっとチームの一員になったような印象でした。ヘティもいませんし、司令室の顔が変わったなあという感じです。
July 20, 2023
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いきなり過去エピの場面が出てきて、「そんなのあったっけ?」と全く覚えていませんでした。LAシリーズとしても違和感ある展開(5年前の前回もそのようでした)で、未解決事件の結末をいつかやりたいと思っていたのかなあ。ハラハラ度は増しましたね。FBIのランド特別捜査官から、かつて合同捜査した複数の遺体を切断してバラバラに縫い合わせるという犯行グループについての情報があるという。彼らは闇サイトで生きたまま人を切断し縫い合わせるショーを公開して金を取り、それを活動資金にしている。一箇所にはとどまらず、ショーを開催すると別の国に移動するなど狡猾で、闇サイトで個人情報を買っているが、LAに姿を見せたようだという。前回、ケンジーとディークスは容疑者のアル・バーリントン、シンディ・ファーガソン、ジャスティン・タッカー、ボビー・グリフィンに会っており、海軍少佐が被害者になっていることなどから捜査協力することになった。キルブライドは必要な場合は捜査を終えて、本来の任務に戻るという条件で認める。捜査には行動分析課のコリンズ捜査官が加わる。ステイシー・キャンベルという女性が殺され、マイク・ジェフリーズという男と一緒のところが目撃されたので、LAPDが取り調べるとジェフリーズはメールでショーの開催場所と遺体の部分の写真を得ていたことがわかった。FBIが現場を訪れるとすでに誰もいなかったが、奥の扉を開けるとバラバラにされた遺体が見つかった。冷凍保存されていることから殺害時刻がわからない。ジェフリーズはステイシー殺害の証拠が不十分で釈放されており、NCISで取り調べる。ジェフリーズはステイシーと同じアパートに住んでいるだけで、持っていた写真については単なる作品のファンだという。サムやディークスの追及にも臆することない態度だ。ケンジーとランドがジェフリーズのアパートの管理人に聞き込みをして、ジェフリーズの母親が最近引っ越してきたことがわかった。部屋を訪ねると、バスルームで溶けた遺体が見つかる。ジェフリーズの母親と見られ、硫酸をかけられているが、死後12時間経っていない段階で処理されたと見られる。そのことをジェフリーズに告げると、動揺してコリンズのせいだと言い出す。限られた人物しか知らないショーの場所に捜査官が来るとなると、ジェフリーズがばらしたと疑われ命が狙われるだろう。母親は犯人グループの顔を見たのかもしれない。ジェフリーズは保護を求めるかわりに、闇サイトのアドレスを教えるという。ファティマらが闇サイトを追跡して、ショーのライブ配信がこれから行われるところであることがわかる。ジェフリーズの母親は右手が切り落とされていた。ショーが開催される閉鎖されたシネコンにチームが向かい、SWATの到着を待たずに捜索を始める。ランドが16あるシアターのうちショーが開かれている現場を見つけるが、銃声がして観客と犯人グループが逃亡する。倒れていたのはボビー・グリフィンだった。誰が撃ったのかわからず、捜査官たちは逃げた犯人を追う。ケンジーはシンディを逮捕し、ナイフを持ったジャスティンはエレベーターに立てこもった。ジャスティンは「マスター」ことヴィンセントと話をさせろという。ディークスとコリンズはバーリントンを追い、コリンズが負傷する。ショーの被害者アレキサンダーは命をとりとめ、犯人の顔写真をチェックして、4人以外に「マスター」と呼ばれるボスがいたという。顔は見ていないが、おそらくヴィンセントのことだろう。ジャスティンが取引に応じエレベーターから出てきたが、自ら首を切って死亡する。ケンジーがシンディを取り調べている様子を見たサムは、何か引っかかると言い、シンディにヴィンセントを捕らえたとハッタリをかける。シンディはヴィンセントはゴッホのような巨匠で、神のように崇めているという。バーリントンは姿を消した。検視の結果、ジェフリーズの母親は死後48時間経過してから硫酸をかけられたことがわかる。つまり、ジェフリーズの身柄が確保される前で、殺害したのはジェフリーズの可能性がでてきた。ジェフリーズは現在FBIの隠れ家にコリンズが連れて行ったというが、到着していないという連絡があったという。サムはコリンズの取り調べの映像を見て、左耳に切り傷があることに気づく。つまりゴッホと同じだ、彼こそがヴィンセントだったのだ。この世のものとは思えないおぞましい事件で、今更ですがBONESのゴルモゴンを思い出しました。弟子とマスターなんて、まさにそう。コリンズが始めから怪しさ満載だったのは置いておいて、暗闇の中追い詰める捜査官に「もしかして危ない?」というスリルがありました。特にランド捜査官は悪い予感がしましたが、無事で良かった。後、本筋とは関係なく進んだサムとパパのやりとりで、これからポーカーに出かけるというパパが「大丈夫?」とハラハラさせてくれました。サムも一応、外を見ていたのでアルカディが迎えに来たのはチェックしたのでしょう。そう思わせたはジェフリーズが自分は殺されるかもしれないと、犯人グループの脅威を煽ったからでしょうね。元々車の修理工場の工員で、捜査陣を手玉に取った犯人たちは、その後も犯行を続けていた。それを可能にしたのは、巨匠と呼ばれるヴィンセントの情報リークや捜査の妨害で、FBIも大失態を演じたわけです。弟子はさらに増えていくのかな、とにかく、他人のIDを手に入れて世界各国、どこかに潜伏するというのでは、また未解決のままになるのでしょうか。最終シーズンで片付かなかったら、不満が残りますね。
July 13, 2023
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何だろう、仕事以外の話題はこのシリーズならではなのに、仕事より個人の生活の方が大事だよねという雰囲気をより感じます。LAシリーズが打ち切りを発表したのは今年の1月ですが、最初から今シーズンで終わりという事だったのかな。それにしても、ヘティのことはどこかへ行ってしまっていますね。新居に引っ越したカレンとアナ、アナは新しい仕事の面接を受けるという。カレンはすれ違った男性をペンブルックに見間違えてしまう。建設工兵隊などの仕事を請け負い、保安施設の設計を専門とする設計事務所を経営するサンドヘイゲン夫妻が自宅から拉致された。海軍は保安施設に危険が及ぶのではないかと危惧し、NCISが捜査を行うことになった。夫妻が拉致された時、2人の子供の世話をしていた子守のミラが犯人を目撃しており、覆面をした3人組で金目のものには手を付けず、ただ夫妻を誘拐したという。2人の子供はミラと共に金庫室に逃げ込んで無事だった。子どもたちは両親が誘拐されたことをまだ知らない。夫妻には特に疑わしい事実は見つからず、工兵隊のチェン中佐もサンドヘイゲン夫妻の設計事務所は優秀な民間業者だったという。しかし、彼らが手掛けたミサイル防御と防衛を担う管制センターについては、もし敵国に攻撃され支配されれば、300発のミサイルが国内に向けられるおそれがある。すでに海軍長官は夫妻が関係した施設のセキュリティを強化している。夫妻の設計会社には3人目の共同経営者がいて、所有する資産に大きな差があった。パートナーのポールに話を聞くと、夫妻は民間部門の事業を立ち上げ大いに儲かっているという。顧客は裕福な人や銀行、企業などでそのために夫妻は24時間働き詰めだった。ポールの担当は軍事部門で、人間らしい生活を営むために民間部門の仕事を断ったという。犯人はテロを起こすより、民間人、民間企業の金を狙うほうが楽だろう。民間部門の顧客情報は夫妻の自宅オフィスにあるというので、カレンらが捜索に向かう。顧客リストには多くの名前があり、NCISはその中でも狙われそうなターゲットを探す。ケンジーはダイヤモンドのブローカーに目をつける。ラウンドトゥリーは、顧客リストが夫妻が自宅にいない間にダウンロードされていたことを掴む。再度ミラを呼び大学の教育ローンなどの返済をどうやっているのかと追及すると、レストランである男から助けてやる代わりに夫妻が手掛けた施設のリストを手渡すように言われたと明かす。男は数々の犯罪歴のあるマッコールで、強盗団を持つチト・アルダナと組んで強盗をしている。ダイヤモンドのブローカーのオフィスを訪れたケンジーとファティマは、何者かが侵入しているのを発見し、中に入り様子を伺う。従業員は金庫室に逃げ込み、マッコールはサンドヘイゲン夫妻に金庫の解錠を命じていた。マッコールらは電波の妨害をしており、ケンジーは携帯を使うことができない。ケンジーはファティマと手分けし、強盗団の男2人を倒して拘束し、上の階で夫妻を見張るチトとその部下を下の階におびき出すことにする。カレンとディークスはマッコールの自宅を調べ、大量の宝くじを見つける。ケンジーらの行き先が分からない中、宝くじを購入したガソリンスタンドが夫妻が設計した施設の近くだと気づき、ダイヤモンドのブローカーのオフィスへ急ぐ。金庫の解錠には時間がかかり夫妻はマッコールに脅されていたが、金庫を開けるまでは殺されないと判断し、ケンジーはマッコールとチトをおびき出して倒し、ファティマも果敢に部下を倒す。夫妻のお陰で金庫が開いて従業員たちが解放され、夫妻も子どもたちを安心させる。キルブライドはラウンドトゥリーにジャクソン・ラッド大佐を探してほしいと頼む。大佐は陸軍で長く、立派な軍歴を築き上げたが、最後の派遣任務でドアを爆破しようとして両足を失った。その後不遇な大佐に仕事の紹介をしたキルブライドだったが、大佐は姿を表さず、行方もわからない。自宅には大量のウィスキーとビールの空き瓶空き缶があったようだ。その後、大佐の行き先を見つけたキルブライドに、大佐は老婦人から憐れみの目で見られて落ち込んだという。キルブライドは軍人への理解のない職場を紹介したことは間違いだったと言い、大佐が酒を辞めて再び国家のために立ち上がり、働く覚悟ができれば連絡をよこすように、と言って去る。アナは環境関係のNPOの仕事の面接を受けたが、断ったという。子供の頃から特別な人生のための訓練を受けてきた、子ども連れ去り事件の調査会社に誘われたので、私立探偵の資格が必要になるが…それは望む仕事なのかと問われ、アナは分からないと答える。アナはカレンが答えを求めるためにペンブルックを追い求めるのは理解できるという。様々な出来事、不可能な出来事が2人をこの場所に導いた。近くにはすてきなコーヒーショップもある。今は上手くいっている、私達はこの良いことを受けるのにふさわしいのかもしれない。サムはパパ・マターでお休みですが、他にも家族の話題が満載ですね。ケンジーとディークスがローザの養育でてんやわんやで、カレンに父親として先輩面をするディークスだとか、お母さんのことをカレンと話すファティマだとか、でも印象的だったのは今を謳歌するアナでした。今が一番幸せなんですね。今までいろいろな事があった、辛いことも間違いも、でもそのそれらが今に繋がっている。過去に囚われるカレンよりは一歩前に進んだように思いました。キルブライドが友人の大佐と語り合うシーンは、「ギャラクティカ」の最終回の1シーンを思い出しました。あのサイロンアタックの直前、アダマはオンボロ戦艦の艦長を辞めて、民間の仕事を受けようとしたのですが、やはり「こんなことはできない」と断ります。叩き上げの兵士でパイロットのアダマは生涯軍人であることを選んだわけです。大佐を演じた役者さんは実際に元軍人で、負傷して両足を失ったファイターなのですね。義足で復帰し、指揮を執ったというすごい人のようです。もう聞くだけで身が引き締まる思いですね。役柄はかつてdoor kickerだった、というあたりは「Seal Team」の光景が浮かびました。大佐がきりっとエピソードを締めてくれましたが、そのせいで、ケンジーとファティマが一対一の力技で男性容疑者を見事に倒すことは、あまり気にならなかったかな。ケンジーはバフィみたいに強くても、さすがにファティマまでとは。最近はそういうシーンが多いように思いますが、時代の流れでしょうか。ミラは結構重い罪になるはずですが、やり直しできると良いですね。
July 6, 2023
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ついに、このシリーズもファイナルを迎えたということを知り、まあそうだろうなと思いつつ、寂しいなあという気持ちが湧いたのは自分でも意外でした。それでも先シーズンのフィナーレは、打ち切りを覚悟していたような雰囲気でしたし、キャストも制作陣もこのシーズンが最終になるつもりで臨んだのだろうなあ。14年もよく続いたなと思うのは、クリス・オドネルの顔をみてしみじみと思います。エリック・クリスチャン・オルセンもうーん、年取ったなあ。良い感じで最終シーズンをまとめてくれると良いですね。ちなみにこのシーズンはNCISとクロスオーバーするだけでなく、「ハワイ」ともクロスオーバーして、サムが出張するみたいですし、また順番とかでモヤモヤしそうです。海軍の無人機を開発しているハヴロック・ヘインズ・エアロスペース社でラボが爆発し、清掃員が死亡、警備員が重症を負った。使われたのはニトラミン系の爆薬オクトーゲンで、NCISが捜査を開始する。キルブライド大将のもとに、シリアから偵察任務を行っていたチームが隠れ家が襲撃され、アメリカ人の女性の遺体を発見したという。持っていたIDがトゥルーディ・チェンバーズ名義で体格が小柄なことから、ヘティではないかという疑いがある。詳しくは身元確認作業を行ってからだが、カレンは動揺する。ヘティに危険が迫っていると訴えも、キルブライドは初めから危険な任務だったと、取り合わない。サムは嫌がる父親を娯楽施設に行かせるのに苦労する。ケンジーとディークスはローザを迎えて、慣れない親業を始めている。清掃員エステヴェスも警備員レイノルズも、身辺に不審な点は見当たらないが、情報を求めるためエステヴェスの娘から話を聞く。ハヴロック社の責任者によると、軍の兵器の開発を請け負うことを従業員が拒否して辞職したものがいるという。また、日頃から脅されることも多く、サイバー攻撃を受けていたという。エステヴェスの検視結果では、実際の死亡時間は爆発の数時間前だったことがわかる。犯人はエステヴェスを殺してIDを盗み、カートに遺体を隠して侵入したと見られる。エステヴェスの自宅を捜索するが特に気になることはなく、近隣の防犯カメラを調べることにする。キルブライドは、国家主導のデロではなく、同業他社による妨害工作であればよいがという。エステヴェスの車には漂白剤を使って証拠隠滅した痕跡があり、手がかりは得られない。ハヴロック社にサイバー攻撃を行っていたのは、レバノン国内からで、ヒズボラの関与が疑われた。特にアメリカとイランの関係が悪化してからは、イランはヒズボラの後ろ盾となっているという。NCISは西海岸のヒズボラのメンバーを調べることにする。ハヴロック社に不満を持って辞職したジャニスを呼んで話を聞くが、大量破壊兵器につながると持論を述べ、NCISが政府の手先ではないかという態度を取るので、何も聞き出せない。エステヴェスの自宅周辺の映像の中に、不審なクリーニング店のバンが写っていた。明らかにエステヴェスを監視していたようで、経営者のダリウス・ヴェイルから話を聞く。ダリウスはペルシャ系の二世だがヒズボラとの関係は不明だ。カレンがバンが犯罪に使われたのではないかと厳しく追及すると、ダリウスは故郷テヘランにいる家族に危険が及ぶと脅され、2人組の男にバンを貸したことを認める。彼らはダリウスの友人で不動産業に関わるエヴァも脅したという。作業スペースに使うため、無人のテナントを差し出したということで、NCISが突入のタイミングを伺う。ディークスが消防署の点検を装って入ると、男が脅してきた。構わず動くディークスに後ろから銃を突きつけたため、ケンジーが男を狙撃する。男はカナダのパスポートを持っていたが、疑わしい。その他にも数人分のパスポートがあり、空きのテナントで書類の処分をしていたようだ。書類を見ていたサムは、彼らがいらんの革命防衛隊の特殊部隊であることに気づく。イランの司令官で国民的ヒーローが無人機により殺害されていることから、これは報復なのだろう。ヒズボラではなく、国家主導のテロが行われようとしていることに、キルブライドは危機感を強める。他のメンバーは携帯の位置からポイントマグーに向かっていることがわかる。ベンチュラ郡海軍基地があり、そこはトライトン無人航空機計画の拠点でもある。キルブライドは2分以内にヘリコプターを入手し、先回りするよう命じる。やがてベンチュラ郡海軍基地の前にクリーニング店のバンに乗った工作員たちが現れ、銃を乱射しながらゲートを突破した。彼らはバンに大量の爆薬を積んで、それをコンテナ施設にぶつけ爆発させた。しかし、NCISが先回りしていたおかげでテロは失敗に終わり、工作員たちは制圧される。シリアでの身元確認の結果、遺体はヘティではないことがわかる。しかしヘティが使う偽名のIDをわざわざ使ったのは、ヘティが自分の死を偽装しなければならない状況にあるということになる。カレンは改めてヘティを捜索するため、シリアに行きたいと訴えるが、キルブライドは却下する。サムの父親は娯楽施設からヴィクトリアという女性と一緒にいなくなった。帰宅を待って話を聞くと、ヴィクトリアの夫が退役軍人で、寝たきりになっているので見舞いに行ったという。ただ、単なる話し相手になっただけではないという父に、サムは呆れる。オープニングのタイトルなどのフォントが変わりましたね。かっこよくなった?タイトルはおふざけですね。さすが爆破シーンは迫力がありましたね。あれ、冒頭のシーンはどうやって撮影したのだろう、もちろん危険を排除したプロの仕事なのでしょうが、それもこのシリーズの見せ場ですよね。さて、ヘティの消息が匂わせですが出てきましたね。どういう事情なのか、高齢のリンダ・ハントを出演させずにここまで来ましたが、今度こそ決着をつけるのかな。カレンとアナの結婚式やら、キャストの個人的な話題はもういつ終わっても良いという状況なので、生きていても死んでいても(!)、ヘティに何らかの決着をつけなければ終わるに終われませんね。やはりカレンたちはシリアに飛ぶのでしょうか。ディークスとケンジーがガチガチに過保護な両親になっているのが微笑ましく、こちらは毎日がハプニングと泣き笑いの連続なのでしょう、変化のあるエピソードを期待します。ファティマが司令塔役を担っているのが印象的で、必要となって大将の秘書ダーが雑用を引き受けているおかげで、チームがいい塩梅に動いているなと思いました。サムのパパは、本当に楽しい人ですね。シニアの娯楽センターになんか行きたくないとか、あーだこーだ言うパパの気持ちも、行かせたいサムの気持ちもわかるなあ。本当に親子の闘いなんですよ。それでも、パパの方が相当上手ですね。人生の楽しみ方を知っているなあ。まだ当分くたばらないでしょう。(笑)キルブライドが「チーム・アメリカ」と言って、ラウンドトゥリーが「hilarious」とコメントしたのは、「チーム・アメリカ・ワールドポリス」を想像してのことでしょうか。私は見たことはないですが、サウスパークの制作陣が作ったということは何となく想像がつきます。大将は言葉のあやだったのでしょうけど、相当アブない笑いですね。後、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の言及がありましたが、これって、日本のUSJの方がハリウッドより早かったのですね。ナカトミプラザは「ダイ・ハード」のあれですが、LAの名所の紹介が楽しかったです。LAの夜景がきれいでした。
June 28, 2023
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シーズンフィナーレ。だんだん、クリミナル・マインド風に終わるようになってきましたね。チームも大変なシーズンだったけれど、撮影も大変だったのでしょう。無事に終わることができ、感謝しようじゃないか、と言っているように感じました。カジノの現金輸送車が機銃を搭載した無人車に攻撃され、金を奪われた。現場には7.62NATO弾の薬莢が落ちており、カジノにいたベトナム帰還兵はマシンガンの音を聞いたと証言する。さらに、手榴弾が使われ近くの乗用車は爆破された。あまりの爆発力にガードマンは負傷して意識がない。無人車は防犯カメラを狙って破壊しており、唯一従業員の女性が現場を目撃していた。キルブライドは民間人には手に入りにくい武器が使われたとして、武器商人でかつて軍需品の盗難で潜入捜査させたニーナ・バーンズとコンタクトを取るように命じる。カジノの従業員アマンダの証言で、無人車は金を強奪した後、南の方向に向かったことがわかる。しかし、交通カメラなどで姿を捉えることができない。ファティマらは、大型トラックの荷台に収容されて移動したのではないかと考える。となると、通常の業者ではなく、犯罪絡みの業者が必要となる。サムは、スイッチとして潜入していたコリアンギャングのサンに連絡を取り、そのようなプロをどうやって雇うのか聞き出す。ニーナ・バーンズは今はLAでケーキのクッキング教室を開いており、キルブライドからの依頼と聞いて、協力することにする。ニーナの幅広い情報網から、ミルコウY2グレネードランチャーをドイツ人が持ち込み、非武装の無人車と交換したことがわかった、無人車は技術者のジェイコブ・グリフィスとゴードン・カセッラが制作したもので、2人の接点はわかっていない。ただ、同じ倉庫を借りていることがわかり、ケンジーとディークスが突入する。そこで、ジェイコブが殺されているのが見つかる。サムはサンから、輸送トラックを借りたルー・ファリアの名前を聞き出す。さらに、トランスポンダーで追跡すると、トラックはダウンタウンへ向かったことがわかる。サムとカレンがトラックを追い詰め、運転していたファリアを仕留める。荷台には重機関銃を備え付けた無人車と、拘束されたゴードンがいた。ジェイコブとゴードンは2台の無人車を製作したが、ファリアがそれを犯罪に使おうと2人を脅し、1台を武器と交換し、もう一台を武装させ遠隔操作で強盗させた。行方の分からないもう一台は継続してニーナが探すという。ケンジーとディークスに、民生委員のキングから連絡があり、ローザが養子になることが正式に決まったという。今夜からと言われて動揺する2人だったが、覚悟を固める。キルブライドは家族になったばかりのディークスらをビーチに呼び出す。サムは父親との生活で、サポートしてくれる人に父親を会わせるという。カレンはまだペンブロックの行方がわからないことが気になるが、サムはそのことは放っておき、アナを大切にしろとアドバイスする。ビーチではローザのウェルカムパーティが準備され、チーム全員とサムの父、アルカディも参加し、親睦を深める。カレンはついにアナにプロポーズする。ボートハウスに飾られていたのは「ドリアン・ドク・パスコビッチ」ファミリーの写真と言っていましたが、サーファーで医師だったそう。このシリーズならではの話題ですね。見始めた「ザ・ルーキー」にラウンドトゥリーがちらっと出ていましたね。そこから大人気シリーズのレギュラーを勝ち取ったのだから、大したものです。今回はファティマが「ナイトライダー」のことを知らないという、どういう設定なのだかわかりませんが、妹に付き合ってディズニーのアニメに詳しいラウンドトゥリーがキルブライドとディズリー作品で通じ合うという、珍しい展開でした。LAが大嫌いでディークスと反りが合わないキルブライドに、おじいさんの連れができて、サムの父、アルカディと3人でブツブツ言っているのは非常に面白かった。案外今後は、おじいさんトリオで笑いを取れるかもしれませんね。若いファティマとラウンドトゥリーのじゃれ合いは兄妹みたいで、だんだんシリーズになじんできたように思います。そして何事も真面目すぎるサムに対して、カレンは子供の頃から冷めて、壊れているから、次から次へと執着して身の回りの人を遠ざけてしまう。でも、やっとアナと向き合うことができるようになった。アナも「私達の普通は他の人には理解できない」とプロポーズを受け入れ、めでたしめでたし。ヘティに聞きたいことはまだ残っているようですが、とりあえずこれで一段落しましたね。ケンジーとディークスは念願かなって、親となる。これ以上の幸せがあるでしょうか。全て丸く収まってまるで最終回みたいな雰囲気もありますが、来シーズンはあるようなのでヘティのその後もわかるのでしょうね。これでしばらく更新するものがないのかと思ったら、来週からは「Seal team」のシーズン4なのでそちらに対応します。なるべく年中コンスタントに放送があると良いのですが、年明けから春夏に扱うドラマの新シーズンが放送されるので、困ったなと思うこともあります。
November 30, 2022
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これまでしつこく話を繋いできたカティアのストーリーがついに終結?個人的にはあまりしっくりこないエピソードだったなあ。カレンに、サムとファティマのディープフェイクが捜査中の武器取引について、時期が早まったと伝えた。合言葉の有無でカレンはそれがディープフェイクだと気づき、カティアがカレンを罠にかけようと動き出した事を察した。カティアは取引場所となるオフィスを監視しているのを知っているのか、カレンはあえてカティアの誘いに乗ることを選び、サムと待ち合わせの場所に向かう。しかし、カレンはその場所に付く前に消防車数台に囲まれ、降りてきた偽物の消防士に拉致されてしまう。サムは待ち合わせ場所にカレンが現れないどころか、カレンとの通信が取れなくなっていることで、異変を知り、ファティマに情報を求める。ファティマはカレンが離れた場所で車を降り、張り込み場所に向かって歩いている映像を見つけたという。カレンはコンテナの中で縛られ、モニター越しでカティアと向き合っていた。デイヴィス保安官の武器取引については、カティアが闇サイトに情報を流して、基地から盗まれたものと見せかけ、NCISに捜査をさせるよう仕向けた。そして張り込みをしている車に発信機を着けて捜査を撮影するだけでなく、会話も録音するなど、カレンの一挙手一投足を監視していたのだという。カレンがジョエルと会っていたのも知っている。カティアはアナに執着し、最愛の人をカレンが奪ったという。カレンは2人にとって共通の人物、ペンブロックの死を望んでいるはずだと話しかける。カティアはペンブロックが生きていることを知らず、カレンにいうことを信じないと答える。カレンはカティアも同じペンプロックの訓練を受け、カティアのことが理解できるのは自分しかいないとカティアの心に訴えかける。憎しみ、怒りを持つのもわかる、感情が痛みをもたらすのだ。カレンの話を聞いたカティアはカレンを兄のようだという。サムらは張り込みをしていた部屋に突入する。しかし、そこから監視していたデイヴィスのオフィスは空っぽで、カメラやPCの電源は切られていた。電源を入れ、カメラの記録を調べると、8時41分にカレンが部屋に入ってきて、後から入ってきた覆面の女性たちがカレンを襲い暴力を振るったことがわかる。カメラに向かってマスクを取った女性は、カティアだった。カレンはカティがが整形手術をしたという情報をジョエルから得ていたという。ジョエルをボートハウスに呼び事情を聞くことにする。ジョエルは長年カティアの情報を流してきたことを認めるが、そのせいで心を病み今はセラピーを受けて忘れようとしていると答える。キルブライドはジョエルの言葉を信じられないため、泳がせて監視するよう命じる。今のところアナもアルカディも連絡がつかない状態だ。ファティマが張り込み現場から走り去った怪しいバンを特定し、サムらが捜索しようとドアを開けると、中にモニターがあり、そこにはディープフェイクのカレンとサムが語りかける。その映像の出どころを探ろうとするが追跡できず、ディープフェイクのせいで何も信用できなくなってしまった。カレンの説得は功を奏することはなく、カティアはカレンと手を組むことはないという。カティアはカレンをいためつけようと、アナを捕らえ暴力を振るうところを見せる。カレンとの関係を先に進めようとしないのは、アナがカティアも愛しているからだと認めさせる。ジョエルの車に追跡装置を着け、移動した先にサムたちが侵入する。ジョエルはこの部屋で2ヶ月前からカレンと、カティアだけでなくペンブロックも追っていたという。カティアはコンテナのレンタル会社に接触していたようだ。カレンを監禁するなら広大なコンテナヤードがある。ただ、カティアがディープフェイクを使ってNCISを操ってきたことを考えると、過去に戻って手がかりを探すべきだ。ファティマがついに、カレンが姿を消した場所に消防車が集まっていたことをつかむ。カティアは自分を選べばカレンを解放するとアナに迫る。苦し紛れにカティアを愛しているというアナに、カティアはカレンを愛しているからだろうと嫉妬に燃え、アナを撃ち殺す。一方、アナからファティマに連絡があり、携帯がつながらない場所にいたという。カレンは誘拐された後何度も車を乗り換えていたことがわかり、車はロングビーチ港の入り口で停まっていた、カティアがレンタルしたコンテナの場所が判明し、アナも合流しNCISがREACTチームと現場に向かう。発見したコンテナを開けるとモニターがあり、カティアとカレンが映っている。カティアはアナの眼の前でカレンを殺すと言って、シアン化水素ガスを発生させる。カレンは息絶えてしまう。サムはこれもディープフェイクの映像で、カティアはアナを手に入れるまでカレンを殺すはずはないという。カレンはなぜさっさと自分を殺さないのかとカティアに問う。カティアはカレンに愛する家族が死ぬところを見せたいと言って、カレンのコンテナのドアに爆弾をしかけ、外の様子をカレンに見えるようにする。ファティマは再度カレンを監禁していると思われるコンテナを絞り込む。現場に向かったアナがついにコンテナを見つけるが、カレンはドアを開けるなと叫ぶ。カレンがいると焦ったアナが解錠しようとしたとき、サムが爆弾が仕掛けられているかもしれないと止める。サムが起爆装置を解除し、カレンはアナと再会する。その頃、コンテナの爆発音を聞くために待っていたカティアをジョエルが撃ち殺していた。カレンは犯人の心当たりはないと地元警察に話す。カティア役の女優さんが代わったので整形手術をした、ということになったのでしょうね。しっかりと演技されていましたけど、あの感じのキャラだったら、それこそイライザ・ドゥシュクがカティア役をすればよかったのに。オーラといい、壊れ方などがハマり役だと思いますけどね。まあ、CBSには当分出られないのかもしれませんけど。結局、カティアはアナに執着している割にはカレンを救おうとして、アナが死んでも構わなかったということ?取り戻さなくて良かったのかな。そして同じ穴のムジナだったカレンには、家族のような仲間がいることにジェラシーを感じたのか。復讐の対象がカレンなら、ちゃんとその結末を見届けないと。散々監視してきたし、ハッキングも天才的なのだから、安全な場所で見届けることもできたはす。ディープフェイクで何でも表現できるということでしたが、「どうせこれもフェイクでしょ?」と思ってしまうので、効果はないなと感じました。一体カティアて何だったのだろうと思いつつ、ジョエルだけはブレることなく復讐をしていところがすごかったです。カティアから「ジョエルと浮気していた」と言われるのも美味しいし。ペンブロックはまだ生きていて、ヘティの過去を握る人物なので、これで全部終わったとは思いません。いずれまた取り上げてもらいたいです。監督はケスラー役の人ですね。こちらも、いつ登場するのやら。ディークスは養子縁組のためにグアテマラまで行っているのでお休みでした。さあ、シーズンフィナーレだ。
November 23, 2022
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記念すべき300話、のはずが、いつも通りのエピソードでしたね。肩肘張らずに、いつもの日々、これがこのシリーズの本質なのかも知れません。海軍基地のフェンスを破った侵入者2名が、警備に発見され銃撃戦となった。侵入者は爆発物を起爆させたが、自らが爆発に巻き込まれて1名死亡、もう一名は大やけどで瀕死の状態だという。しかし2人とも身元がわからず、現場への経路などもわかっていない。チームそれぞれが個人的な事情で出勤していないため、キルブライドはシャイラ・ダー捜査官に全員を呼び出せと命じる。カレンはアナにプロポーズするため、アルカディの許可を求める。しかしアルカディは結婚は破滅するとして、認めないという。サムは家を手に入れ、父親のライアンと同居を始めることになった。ラウンドトゥリーは妹と警官に不当な扱いを受けたことで証言録取へ。ケンジーとディークスは亡命を申請しているローザの件で難民再定住局から緊急の呼び出しで、ローザの亡命が却下される可能性が出てきたと知り、対応に苦慮する。母国に戻れば生命の危険があるという証拠を集めなければ、強制送還となってしまう。2人はローザを養子にする事を考える。身元不明の男が入院している病院に向かったサムとカレンは、男に弁護士が付き、面会拒否状態だと知り驚く。男は一体どうやって弁護士を呼んだのか。ジェレミー・チェンバースという弁護士は市民権の問題が専門で、特に全米ライフル協会が出資している案件だという。チェンバースに直接面会するものの、チェンバースは依頼人の名前は明かすことはできず、匿名の代理人から依頼されたとのみ答える。死亡した侵入者の遺族が身元を確認したという報告が入り、ケンジーとディークスがラルフ・ラングストンの自宅を訪れる。しかし、父親は何も語ろうとしない。ラングストンは建設現場などの仕事を転々とし、過去には薬物事件を起こして州兵を不名誉除隊している。今回の海軍基地の近くのオートキャンプ場でキャンプングカーを所有していることから、ファティマとラウンドトゥリーが捜索に向かう。しかし、キャンピングカーには爆弾が仕掛けられており、ラウンドトゥリーがドアに手をかけた瞬間に爆発する。直前にサムから警告を受けたファティマのおかげで何とか命をとりとめたが、使われた爆発物は海軍基地でラングストンが死亡したのと同じものだという。キャンピングカーの中は何も残っておらず、証拠隠滅をはかったようだ。ただ、ラングストンの通話記録やメール、ネットの記録が残っており、銃の収集家で陰謀論好きの人物であることがわかる。最後に連絡を取ったのはジェームズ・ミラーとウィリアム・ベイカーの2人。ベイカーは火傷をした友人のために基金を募っており、おそらく病院にいるのがミラーなのだろう。ベイカーは両親から牧場を受継いでおり、現在は反乱兵のための訓練場のようになっている。さっそく令状を取り、NCISチームが牧場に向かう。自分も現場に行くというシャイラに刺激されて、キルブライドもヘリで応援に向かうという。待機していたケンジーとディークスは叫び声を上げて出てきた女性を追い、厩舎に入る。しかしそれは罠で、ベイカーとその仲間がケンジーとディークスに銃を向け、2人を捉えた。後から到着したサムとカレンが突入すると、攻撃を受け銃撃戦となる。さらにラウンドトゥリーとヘリに乗ったキルブライドが到着すると、形成が逆転して反政府グループは制圧された。ケンジーはローザだけでなく、ピラールも一緒に養子にすることを決断する。2人はローザに養子として迎えたいと告げる。カレンはアルカディに連絡がつかなくなった。サムは父親ライアンとの共同生活を始める。キルブライドが「瞑想」のために聞いていたのはトニー・ベネットの「Just One of Those Things」で、歌詞を見る限り男女の刹那的な情事で、すてきな事だったけどよくあることだ、また会えると良いね、みたいなそういう内容なのですが、例えば認知症のサムの父親のことだとか、亡命を望む少女たちのことだとか、シリアスな問題を「よくあること」になぞらえているのかな、と複雑な感覚になりました。ブラックジョークというのか、すごく皮肉ですよね。それが300話なのですから、おめでとう、よくがんばった、これからもよろしくという雰囲気が全くないところに、逆に潔さみたいなものを感じました。ファティマはますます耳年増みたいな感じで、タランティーノみたいに映画を全く見ていないラウンドトゥリーに侍映画のうんちく語るようになった。若山富三郎の「子連れ狼」は見たことがないので、ちょっと興味があります。サムの父親は認知症のことは置いておいても、厳格な海軍一家のイメージではないですね。本家マクギーやニューオーリンズでカーターが偉大な親との関係を悩んでいたのとは違う印象です。そもそもサム自身がテレビのない生活で、家具さえ排除したミニマリストというのかな、同居するお父さんの方が大変かもという感じがしました。父親役の俳優さん、良い感じです。で、カレンですが、アルカディがアナとの結婚に反対するには何か理由があるのかしら。事実婚で子供をもけるのもだめ?この例外は気になります。まずはアナの気持ちが大切だと思いますが。それにしても、300話だからかネイトの名前も出てくるのに、ヘティについては一言もなしなのもどうなのかなあ。今シーズン中にアフガニスタンの片がつくのかしら。事件ですが、基地に侵入した彼ら、軍に対してテロをしかけようとしたのでしょうか。今回の事件で終わり?それとも尾を引く?ロケットランチャーまで持っていて、アンダーグラウンドでは何でもありなのですね。キルブライドの乗ったヘリが到着した時、私も「騎兵隊の到着だ」と思いました。さすがに機銃掃射はなかったですね。
November 17, 2022
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いつもと違うテンションを感じ、熱いなと思ったら、そうか、エリック・クリスチャン・オルセン脚本、ダニエラ・ルアの監督だったのですね。銃の問題が国内だけでなく、隣のメキシコのカルテルに流れて悲惨な事態を引き起こしていると訴える、硬派のエピソードでした。海軍では武器の技術者で、退役後民間の銃メーカーに勤務しているマーティン・ヘンダーソンが内部告発を行い、DEAの捜査官が護衛をしている中、行方不明になった。捜査官は首を落とされて死亡しているのが見つかっている。この件で、DEAのタリア・デル・カンポ捜査官が協力を求めてくる。マーティンはプルークス社の南西部の流通販売担当だが、「アメリカ国内の代理購入者がメキシコのカルテルに銃を流している」と告発した。年間25万丁の銃がメキシコに流れていることは捜査機関の知るところだが、メキシコ政府はカルテルに銃を販売したとして、銃器メーカーを訴えており、マーティンはメキシコで証言する予定だった。マーティンの命が危険だ。まずは、手がかりとなる2箇所をタリアとラウンドトゥリー、ケンジーとディークスで捜索することになった。マーティンの上司で経営者のカーライル・ハンティントンはレストランで食事中、サムらが近寄ると用心棒たちが立ちはだかった。カーライルは男たちのことを知らないという。ボートハウスでマーティンの失踪について尋ねると、内部告発のことを曖昧に答えマーティンの安否を心配しているという。カルテルとの関係については、合法的に銃を販売しているだけで、メキシコの客がどんな手段を使ってでも入手して密輸していると無責任な発言を繰り返す。現在ATFがオフィスを捜索しているが、書類を調べてもマーティンの居場所はわからないだろう。ファティマは売上報告書の中で、100丁以上の銃の取引を行っている住所があるのを見つけ、タリアとラウンドトゥリーが向かう。そこは老人ホームだった。ケンジーらはランカスターの改修中の家を訪ねる。無人だったが、その直後に2人の姿を映した防犯カメラの映像が届いた。つまり、お前たちを見ているぞという警告だったのか。キルブライドは強引にカーライルから関係者の名前を聞き出す。ミゲル・フローレスはレイノサ生まれで、アメリカで10年海軍に所属し、市民権を得た。その後、ほぼ毎日手描きのタイルを国境を超えて輸入している。住所はないが、サムが所有するボートの近くに自分のボートを係留し、その他ピックアップトラックやバイクなどを所有しているという。ケンジーとディークスがガレージを調べると、それらの車が見つかり、トラックの荷台には手描きのタイルがあった。しかし、タイルの輸入でそんな高額な車を持てるとは思えない。ディークスが屋根裏を調べると、シートに包まれた死体が見つかる。サムとファティマはマリーナでフローレスの身柄を確保する。フローレスはタイルを運ぶだけで、あの家に入ることはないと頑なな態度をとる。マーティンの行き先を聞き出そうとするサムに、フローレスは警察と話していることが組織に知られれば、故郷にいる家族の命はないという。タリアとラウンドトゥリーは、老人ホーム入居者でブッシュマスターという軍用の銃を購入したテルマという女性から話を聞く。テルマは夫の形見という銃を見せると、ブッシュマスターのことは知らないという。ナパの住所を示すIDはフロントに預けてあると言い、他の入居者もIDをロレッタに預けているらしい。タリアらがフロントに向かうと、ロレッタは首を刺されて死んでいた。ロレッタは入居者のIDを使って銃を代理購入し、カルテルの密輸業者に渡していたと見られる。ディークスがランカスターの家の壁を破ると、大量の銃が見つかった。リフォームを装って、この家に銃を隠していたようだ。しかし、依然としてマーティンの行き先の手がかりが得られない。カーライルの弁護士クルーズが到着し、カーライルの解放を求める。キルブライドはカーライルを揺さぶりにかかり、それに反応したカーライルがキルブライドを軍の偽善で、アメリカの正義を振りかざして何千の無辜の人を殺していると言い返す。正しい戦争などなく、アメリカの理想も意味はない。ただ、我々が戦いを望むから軍隊が戦っている。軍が戦うと我々が儲かるので、戦ってほしいのだ。キルブライドがカーライルの母親のことを持ち出すと、カーライルは逆上し、自分のことは棚に上げて、腐敗した政治家やロビイスト、判事らを排除しろという。事はキルブライドの理解を超えている、弁護士もカルテルが己の組織を守るために送り込んだものだ。その時、クルーズがカーライルの首にペンを突き刺した。ペンには毒が塗ってあったようだ。サムはフローレスからマーティンの情報を聞き出すべく、必死で説得を続ける。話せば故郷の家族も保護して亡命させると言っても、フローレスは拒む。フローレスの人生はカルテル抜きでは成り立たないものだったはずだ。だが、フローレスには罪のない男の命を救う力がある。そして、メキシコに流れる銃を止め、モンスターの手に渡らせない力があるのだ。サムの言葉にフローレスはマーティンの居場所を確認し、カルテルがマーティンを見つけカルヴァーの倉庫に捉えられていると証言した。サムらが倉庫に急行すると、火事が発生していてカルテルの男たちと撃ち合いになる。そこでマーティンを見つけるが、腹を撃たれて厳しい状態だった。タリアは女の殺し屋と一騎打ちし、撃ち殺す。マーティンは携帯に告発内容を録画していた。しかし、マーティンは救急車の中で息絶えてしまった。キルブライドが必死に委員会の前に録画を使うべきだと上層部に訴えるも、封印されることになった。その時、チームの携帯にマーティンが最後に遺した告白が共有された。メキシコ政府の言う通り、いくつかの銃器メーカーはカルテル向けの銃を作っており、その銃身にメキシコの英雄の言葉を彫っている。代理購入者のネットワークがカルテルに銃を密輸する。マーティンはメキシコで繰り返される殺戮やカルテルに虐殺された学生たちのバスの映像を見て、それに一役買っていたことを認識した。20年海軍に仕え国のために戦ったが、その後会社の非道な行いに沈黙したことは間違いだった。罪悪感は魂を蝕み、金はそれから自分を解き放つことはない。ただ真実を語ることが夜明けをもたらす。マーティンは娘たちの名を呼んで、殺し屋に撃たれた。次が300話ですから、その前にエリックの力作が形となったわけですね。いつもにもまして、映画ネタやらポップカルチャーネタが多かったし、タリアにはラウンドトゥリーをいじらせ、キルブライドには容疑者を尋問させ、サムには熱のこもった説得させと盛りだくさんでした。カレンがいなくても、なーんにも問題なし。言及もなし。最後に動画を送ったのはキルブライド本人ですかね。LAのことを散々馬鹿にして、いつも部下に文句を言っているキルブライドですが、マーティンの証言を国内の委員会で使いたいという意思は、共和党支持のキルブライドの良心だったのだろうと思いました。でも、法的な根拠がないとか、政治的な理由で多分海軍長官(ma'amと言っていたので)に封印しろと言われてしまった。銃製造メーカーのことを暴くと、いろいろ都合の悪いことがあるのでしょう。金儲けのためには何だってする、隣の国のカルテルが欲しがるのなら法の抜け穴を使ってどんどん売る。それに抗おうとしても、システムが腐敗しているので正しようがない。カルテルは隅々まで目を光らせ、裏切らないよう人質を取っている。アメリカ政府だって銃器を使って虐殺しているじゃないか。「ブラックリスト」の世界ではカーライルみたいなのが正論でしょうね。フローレスの家族が無事だと良いけれど。マーティンもカーライルも殺され、裁判がどうなるのかわかりませんが、このシリーズにしては骨太なエピソードだったと思いました。久しぶりにエリック(ビール)の名前が出て、本家のギブスを意識してか、チームメンバーに1万ドルの小切手を送ってくるというのも、にくい演出でした。ところでダニエラが監督している様子の写真を見ていると、しっかりマスクをしていますね。演技以外はスタッフもキャストもマスクをしているのが意外でした。現場はルールで決まっているのでしょうね。
November 9, 2022
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今週もいろいろ内容がもりだくさんで、いよいよ300話に向かって盛り上げようという意気込みを感じました。期待も高まりますが、まあ複数のストーリーが並行して進むのは、最近ではごった煮みたいだなと思っています。シール・ビーチ海軍基地の三等兵曹ニッキ・リーが、ロング・ビーチ・ピアの下で死んでいるのが見つかった。死因は首を絞められたこと、死亡推定時刻は昨日深夜で、海に捨てられ打ち上げられたようだ。リー兵曹は情報部員だったが、次世代ミサイル防御システムの開発に関わっており、セキュリティの侵害が懸念される。また、娘の親権を父親と争っていることから、2つの角度から捜査が始まる。キルブライドは現場に出られないカレンに休暇を与え、代わりに特別連邦保安官補になったサバティーノとサムを組ませるという。サバティーノはアメリカ海軍の技術を狙うリビア人を追っており、リビアが水兵を利用して技術を盗もうとしているという情報から、リー殺害に関心を持ったようだ。リーの娘の父親マーティン・トーマスはDVを含む逮捕歴があり、リーの死体発見場所に近いところに住んでいる。NCISの聴取にトーマスはDVで逮捕されたのは誤解で、昨夜のアリバイはあるという。リーの上官ハドソン少佐をボートハウスに呼び、リーの仕事などについて聞く。世界最高の性能をもつミサイル防衛システムは来週からテストに入るということで、関係者は興奮している。もちろん技術を盗まれる脅威は常に感じているが、セキュリティは万全だという。リー兵曹の勤務記録では殺害された日、6時に一旦退勤し再び8時半に職場に戻っていた。リーは日頃残業していたようで、子供を預ける関係で早退することもあったという。ハドソン少佐はその問題が解決しないのなら転属を言い渡していたが、リーは数日前に解決したと言っていたという。子供のこととなると何かと金がかかるので、別の収入があったのか。サイバー作戦支部の分析で、職場のリーの端末からミサイル技術がダウンロードされていることがわかり、技術が外部に持ち出され売り出される可能性が出てきた。リーの車が死体発見現場から27キロ離れた海岸の駐車場で見つかった。ファティマとラウンドトゥリーが昨夜の目撃者を探すと、自称インフルエンサーのロージーが24時間ストリーミングで駐車場付近の映像を流していることがわかる。さらに、リーはビーチ近くにあるスカイウェストビーチクラブでカードを使っていた。これは会員制クラブで、オーナーは詐欺師として知られるビッグ・ウェスこと、ウェスリー・ロバーツだ。ビッグ・ウェスは昨夜リー兵曹が来たかどうか聞かれ、見ていないと答える。店内は客が多く、NCISの求めで監視カメラの映像を提出するのは拒否する。一方、ロージーのカメラにはクラブの前でカウボーイハットを被った男とリーが揉めている様子が映っていた。そしてリーは別の男に捕らえられ車に乗せられ、どこかに消えた。クラブ内の監視カメラの令状が出ないため、当日行われていた酒造会社のイベントの画像を手に入れる。すると、カウボーイハットを被ったハドソン少佐の姿があった。その場にリー兵曹もいたはずで、サムとサバティーノはハドソンの身柄を確保し尋問する。ハドソンはただ酒を飲んでいただけだというが、ビッグ・ウェスのクラブに相当入り浸っていることがわかった。酒、クスリ、女に金を注ぎ込み、そのせいで借金があり、たまたま口にしたミサイル技術の話にビッグ・ウェスが関心を示し、ダウンロードして渡したことを認める。リー兵曹はそのことに気づき、ハドソンを尾行して真実を問い詰め、去ろうとするのをハドソンが引き止めているときにビッグ・ウェスらがリーを連れ去り殺したという。ファティマとラウンドトゥリーはリーを誘拐したバンを見つけるが、内部には何も残っていない。車の走行データも多方面を移動しているだけで絞り込めない。ビッグ・ウェスがミサイル技術を売る相手については、ハドソンは知らないという。ビッグ・ウェスは20分前に携帯の電源を切っている。彼の弁護士の一人が関係する会社が不動産を所有しており、携帯の電源を切った場所付近に倉庫があることがわかった。バンの走行データで、その場所に何度も行っていることから、そこがミサイル技術の取引をする場所と考え、NCISが現地に急行する。ディークスは司令役としてチームに指示を与え、倉庫に突入したサム、サバティーノ、ファティマ、ラウンドトゥリーは激しい銃撃戦の末、ビッグ・ウェスとその取引相手を逮捕した。買い手は運送会社を持つハッサン・バラカットで、リビア政府から受注しているようだ。サバティーノは船を売ろうとしているサムに、売るべきではないと言い帰っていく。ケンジーは養子縁組のために証言録取に向かい、ディークスは自宅の改装に余念がない。今日も民生委員のキングさんが自宅の状態をチエックしにきて、裏庭の階段を取り替えなければならないと指摘した。そのことで手一杯なディークスに対して、キルブライドは自分と息子の関係に触れ、海軍に捧げた人生の代償として息子とは10年も口を聞いていないと打ち明ける。ディークスは母親を守ろうとして父親を撃ったことを話し、キルブライドの息子はそこまで父親を憎んでいないのではないかという。親子関係を修復するために、息子に電話をかけてみたらどうか。休みを取って山に行ったとサムに嘘をついて、カレンは安宿を取った。カティアは整形手術を受け、別の顔になったことをカレンは突き止めていた。多分今回の話題はハドソン少佐を演じた役者さんが、向こうの視聴者にとってはおなじみの顔で、ギャップのある設定がきっと受けたのだろうなと思います。後、イケメンなビッグ・ウェスも。ケンジーが抜けた分は、ついに表舞台の人となったサバティーノが埋めるとは。これまで登場回数も多いですし、サム、カレンとの絡みは絶妙ですね。サムの亡き妻ミシェルのことは、さすがにファティマやラウンドトゥリーでは触れられないが、サバティーノならあり。しかも、2人は親しい友人だったということで、踏み込んで言えますね。今後も賑やかしに出演してもらいたいと思います。一方、カレンは先週から失った記憶を呼び戻したのかどうかわかりませんが、カティアの方はどういう進展があったのやら。顔が変わったカティアがあの部屋の近くにいるのでしょうか。あのホテルの部屋はカレンの秘密基地になるのかな、アナと暮らす新居にも居つかないであそこにこもっているという事?何が始まるのでしょうか。キルブライドとディークスの会話は重みがありましたね。軍と国に人生を捧げてきた代わりに、息子を追い込み疎遠になってしまったキルブライド少将。父親を名乗る資格はないと、日々反省している。かたや、夫婦の幸せを追求し、仕事よりも個人の生活に重きを置くディークス(そのように見えます)、それが許される職場というのもヘティの遺産なのでしょうね。ケンジーとディークスならどんな困難も2人で乗り切って行けるでしょうし、少将がこの歳になって息子に歩み寄って行くきっかけがディークスであれば、それは素晴らしいことだと思います。犯人は話にならないほどおそまつで、幼い娘をから母親を奪ったことはサムでなくても許せません。最高機密を盗んでいますし、これはもう軍法裁判ですね。
November 1, 2022
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わからなくなってきたなー。面白くなったとも言えますが、予測できない展開についていくのが精一杯。このシリーズはこんなドラマでしたっけ?どう納めるつもりかな。カレンは取り憑かれたように、カティアのフィルムを見続けている。殴られる少女たちに「最後までやれ」と命令する男の声を聞いていて、カレンはそこに「17番」の少年の姿を重ね合わせる。引っ越し作業中のアナは、男の声について、聞き覚えはなくロシア人ではないという。殴られているのはカティアのようだが、アナが高貴な乙女の女学院に来た頃にはこのようなセッションはしていなかったという。「ペンブローク」というタイトルにも心当たりはない。アナはあまりにカティアに執着するカレンに、引越し後はアルカディの家に泊まると切り出す。カレンのことを愛しているものの、カティアに振り回されることは望まない、しばらく距離を起きたいという。キルブライドはカレンに、ディープフェイク・カレンが不適切な電話をかけてきて、さらにヴァンス局長も被害にあっていると告げる。この24時間に同様の動画やメッセージを連邦職員のSNSやメールに送りつけるなど、カティアがフィルムを盗んだカレンに復讐を仕掛けていると思われる。問題はそれらがNCISのメンバーであるカレンの法的資格を脅かすようになったことで、ヴァンス局長は今後カティアが及ぼす害を考え、ディープフェイク問題が片付くまではカレンを現場に出すなと言ってきた。海軍情報局のアキル・アリが局員の1人が行方不明になったので、NCISのシステムを使って探したいと要望してきた。局員マリア・ヴァルサは、情報源となるような外国人をスカウトする仕事をしていた。特に最近は、イラン人の客員教授ロクサナ・ジャラヒにアプローチしていたという。ジャラヒは遺伝学の専門だが、CRISPR研究の先駆者でもあり、この分野での貢献が顕著だ。そしてイラン軍がジャラヒに出資したらしい。特定の遺伝子を持つ対象を選んで攻撃する、遺伝子兵器が開発されることが懸念される。ヴァルサは昨夜関係構築のため、ジャラヒとレストランで食事をした後、消息を絶った。アメリカ以外の国がジャラヒを情報源にした可能性もある。ヴァルサの自宅は、玄関が開いたままでPCも携帯も残されていない。防犯カメラにはレストランを車で出て25分後に自宅ガレージに入ったところが映っていて、車はガレージに残ったままだ。NCISはヴァルサが国を裏切る動機があるかどうかも調べる。現場を外されたカレンにネイトが力になりたいと声をかける。プロファイルすると、カティアは執着心が強く、その対象をアナからカレンと次々と変えていく。カレンはネイトに例のフィルムを見せることにする。カティアたちに命令していた男の声をカレンは聞き覚えがあるという。ということは、この男はKGBの高貴な乙女プログラムにも、CIAのドローナ計画にも関わっていたということか。カティアは、この男を追っていたのかも知れない。ネイトはカレンがこじつけているのではないかというが、ドローナ計画はそもそもソ連の計画を元にしていると言って、カレンを驚かせる。この情報をキルブライドはカレンには伝えていなかった。2人はキルブライドにドローナ計画の事実について問い詰める。カティアはLAで、ドローナ計画に関わる人物を探していたのではないかという疑念をぶつけると、キルブライドはやっと高貴な乙女学院とドローナ計画の関係を認める。ペンブロークという名前には心当たりはないが、それがヘティから聞いた全てだ。キルブライドはネイトがカレンを出口のないトンネルに追い込んでると批判するが、ネイトは自分のほうがカレンを長く知っている、彼は一人でもやり遂げると反論する。ファティマは学生を装ってジャラヒに接触することになった。ヴァルサの車のデータから、ヴァルサとジャラヒが食事中にトランクがレストランの外で開閉し、帰宅後に再び開閉していることがわかる。ヴァルサはトランクに侵入した人物に誘拐されたのか。レストランの外のカメラにはヴァルサとジャラヒの後をつける不審な男2人が映っていた。身元はわからない。カレンは独自で調べたドローナ計画の被験者の中で、唯一連絡がついたリア・ノヴァクにネイトを伴い会いに行く。カレンは国土安全保障省に務めていたリアに正体を隠して2,3度食事をした。ドローナ計画の男の声をリアに聞かせてみるが、よくわからないという。リアは注意欠陥障害で特別教育を受けたことは覚えていた。カレンに嘘をつかれていたことを知り、リアは2人に引き取るようにいう。話を合わせてジャラヒの関心を引いていたファティマはヴァルサについて、さらに深く聞き出そうとする。その時、ヴァルサを誘拐したと思われる男が2人、接近してきた。監視していたサムとアリが対応し2人を逮捕する。2人はイランの諜報員と見られ、、何も語らない。ジャラヒの身柄を保護してヴァルサについて話を聞くが、ジャラヒはそのパワーを知っているからこそ、遺伝子武器を狙うどの国の軍とは仕事をしないと断言する。ヴァルサの居場所についてはわからない。ジャラヒに出資したのは、イラン系アメリカ人のビジネスマン、レザ・シャヒーンとわかる。身柄を確保している男たちはシャヒーンと携帯で連絡を取っており、シャヒーンは今アブダビにいる。LAにシャヒーンの所有する倉庫があることがわかり、ケンジーらが向かう。リアからカレンに連絡があり、以前里親のところに残されていた特別教育の申込書を思い出したという。そこに書かれていた住所に向かうと、植木や植物を栽培し売る人物の家だった。カレンは盆栽の世話をしている男の声を聞いて凍りつく。アーノルド・ベインズという男はあのフィルムで命令していた男の声と同じだ。カレンがロシア語で話しかけるとベインズは言葉はわからないという。シャヒーンの倉庫には何も手がかりがなかった。しかしヴァルサが錯乱状態で見つかり、キルブライドは国務省から拘束している2人のスパイを開放し、シャヒーンから手を引くように言われたという。イランとの核交渉が重大な局面を迎えたという背景があり、この件はもう捜査終了となる。ヴァルサには自白剤が使われたようで、この24時間の記憶を失っていた。亡命を希望するローザの仲間ピラーのために、ケンジーとディークスは力を尽くしていた。故郷で両親を殺されるなど、過酷な体験をしたピラーは亡命できる可能性があり、相談相手が必要だということで、ネイトに頼む事を考える。ケンジーは親戚に引き取られたローザと久しぶりに電話で話す。アーノルド・ベインズの家の前の持ち主は行動精神科医ハワード・ペンブルックだった。つまり「ペンブローク」のことか。ペンブルックは死んだことになっており、今はアーノルド・ベインズを名乗っているようだ。ネイトはカレンが暴走しそうになるのを落ち着かせようとするが、カレンは一人ベインズの庭にいた。植木鉢などはすでになくなっており、そこにアナから考え直した結果、一緒に新居に住みたいと電話がかかってきた。カレンは取り憑かれていたことを認め、それももう終わりだと答える。カレンを見つめる防犯カメラのむこうに、男が「17番」とつぶやく。「ウォーカー」のラストも同じでしたね。(笑)孤児院の子どもたちに目的のわからない実験をして、被験者だった女性が失われた記憶を次第にとりもどしていく「アブセンシア」を思い出しました。そして怪しさ満載のベインズを演じるのは「バーン・ノーティス」でアンソン役の人だった。この人物、スパイ養成の世界では有名でソ連とアメリカ両国で子どもたちに訓練をしたということか。なぜそんなことが可能だったのか。でも考えてみると、カティアとカレンの年齢からカレンの方が先か同時期だったようにも思います。となると、ペンブルックがソ連を抜けてアメリカにやってきた、という説明が成り立つのかなとも思いますね。今は身元を隠して生きているペンブルックですが、今回カレンの存在を知って、さらに地下に潜った。盆栽というのは日本趣味で、ヘティと共通するなと思いましたが、ヘティはこの男に訓練を任せたということか。どういう経緯で?謎が謎を呼ぶ展開。カティアはこの男にきっと恨みをもっているんだろうなあ。となると、アナじゃないけれど、カティアも被害者という感じに見えてきます。アナがカレンに愛想を尽かして出ていくのは良いことだと思いました。(笑)ケンジーとディークスがいろいろあった中で、ついに家族を手に入れるのかという印象をもちました。ピラーを養子に迎えるかどうかはわかりませんが、この活動の延長線にきっと答えがあるのでしょう。メインの捜査の方は後でまた出てくるのかどうか不明ですが、少なくともアキル・アリとファティマが仲良くなりそうで良かったです。前回アリが出てきたエピソードでもキルブライドはダークでし、アリは善意の監察官でしたね。
October 26, 2022
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このシリーズはいつからcontinuityを重視するようになったのかなあ。ケンジーとディークスみたいに一貫してrelationshipを追及するのは仕方ないのですけど、キャラクター面でそれぞれ前の話を引っ張って、本件とは直接関係の会話が多くなった印象があります。それにしても、「ヘイズ」特務曹長て、最後までニヤニヤしてしまいました。サムは年老いた父親を心配し、同居するためにボートを売って家を買おうかと考えている。カレンが情報公開法によりある件を開示請求をしていたが、却下されたという知らせがキルブライドの元に届く。これは国防上の機密に当たるということで、キルブライドも手を出せない。ヘティが関わったと思われるドローナ計画についてはキルブライドもよく知らないという。一方、カティアが仕掛けてきたディープフェイクのカレンを、NCIS本部のMTACとサイバー部門が追っていて、対策している。キルブライドはカレンに心理学者のネイトのカウンセリングを受けるよう勧める。ネイトはシリアでヘティと会っており、何か情報が得られるかもしれない。カウンセリングはチームのパフォーマンスを上げるためでもある。元一等軍曹のメアリー・スミスから通報があり、同居している元軍用犬のブーマー・ヘイズ特務曹長が誘拐されたという。スミスはブーマーのハンドラーとして、海兵隊を退役後は共に保安官事務所で働いている。ブーマーは今も現役で法執行機関に協力し、心当たりとしては、別れたボーイフレンドのデニスが疑わしい。デニスとは悪い別れ方をしており、連絡がつかない。ファティマとラウンドトゥリーがスミスの自宅を捜索し、餌などに薬を忍ばせて投げ込み、ブーマーを眠らせて運び出したと考える。屋外のカメラに犯人が映っているか、確認する必要がある。ボートハウスにデニスの身柄を確保して聴取するが、ふざけた発言で埒が明かない。むしろ、これまで数々の違法薬物などの犯罪捜査で功績のあるブーマーなので、恨みをもった犯罪者の犯行なのかもしれない。しかも単に殺すのではなく、誘拐するということは身代金目的なのか。サムに父親から連絡が入り、出かけたところ自分がどこにいるかわからないという。サムは捜査から外れ、父親を探しに行く。カレンはネイトのオフィスでヘティについて尋ねる。ネイトはシリアでアルカイダのテロリストのプロファイリングを行っていたが、数週間前にヘティから「獲物が現れた」と連絡を受けそれきりだという。カレンはヘティを見つけるためにスパイを送り込んでいると明かす。ドローナ計画についてはネイトも詳しくは語ろうとしない。カレンは子供の頃スパイ養成の訓練を受けたことを断片的に思い出すが、果たしてそれが現実だったのかわからないという。ネイトは記憶を呼び起こす方法はあるというが、思い出すべきではない記憶もあるのでよく考えるべきだという。ファティマの応援で司令室を任されたシャイラ・ダーがダークウェブでブーマーに懸賞金がかけられているのを見つける。生死に関わらず、大金がかけられおり、キルブライドは情報を深掘りさせる。住宅街の監視カメラにはスミスの家の前の近くでカートを押す男の姿があった。現場で聞き込みを続けると、隣人のカメラにブーマーが入っているらしい寝袋を車に運び込む映像があった。ナンバーは一部しか判明しないが、シャイラは自動車修理工場のジョセフ・ジョーンズではないかと絞り込む。ケンジー、ファティマ、ラウンドトゥリーが工場に突入すると、ジョーンズが襲ってきたので反撃して逮捕する。しかしブーマーの姿は工場にはなかった。ケンジーはブーマーを運び込んだSUVのGPSのデータを調べさせる。ラウンドトゥリーはジョーンズの自宅から武器やドラッグ、現金などを押収し、札束からブライアン・ミラーという男の指紋を採取する。ミラーは闘犬に関わっており、動物虐待で2回起訴されているという。さらにミラーはギャングで麻薬で稼いでおり、過去にブーマーが麻薬を摘発するのに関わっていたことで、ミラーがジョーンズにブーマーを誘拐させたと考えられる。ミラーの自宅にケンジーらが突入し、合成麻薬を作ってた男など4人を逮捕する。闘犬用の多数の犬がいたが、その中にブーマーがいた。ブーマーは無事スミスの元に戻る。妹と一緒に警察官から不当な扱いを受けたラウンドトゥリーは、共にカウンセリングを行っておらずネイトに話すべきかと考える。サムは認知症の症状がある父親の身柄を確保する。ディークスはお休みでしたが、映画の話題と「雑種みたいな夫」で、存在感をアピール。サムがファミリーマターで留守、カレンもカウンセリング中なので、ケンジーが指揮を取っていたのが印象的でした。ただの犬じゃない、軍のランクがあるMWD(Military Working Dog)です、というのはディークスなら相当いじったんじゃないかと思いました。最近多い、キルブライドを意識したファティマとラウンドトゥリーの会話はちょっと鬱陶しく感じました。特にファティマは世話焼きおばさんみたいになっていて、キャラが変わってきた感じ。ラウンドトゥリーは常識的、標準的、個性がないことが個性みたいな風に見えました。アクションは良かったけど。今シーズン登場のネイトとチームの関わりは深くなりそうですね。カレンもネイトなら、素直に話をするのかなあ。こちらも「ブラックリスト」ばりに、話を引っ張りますね。ブーマーくん、ハンドラーとの再会があまり嬉しそうに見えなかったのが、ちょっと残念でした。(笑)NCIS本家共々、犬大好きなアメリカなので、今回は階級のある軍用犬に闘犬の非道さを付け加えて、らしさをアピールしていました。それとは別に、カレンのストーリーなどはまだまだですね。サムの父親のストーリーは本格的に始まりそうです。
October 19, 2022
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出番が少なかったラウンドトゥリーが活躍する回でしたね。最近、幅広く社会問題も取り上げようという風になったのかなという印象ですが、若くて影のないラウンドトゥリーだからこそ、訴えたいことも明確になったのかなと思いました。海軍の報道担当カメラマン、アンドレア・ビショップ二等兵曹が自宅で殺害された。ビショップは海軍武器補給所で建設中の大規模揚陸施設などの写真を撮影しており、優秀な写真家だった。ケンジーとディークスが自宅の捜索を行うが、パソコンやカメラ、撮影機器などがなくなっており、データを盗みに入った犯人がビショップと鉢合わせして殺したのかと考える。グエンという人物から、仲直りを求める花かごが届けられていた。ビショップの上司ノースカット中佐とウォルシュ大尉は、ビショップに関して仕事上のトラブルなどはなかったという。ビショップは一人で取材から撮影までこなし、建設工事を自由に撮影する許可を得ていた。撮影された対象は機密情報を含み、公開することはできない。もし、建設中の揚陸施設などの情報が中国などに漏れ出ると問題となる。今のところ、ビショップのSNSなどで不審な人物は浮かんでいないが、ケンジーらはグエンという女性から話を聞く。妹を大学に送っていく途中のラウンドトゥリーの車がパトカーに呼び止められ、警官はラウンドトゥリーに銃を向けた。近くで強盗事件があり、容疑者と特徴が一致するというが、ラウンドトゥリーはバッジを所持しておらず、持っていた免許証も潜入用の偽名のものだったため、状況は悪くなる。妹のジョーディンが抗議の声を上げると手錠をかけられてしまい、それを止めようとしたラウンドトゥリーの顔に警官はペッパースプレイをかける。ジョーディンはがんばって大学に入ろうとする人生の計画が台無しになったと憂う。身元の確認が済んで、2人は何事もなかったかのように釈放されるが、逮捕される時に目撃者が動画を撮影しネットに上げ、騒ぎになる。グエンはビショップとは意見の不一致があったという。ビショップには天性の才能があり、アートに集中してほしかったが、生活のために海軍の仕事をしていた。海軍の仕事は展示することができず、グエンの画廊で初の個展を開くところだったので対立したという。殺害時刻の直前にグエンに送られてきた写真があり、被写体の少女たちに何か目撃していないかどうか話を聞くことにする。ビショップのデータはクラウドに上げているものも消去されており、犯人は徹底してデータをないものにしたかったようだ。ビショップが撮影したローラースケートでダンスをしている少女たちを特定して話を聞くと、ビショップが落としたUSBメモリーを拾っていた。遅れて出勤したラウンドトゥリーだったが、サムらの心配をよそに、自分で対応するという。サムは繰り返される差別に怒りをサンドバッグにぶつける。ファティマがUSBの中身を確認したところ、「ノースカット」というファイル名のものがあり、建設現場をタイムラプスで撮影していた。月に一度、監視カメラの定期点検の日に合わせて深夜撮影されており、建設現場というよりも、物資の盗難を監視していたように見える。武器補給所で先週、装備や機器などが紛失していることが確認され、NCIS駐在捜査官が捜査を始めたことがわかった。カメラの点検日など知っている内部の者の犯行と見られる。しかし、ノースカット中佐はNCISにはその話をしておらず、何か隠していたのか。タイムラプス映像に写っていた車のナンバーから、ジェイク・ハンソンという男の名が上がる。ラウンドトゥリーの件でLAPDのホワイティング刑事がやってくる。ラウンドトゥリーが受けた暴行について謝罪はあったものの、身内をかばう言動やネットで拡散している動画へどう対応するかなどの思惑が見られたため、ラウンドトゥリーは当該警官との話し合いなどは無益だという。デモ行進も動画もハッシュタグもいらない、必要なのは変革で、脅威とみなされることなく、自分の車で妹を大学に送り届けたいのだ。ノースカットは、物資の盗難事件の捜査については認めるが、ビショップからその件で報告はなかったと答える。チームはその発言の裏に何か隠されていると考える。ケンジーとディークスがハンソンを逮捕して取り調べると、マスクを被った男から物資の運搬の仕事を請け負ったという。ハンソンは盗品をインディオの倉庫に運んだが、雇い主と同じチョアチャートというプラットフォームを使っており、ファティマは相手のIPアドレスが特定できるという。サムとカレンがインディオの倉庫を捜索すると、補給所から盗まれた品々が見つかった。さらに、ゴースト・ドッグといわれる4足歩行のロボットも盗まれていたことがわかる。これが敵の手に渡れば市民にとって脅威となり、ノースカットも公言できなかったのだろう。さらに、もう一台のゴースト・ドッグがあったはずで、もう売れてしまったのか。ファティマはハンソンを雇ったのがウォルシュ大尉だと突き止めた。ウォルシュは盗みの証拠をビショップに握られ、それを奪って口封じに殺したのか。ウォルシュの居場所を探したところ、ハリウッドの酒屋で何度もカードを使っていることがわかり、その近くに国際運送会社があるという。そこに一番近くにいるのはラウンドトゥリーで、自分が行くと飛び出していく。ラウンドトゥリーは駐車場でウォルシュを発見、ウォルシュは逃亡して近くにいた女性を人質に取った。ケンジーとディークスも現場に向かうが、ラウンドトゥリーはウォルシュに銃を置くよう説得を続ける。NCISに追い詰められたウォルシュは逮捕され、罪を認める。サムはラウンドトゥリーの車が止められた段階で、LAPDは強盗犯の外見を特定していなかったという事実をラウンドトゥリーに伝える。ラウンドトゥリーは妹をこの憎しみや争いの世界から守ろうとしてきたという。自分はいつも物事をまとめ解決する立場だった。サムはみんなで一緒に問題に立ち向かう、まずは内部捜査から始めようというと、ラウンドトゥリーは警官たちがバイアス研修を受けたり、一定期間デスクワークすることではだめだという。連邦捜査官であるラウンドトゥリーでさえ黒人であるということで、あのような扱いを受けた。外見が犯人と似ている一般的な男だったらどうなったか。不平等は正されなくてはならない、体制を変えなければならない、それを始めるのは現場ではなく、トップからだ。ルールを書き換え、語り口を変える。変化を待つのではなく、変化を起こすのだ。繰り返される警官によるアフリカ系市民に対する偏見、差別、暴力など、象徴的な場面なのですが、頻繁にいろんなドラマで見かけるので、それが日常茶飯事なのかなと思ってしまいます。心ある理想的な警官は存在しないのか、そんな気持ちになりますね。ともあれ、ラウンドトゥリーの身に悲劇がふりかかり、最愛の妹を巻き込むことになってしまった。これはもう黙ってはいられない。ただ、そこからは既存の抗議運動ではだめだ、警察がやっているなんとか研修で人は変わらない、指揮台から変えるのだといっても、どういう手段を取るのでしょう。政治家にでもなるのかな。気になったのはラウンドトゥリーは偽名のIDを持ち歩いていることで、潜入捜査官だからだとしても、本名で生活することはないのかなあ。日常生活で本人確認が必要な場面はたくさんあると思いますが、どうやっているのだろう。また、サムでも警官に止められることは多々あると思いますが、その場合もIDをチェックされるでしょうね。SEALsだと言えば見逃されても、潜入中なら嘘を通すしかない。逮捕されたら、記録が残ってしまいますね。サムは今あるルールの中で、問題を起こした警官を再教育させようという。その辺りに世代間ギャップを感じました。感情的になるサムとは別に、最後まで落ち着いてウォルシュに接するラウンドトゥリーが印象的でした。後は、気持ちの悪い動き方をするゴースト・ドッグかな。それが盗まれても犯人がわからないというのは、さすがにだめだろう。ウォルシュは軍法会議になるのかも知れませんが、相当重い罪になりでそうですね。被害者は有能だったかもしれませんが、撮らないでと言っている人を勝手に撮るのは今の時代だめじゃないのかな。戦争の記録でもないし。
October 12, 2022
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サムはお休み、新顔登場、ケンジー役ダニエラの監督という変則的な回で、それでも伏線を回収する動きが見られました。それにしても、いろいろな話題が含まれていましたよね。カティアが何かを保管していると見られる、美術保管会社クルーシェルに強盗が入り、保管箱5つが盗まれた。配送業者を装って侵入し、記録係が席を外している間に盗んだようだ。逃走する時に貨物主任が撃たれたが、命は助かった。今のところ誰が預けたものが盗まれたのかわからないが、NCISはすでに捜索令状を請求しており、令状が出るのが遅れている状態だった。LAPDから連絡を受け、カレンとファティマが捜査に向かう。配送業者はパサデナの顧客の美術品を運ぶ名目だったが、盗まれた箱の中にはカティアのものと見られる箱も含まれていたことがわかる。DCから、キルブライド大将の秘書として、予備捜査官のシャイラ・ダーが派遣された。ラウンドトゥリーとダーが令状の発行が遅れた理由を調べるが、カティアがディープフェイクを使って遅らせたことも考えられる。倉庫の記録係エレーナによると、配送業者が到着したときに、水漏れで配管工事の業者が到着したため席を外したことを認める。配管工事の会社は実在しているが、パサデナの顧客と配送業者の会社は実在していなかった。キルブライドは、美術品の強盗ということで、過去に関係者として潜入したケンジーに情報を求める。ケンジーは当時関わったキムに連絡を取る。ダーによると、令状を扱ったクレイン判事は請求したカレン本人から差し止めを依頼されたという。カティががディープフェイクを使ってカレンになりきり、差し止めを依頼し、時間稼ぎを目論んだのか。配管工事業者は、エレーナから時間の指定を受けたという。そのためエレーナは業者に2倍の金を払っており、カレンはカティアに雇われたのかと追及する。エレーナは、フランス人のグレイヘアの男性から15,000ドルを示され引き受けたが、名前はわからないという。その男性の容貌を聞いて、キムは伝説の大泥棒ジェラール・デュポンではないかという。デュポンはベルギーで捕まり5年の刑期で刑務所に入っていたが、短縮されLAにやってきた。こちらに娘夫婦が住んでいて、出産したばかりだという。強盗犯の乗ったバンはエリックのカレイドスコープ2.0の追跡で、SUVに乗り換えられ、とある店の前に停車していることがわかった。カレンとファティマが店内に入ると、デュポンがいて今朝着ていたのと同じ作業服も見つかった。デュポンは朝から店の再開のためここにいるというが、盗みには銃を使わないというデュポンとしては荒っぽい仕業だった。デュポンは口をつぐむ。ケンジーとディークスはデュポンの自宅を捜索し、ベルギーで盗んだとされるマーキュリーの彫像を見つける。ケンジーはこれが使えると考え、デュポンに強制送還にならないように口添えすると迫る。デュポンは、面識のない「イリーナ・フェドロヴ」ナという女から仕事を受けたと認める。それはカティアの偽名の一つで、盗むものを指定されたが1つの小さい金庫の内容で、欲を出したデュポンはその他にも盗んでしまった。デュポンはヒエロニムズというバイヤーに連絡を取っているため、カレンが客を装ってデュポンに同行することにする。LAの裏社会の顔役が顧客としてヒエロニムズの内覧会に集まった。そこにはカティアの品物が見当たらず、ヒエロニムズは突然、品物の中に偽物が見つかったと言ってカレンたちを足止めする。銃を向けられ、応援部隊の到着まで待てないためラウンドトゥリーとファティマが救出に向かう。銃撃戦が始まるが、何とか制圧しその場にいた全員を逮捕した。しかし、デュポンは姿を消す。カティアの品物は別の場所にあり、「ペンブローク」と書かれた8ミリフィルムだった。ケンジーとディークスは以前保護したローザと面会するため、難民再定住局に向かう。しかし、昨夜遠い親戚がローザを連れて退所したという。ローザの身を案ずるケンジーだったが、担当官から呼び出され、ローザが同郷の友達に預けていたものがあるという。ピラーという少女は、グアテマラのお守りを預かっており、ケンジーはピラーと親しく話すことにする。デュポンの自宅は今後も監視を続ける。ダーはもうそろそろキルブライドがLAを嫌っていないことを認めてはどうかと言い、DCに戻っていった。カレンはカティアのフィルムをチェックする。そこには、「高貴な乙女」の少女たちが一人の少女を殴り続ける様子が写っていた。観察者は何度も続けるように言う。「痛みは心の持ちようだ」という言葉に、カレンは自分も同じように何度も何度もブロックの組み立てをさせられたことを思い出す。キムという個性的なキャラが出てきたのは、キャサリンの初登場の回でしたね。だったらキャサリンに出てきてもらっても良かったけれども、サムがお休みじゃしかたない。そういえば、この2人はまだ交際しているのかな。サムの父親が言及されるのは2回めですね。いよいよ気になります。キルブライドが孤立感を強めているのか、意のままに動く人材が必要と考えたのか、局長がダーを送り込んだ。DCなんて、いつ裏切られるか心配しながら過ごしているのに、何でLAを嫌うんだろう。ラウンドトゥリーが気を使って、距離を縮めようと彼なりに親しみを示しているのに、キルブライドはお高く止まって、歯牙にもかけない。馬鹿にしているのか、差別しているのかとも感じられて不愉快な態度ですね。まあ、がんこな年寄だから仕方ないということなのかも知れませんが、無理をして居続ける必要を感じません。個性豊かなメンバーだからヘティでないとまとめられないのなら、もう誰が来ても難しいでしょうね。ちなみに、グルテンフリーの日本のフライドチキン「ピクニコ」というのは一体何?架空の店名かもしれませんが、衣に小麦粉が使われていないということかな。Church's Texas Chickenというのはあるようです。ケンジーとディークスは亡命を望んでいたローザのことを気にかけていたのですね。とりあえず引き取る親戚がいたということで、彼女の亡命は認められるかもしれない。ただ、犯罪者のデュポンが入国できるのに、なぜローザが施設に足止めされるのだろうか。これはもしかすると、ダニエラが訴えたいことだったのかも知れませんね。養子を迎えるというストーリーの背景に、守るべき立場の子どもたちが苦しめられているということを描いていくように思いました。さてさて、カティアの過去がカレンの過去を明らかにする。あの訓練はアナも受けたのかしら。あるいは殴る方だったりして。パンドラの箱が開けられた、ということで、さらなる混乱がもたらされそうです。
October 4, 2022
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メインがサムの潜入捜査でしたが、並行してチームが別の捜査を遂行し、内容盛りだくさんでした。単独行動のカレンは相変わらずですね。ゲストでサムのシールズ時代の友人は、リアルの元SEALのメンバーだそうで、リスペクトを感じましたね。かねてからNCISと合同捜査を行っているハミルトン捜査官が、ATFの汚職捜査官の捜査中、相棒のリード捜査官を殺され、サムを頼ってきた。リード捜査官は、情報提供者との取引後殺され、駆けつけたハミルトンに「ヴァンダー」という名前を言い残した。パーシー・ヴァンダーとはサムが「スイッチ」という偽名で潜入捜査をしていた時に、すっかり気に入られ、師と呼べる存在となっていた。今も身元はバレていないと思われるが、サムにとって思い入れのある相手だった。リードは汚職捜査官の名前が書かれたノートを、マフィアの農園主の息子ルークから買い取った。ルークは取引成立後、すぐに立ち去ったことがわかっている。サムはヴァンダーに会うために、最近縄張りを荒らしている韓国系の暴走族からブツを略奪することにする。「スイッチ」として、ギャングの前に姿を見せたサムはハミルトンの助けを借りて、鮮やかに彼らからブツを奪い取る。ハミルトンはサムに、相棒を殺されたのだから、ヴァンダーには容赦はしないと念を押す。海軍特殊コマンドと関係のある、民間の航空宇宙技術者が機密扱いの設計図をダウンロードして姿を消した。ライアン・ローグは武器商人のアマンタスと通信を繰り返していたことから、NCISに協力が求められた。アマンタスは多国籍犯罪組織「オムニ」の幹部ヘンリク・ヴクサンと連絡を取り続けており、ヘンリクはケンジーとディークスが逮捕し、現在LAで保護観察中だという。さっそく、今は不動産業を営むヘンリクに会いに行く。まっとうな仕事をしているというヘンリクだが、オムニから顧客の情報を得ていることは追及されたくない。ヘンリクは家を探しているというアマンタスをケンジーらに紹介する。ローグが市内でATMで金を下ろしたことがわかり、さっそく身柄を確保する。しらを切るローグに、キルブライドはラウンドトゥリーの前で、尋問の極意を披露する。経験豊富なキルブライドの作戦で、アマンタスの名を出すと、ローグは設計図をダウンロードしたことは認めるが、家族を脅されしかたなかったという。たった一人の身内で父親はミネソタの介護施設にいると言ったので、キルブライドは嘘を暴く質問を投げかける。アマンタスはローグを脅したことななく、逆にローグが金欲しさに設計図を売ると持ちかけてきたという。しかしプロは知らない人間とは取引しない。闇サイトでローグが設計図の買い手を探しているので、確認するようにいう。マリーナのクルーズ船で、ヴァンダーはメキシコで新しいビジネスを立ち上げていたというサムを歓待する。適当に話を合わせていたサムが、リードが手に入れようとしたノートのことを口にすると、ヴァンダーは「お前も警官か」と身構えた。ヴァンダーはスイッチに裏切られたと銃を向けるが、サムはまだ選択肢はあると言ってヴァンダーに銃を手放すように命じる。外部からはハミルトンがヴァンダーを狙撃しようと狙っており、サムはヴァンダーにキャビンの外に出ないように叫ぶ。しかしヴァンダーはサムの静止を振り切り外に出ていく。ヴァンダーはハミルトンに狙撃され死亡した。船内捜索したところ、リードが手に入れたノートがヴァンダーの寝床から見つかる。事件は片付いたが、サムはヴァンダーの存在が単なる潜入捜査での「師」以上だったという。カレンは休みを取り、ある女性を監視していた。その女性はカレンがかつて里子として世話になった人で、とても良い関係だった。しかし、この家でカレンは新たな道に送り出されたのだった。迎えに来た車の中にはヘンリエッタがいた。カレンはヘティに記憶を消されたのでしょうか。催眠術かなにかと使って、あるいは「ブラックリスト」のリズみたいに。ウィルソン夫人はとてもカレンを愛していて、穏やかなな親子関係を築こうとしていたのに、泣く泣くカレンを手放したのですね。それがまたカレンにとって、ヘティ憎しの炎に油を注ぐことになるわけだ。今回はサムとハミルトンという、暑苦しいオヤジのコンビが復活し別のドラマになっていました。アクションと仁義を意識しているのか、スローモーションを使って、裏切られたヴァンダーもサムを息子のように思っていたという、エモーショナルな展開。キルブライドがサムに「スイッチ」の業績を評価した上で、捜査対象への思い入れを懸念した。キルブライドはラウンドトゥリーにも、得意げに尋問方法を伝授し、こちらも何だか親子関係みたいにみえて、キルブライドの株が上がったように見えました。原題は「善意」や「誠意」と訳すようですけど、相手が喜ぶことをして信じてもらうというようなニュアンスがあるみたい。だから、仕事の一つとはいえ、その仕事を成功させた礎を作ってくれたヴァンダーを死なせることは、さすがにサムには堪える。さあ、この経験がサムの今後に影響するのかどうか。「スイッチ」のキャラももう使えないでしょうね。しかし相変わらずファティマが司令塔として、人一倍働いている印象で、ケンジーとディークスは2つの現場をいつもの笑いで埋めている印象です。金曜日の冷えたビール、という歌だけであれだけ盛り上がるのはこの2人ならではですが、今回はその上を行く、おしゃべりなヘンリクのシーンがありました。ヘンリクて、ずいぶん前の登場で当時の印象はすっかり忘れましたが、ケンジーとディークスは少し楽をしたのでは?もしかすると、今後キルキンみたいな情報提供者になるのかしら。
September 28, 2022
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ちょっとピンとこないというか、もやもやしたまま終わりました。本家NCISの最終話がやはり未確認航空現象で、X-Filesだとか浮かれていたので、こちらもそんな感じかと思ったら、結構マジだった。タイトルは「ムクドリの群れ」なのですね。途中で「swarm」という言葉が使われていましたけど、「スタートレック・ヴォイジャー」で「The Swarm」というエピソードがあって、虫の大群みたいなエイリアンが出てきて、ホログラムドクターの調子が悪くなるという話でした。スタトレは基本海軍ですから、NCISで空母が出てきて、国籍不明機が呼びかけに応えないとなると、私の頭の中ではほぼ、同じだということになります。(意味不明)南カリフォルニア沖で訓練中のUSSアリージャンスのレーダーが、突然国籍不明機を発見、呼びかけに答えないので戦闘機が発進して目視で確認しようとした。しかし、一機だと思われた不明機は不可思議な動きをして、ホバーリングしたかと思うと、複数に分解した。そのうちの一つと衝突して、戦闘機のパイロットは脱出し保護された。昨夜LAでは未確認航空現象の報告が多数あり、ニュースでも大騒ぎになっていた。人々は、敵国の仕業ではないかと疑っている。いずれにせよ、国際法に違反しアメリカの領空に侵入し、軍艦を脅かしたのは事実で、国家の安全に関わる。保護されたパイロットは入院している病院を抜け出して、NCISに接触してきた。まだショックを受けて動揺が収まらない状態だが、空中で得体の知れないものに遭遇し、それが近づいてきて囲まれ、逃げようとしたら追跡され、翼がやられてコントロールができなくなったという。ところがこの件について、上層部は鳥が衝突したと決めつけた。F-35は鳥がぶつかったくらいで墜落することはない、だからNCISに連絡したという。NCISが正式に捜査を始めるが、ファティマはアリージャンスのレーダーのデータを分析するも、未確認航空物体の手がかりが得られないという。巷にあふれかるUAPの動画を撮影された場所などで分析することで、飛行経路が絞り込めるかもしれない。サムとカレンはアリージャンスに向かい、副長から事情を聞く。未確認飛行物体はアリージャンスに近づくまでレーダーに検知されず、システムの不具合かと見られる。そして、パイロットの経験不足により引き起こされたと考えているというので、サムらはなぜそんな経験不足のパイロットを送ったのかと問う。機器に問題があったので、目視で確認のために接近させただけで、危険はなかったという副長の説明に、2人は矛盾を感じる。パイロットのUAPの目撃報告はキャリアにとって命取りとなるという。サムはアリージャンスに陸軍将来コマンドの将校が乗り込でいるのに気づく。病院でパイロットを尋問したのは彼らかも知れない。ファティマはSNSでUAPの破片が落ちる様子を撮影した動画を見つけ、おおよその墜落位置を突き止める。ケンジーとディークスがサンタモニカ山脈に探しに向かう。そもそも、敵はなぜ戦闘機に接近して攻撃を仕掛けなかったのか、あるいは挑発して反応を観察しデータを集めようとしていたのか。そんなことができて、特殊な動きをするのはドローンの群れだ。ファティマはキルブライドに、高性能のドローン群が空母に接近して電子情報を引き出すことにより、海軍を包括的に把握して戦闘で倒すことを目的にしていたのではないかと告げる。ケンジーとディークスは山中でUAPの墜落現場らしい場所を見つける。何者かがすでに部品を回収したらしい。そこに、大学生で調査系のポッドキャストをしているという男が現れる。ゲイブ・ドーソンはドローン群を追ってここにきたが、誰かに先を越されたようだという。実は数週間前から謎の飛行物体を目撃しており、ケンジーはゲイブの持っている画像をUAP対策本部に送って調べてもらうことにする。サムとカレンはアリージャンスのCICで聞き取りを続けたが、副長と話とほぼ一緒だった。しかし、空中要撃管制官のグリーンがサムたちに声をかけてくる。事件について、グリーンは人的ミスもシステムのご動作もなかったという。そもそも、船のシステムは完全ではなく、一方テクノロジーは適応し続ける。長距離で探知されないような大きさ、高度、材料で船の近くまで「それ」は接近し、一機の航空機に見えるように編隊を組み、至近距離で分散した。トロイの馬の作戦だ。そんなドローンの編隊飛行のプログラムを作れるには時間がかかり、作れるのはアメリカだろう。調べると、民間企業でドローンの開発を請け負う企業が一社あった。UAPの目撃情報は2ヶ月で7回どころか、ゲイブによると毎晩あるという。今夜も日が暮れると離陸するというので、NCISに緊張が走る。ターゲットは恐らくアリージャンス、またはサンクレメンテ島の試験場であろう。ファティマはキルブライドに報告し、飛び立ったドローン群をどこに落下させるか検討する。LA市内のどこに墜落しても被害が出るし、アリージャンスの周辺にも民間船がたくさんある。ファティマはドローン群のシグナルをハイジャックして着陸させることを考えるが、ドローン群の設計者はその学習能力から、一機捕らえてもすぐに学習し適応するので、一度に同時に倒す必要があるという。今夜、ドローン群はミッションを完遂していないので、同じルートで攻撃するだろう。周波数をハッキングするため、ラウンドトゥリーがケンジーたちに機材を届けにいく。改めて、アメリカ以外ではこの技術を作り出せないことを確かめると、設計者は開発して政府に売り、国防総省がコントロールしていたと明かす。山頂でディークスが懸命にドローン群の周波数を探すが見つからない。つまり、ドローン群を制御しているものはおらず、AIが暴走したのだった。キルブライドはチームに捜査の打ち切りを命じる。山上には国家偵察局(NRO)の職員が現れ、NCISに撤収を命じる。あとはNROが引き継ぎ、アリージャンスには脅威はないと判断されたという。カレンはドローン群が自動制御だったことを、NCISに言わなかったと設計者を追及する。設計者はAIの開発を手伝った段階で、会社が合法的に技術を陸軍将来コマンドに売却したという。その後のことは自分たちには関心はない。AIが暴走することは問題ではなく、AIが人間の命令通りに動くことこそ、問題なのだ。キルブライドは後味の悪い捜査打ち切りについて、ファティマに説明する。陸軍将来コマンドは購入したドローン群を完全に自律飛行させることで、学習技術を加速させた。成果は予想以上だったかもしれない。AIに攻撃対象を選ばせたところ、ドローンは制御不能となり、ターゲットとしてUSSアリージャンスを選んだ。NCISやアリージャンスにその事を知らせなかったのは、リアルな反応を見たかったせいで、彼らは望みのものを手に入れた。これからどうなるのかというファティマに、キルブライドは我々は競争の中にいる、負けることのできない戦いだという。海軍からは発表があり、昨夜のUAP騒ぎだったものは、気象観測気球を使った訓練の一貫だったという。ファティマとラウンドトゥリーはAIの功罪について意見を交わす。パイロットの子、見覚えがあると思ったら、「Major Crimes」のラスティじゃないですか。不安そうな演技が真に迫っていたなあと思いました。カレンがディープフェイクで悩まされているのはカティアのせいだとわかったのですね。ま、それはAI繋がりの話題だったとして、よくわからなかったのは、制御できない暴走したAIのせいで、ドローン群はアリージャンスを狙ったわけですね。で、自動制御となったドローン群をどうやってシャットダウンするのでしょう。事実上陸軍が海軍を狙ったということになりますが、どう折り合いを着けたのやら。じっと見守って、戦闘機が墜落したので密かに接触してきたのか。X-Filesじゃないけれど「政府は知識を否定する」の王道で処理しましたね。ランドリー大尉はこの先、出世はできずに海軍には居づらくなるのでしょうね。キルブライドが言っていた「競争」とは、アメリカの軍隊内での競争ということかな。内輪で競い合って、全体の技術を高めるということか。この技術はアメリカでしか開発できない、と決めつけるのもどうかなあと思いました。ドローンのディープラーニングの話で、一つを捕らえてもすぐに適応するというのは、当にボーグじゃないですか。フェイザーガンを使えるのは一度のみ、とか次からは適応して同化するので、全てのボーグに使えなくなるとか、その道の人にはニヤッとする話で、後はもやもやで終わりました。
September 21, 2022
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ものすごく内容が盛りだくさんでした。Bストーリーも方も現実に似た事件が日々報道されるので、何とも複雑な気持ちです。そしていよいよ、300話に向けてギアを上げてきたかな。相当作り込んできましたよね。シリアでアメリカ軍がドローン攻撃を行い、多くの犠牲者が出た。詳しいことはわからないが、カレンはヘティが関わっているのではないかと、現地にいるザシャにヘティの捜索を依頼する。恐らくアルカイダのカルミラを狙った攻撃と見られる。ヘティは何らかの目的でカルミラとの会合を計画していたが、カルミラとヘティは難を逃れた可能性がある。USSアリージャンスで新生児が船倉に置き去りにされているのが見つかる。女性の乗員が400名もいることから、船上勤務のモーガン捜査官をケンジーとディークスが手伝うことになった。生まれた女児は早産だったが、サンディエゴのNICUに搬送されており無事だった。しかし、母親は適切なケアがされていないとすると、出血や感染症などで敗血症になる可能性がある。数時間のうちに該当者を探し出し、適切な医療を受けさせなければならない。ただ、船医の判断で艦長にはこの件を伏せてるよう頼んだという。母親が怯えて誰にも相談できない状況なら、命を絶つこともあり得るという。母親の血液型はAプラスとわかっており、それでも対象者は165名いる。赤ん坊を発見したヒル下士官によると、人目につかない船倉に明かりがついており、衣類にくるまれた赤ん坊を発見したという。その衣類の持ち主のフォレスト船員は、全く知らないと言い、洗濯物が間違って配られることもあるという。ヒルもフォレストも口止めされているので、他の情報は何もしらないと答える。ケンジーとディークスは献血の協力を求める口実で女性乗員を集めることにする。しかし、なかなか埒が明かない。アナはヘティを心配するカレンを気遣う。カレンは自分の過去について知りたがっていた。キルブライド大将は、密かにネイト・ゲッツを呼び、シリアで起こっていることとヘティの関係について質問する。ネイトによると、ヘティは人質の交換でアルカイダの幹部と交渉しているが、ここ数日連絡が取れなくなっているという。カルミラはその交渉相手で、ドローン攻撃を行ったのはヘティ本人だろうと同意する。キルブライドは、かつてチームの心理分析官として一緒に仕事をしていたネイトに、チームメンバーについて意見を聞きたいという。はみ出し者の多いチームと上手く付き合い、彼らの命を守るためだ。ザシャは現場で捜索中に怪しまれ、男たちに囲まれた。その時に、謎のアメリカ人に救い出された。ザシャからの連絡で、カレンはそれがヘティの元部下ハリス・キーンと知り驚く。キーンはシリアでヘティの監視役をしていたが、ドローンによる爆撃でヘティを見失ったという。死亡したのではなく、攻撃の前には潜伏したと思われ、人質となっているのは欧米の記者と言っているが、実はNCISの職員らしい。カレンはキーンに、ヘティが行っていたというスパイ養成プログラムについて情報を求める。ドローナ計画と言い、CIAが教育省主導の学習支援プログラムに見せかけて子どもたちを集め、それにヘティが関わっていたのは事実のようだ。ケンジーとディークスは赤ん坊が見つかった現場を再び調べる。そこに意識を失った三等兵曹ソフィア・アディソンが倒れており、すぐに手当を受ける。出血は多く、敗血症の疑いがあるがなんとか助かりそうだ。ケンジーとディークスは父親を探すことにするが、子供を欲しがっているカップルには辛い任務だ。医務室にエルジャー船員が様子を見に来たので話を聞くと、ソフィアが出産したことは知らなかったが医務室に運び込まれたという噂をきいて駆けつけたという。エルジャーはゲイでソフィアと関係を持つことはないが友達で、ソフィアは男性を恐れていたという。船員たちは、民間人の契約社員に船内の案内をすることがあるが、ソフィアはその任務を嫌がっていたらしい。ディークスはソフィアがその民間人と交際していたと考え、付き添い任務をした民間人を絞り込む。ソフィアの意識が戻り、何があったか尋ねると、出産前後の記憶はないが、子供の父親は民間人の契約社員で、レイプされたと訴える。海軍の下請けのソフトウェア会社社員、ゲイリー・ドラモンドをカレンとラウンドトゥリーが逮捕に向かう。ゲイリーは連邦捜査官に対して全く動じず、ソフィアについても妊娠を他人のせいにして、軍人の恋人を守ろうというのだろうと言い逃れる。キルブライドはネイトに、ドローナ計画の存在について話す。冷戦時代に、CIAは恵まれない子どもたちに学習障害を診断するという名目で、特定の才能を持つ子どもを探した。ソ連が行った若いスパイの養成訓練のアメリカ版で、「フクロウと白鳥」と呼ばれたという。カレンは自分がその対象であったことと、ヘティが関わっていたことに気づき始めた。ヘティが無事戻れば、カレンとヘティの関係が崩れるだけでなく、チーム全体に深刻な影響を与えるだろう。ネイトにはその事後処理を頼みたいという。カレンはアナが自分そのものの人物とテレビ電話しているのを知り驚く。なんとなんと、ネイトとは!何年ぶりだろうか、確かにヘティの命令で潜入捜査もしていたし、今も接点があるのですね。そしてキーン、メキシコでお世話になりました。さらに、ネルの姉の言及までもあり、いよいよ300話に向けて総振返りに入ったのかな、と思いました。ヘティは自分の身代わりとなったNCIS関係者を救出するために奮闘中、以前にもベトナムに置き去りにした仲間を助けに行ったっけ。そういう義理堅いヘティではあるが、ソ連でやっているようなスパイ養成のために子供を集めていたというような闇の部分があり、カレンは自分がヘティによって望まない人生を歩まされたと気づいたのかな。少なくとも記憶がない。でも、アナは自分で選んでこの道を歩いている。そこがキルブライドとしても心配するところで、カレンのヘティに対する絶大な信頼関係が崩れた時、何が起こるかわからない。だからネイトを呼び出した、なるほど。ヘティが生きていても死んでも、見通しは良くなさそうだ。今回はサムがお休みで、父親が転んだと存在に触れましたね。ということは続きがあるのか。ラウンドトゥリーは久々、本当にどこで何をしていたのかというくらいの出番だったのに、仕事をしたのは後半もごくわずかで、非常にバランスが悪く感じられます。ケンジーとディークスは、NCIS:SVUでしたね。軍艦内でのセクハラや性・暴力問題は現実にあるのかもしれません。せめて、最初からそういう視点で見てくれたら良かった。相手の男は○ソできちんと裁いてほしい。ソフィアは急に産気づいて無意識に子供を放置したのかもしれませんが、子供を育てるのですね。重い罪に問われないことを望みます。最後のディープフェイクのカレンがついに存在を露にして、アナとも接触しはじめた。犯人はわかりませんが、その目的は何なのか、誰が犯人なのか。これを解決するには専門家が必要ですね。
September 13, 2022
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いつものようにのんびりした回でしたが、ラウンドトゥリーは一体どうしてしまったのか。ファティマだけが酷使されているようで、気の毒です。今回は日本のセルヴィッジデニムと大阪で染められたデニムというのが、大いに受けました。海軍情報局が管轄する倉庫で、新技術の開発中だったローラ・ナッシュ博士が殺害された。博士は海軍向けにレーダー技術を開発して高性能の暗視ゴーグルを試作したが、その唯一の試作品が盗まれていた。博士と2年間開発に携わっていた、マクスウェル特務曹長によると、博士には敵はおらず、完璧を求めて不具合をチェックしていたという。後任には右腕というべきケヴィン・タイラーという男がいて、現在本部で勤務しており、この新技術の開発についてはトップシークレットで、知っている人物は限られる。犯行現場の倉庫の通用口にはカメラがなく、テストが終了してから犯行があった時刻まではわずか30分ほどだ。ケンジーは、テスト中に忍び込んで終了するのを倉庫内で待っていたのではないかと考える。ケンジーは倉庫内の部屋で犯人のものと思われる繊維を発見する。開発チームの全員から事情を聴取したところ、予備役のタイラーが姿を見せていないことがわかる。昨日は午後4時に行き先を言わずに帰宅したと見られ、地元警察に自宅のドアが開いているという通報があった。サムとカレンがタイラーの自宅に向かうと、家の中が荒らされていた。タイラーはタトゥを入れていたようで、ヴェニスビーチのギャングとの関連を思わせた。しかし、タイラーはわざと家の中を荒らして、自分は荷物をまとめて家を出たことがわかる。「WK4L」というイニシャルは白人至上主義者の「ホワイトキングス」のもので、ドラッグを武器を売買している団体だ。タイラーは素性を隠して軍に入っていたのか。ケンジーが見つけた繊維は、日本製のセルヴィッジデニムの糸くずで、大阪の工場で染めた生地をLAのハリウッドの会社が輸入していることがわかる。高級デニムを扱う店で聞き込みをすると、該当するジーンズを売ったことがわかるが、リッチな客が今回の犯罪を犯すのも不釣り合いだ。ところが、店の前に古着を寄付するポストがあり、B級品の製品をコニュニティセンターに寄付していたことがわかった。タイラーが海軍で配属された先々で、在庫目録との不一致があったといい、備品や武器などがなくなっていた。タイラーがどこかに流すか売っていたと思われるが、今回のレーザー技術は盗めばすぐにわかる品物で、よほど大金を支払う客がいたと思われる。例えば外国の諜報機関などでこれから国外に出ようとしている人物、ファティマはすぐに敵国の監視対象を調べる。コミュニティセンターのマニーは、支援の必要な人に寝床や食事を提供しており、活動を手伝ってくれるボランティアに寄付されたジーンズを謝礼として渡したという。今日は移民の高校生に奨学金を渡すセレモニーがあるという。監視対象を絞り込んだところ、中国人大学教授のジュン・チェンという女性が3年間で5回アメリカに滞在しており、教えている大学の近くに海軍基地や民間軍事会社があることがわかった。海軍とロンドン警視庁が北米とヨーロッパで活動するスパイのネットワークを特定し、その中にチェンの滞在地が含まれるという。中国の国家安全部の特徴とも一致し、顔認証でチェンが現在ネイルサロンにいることがわかった、身柄を確保してボートハウスで話をきくが、素性がわからない女で、チェンは容疑を否定する。ただ両親が上海のアパートに住んでいることがわかり、そのアパートは湖南省の農村出身者が多いことがわかっている。彼らは肥料の原料となるリンの鉱山がある村出身で、その村ではガンの発生が20年で2倍になったという。カレンとサムはチェンが両親や仲間のためにスパイになったのではないかと踏み込むが、チェンはアメリカに協力すれば、愛する人々がもっと恐ろしい目にあうのでレーザー技術が今どこにあるのかは言わないという。ただ、タイラーと年配の男から200万ドルでそれを買ったことは認める。年配の男は中国が開発した強力で痕跡が残らない爆弾を欲しがったという。不安定な爆弾で近くで起爆しなければならない。ATFの情報で、年配の男はホワイトキングスと関係のあるセス・ウィルコックスとわかる。写真を見てケンジーとディークスは、先程コミュニティセンターで塗装のボランティアをしていた男だと気づく。ボランティアを装って、センターに爆弾をしかけたのか。今日はターゲットとなる移民の高校生たちが集まる。NCISはすぐにコミュニティセンターに避難を促し、カレンとサムはセンター近くに待機していたタイラーとウィルコックスを探す。2人はNCISの姿を見ると銃撃してくるが、サムとカレンは起爆装置に手を伸ばすウィルコックスを射殺する。彼らが入手した中国の爆弾と200万ドルはホテルで回収するが、肝心のレーダー技術はまだ見つかっていない。ディークスのバーに買い手がついたため、ディークスは2階に住むカレンに部屋を明け渡すように告げなくてはならない。ためらった末ついにそのことを告げると、カレンはバーが売れたことを喜ぶ。同じ場所にこれほど長く住んだことはなく、大変な時期にディークスの助けになると家賃を払い続けていたという。カレンは心覚えがないのに、自分がオンラインで医師の診察を受けていたと聞いて驚く。最後のはカレンをディープフェイクで偽物を作って、何か悪巧みしようとしている人物がいるということ?それはずっと追っているカティアとは関係ないのかな。ヘティの弟子とも関係なく、全く新たな敵?カレンに恨みをもっている人物でしょうか。それが後半のテーマになるのかな。タイラーの様に素性を隠した人物が法執行機関や軍や諜報機関に送り込まれている、ということと関係しているのかなとも思いました。だとすると、相当深刻な問題となりそうですが。ケンジーはジーンズマニア?ガタイの良い男性にジーンズを履かせたい、自分の夫にはないものを妄想している?というか、脚本家にジーンズマニアがいるのでしょうね。こういうところで日本が注目されるのはうれしいですね。それにしても、ケンジーとディークスは優しさに溢れたカップルですね。誰に対しても共感を持ち、善い事をする人を応援する。もうその存在自身が癒やしだと思いました。盗まれた最新技術は後で取り戻すのでしょうか、昨今は露骨に中国を敵として描くようになりましたが、チェンはあの後どういう扱いになるのか。スパイと認定されたらアメリカで終身刑かな、でも任務を全うしたのなら身内が殺されるようなことはないだろう。NCISの手の及ばないところの扱いになりそうですね。
September 7, 2022
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今週も世の中の親の立場で最近の若者を考えるという、どこが海軍?という回でしたが、結構現実世界を切り取っていて、身近なテーマに感じ、本当にどうしたら良いのだろうと思いました。でも、ラストのキルブライドの言葉にずっこけた感じ。それにしても、人手不足がひどいな。ラウンドトゥリーは別のドラマに出ているのでしょうか。超人気のインフルエンサー、ジア・ミシェルが突然投稿を辞め、連絡が取れなくなった。母親がレバノン大使のため、仕事の背景と関係ないかどうか調べるよう、NCISに依頼が来た。最後の投稿では、キックスケーターに乗りながらしゃべっていたが、突然画面が切れて、事故にあったのかもしれない。近隣の病院に行った形跡もないという。ラウンドトゥリーが不在のため、キルブライドは再度アーリヤ・デレオン捜査官の応援を要請する。ジアは多数のブランドと契約していて、リアリティショーとも契約した。収入は莫大だという。ビバリーヒルズのジアの自宅には戻っておらず、撮影のためにスポーツカーを準備したという男によると、先週運転手のアラン・ブリストルと出ていったのを見たという。ジアの膨大な投稿をチェックしていると、ライブでジアが誘拐され、1000万ドル集めないと「彼ら」に殺されると訴えた。ジアは本当の事を言っているように見え、さっそく寄付が始まるが、ジアの居場所を特定することはできない。運転手のアランによると、かつてはボディガードをしており、熱烈なファンが些細なことでジアを殺すと騒くなど、脅されることは多々あるという。昨夜はジア本人から運転手の仕事をキャンセルされたというが、今のボディガードもジア本人から来なくて良いと言われたらしい。ジアには対立するインフルエンサー、エンジェル・ソアーズがいて、スポンサー契約を奪われたと訴えている。とにかくフォロワーのために自分の犬に火をつけようかという女だ、誰が怪しいとはいえないと答える。ジア救出の寄付はどんどん集まっているが、実際に取引が始まらないと相手を追跡することはできないという。ところが、信じられないことに、ジアを殺すところを配信しろというキャンペーンが始まり、急激に寄付額を増やし、救出側と同程度の金額が集まっているという。特にインセルと言われる、もてない男性たちがジアを嫌悪しており、彼らの間でキャンペーンが広がっている。首謀者はジアの過激なアンチである「スプリーン・キング・ダディ・J」こと、ジャクソン・キングだ。キルブライドはジアのタイムラインに登場する人物やパパラッチにも話を聞くようにいう。ファティマはセレブを狙うパパラッチに接触する。彼らからは迷惑がられるようだが、逆にジアの方から呼ばれることもあるという。ファティマはパパラッチから昨日撮影した写真を手に入れる。カレンとサムはジャクソンの自宅を捜索する。そこにジャクソンが戻ってきて身柄を確保するが、ジャクソンはヘイトの書き込みをしているものの、ジアの誘拐とは無関係のようだ。ただ、インセル集団で「最後の紳士」という名前の人物が他のセレブ女性も誘拐すると吹聴しており、ジャクソンとかなりやり取りがあった。なかなか口を割らないジャクソンだったが、闇サイトでドラッグを買ったことをDEAに報告するというと、その人物の本名がカーティス・ジェンキンスだと明かす。オンラインでしゃべったことがそんな問題になるとは思わなかったというジャクソンに、サムはSNSの釣りの餌にされた女性たちはそう思わないだろうという。ジェンキンスはパパラッチの撮影した写真にも写り込んでおり、ジアをつけ回していたようだ。ジェンキンスの実家に向かうと、母親は息子を腫れ物に触るように扱っていた。ゲストハウスで暮らしており、母親宛の手紙があった。そこにはジアを誘拐して殺害するという犯行声明と、別れの言葉があり、母親はジェンキンスの父親が死んでからはネットの世界にのめり込み、友達もいなかったという。父親との思い出のビーチハウスの別荘があるというので、サムとカレンが向かう。ジェンキンスを止めるため、電源を落とし、電波を妨害して侵入すると、ジェンキンスは銃を自分に向けた。サムは亡くなった父親は君に正しい選択を願ったはずだと説得し、ジェンキンスは投降する。ジアは保護されたが、相当ショックを受けていた。この後、またSNSに投降するのかどうか。ケンジーとディークスは被害者と加害者の母親たちの心情を思いやる。どんなに手をかけても娘を守ることはできないだろうし、息子の育て方についてもよく考えなければならないだろう。キルブライドは大使から直々に礼を言われたとサムとカレンに告げる。サムはいつもの駐車スペースをキルブライドに譲ることにする。"Tomorrow is another day"というと、私は「風と共に去りぬ」しか思い浮かばないのですが、「明日は明日の風が吹く」だと、なんだか寅さんみたいな気楽な感じがします。まあ、スカーレットは超前向きな人だから、切り替えも早いのは確かですが、「明日は明日の日が昇るのだ」という訳が好きですね。「タラ!故郷に帰ろう。そして彼を取り戻す方法を考えるのよ。明日は明日の…」作者のマーガレット・ミッチェルは続編の執筆をしなかったのですが、遺族が続編を作ってしまったんですよね。スカーレットがレットを取り戻すのをみんな夢見たでしょうが、実際にそうなるとやらないほうが良かったのかもと思ったりします。脱線しましたが、キルブライドは今日は一日で事件を解決したが、明日はそういうわけではないだろうという意味で言ったのでしょう。これまでサムがヘルキャットを停めていた場所がキルブライドに奪われてしまい、しかたなくキツツキの巣の下に車を停めたらひどい目にあった、シャンプーが必要だ、カレンが「?」という顔をすると、車のシャンプーだ、という流れはとても面白かったです。サムはさすがに上下関係には素直に従う。ファティマは本当に心配になるほど生真面目に仕事をしますね。現場にも出るのも、無理していなければ良いですが。アーリヤにはぜひまた出てきてもらいましょう。ところでみんな、気軽に飲もうとかアルコールを勧めますけど、彼女宗教上飲まないのでは。ジアのようなインフルエンサーは人気が出れば出るほど、アンチも多くなるのでしょうね。それが今回の犯人とその仲間は、自分たちがもてないのは彼女のせいだ、という理屈が自ら負け犬を認めているようなもので、ヘイトスピーチだけでなく、暴力に打って出るのは非常に問題です。そう思い込むのもネットがあるからこその危険ですね。娘をどうやって守れるだろうというディークスに、ケンジーは息子の育て方に思いを寄せるべきというのは、そのとおりだと思いました。わがまま三昧なジェンキンスの母親を責めることはできませんが、誰かに相談できれば良かったですね。ケンジーたちがエンジェル・ソアーズに「私が失踪したら、連邦捜査官が来るのか?」と返されたのは痛いところを突かれた感じ。大使の娘だからこそ、捜査が迅速だったのは事実でしょう。
August 31, 2022
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後味が少し不安が残るような、スキッ、スカッという感じではなかったですね。今回はカレン不在、というのは初めてだそうで、これも働き方改革でしょうか。それにしても、人手不足はどの機関も同じなのですね。カリフォルニアとメキシコとの国境地帯で5人の射殺体が見つかり、その中にケンジーが潜入捜査中の海兵隊下士官ベニー・ゴメスのいとこが含まれていた。ケンジーからの定期連絡も遅れており、キルブライドはサムとディークスを現地に向かわせる。ゴメスはカルテルと組んでメキシコからの密入国を斡旋している容疑があり、ケンジーは渡し屋として潜入していた。カレンもラウンドトゥリーも不在のため、キルブライドはアーリヤ・デレオン捜査官を加える。アーリアの父親はサムとシールズの同僚だった。アーリヤとゴメスの家に向かったファティマは不安げだ。ゴメスはNCISの来訪に逃げようとして逮捕される。広大なジャカンバ自然保護地域をパトロールする国境警備局は、この地帯は密入国のルートであり、カルテルが活動する無法地帯だという。ディークスは死体が発見された場所で四輪バギーのタイヤ痕を見つけ、血痕がケンジーのものではないかという。ケンジーは密航者と共に攻撃され負傷したが、ローザという少女を助け身を隠す。ローザは母親が望んでいたLAに行くつもりだという。キルブライドは地元警察が来る前にゴメスからケンジーの居所を聞き出せというが、ゴメスは口を割らない。しかし、物置で音がしたため中を調べると、密航者らが潜んでいた。今後のことを恐れて何も言おうとしない人々にケンジーの情報を聞いたところ、数日前に国境を超える手伝いをしていたという証言を得た。彼らはアメリカ人を恐れるだけでなく、人を狩る兵士を恐れていたという。彼らに捕まると、送還されずに殺されるらしい。兵士というのが軍人なのかどうか不明だが、ゴメスの仲間に不正を図る当局の人間がいるのかもしれない。ケンジーが危険で、早くゴメスから情報を聞き出さなければならない。ケンジーが周辺を探っている間に、隠れていたローザが兵士らに捕まった。助けようとしたケンジーも捕らえられてしまう。ファティマとアーリヤがゴメスを厳しく追及し、軍人の身分を利用してメキシコから密輸入する仕事をいとこから誘われたことを聞き出す。ゴメスは海兵隊の基地で仲間を募り、順番に荷物を受け取って家に隠す。海兵隊なら国境警備局は荷物を調べないのだという。ケンジーのことはNCIS捜査官だとは知らなかったが、今どこにいるかはわからない。今朝荷物が届くはずだったが、届いておらず、何かトラブルが起こったようだ。ただ、謎の兵士は海兵隊ではなさそうだ。ヘリからケンジーの痕跡をさぐるディークスらは、焚き火の跡を見つけそこにケンジーのメッセージを発見する。「民兵組織11」と書かれてあり、サムは近辺の衛星画像を手に入れるようにいう。その頃民兵たちの本拠地に捕らえられたケンジーとローザは、ケンジーが連邦捜査官であることから対応を決めるまで拘束されていた。連邦捜査官がなぜ密入国に手を貸すのか、違法なことをするのは反逆罪ではないか。広大な土地で手がかりが得られないNCISだったが、ファティマが暗号化通信を調べて、アリゾナの民兵組織が解散後に再結集し、カリフォルニアに移ったことをつかむ。彼らは南部11州を意味する「イレブン」と名乗っており、リーダーのレベッカ・ゴードンが山小屋を購入していることがわかる。ケンジーはイレブンのメンバーが相談している間に逃げ出すが、怪我をしているため遠くへは進めず、レベッカらに追いつかれる。そこにサムとディークスが到着し、銃撃戦の上ケンジーとローザを救い出す。ローザは今後国内で親戚を探してもし見つからなければ、里親を探すことになるという。ファティマは人手不足で急遽現場に出たが、不安な気持ちが収まらない。自分には軍人の家族や立派な経歴もない。キルブライドは自分たちはスーパーヒーローではなく、みな同じ人間だという。今日のように異常な状況で選ばない任務をこなすことになっても、ファティマは本気を出した。それが我々を捜査官にする。ファティマは少し落ち着きを取り戻す。ファティマが辞めてアーリヤが加わるのかと思いましたが、そうではなさそうですね。でも、アーリヤはいい感じだと思いました。サムとは知り合いのようでしたが、前には出ていないですよね。デヴォン・ウォーカーの民兵組織というのも、LAであったのだかどうだか、覚えていません。南部11州という南部連合をイメージする民兵組織が、不法を移民を撃ち殺している。ケンジーは別に不法移民に手を貸しているわけではなく、ペンドルトン基地にカルテルと手を組んで密輸入をしている連中がいるらしいという事を捜査していたのですね。それには密入国も含まれるわけで、ゴメスは相当悪いことに手を出していることになります。あのゴメスの家にいた人たちは、アメリカ側のブローカーが引き取るのでしょうか。ところで、私が大好きなダニー・トレホさんが出ている「マチェーテ」という映画(大好きなドン・ジョンソンも出ている)で、テキサスが舞台なのですが、国境を越えようとするメキシコ人をまるで狩りをするようにバンバン撃つという場面があって、あながち嘘ではないのだろうなと思いました。カリフォルニアも広いですからね、国境を越えることもあるのかもしれません。まあ、それにしてもケンジーのタフなこと。頭でガラスを割って、歯で破片を取り去って、怪我をしているのに、さすがにマチェーテ並のスーパーヒーロー並ではないだろうか。たった2人のNCISに、訓練を重ねているだろうイレブンの面々が簡単に倒されるのもご愛嬌ということで。レベッカ役の女優さん、キレキレで良い感じでしたね。この人とアーリヤがこのエピソードの肝かな。ローザが里親制度にということだったので、ディークスとケンジーのもとに来るということを思い浮かべました。あと、2度もケスラーの言及がありましたので、こちらもそろそろ登場するのかな。
August 23, 2022
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このエピソードを見る直前に「ウォーキング・デッド」を見ていたので、冒頭シーンであれれ?と思いました。(笑)また退役軍人の話かなと思ったら、無理やり海軍での薬物問題とつなげた印象でした。海軍一等兵曹エイドリアン・ヴァルガスが自宅マンションのベランダから転落死した。ヴァルガスは先月心の病でUSSアリージャンスを下船しており、体内からLSDの成分が検出された。実はアリージャンスではヴァルガスの同僚がLSDの使用と売買で逮捕されており、ヴァルガスが機密情報にアクセスする部署で勤務していたことから、海軍情報局長官と海軍長官とキルブライドが直接捜査に関わることになった。キルブライドは慎重を期すように命じる。ジェイソン・レンフローはLSDの使用は認めているが、艦への持ち込みは否定し、また供給先については口をつぐんでいる。サムは水兵のLSD使用に懸念を示す。ディークスとラウンドトゥリーがヴァルガスの自宅を捜索し、高性能のゲーム用PCなどを押収する。ヴァルガスは室内で暴れ大声を出すなどしていたらしく、胃の中からはゼラチン状のものが検出された。サムとカレンは今は刑務所に入っているレンフローを尋問するが、薬物の売人ではないと過去の供述を繰り返す。しかし、微量のLSDの服用は集中力を高めると信じており、以前からアリージャンスではLSDが使われていたという。ヴァルガスについては、ドラッグをやる人物ではないと断言し、供給元はわからないのだという。ラウンドトゥリーはヴァルガスのPCを分析し、PTSDの治療法について調べていたことを見つける。机の上のパンフレットの中には、治療するクラブのような場所の会員証があった。そこに3階の住人が現れ、ヴァルガスを殺したのはアメリカ海軍だと主張する。グラントはヴァルガスと交際しており、1年前ヴァルガスが別の船で火事に遭い、その時の経験で不安障害やうつ病や不眠などに苦しめられていたという。アリージャンスでの職場環境もヴァルガスの悩みで、海軍はヴァルガスの苦しみに向き合ってこなかった。ヴァルガスは追い込まれて殺されたのだ。ヴァルガスはセラピーを受け、やっとPTSDの診断を受けたというが、グラントもヴァルガスはLSDをやらないという。ヴァルガスの父親が酒やドラッグの依存症だったからだ。アリージャンスでは5年前に水兵が8人LSDの使用で起訴されたが、その時も供給元がわからなかった。同僚3人にLSDを流した容疑を追及すると、レンフローは新入の時に謎のメモがあり、荷物を引き取るように指示があったという。その荷物の中にLSDの摂取量と今後の供給方法が書かれていて、レンフローは2週間に一度謎のメモに基づき、届いたLSDを乗組員に配っていたと認める。代金は皆がまくらの下に置いていくので、それを謎の供給者に渡す。アリージャンスは半年前からサンディエゴに停泊中で、日々大勢の民間人が出入りしていると共に、物資が運び込まれている。ファティマは疑わしい人物を絞り込むことにする。キルブライドは松葉杖を使っているファティマが、もう足が完治しているのに気づく。ディークスとラウンドトゥリーは、会員証を手がかりに怪しげな教会を訪問する。主宰者のマヒマヒは預言者を名乗り、癒やしを求めてヴァルガスが1ヶ月前に現れたと認めるが、治療にLSDは使わないという。ヴァルガスは500ドルを支払っており、それは魂の浄化のイベント参加費だという。マヒマヒことエメット・ウェスターハウスは詐欺師で、宗教がかったイベントで稼いでいたのだった。ヴァルガスのセラピスト、バーナード医師から話を聞く。ヴァルガスは2回セラピーを受けただけで、予約を入れようとはしなかった。50年にわたり、退役軍人を診ているバーナードからみても、ヴァルガスの苦しみは深く彼は癒やしを求めていたという。バーナードは抗うつ剤やCBDなどを薦めたが、ヴァルガスはそれを拒否した。しかし、ヴァルガスの体内から検出されたLSDは娯楽で使用する量の10倍だったことを指摘すると、バーナードは退役軍人にLSDを処方する診療所を紹介したと明かす。実際、効果があるらしい。ファティマはアリージャンスに出入りした500人以上の民間人の中から、5年前までアリージャンスの乗員だったランドール・デイヴィスを絞り込む。デイヴィスは情報部の部員で、今はプリンターの修理業者として頻繁に乗船している。彼がLSDの供給元なのか。デイヴィスの会社は中国からLSDの原料を輸入していることがわかり、倉庫でLSDを製造している可能性がある。NCISがデイヴィスを逮捕に向かい、派手な銃撃戦の後逮捕する。やはり倉庫は製造工場になっていて、デイヴィスの車からはLSDの錠剤などが見つかった。ヴァルガスはLSD入りのグミを食べたらしい。CBD入りのグミは高齢者らに人気だという。ヴァティマはバーナードのクリニックを死亡した当日に訪れたヴァルガスの映像を見つける。バーナードはNCISに嘘をついていた。予約を取らないヴァルガスを呼び出したバーナードは、本を渡し、CBDを拒否するヴァルガスにLSD入りのグミをそれとは知らせずに与えた。苦しみ怯える兵士たちを救いたかったというが、ヴァルガスは過剰摂取し、その結果錯乱して死亡したのだった。キルブライドは長年、PTSDに苦しむ水兵らを見てきた。足の傷が治ってもまだ現場には出られないというファティマに、好きなだけ時間をかけろという。カレンは密かにヘティの弟子を片っ端から調べていた。サムに気づかれ、国土安全保障省に務める女性が気になっているというが、サムはそんなことをして心の穴が埋まるのかという。カレンは弟子探しは辞めたというものの、リアという女性に接近する。ケンジーはメキシコ行きでお留守でした。てか、監督していたんですね。カレンはカティアの件とはまた別に、アフガニスタンにロシアのスパイを送り込んで、ヘティの状況を探らせていると思っていたら、今度は自分と同年齢の女性の弟子ですか。そんな弟子がすぐに見つかるくらいなら、今まで出てこなかったのが不思議です。カレンの執着癖というのは、すごいですね。ちょっとこわい。とりあえず、相棒のサムに嘘をつくのは後で困るのじゃないかな。LSDの問題は実際にそういう事が海軍で起こっているのかどうかわかりませんが、合法的に薬物が使用されている社会ならではの認識なのでしょうね。ヴァルガスは断固そういう薬物を使用することは拒否しているのですから、危険性を指摘する意見もあるのでしょう。少量のLSDは仕事の効率を上げるとかいうのは、いわゆる覚・醒剤ということですよね。ディークスがLSDと聞いて、「ヘアー」だとか言い出すのはオジサン世代の発想ですね。私も「アクエリアス」と聞いて、チャールズ・マンソンを思い浮かべました。(笑)しかし、それと退役軍人の自殺はちょっと違いますね。ファティマが任務で負傷し、現場に出るのに葛藤がある。以前なら、早く戻ることが良いことだとされて、皆無理をしてさらに自分を追い込むことになったのでしょうが、その経験も踏まえてキルブライドはファティマにじっくり時間を取るように命じた。時代の変化なのか、キルブライドの柔軟な面なのか。ラウンドトゥリーが父親代わりで妹の面倒を見てきた、というのは「FBI」の誰かさんと似ていますね。一体彼は何歳なんだ?それでも毎月ユニバーサル・スタジオに一緒に行くのだから、本当に仲が良いのですね。ファティマも仲良しになれたら、彼女の立ち直りにもプラスかもしれません。いずれ、妹が顔を出してストーリーに関わってくるのでしょうね。ディークスが裏庭にゼン・ガーデンを作りたいというのは、石庭のことかな。ヘティがいないので、日本趣味の担当はディークスになったのか。(笑)
August 16, 2022
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全編、緊張感があって、最後まで惹きつけられました。はっきりとしたテーマもあり、LAらしからぬというと怒られるかもしれませんが、まとまっていて良かったです。カレンはカティアに繋がる証拠として手に入れた貸金庫の中身をチェックし、高位のロシアの情報将校に関する不祥事のファイルを見つける。しかし、貸金庫自体は5年間も放置されたままだ。気になるのは美術品を扱うクルーシエル社に何かを預けているらしいということで、目録をファティマに調べさせようという。不名誉除隊したゲイリー・デマヨ伍長の父親ゲイリーが、バスジャックを行い5人を人質に取って立てこもった。たまたま乗っていた非番のLAPDの巡査がゲイリーともみ合って、銃で撃たれてしまう。ゲイリーは爆弾を持ち込んで起爆装置のスイッチを握っており、NCISはLAPDの応援に向かう。デマヨ伍長は、アフガニスタンに派遣され、見張り勤務の途中で居眠りをし、現地民から襲撃を受けた際に銃撃戦となって脳を損傷した。その後伍長から薬物が検出されたため不名誉除隊となったが、2週間前に公園で拳銃自殺をしている。ゲイリーは娘ははめられた、潔白を日没までに証明しろと要求している。キルブライドはサムとラウンドトゥリーを派遣し、失敗は許されないという。現場を仕切るLAPDのロペス警部によると、バスは内側から新聞紙を貼って中が見えなくなっており、ゲイリーが持ち込んだ爆弾が実在するのかどうかわかっていないという。すでにSWATを配備しているが、ゲイリーは交渉に応じようとしない。サムは自分が交渉役になると申し出て、SWATを下がらせてゲイリーの信頼を得る。ゲイリーの主張は、娘の自殺はありえず、どこで銃を手に絵入れたのか調べろということだった。ゲイリーの妻レイチェルによると、夫婦関係は娘が除隊して家に戻ってから距離ができたという。夫が主張していることを信じたいが、実際にはよくわからないのが実情。キーラは後遺症で苦しみ、記憶を一部なくしていて、セラピストの勧めでノートを付け始めた。しかし、高額な治療費を支払えず、退役軍人省の制度に裏切られた気持ちだという。交渉の入り口に立てたものの、サムに対してゲイリーはお前にも軍人という偏見があるという。サムは中立的な記者なら話ができるのではと提案し、その代わりに傷ついた刑事を開放するよう取引を取り付ける。記者役はラウンドトゥリーで、ひたすらゲイリーに寄り添い、スキを見てカバンの中にあるという爆弾を確認するよう命じられる。一方、妻のレイチェルも現場に向かい、ゲイリーと話をすることになった。レイチェルは人質を開放するように呼びかけるが、ゲイリーは娘の潔白が証明されるまでは動かないと叫ぶ。そうしなければ自分たちのような黒人の家族は忘れ去られるのだ。夫婦がバスのドアを開けて話をしている間にラウンドトゥリーがカバンの中身を調べるが、ゲイリーがLAPDのスナイパーに気づいたためバスの中に戻る。カバンに手をかけていたラウンドトゥリーは、記事のために確認したかったと切り抜け、サムにメッセージを送る。使われている爆薬はTATPで非常に危険だ。キーラが遺したノートには疑問符がついた「ローレンス・カー」という名前があった。ファティマが調べたところ、キーラが派遣されていたのと同じ時に空調設備会社の社員として基地で働いていたことがわかる。しかも自殺する前の晩にキーラはカーに電話をしていた。ディークスとカレンはカーを逮捕し、事情を聞く。カーは上司に基地に備蓄されている武器を盗んで地元で売りさばこうと誘われた。カーは見張りを妨害する担当で、直前になってキーラに交代になったのを知ったという。キーラは薬物で眠らされたが、予定より早く目覚めてしまい、薬物の影響下で銃撃戦となってしまった。上司はゲイリーのバスジャックのニュースを知り、姿を消したようだ。ファティマは自殺に使われた銃を調べ、キーラ本人が質屋で不正に購入した事実を突き止めた。公園のカメラにも不審な人物は映っておらず、自殺は事実のようだ。サムはそのことをゲイリーに伝えることにする。ショックを受けたゲイリーは、全員の解放を決断し自らも死ぬ覚悟だったが、ラウンドトゥリーが何者かがバスに向かって狙撃しようとしているのに気づく。身を伏せて何とか銃撃を免れようとするが、銃弾は爆薬のカバンに当たり、液体成分が流れ出てきた。サムはカーの上司が現場近くにいることを聞き、自らは盾を手にしてゲイリーとラウンドトゥリーの救出に向かう。間一髪で脱出できたが、そのころビルの屋上でカレンとケンジーがカーの上司を追っていた。カレンは狙撃犯を抑える。ゲイリーはSWATに投降し、ラウンドトゥリーはキーラがカーの上司らにはめられた事実を伝える。ゲイリーは娘の潔白を証明するためには、同じことをするだろうという。サムは軍人の子供を持つ身として、複雑な気持ちだった。退役軍人の自殺は女性が多いというデータもある。キルブライドは海軍長官にかけあい、デマヨ伍長の不名誉除隊を撤回し、三等軍曹に昇格させ、退役軍人墓地にきちんと埋葬するべく計らったという。また、非戦闘状態での最高の名誉である、海軍海兵隊勲章も伍長に授けられるという。ゲイリーは娘の埋葬には立ち会えず、遺族がこれで慰められれば良いのだが。ケンジーとディークスは養子縁組を希望する親の説明会に行く予定だったが、事件のためケンジーだけが参加した。途中で刻々と入る報告に心穏ではないが、担当者は気軽に待ったほうが良いという。養子を迎える道のりは人それぞれ、気持ちを大切にしてほしい。ディークスは子供を持つのに完璧な親ではいられず、どうにもならないことがあるだろうという。それも含めて親になるということなのではないか。恐怖心に親になるという自分たちの未来を支配されたくないのだ、FBI出身のラウンドトゥリーの使い方としては良かったと思いましたが、一番緊張が高まる場面は簡単に乗り切りましたね。それくらい、ゲイリーに信頼されたからといえますけど、あまり記者らしくは見えなかったな。このドラマを盛り上げたのは何と言ってもゲイリー役の役者さんの演技によるものだと思います。奥さんとのやり取りも良かったですね。伍長の退役後に家族みんなが苦しんだという状況が良く伝わってきました。「Seal Team」でも見た、退役軍人の健康問題に対する制度の不備という問題を訴えたかったのでしょうが、そもそもアフガニスタンでの事件をきちんと調査しなかったことが問題ですよね。仮に伍長が薬物をやっていたとしたら、それはそれで基地の士気が低下していることになるし、責任者の責任を問うべき。現場のゴタゴタの責任を伍長に押し付けたような、そんな印象を持ちました。ゲイリーは相当重い罪で裁かれると思いますが、極端な手段を使わなくては娘の無念を晴らせなかったということは重いですね。サムの胸に共感する部分があったと想像します。さらに養子縁組の前で逡巡するケンジーと正論を貫くディークスの会話も親になることの意味を補足していたと思います。ところで、キーラの名誉を回復して勲章を与えることが遺族への慰めというのは、わかるような気がします。そんなものをもらっても故人が戻ってくるわけではないという意見もあるでしょうが、国としてはやるべきでしょうね。ボートハウスにデッキは初めてのお目見えかな、キルブライド、カレン、サムの3人の後ろ姿が印象的でした。
August 9, 2022
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いつもと調子が違って、(珍しく)ずいぶん凝ったエピソードでしたね。何かヒントになるような映画があったのかな。最後まで目が離せませんでした。日曜に急遽チームが集められ、キルブライドは長年諜報員として中国海軍の情報を海軍に提供していたローラ・ソンの正体がばれた恐れがあるので、身柄を保護するように命じる。娘のリリーは母親の正体を知らずにUSCの1年生として寮に入っており、、ケンジーとディークスが迎えに行く。ソンの身柄を確保し、用意したセーフハウスに連れて行ったところで、カレンたちは配置についた。1時間後にはキルブライドが到着し、説明があるだろう。しかし、1時間後キルブライドが現れた時、作戦は失敗し警護対象のソンは死亡していた。一体何があったのか…その後、海軍情報局のアキル・アリ監察官がチームに対して聞き取りを行うことになった。ソンはセーフハウスの上層階で酒を飲みながら、カレンにキルブライドとの関係について話した。南京生まれのソンは母親がアメリカ人で、父親死亡後にサンディエゴに移った。17歳で海軍に入隊し、キルブライドと出会った。キルブライドはソンを諜報員として育てたのだという。ソンは諜報員には有効期限があるという。ケンジーたちが保護したリリーとソンが通話した後、サムにはディークスから電話がかかってくるが、突然携帯が圏外となり建物が停電となった。ソンはパニックルームに入るのを嫌がり、銃を渡しせと要求した。渡すことはできないと揉めている間に、建物の天井のガラスを破って敵が侵入してきた。サムとカレンが何とか侵入者を排除してパニックルームに急ぐが、敵は部屋のドアを爆破して侵入してきた。敵はソンを連れ去ると、閃光弾が投げ込み、その後はカレンとサムになすすべはなかった。モニタールームにいたファティマとラウンドトゥリーは、異変を感知せずにいたが、ファティマが礼拝の時間で席を外すと、何もかが外を横切るのを目撃する。すぐにラウンドトゥリーに電話しようとしたがつながらず、モニタールームに戻って2人で1階ロビーに向かう。しかし、敵は玄関ドアに爆弾をしかけ爆破して侵入してきた。銃撃戦の際にファティマは足を撃たれ、2には上層階に向かう。そこで男に連れられたソンを目撃し、敵を倒してソンを確保し、3人は停止しているエレベーターに逃げ込む。追手は近づいており、ラウンドトゥリーはエレベーターの天井を開けて脱出を図り、怪我をしたファティマを引き上げたところで、ソンは中から天井の開け口を閉じてしまった。その後、銃声が響き全てが終わった。ソンは自分の命よりも、NCISの2人を救おうとして死んだ。助けられなかったことをファティマとラウンドトゥリーは重く受け止める。ボートハウスでは、キルブライドがリリーに心配しないようにと電話を寄越した。今は飛行場から移動中でまもなく、ソンのいる場所に到着するだろう。リリーから、夫が事故死してからも仕事をして強く生きてきたソンの話を聞き、ディークスは思いついたことがありサムに電話をかけた。自分がソンの立場なら、そんなことはできないと思ったのだ。その時、セーフハウスで異変があることを察知し、ケンジーはディークスにリリーを任せ、現場に向かう。すでに通信は復活し、敵は去った後のようだ。しかし、そこでソンは射殺されていた。アリ監察官はキルブライドに防犯カメラの動画を見せる。なんと、ケンジーが到着する前に、キルブライドがセーフハウスに到着し出ていった姿が映っていた。キルブライドは自分がソンを殺したことを自供する。実はソンが中国に寝返ったのではないかという情報があり、チームには事実を伏せてソンの身柄を確保させ、確証を得ようとしたのだった。キルブライドが到着すると、ソンは敵の3人と一緒に降りてきた。敵はソンを暗殺するためではなく、救出に現れた。キルブライドは敵を倒した後、ソンを撃った。キルブライドの言葉に従わず、銃を向けようとしたソンにキルブライドはとどめを刺した。この調査は、部下たちを不審に思わせないための形式的なもので、真実は我々を弱く見せる。ソンは英雄的に死んだことにして、部下たちを納得させる。海軍長官にも報告済みで、アリには忘れろという。サイバー司令部の報告によると、セーフハウスのセキュリティシステムに欠陥があることがわかっており、ソンがセーフハウスに入った瞬間に、情報が敵方に知られていたことになる。それでも納得できないアリは、ソンが裏切った理由を知りたがる。キルブライドは彼女に聞けと答える。ソンを救えなかったと落ち込むチームにキルブライドは次の任務を与える。しかし、真相は最初からソンは敵のスパイだったのだ。キルブライドは家庭が壊れ、再起を図ろうとしていた絶好のターゲットで、ソンは自分がキルブライドを選んだのだと言って、死んでいった。ローラ・ソン役のサンドリン・ホルトという女優さんはあちこちで見かけますが、例えば「Homeland」ではロシアのスパイだったし、「マクガイバー」でも良くない役柄で(名誉あるソーントン局長ということだったのに最後は…)、最初から怪しいなと思いました。ただまあ、「諜報員にはそれぞれ有効期限があって、穏やかに去ることはできない」などというのは、カレンの胸に響くし、娘との関係でサムは通じるところはあるし、信用させる手練手管はなかなかのものでした。アリ監察官がさかんに、ソンに銃を渡したかどうか質問していましたが、もし渡していたらチーム4人は容赦なく殺されていたでしょうね。尋問のスタイルで「藪の中」みたいな展開かと思ったらそういうことではなくて、チームの証言をきちんと積み上げていって、最後にキルブライドがやってくれました。もう、本当にたぬきおやじめ。ヘティのように諜報員をリクルートして育て上げたつもりでいたのに、最初から見事に騙されていたとは、恐ろしくて誰にも言えない。中国に情報がダダ漏れだったわけで、アメリカにとって大ダメージですね。カレンたちチームはそんなこととはつゆ知らず、キルブライドは毎週日曜日は「特攻大作戦」を見ながらリー・マーヴィンからメモを取っているのだろうなんて、呑気なことを言っている。タイトル「分裂すれば倒れる」はそこから来ているかな?息子の話題が出ていましたので、後々出てくるかなと思いました。ファティマが予約が取れないレストランでディナーデートをするとか、ラウンドトゥリーとLAの外食カルチャーを語るのは面白かったです。印象に残ったのはラウンドトゥリーがLadies firstでファティマのためにドアを開けていたところですね、彼ちゃんとしているわ。
August 2, 2022
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新しくリーダーを迎え、LAのスタイルを模索しているというのか、LAらしさを演出しているように感じますね。そこはスローモーションにしなくても良いだろうにとか、仕事以外の個人的な会話が多すぎ、とかいろいろ気になるところがあります。やっぱりタランティーノかな、タイトルはふざけていて、そこはLAらしいと思いました。カレンは、カティアが服役する前に交際していたアンジェラ・パクにカティアに関する情報を求める。アンジェラはカティアが脱獄したと聞いて、怯えて住む場所も変え身を潜めている。サムはミシェルの名前を冠した奨学金を創設するのに際し、ミシェルの出身大学でスピーチをすることになった。人手不足のATFから、大量の銃が強奪された事件をNCISが引き継ぐことになった。キルブライドは捜査の進展がないと、チームの尻を叩く。4日前、500丁以上の銃器をフェニックスから銃器店に配送し、その後ペンドルトン海兵隊基地に行く予定だったトラックが襲われ、容疑者として名前が上がった男が3日前に刺殺されているのが見つかった。男はLAで有名な犯罪組織のボスの息子アンダース・シヴァクで、父親は3年前に湖の底で死亡しているのが見つかった。一家はしばらく大人しくしていたが、最近商売を再開したようだ。検視官コーリーによると、シヴァクは全身を22箇所も刺されており、グリフィス公園で発見されたという。個人的な恨みも推察されるが、死亡時刻はトラック襲撃の1時間前で、取引でもめたのか、あるいはシヴァクを殺して後を引き継ごうと考えたのか。ディークスはシヴァクの自宅を訪問し、義理の母親ミリアムから話を聞く。シヴァクは前妻の子で、ミリアムとは仲が悪く何週間も話をしていないという。サムとラウンドトゥリーは、トラックの運転手ミルトンを訪問する。ミルトンは2人の姿を見ると逃亡しようとし、捕らえられる。トラックは予定のルートから外れたタハンガで襲われており、ミルトンの口座には翌日2万ドルが入金されていた。ミルトンは積荷を盗まれたことにして闇サイトに売る広告を出し、強奪事件を演出した。買い手はシヴァクだと認めるが、最後の連絡はシヴァクの仲間からだったという。サムはミルトンの携帯を押収する。シヴァクの腕にバーかクラブのスタンプのようなものがあり、ファティマが店を特定する。死体発見場所の最寄りの店に殺される直前に立ち寄ったと考えられ、情報を求める。ミルトンの通話相手は、保険の仲立人とわかるが、この男が銃の買い手なのか。ファティマがバーの向かいの工事現場のカメラからシヴァクの姿を探し出す。一人で入ったシヴァクは、なんとミリアムと一緒に出てきていた。ミリアムが嘘をついていたとして、ディークスは厳しく追及する。シヴァクの武器取引は身内にとって周知の事実で、ミリアムは義理の息子を生意気で不注意なことから辞めさせようと説得したという。それは叶わなかったが、シヴァク死亡とその後の武器強奪については何も知らないという。これから自宅でシヴァクの葬儀が行われることから、NCISは潜入捜査を行う。ミリアムは身内からも狙われる立場になり、殺されたくないという。保険の仲立人という男は、金を用意して売り手に連絡するはずだったが、用意できなかったという。サムはNCISで金を用意するので、取引を継続するように命じる。売り手はミリアムと前夫の子、シヴァクとは義理の兄弟にあたるドミニク・カーソンだった。葬儀会場に現れたカーソンにミリアムが耳打ちし、カーソンが慌てて会場から出ていく。カレンとケンジーは霊柩車に乗ってカーソンを追う。しかし、途中からカーソンの部下も追跡に加わって、カレンたちの車が挟まれ、武器を持った男たちに囲まれる。霊柩車に忍び込んでいたディークスも加わり、激しい銃撃戦が繰り広げられた。仲立人から取引の待ち合わせ場所を聞き出したサムとラウンドトゥリーは倉庫に忍び込む。キルブライドは盗まれた銃を確認次第、カーソンの部下を逮捕しろと命じる。カレンたちはカーソンを捕らえ、サムも盗まれた銃を回収する。キルブライドは賃貸物件を探していたファティマをねぎらい、知り合いに物件を紹介させるという。カーソンの口座を調べていたファティマは、関連するダミー会社のオーナーはミリアムだとつかむ。ミリアムは義理の息子を殺して実の息子に銃を手に入れさせた。シヴァクの家に嫁いで20年、シヴァクは自分たちを外そうとし、ファミリービジネスに尽くしたその対価を求めたという。怖がっていたアンジェラから連絡があり、カレンはカティアが忘れていったという貸金庫の鍵を手にする。アンジェラはカティアに法律事務所から資料を盗むよう迫られ、その結果資格も仕事も失った。カティアが捕まらなければ自由も得られないというカレンを信じたという。ミリアム役の女優さん、見たことがあるなあと思ったら、JAGのチェグウィデン少将の交際相手でした。貫禄あるマダムがディークスに迫るところは、目の保養というか、ディークスの表情の変化を楽しめましたね。ついでにプール掃除のシーンも見たかった。(笑)ディークスいわく、「ザ・ソプラノズ」が「Long Island Medium」とクロスオーバーをした、という潜入捜査だそうですが、個人的には霊柩車を見て「Six Feet Under」を思い出しました。グリフィス・パークが言及されたのはうれしい。LA観光の名所ですが、ST:VOYの「Futrure's End」のロケ地でもあり、私も訪れたことがあります。「LA LA LAND」にも出てきましたね。ラウンドトゥリーはそれこそ、サムのパダワンですよ。今回はあえて、カレンではなくラウンドトゥリーとコンビを組んだわけですが、新しい視点ですね。2人のケミストリーも悪くないと思いました。全く上司の圧を気にしないチームとキルブライドとのやり取りもLAのパターンになるかな。住む部屋を探すファティマのために、知り合いの不動産を紹介するキルブライド、おじいちゃんと娘みたいでしたね。カーソンの部下など、悪人にしてはイケメンが多かった印象。(笑)さて、カティアを追い詰めるカレンは一つ手がかりを得たようです。確実に今シーズン中に追い詰めてくれるかな。アンジェラ役の女優さんは存在感がありましたね。今後が楽しみです。ディークスはただの「捜査員」に格下げ。そろそろ活躍する場はないのでしょうか。
July 26, 2022
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今回はいつもと違う印象で、ハードボイルドだったかな。意外な展開で興味深く見ました。タランティーノの映画みたい、というのもヒントだったのかも知れません。(笑)ドイツの武器商人を追っていたATFのレイエス捜査官が、潜入させていた捜査官の正体がばれ、事前通告なしに突入することになった。密輸入された大量のAK-47と小火器の取引があるという情報をつかんでおり、ATFのみで行動したが、激しい銃撃を受け、レイエスはカレンに救援を求めた。カレンとサムが現場に到着すると、敵の姿はなく、レイエスのチーム7名は全滅していた。武器商人のルーカス・マイヤーはドイツの元海軍出身で、ドイツ極右団体と繋がりがあるという。カレンとサムはキルブライドにマイヤー一味を捕らえたいと申し出て認められる。フロリダ沖で、デイヴィッド・ケスラーの恋人の遺体が発見された。ケンジーを脅しているケスラーの行方を気にするディークスは、ケスラーが恋人を殺したと考え、マイアミの警察に情報を共有するという。キルブライドがATFからマイヤーの取引相手が元陸軍大将のリチャード・コリンズだという情報を受ける。コリンズは国内の右派の重鎮で、アリゾナ南部の大きな民兵組織と手を組んでいるという。その組織は移民制度や不正選挙に反対しており、彼らに武器が渡ると危険なことになるだろう。キルブライドは自分のやり方でやりたいと言い、自身とサムとでコリンズのオフィスを訪ねると決める。コリンズは非常に影響力があり政治的に人脈があることから、キルブライドは慎重に対処しなければならないと、念を押す。すでにこの件はアリゾナの知事にも伝わっているようだ。実はコリンズが上院議員選挙に出る意図があり、マイヤーと無関係なことが分かれば選挙戦に影響が出ることだけは避けなければならない。あくまで自分の判断で進めるというキルブライドにサムは反発する。コリンズに面会すると、コリンズはあっさりとマイヤーから武器を購入する予定だったと認める。AK-47を200丁も購入する目的については、支援してきた愛国者団体に感謝の印として銃を渡すというが、サムはその意図に懐疑的な発言をする。サムは上院議員選挙のために、銃をばらまくのではないかと疑うが、キルブライドは捜査には無関係だとあくまでマイヤーを逮捕するのが目的だと注意する。2人の間には険悪な雰囲気が漂う。レイエスを殺したマイヤーの一行の姿が現場の防犯カメラに映っており、居場所を恋人のミア・ハーンから聞き出すことにする。ミアは薬物の前歴があり、現在はリハビリ施設に入っている。ケンジーとファティマが施設に潜入し、ミアと接触することにする。ミアは施設内で、複数の患者と個別に会っていた。手に入れた薬物を売っているのか。ラウンドトゥリーは、システムを再起動させる間に、キルブライドとコリンズの関係を調べサムとカレンに告げる。2人は長年同じ諮問委員会に参加していただけでなく、個人的にも親しい関係のようだ。キルブライドはコリンズをかばっているのか。サムはディークスにコリンズを尾行するよう命じる。マイヤーが立ち入りする地区には、ドイツ企業が所有する倉庫があり、そこに武器を隠している可能性が高い。サムは令状を請求し、突入することにする。さらに、コリンズが民兵組織のデヴォン・ウォーカーと会っていることがわかり、サムはさらにコリンズの盗・聴を決める。ファティマは隠れて飲酒をしているミアに絡み、そこにケンジーが助けに入ってミアの信頼を得る。ドイツで数学を専攻し、モデルの仕事もしていたミアはマイヤーと知り合い支配されるようになったという。暴行を受け逃げることもできないミアは、マイヤーが人を殺していることを知っており、仕事の手伝いもしている。通報すると故郷の両親の命が危ない。ケンジーはあなたの問題を解決してあげると言い、マイヤーの暗殺を引き受けるという。マイヤーの倉庫に突入したカレンらは、商品の銃を見つけることができなかった。逮捕する容疑がないままマイヤーは国外に出てしまうだろう。キルブライドはコリンズの盗・聴を求める令状請求を却下したという。彼は人脈が幅広く、裁判所からそのことが漏れて伝わるかもしれない。そうなると、マイヤーとの取引が流れて取り逃がすこととなる。キルブライドはマイヤーの企業の関係する倉庫に武器が運び込まれるのを監視しろと命じる。サムはラウンドトゥリーに盗・聴相手をウォーカーに変え、キルブライドに知られずに令状を請求しろという。ケンジーとの会話でミアは、マイヤーがいなければ薬を断つこともできるような気がすると言い、暗殺計画を実行するために金がいるという。ケンジーはマイヤーの住所を教えてくれたら自分が実行すると言って、ディークスに引き合わせる。ミアはマイヤーの金の一部をケンジーに渡すと、住所とセキュリティのコードを教え、これでもうお別れだと言って去っていった。ケンジーはミアは意外に強い人だったのかという。ところが、ミアの教えた場所にマイヤーはいなかった。嘘の情報を伝えたのか。コリンズとウォーカーの会話に特に疑わしい情報はなく、サムらはすでにマイヤーの銃はコリンズの手に渡っているのではないかと考えう。NCISがウォーカーの居場所に突入すると、すでにATFが突入しており、違法に手に入れた銃を確保しウォーカーらの身柄を捕らえていた。サムを出し抜いてキルブライドがコリンズを逮捕しており、サムらは驚く。ハリウッドでマイヤーの遺体が発見され、薬物の過剰摂取で死亡したことがわかる。ミアらしい女性の姿が防犯カメラに映っており、マイヤーの金20万ドル以上がミアによって海外口座に送金され、捜索中だという。ミアはケンジーに頼らなくても、自分でマイヤーを殺すことができたのか。ディークスはケンジーがミアの背中を押したのだろうという。キルブライドはパートナーと争うのが嫌でサムにはコリンズの銃のことを黙っていたという。サムとキルブライドの間には信頼がなかった。今回はキルブライドが少し信頼を稼いだと言えるだろうが、今後はお互いにもっと信頼を築き上げなければならない。キルブライドは正式にLA支局の責任者となり、このチームをベストにするためサムたちに手助けがほしいという。ケンジーにミアから連絡が入った。マイヤーの正確な住所を告げなかったのは、ケンジーの人生を壊したくなかったからで、きっかけを与えたケンジーに礼を言う。追跡されたくないというミアは、返信しないでくれとメッセージをのこした。ケンジーもあえてミアを追うつもりはないという。潜入捜査の設定を考える時に、映画からキャラクターやストーリーを借りてきて、お遊び風の会話になるわけですが、実際に役になりきったケンジー(というか、ダニエラ)はさすがだと思いました。ミアの心の中にすっと入っていって信頼を得るわけですが、それをアシストするのがファティマ。スカーフを取ったファティマは新鮮ですね。でも、まだまだケンジーの演技力には及びません。キルブライドはまず自分とコリンズとの関係を明らかにすべきですが、そんなことは調べればすぐにわかってしまう。あえてサムに自分のやり方に従え、というのはサムの忠誠心を試していたのかな。これまでのヘティの代わりの責任者たちはチームと距離があって、今回も当然のようにカレンとサムが許可なく勝手に動いてしまう。でも、今度こそヘティはどこかにいて手助けしてくれる存在ではなくなり、キルブライドがチームをリードする立場になった。敵を騙すには身内から、じゃないけれど、なかなか見事な仕返しだったと思います。ケンジーとディークスが受け取った金は返したのかな。ミアはマイヤーの金庫番だったので自由に金を使えただけでなく、重要参考人として追われる身になりますね。ミアがケンジーの正体を知ったら、どう考えるのか、まさか恨んで殺しに来るのか、あるいは次に会った時ケンジーがミアを逮捕するのか、その辺は含みを残しましたね。そして、先シーズンから持ち越しのケスラーについてはやはり決着をつけるようですね。こちらは怖いような、でも楽しみです。
July 19, 2022
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うーん。途中までは良かったが、そうなのか。タイトルからして、嫌な予感はしていたんですけどね。ベトナム帰還兵のタナカさん役のケイリー・ヒロユキ・タガワさんは、「高い城の男」で仮想日本国の官僚として、とても重みのある役柄を演じていたので、キャスティングとしてはピッタリでしたが、もうちょっと出番があっても良かったんじゃないかなあと思いました。ビーチで釣りをしていた元ベトナム帰還兵で、国立潜水艦記念館のボランティアガイドをしている、クレイグ・タナカ中尉が暴漢に襲われ瀕死の重傷を負った。中尉は病院で手術中で、息子のジャックはLAPDの刑事だという。キルブライドの指示で捜査を開始するが、ファティマはアジア系アメリカ人への憎悪犯罪だという。サムは先入観を持って捜査してはいけないと注意する。ディークスはベトナム帰還兵が襲われたことに、怒りを通り越して悲しみを覚えるという。どうしてうちで捜査するのか、というラウンドトゥリーの問いに、キルブライドは、父親が隣人の日系アメリカ人が強制収容所に入れられた間、その家を守ったという話をする。そんな父親の息子としてぜがひでも犯人を捕らえなければならないと、海軍長官に自ら申し出たのだという。ジャック・タナカは自ら父親を襲った犯人を追うことはできないと、理解しているという。タナカ中尉は規律の人で、規律を欠いて自分が犯人を捕らえることができなければ、父は自分を許してくれないだろう。決まった日課をこなし、恨みを買う人ではなかったという。目撃者の情報で、中尉がおそわれた駐車場から男2人組が道路に駆け上がっていたことがわかる。中尉の上官からも中尉の人柄に対して、立派な人物であり職務にも真面目にこなしているという口添えがあった。手術が終わった今もなお、中尉はまだ意識が戻っていない。ただ、中尉はボランティア以外に、修繕の仕事を引き受けていることがわかった。レストランの改装で、レンガが投げ込まれたという。カレンとサムは、店内に落書きを消した跡を見つける。明らかに日系アメリカ人への差別で、新しいレストランオーナーは日系人だった。中尉はそれについては何も言わなかったようだ。レストランの近くで絵を書いていた男性に話を聞くと、中尉とは知り合いでレストランの落書きを見て、使われている赤のスプレーを拾ったという。スプレー缶から検出された指紋で、ジェイソン・クィンという男が浮かぶ。クィンのルームメイトのビリー・ストラウスは、落書きされたレストランを一家で経営していた。店が潰れ、日系のオーナーに渡ったことで怒りの矛先を中尉に向けたのか。クィンがカードを使ったことがわかり、ケンジーとディークスが身柄を確保向かう。サムとカレンはストラウスの住居に向かい、直前までストラウスがそこにいたことを確認する。クィンは逃走しようとして逮捕され、ストラウスから連絡があり、警察が家に来て殴られたという。クィン自身は中尉を殴っておらず、ストラウスが殴った、落書きも中傷的なことは書いていないという。2人組はストラウスと別の男、ということで、NCISはジャック・タナカに話を聞くことにする。サムとカレンがストラウスの家に向かう前に、何者かが先に住居を訪れていることから、情報が漏れている可能性がある。ペイントスプレーの指紋の結果を閲覧した人物がいることがわかり、保安官事務所のゲレロ刑事をボートハウスに呼ぶ。ゲレロの妹はジャック・タナカと交際していて、ゲレロはジャックがストラウスと父親を誘拐したことを認める。隠れ場所を聞き出したサムとカレンが現場に向かい、親子を縛り上げ銃を向けているジャックを逮捕する。ジャックは自分のキャリアを捨てて、親子を捕らえ殴っていた。ケンジーとディークスは、異なる人種の子供を養子として迎えることの覚悟について話し合う。今回、ストラウスの父親が間違った子育てをしたことがこういう犯罪を引き起こしたことに、ケンジーは愛と受容で子供を育てることができるという。キルブライドは特別にジャックを中尉の病室に伴う。ジャックはキャリアを棒に振り、馬鹿なことをしたと思っているかもしれないが、こうしなければならなかったという。この2年間、アジア系アメリカ人に対して暴行や暴言があった。警察官として合法的に犯人を追うことができたはずだが、ジャックは父親への暴行には代償があり、見せしめにしなければならなかったという。そのチャンスを逃すわけにはいかなかった。ジャックはストラウス親子を締め上げる様子を撮影し、SNSに上げたという。アジア系アメリカ人は決して声を上げない、従順な模範的マイノリティではない。我々に手を出せば、結果が伴う。動画を見た臆病な差別主義者が年寄りに手を出すのを考え直すのなら、自分はキャリアを失っても満足だ。ジャックは宮本武蔵の「武士道とは死を覚悟することだ」という言葉を引用する。意識を取り戻した中尉は犯人が逮捕されたことを喜ぶ。脚本を担当したカイル・ハリモトさんは恐らく日系の方なのでしょうね。彼はエクゼクティブ・プロデューサーでもあり、昨今のアジア系へのヘイトに対して考えていることをエピソードにしたということなのでしょう。チームがそれぞれの立場で、ヘイトに対する考えを述べていることも良かったし、ケンジーとディークスが異なる人種の子供を迎え入れれば、その子の人種や文化もそのまま受け入れるのだとシリアスな会話をしているのも良かったと思います。ラウンドトゥリーもファティマも、それぞれの立場で日頃からいわれなき差別を受けており、それに対して怒りをどう表すかという会話もそれぞれで興味深かったです。ただ、ジャックの行動を認めてしまったら、ヘイトの連鎖じゃないかと思うのですが、でも、それはハリモトさんとして、意見があるところなのでしょう。肌感覚というのかな。おそらく、ジャックが法を守って自制したら、それは弱虫というのか、負けを意味するのではないか。中尉がそれを望んだかどうかはわかりませんが、息子から見たら中尉はサムライそのものなのでしょうね。サムライ精神は美化される印象。うーん、そこがちょっと違うかなと思いました。LAPDも"one of our own"で、ジャックを擁護するでしょうが、それもまた、問題がある。中尉の同僚というか、退役軍人のお仲間が同じことをしたら、また印象が変わったかも知れません。ところで、自分のスペースがほしいというラウンドトゥリーが衣装部屋のミシンをデスクにしているのが、微笑ましかったのですが、キルブライドの「これはビレッジ・ピープルのショーの衣装か」というのはアウトな感じがします。ファティマはむっとしていましたが、年代的な偏見もあるでしょう。ラウンドトゥリーは上手く言えないですが、ヘイト偏見、そもそもありきというという印象を受けました。キルブライドさんはオレゴン出身だそうですが、そのオレゴンでさえ最近アジア系への暴力事件があったようで、個人的にはショックです。はるか以前に訪れたことがあり、隣のワシントン州も日系人には親しみのある州だと思っていましたが、今は違うようですね。レストランのそばで絵を書いていた男を演じていた人は、最初は傷痍軍人かと思いましたが、交通事故で両足を失ったとのこと。スターゲイトSG-1で、ラクノール役、ティルクの盟友だったことなど思い出し、感慨深いです。
July 12, 2022
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新シーズンプレミア。思ったよりも早く放送していただけるのはありがたいですが、ちょっと忙しくなるなあというところです。新エピソードが順調に見られるのは、ハリウッドも元に戻ってきたということなのでしょうね。本家もメンバーチェンジしましたが、キルブライド大将がレギュラーに入り、ヘティがスペシャルゲストスター扱いとなって、新体制でのスタートとなりました。カレンは深夜に支局のオフィスに忍び込み、子供を被験者とした過去のファイルをあさる。その中の被験者17というファイルは、カレン本人のものではないか。キルブライド大将が「ヘティは君を作り上げた」という言葉が気になったカレンは、サムを呼び出し、真実を知りたいという。カレンは孤児だった10代のころにヘティに助けられたが、ファイルによると8歳の時にヘティに会っていたことになる。その記憶はないが、子どもたちは様々なテストを受け、まるでCIAの選別プロセスの子供版のようだ。サムはここ数年、カレンの身に様々な出来事が起こり、一旦すべてを忘れて静かな場所にでも行くべきだという。カレンは自分が何者なのか、常々探し求めてきた。真実を知りたいのだという。ヘティはまた新たな任務に出かけることになった。ケンジーは養子を迎えたいので、ヘティに推薦状を書いてほしいと頼む。しかし、ヘティは自分はその立場にはふさわしくないと断り、代わりに局長か海軍長官に推薦状を頼んであげると答える。キルブライドはヘティに、出張は認めるがその結果他国で監獄に入ることになったら、NCISは手を切るという。マリナデルレイのスーパーの駐車場で、女性同士が争う動画がアップされた。その一人はロシアのスパイ、ザシャ・ガガーリンでどうやら誘拐目的らしい。カレンはそこにジョエルがいるのを見つけて、ジョエルがカティアへの復讐をしようとしていると指摘する。ザシャはカティアの居場所を知らないだろうが、SVRのコネを使って居場所を突き止めることができるかもしれない。カレンはカティアやアナが子供の頃にスパイ養成学校に通っていたという話を思い出し、アルカディが「お前なら知っているはずだ」と言ったのは、ヘティが孤児たちに同じようなことをしていたということだったと気づく。カレンは次第に同時の記憶を取り戻していく。ヘティは支局に戻り、キルブライドに「あなたが言っていたのはこのことか」とファイルを突き出す。キルブライドは上官に向かって命令するなと怒り、ヘティはこれから極秘任務に向かうという。ジョエルの事件はすでにロシア政府の怒りを買い、ジョエルは追われる身となった。カレンは白昼人目につく場所でザシャを捕らえたのは、ジョエルのカティアへの宣戦布告だという。ロシアよりも先にジョエルとザシャを確保するため、カレンはSNSをハッキングしてジョエルを呼び出すことにする。出かける前に資料を焼却していたヘティを見つけたカレンは、ファイルを見せ「被験者17」は自分のことかと迫る。答えることを拒否するヘティだったが、ついに勢いに押されて「そうだ」と答える。ジョエルがボートハウスに来ることになったので、会話はそこで打ち切りとなった。ジョエルはザシャを伴っておらず、NCISとは無関係だというジョエルに、カレンはザシャがNCISの情報提供者だと明かす。恐らくロシア側はザシャを追ってここにくるだろう。ジョエルを逮捕してロシアに引き渡しても良い、ザシャの居場所を教えなのなら、ジョエルの家族に真実を告げると銃を向けたところで、ロシアの処理チームがボートハウスに現れた。3人は海から逃げ出し、カレンはザシャの居場所をジョエルから聞き出す。ところが、すでにザシャは別のロシア処理チームに捕らえられており、車に乗り込むところだった。サムとカレンは攻撃をしかけ、一行を建物の中に逆戻りさせる。奴らはザシャを盾にして立てこもっており、ジョエルは一人で中に飛び込んでいくが、逆に捕らえられる。NCISが全員揃い、突入作戦を練るが、キルブライドはすでに国際問題となっており、CIAの管轄となっているのでNCISを巻き込むな、死者を出すなと命令する。カレンたちは3手に別れて、ショックと恐れを与える作戦で突入し、無事死者を出さずに全員の身柄を確保する。ジョエルは逃げようとしたが、スタンガンで制圧された。カレンはカティアはお互い共通の敵なのであり、次にジョエルが一線を超えた時は葬り去ると告げる。ジョエルは本当に家族に生きていたことを伝えるつもりだったのかと問う。もし、そのつもりで家族に近づくのなら、ジョエルはカレンを殺すという。ケンジーはヘティの言葉を受け、子供を持つのは運命に任せようかという。カレンが支局に戻ると、ヘティの姿はなかった。キルブライドは、どうせヘティは殺されるだろうから、行き先を明かすという。ヘティはシリアで行っていた白鯨狩りが失敗し、代わりの者が報いを受けることになってしまった。彼女はその尻拭いをしに行くが、NCISは「盗人に追い銭」のようなことはしないという。カレンはロシアからも追われることになったザシャに、シリアへ行きヘティを監視してほしいと頼む。上手く行けば数週間もかからないだろう。そうなれば、ザシャには正式なパスポートを与えられるという。リンダ・ハントの年齢的なものを考え、降板とはいかなくてもしばらく消息不明というようなことにするのなら、やはりカレンの生い立ち(今までもそこそこわかっているのですが)を描いておかないといけないのでしょうね。これまでにもヘティの息子、カレンの義兄弟みたいな存在もありましたし、ヘティが孤児を育てながら才能がある子どもをスパイに仕立てる、というのはわかっていたことでした。でもカレンはそこの部分の記憶をすっぽり失っていたということにしたのですね。自分が何者かを知りたいと思っていたというのは当然だし、それがわかってこそカレンも人生を取り戻すことができるかもしれない。個人的にはカレンの数奇な運命についてはもう十分だなという感じですが、こと、ジョエルが出てくるとがぜん面白くなります。特にLove & Hateの関係て、ドラマの王道ですね。(ジョエル側からはHate専門ですが、そこが良い)ジョエルには守る存在がいて、それが彼女がCIAの非道な任務を遂行する代償、でも自分は死んだことになっている。そこをカレンに握られているとなると、今後は立場は逆転かな。カレンはザシャにも恨まれるでしょうね。何だか危ない任務のように見えますが、彼女も素人ではないでしょう。それにしても、相変わらずど派手なドンパチシーンでした。ヘティがものすごい武器をトランクにつめていたり、サムも何でしょう、あのグレネードランチャーみたいに破壊力のある銃で車をぶっ壊すとか。ヘルキャットの中で俺の車を汚すなとか、義足の修理代払えとか言いながら、銃撃戦ではヘルキャットも穴だらけ、極め付きはファティマが車で建物に突っ込むと、破壊しまくりでしたね。どうやって修理するんですか。ケンジーとディークスの子供を持つ夢は話題としては良いですが、毎週引っ張る話でもないような気がするので、一旦お休みしても良いでしょうね。ディークスがブラピに見えてしまいましたけど。(笑)
July 5, 2022
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シーズンフィナーレ。いつもよりは短い、いつもとは違うシーズンの、のどかな終わりという感じですね。他のドラマもそうですが、今シーズンについてはこういうフィナーレも良いよね、と思いました。ディークスがイゴールと名乗る男たちに海岸で誘拐された。イゴールによると、キルキンが自分の悪のビジネスの後継者にディークスを指名したが、本来の後継者とされていたナンバー2のもう一人のイゴール2が反発しているという。イゴール2はキルキンがロシアから買ったという「武器」を奪ったため、ディークスにそれを取り戻さなければならないという。ロシアのマイクロチップが埋め込まれたイルカの死体が海岸に打ち上がり、NCISが捜査することになった。ロシアでは調教した軍用イルカが機雷を探知するのに使われているという。解剖で銃弾が見つかり、死因は銃殺ということになるが、スパイでも絡んでいるのか?キルブライド大将がネルを正式に管理部長に昇進させると言って、書類をもってくる。もしそれにサインしないのなら、辞めてここを去るしかないという。決断は今日中だ。ネルはヘティの後任になるのは無理だという。大将はヘティの集めた私物を片付けろと命じる。カレンは大将からロシアとの関係や規律や命令に従わない点を指摘され、君はヘティに作られたと言われる。若い時に助けてもらったが、訓練を受けたことはないというカレンだったが、ヘティが管理していた地下のキャビネットを探し始める。イゴールに開放されたディークスはキルキンが購入した「武器」を探さなければならないという。沿岸警備隊から、沖で漂流していた男性がロシアの水兵だと連絡があり、ボートハウスで尋問を始める。始めは漁師だと言い張っていた男は、イルカとの関連を聞かれて、元ロシア兵で計画が打ち切りとなり、調教していた6頭のイルカを処分しろと命じられたと話す。ただ、自分では殺すことができずに受け入れ先を探していたやさきで、死んだイルカについては自分ではないという。エリックがランボルギーニに乗って支局に現れ、ネルに東京に来て一緒に会社の東京支部を作らないかとオファーする。エリックはディークスが誘拐され拘束された場所をカレイドスコープ2.0で絞り込む。イゴールがイゴール2を見つけ、キルキンが購入したという「武器」は軍用イルカだとわかる。イゴールたちが休館中の水族館へ向かったことがわかった。イゴールによると、イゴール2たちと話し合った上対立をやめイルカは全部逃したという。しかし、その中でヘンリーがトレーナーを狙って撃った弾が外れてイルカに当たったとわかる。イゴールたちは全員逮捕されたが、残りのイルカは自由の身のままだ。キルキンが遺した犯罪組織も放置できない。サムは息子のエイダンが今日大切な飛行試験を受けると聞いて気が気でない。シールズの仲間からフライトプランを聞いたサムはカレンとともに、海岸から戦闘機の一隊を見守る。ファティマは女優をしていた時に親しかった友人の命日をラウンドトゥリーと語り合う。一緒に車に乗っていて大きな事故を起こした。彼女に運転させるべきではなかった、止めることもできたのに。その日からファティマは女優を辞め、自分を見直し始めたのだという。ネルはエリックのオファーを受け、NCISを辞めて一緒に東京に向かうことになった。職場を去るネルに、ヘティが戻ってきて餞の言葉を贈る。期待に応えられなかったと謝るネルに、ヘティはただ管理部長の職をこなすのに必要なものをネルが持っていることを知ってほしかったのだという。ヘティはキルブライドに片付けたものを元に位置に戻すようにいう。「Let the adventure begin」と言って愛弟子を送り出したヘティ、素敵ですね。シーズン2でチームに参加したネルは若く、LAでは誰も知らなかった。今は仲間ができ、ここが人生の一部となり仕事もこなせるようになった。その仲間とは別れ難いが、旅立つ準備が整ったわけですね。何せ東京ですよ、億万長者となったエリックと自分の新しい居場所を求めて我が日本に来てくれるということが、うれしいですね。いつか、日本ロケも実現してもらいたいです。ヘティがネルに渡したブローチ、過去にどこかで付けていたかなと少し探しましたが見つかりませんでした。ある日、そのブローチがNCISに届けられ、なんていうエピソードがあるでしょうか。ケンジーやヘティとのハグで見せた表情はもしかしたらレネーさんの素の表情だったかも。本当にご苦労さま。司令室でネル&エリックの2ショットもファンへのサービスですね。エリックもまたシリーズから去るわけですが、2人に誰よりも明るい未来が待ち構えているのが本当に良い送り出しだったなと思いました。ランボルギーニで海岸線をぶっ飛ばす、なんてあのコスプレをしていた2人には想像もつきませんでした。(笑)ファティマの大切な誰かを思い出す日も、興味深く聞かせてもらいました。彼女は始めからかなり有能だけれど、初心を忘れず自分に向き合う姿も好感が持ています。ディークスとキルキンの部下たちの話は、キルキンを思い起こさせるゆるさで良かったです。ディークスがロシアンマフィアの親玉になるのも面白そうですけど、それはなしかな。サムは父親らしく息子の成長を喜んでいますが、ジェットパイロットになるというのも心配ではあります。カレンは…「ヘティは俺を訓練しなかった」2回めですが、次シーズンでまたこの話題が出てくるかな。やっと顔を出したヘティも少しでも長く出演してくれるといいですね。
February 10, 2022
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タイトルどおり、別世界のエピソードですが私は終始ご機嫌でした。もっとも、ケンジーとディークスの現実には胸に迫るものがありましたけど。残り2話ですが、ヘティは何処?海軍情報局のスーザン・ソーレンセン少佐がホテルの部屋で殺された。椅子に縛り付けられ、首を切られて失血死している。NCISが捜査に出向くと、所属不明の一団が現場を仕切っており、現場の部屋には復帰したジョエルがいた。ソーレンセンの遺体はすでに運び出しており、ジョエルはCIAの監督のもとにNCISと共同捜査するという。ソーレンセンは優秀な工作員だったが、昨夜は男性と一緒で、監視カメラの画像などは消されているなど、犯人はプロと見られる。被害者の指が焼かれるなど拷問を受けた痕跡があった。なぜかCIAがこの件に関心を示しており、情報はCIAが収集、管理、分析するということでジョエルの要請でカレンらのチームが担当することになったという。NCISの本部にケスラーからケンジー宛の絵葉書が届いた。サンタモニカ埠頭にいると言いたいようだが、これは脅しなのか。恩赦で自由の身となったケスラーなので逮捕はできないが、とりあえず居場所を探すことにする。ケンジーは妊活とケスラーの存在で精神的に追い込まれており、ディークスは専門家の助けを求めるように勧める。昨夜ホテルのバーで男性と飲んでいたソーレンセンについて、バーテンダーから事情を聞く。なぜか彼女の方が酒を買って席まで運んでいたとことで、相手の男については似顔絵に協力してもらうことにする。ジョエルによると、CIAの元同僚のブラッドベリが半年前に殺されており、ソーレンセンと同じ手口だったという。サンディエゴからソーレンセンの上司ベア大佐が到着し、話を聞く。ソーレンセンは多くの機密にふれる立場で、専門はサイバー攻撃だった。省庁間での特捜班のプロジェクトにも参加しており、ベア大佐自身も彼女の任務内容を詳しく把握していないという。プライベートでは3ヶ月前に男性との出会いがあったらしく、相手は国防情報局のアナリストだと名乗っていたが、ソーレンセンはCIAの工作員ではないかと思ったらしい。ソーレンセンとブラッドベリの接点を探ったところ、2年前に2人が一緒に出国し、ウクライナのオデッサに向かったことがわかった。その後、2人はポーランドのNATO基地から帰国している。彼らはロシアで秘密の任務があったのか。キルブライド大将が特捜班の情報についてコネを使って探ってみるという。カレンはジョエルが早すぎる現場復帰をはたしたことに、懸念を示す。ジョエルは同僚を殺された復讐心が動機となると答える。ソーレンセンとブラッドベリの任務にはCIAのウィンターズとアードネスという元局員が関わっていたことがわかる。2人は引退していて、現在音信不通だ。サムとラウンドトゥリーがウィンターズの自宅に向かうと、ウィンターズは車の中で死んでいた。その指はやはり焼かれており、車にC4火薬が仕込まれていた。サムらは間一髪逃げて命拾いをする。おそらく、2人が車に近づいたのを見てリモートで起爆したと考えられ、ソーレンセンを殺した犯人は複数いると見られる。ジョエルと情報を共有していることが漏れたのか、カレンはジョエルに情報の提供を中断するようにいう。ウィンターズの家近くで目撃された人物は、ソーレンセンが一夜を過ごした男と似ていて、国防情報局の中で該当する人物を探すと、オルモスという男が浮かび上がる。今の所アードネスの居場所は不明だが、同じ特捜班に所属していた4人をオルモスが追っているように見える。オルモスはロシアから送り込まれた殺し屋なのか?ジョエルは特捜班の任務を開示し、彼らのターゲットがロシア対外情報庁(SVR)のジルコフとわかる。ジルコフはアメリカへのサイバー攻撃の担当で、亡命を望んでいたがポーランドの秘密基地で死亡が確認されたという。その死に方が、指を焼くなど拷問されソーレンセンらと同じだ。ジルコフはSVRナンバー2のキリレンコの愛人の子供で、キリレンコが息子を殺された復讐のためにオルモスを送り込み、同じ手口で残忍に殺しているのか。アードネスの所在が判明し、彼が所有する土地にチームがヘリで向かう。キルブライド大将はアードネスを死なせず、オルモスを捕らえろと命じる。ところが、アードネスはカレンに驚くべき話をする。ジルコフは死んでおらず、安全な場所に逃がすために死を偽装したというのだ。しかし、すでに3人の工作員が殺されている。アードネスのトレーラーハウスに、3台のSUVが接近し、オルモスが降りた。オルモスはカレンを名指しし、ベア大佐と一緒で、彼もベアもCIAだという。ジョエルがCIA長官に確認したところ、事実だと確認された。実は殺された3人の工作員らも、オルモスによって殺されたように見せかけており、オルモスはロシアSVRに潜入している二重スパイだという。キリレンコが息子の死で工作員たちに賞金をかけたため、CIAはソーレンセンらの死を偽装してNCISに捜査させた。これらは全てオルモスがキリレンコを信頼させ任務を全うするためで、カレンはジョエルに知っていたのかと問う。ジョエルは知らなかったと答える。したがってアードネスの死もこれから偽装し、NCISがその捜査を行って報告書を提出してほしいという。NCISは撤収する。カレンはジョエルが最初から成り行きを知っていて、自分たちを利用したことをつかむ。今回のジョエルを見て、カレンはカティアやSVRなどへの復讐心に取り憑かれているのは良くないという。しかし、ジョエルは夫、子供、片脚を失った自分に残っているのは血の味わいだけだと言い捨てる。CIAのやることと言えば、事実を都合よく作り変えることで、そのためにNCISに嘘の片棒を担がせることなど、なんとも思っていない。死を偽装された人たちは、別のIDを手に入れて別人として生きるのでしょうか、それも困るな。ジョエルが作戦について知らなかったはずはなく、NCISを使うことはジョエルの判断だったでしょうね。ジョエルを心配して「大切に思って」いるカレンはまんまと騙されたわけですが、腹をたてることはなく、余計なお世話な会話がおいしかったです。心配して電話をかけたのに、わざと出なかった、アナを妬かせたくなかったから、彼女も気にしていたよ、彼女は良い人ね、アナを手放さないでね、何で俺とアナの話になるんだ…ジョエルのキャラクターが大きく変わったことでより魅力的となり、今後もカレンと絡んでくれるだろうと期待します。ちなみに、元CIAのカレンに対して、純粋海軍のサムは「やってられるか!」とストレートな対応でした。怒って当然です。ヘティだったらこういう時に対応してくれるのに、というのに対して、キルブライド大将は本格的にリーダーシップを発揮するのかな、と思いました。ただのうるさいおじさん、おじいさん?だけではもったいない、仕事をしてもらいましょう。ケンジーは本当に随分追い込まれている感じで、痛々しいですね。先週は妊活は自然に任せるということだったので、もしかするとエピソードを入れ替えた方が良かったのかもしれません。夫婦の間の問題はさておいて、ケスラーがいつになっても出てこないので、ケンジーの悪夢も終わりそうにないですね。来シーズンに決着するのかな、逮捕できる理由を見つけなければなりませんね。
February 3, 2022
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今シーズン、コロナ禍でいろいろ苦労して制作しているのだろうなと感じられることが多いですが、こういったスタンドアローンなエピソードでも十分に楽しめて、むしろ新しい可能性があるのじゃないかと思いました。アメリカ軍の契約企業に3人の侵入者があり、従業員を殺して研究内容を盗んだ。ヘプタコン・ラボ社は透明技術を用いて次世代の軍用スーツを開発しており、唯一技術者のシエナ・マルシオンが生き残った。犯人の1人は逃亡し、後の2人は逮捕されたため、ボートハウスで尋問することにする。ケンジーとディークスがラボを訪れ、シエナに声をかけると、シエナは聴覚障害者であることがわかる。ディークスはシエナがたった一人で3人に立ち向かったことに疑問を持つが、シエナは国に尽くすため鍛えていたという。シエナの家は海軍一家で、シエナ自身も軍に入りたいと願ったが、障害のために入隊は叶わなかった。それでこの企業で働いて国に尽くしているというが、規則が変われば良いのにという。今回の犯人には協力者がいると見られ、同僚のオーエンは昨日は病欠していた。また殺されたボスのブランドンは離婚で金が必要だったという。ケンジーはシエナに捜査協力を求めたいという。捕らえられた2名は名前も他人のIDを盗んだもので、身元不明、黙秘を続けている。ケンジーからシエナを加えることを要求され、ネルはすぐに却下するが、キルブライド大将はシエナをケンジーと組むことを認める。ケンジーとファティマはシエナを連れ、オーエンの自宅を訪れる。オーエンは確かに体調は悪いようで、食あたりのようだと答える。オーエンとブランドンは一緒にこの会社を立ち上げ、親しかったという。2人はテクノロジーカンファレンスに参加したが、ブランドンはいくつかの相手と商談をしたようだが、オーエンはその相手のことはわからないという。逃亡した3人目のスティーブ・トリックスの行き先が判明し、サムとカレンが隠れ家と見られる元クラブへ向かう。止めてあった調べようとしたところ、いきなり建物からトリックスがマシンガンを撃って攻撃してきた。サムは腕に銃撃を受け、急に現れた黒いバンがトリックスを連れ去ってしまう。キルブライドによると、海軍長官は今回の事件の進展にご不満だという。盗まれた技術はレーダーや監視装置にも見えず、戦車や戦闘機、潜水艦に応用されれば正に現代の戦争に革命を起こすことになる。シエナはオーエンの家でトコンシロップの臭いがしたことを思い出す。つまり、オーエンは仮病だったのか。シエナは信頼していたオーエンが事件の共犯者かもしれないと考え、ショックを受ける。キルブライドはネルがヘティの定めたルールに従ってシエナを捜査に加えようとしなかったのではないかと指摘する。決断を求められるたびに「ヘティだったらどうするのか」を考えていたら、手遅れになるだろう。トリックスが隠れていたクラブはサウジアラビアに本拠地を置く、不動産屋が所有していた。この会社は世界中でクラブや店を所有しており、ビバリーヒルズのビルの半数はこの会社のものだという。CEOのエーサン・ラシュマンとトリックスとの接点は今の所確認されていないが、エーサンはモデルやハリウッド女優などを集めたスーパーモデル島を所有している。オーエンの動きを監視していたファティマは、オーエンが出かけてカフェで男性と会っているのを確認する。相手はエーサンとわかり、オーエンの口座に300万ドルの入金があったことも確認できた。オーエンはエーサンに何かを手渡していたが、おそらくそれが盗んだファイルのパスワードだと見られる。やはりオーエンは犯行に加わっていたのか。ファティマは何とかエーサンを足止めしようとするが、エーサンは車で去っていった。ブランドンがカンファレンスで面会していた企業はエーサンが投資していた会社だった。サウジアラビアの皇太子はエーサンを未来都市構想の技術者に任命しているという。サムとカレンは、空港に向かうエーサンを追跡しケンジーらも加わって、滑走路で彼らの車を追い詰めた。プライベートジェットで高跳びする直前に、何とかエーサンを捕らえ盗まれたものを取り返すことができた。サムは娘キャムランの卒業式に出席するため、ヘティに預けていたシールズの記章や勲章を手渡すという。今はなき妻のミシェルは仕事柄人生の大事なステージに立ち会えないと考え、すでに贈り物を用意していた。ネルはサムとカレンが式典に間に合うように、プライベートジェットを用意する。キルブライドはネルに今回のシエナの活躍について触れ、軍に人生を捧げた自分も全て正しかったとは言えないという。ケンジーはシエナを知り、子作りにどんなに計画を立てても思い通りに行くわけではないと悟ったという。シエナ役の女優さん、良かった~冒頭の鮮やかな戦闘シーンになぜか叫び声がないのは、そういうことだったのですね。おじいさんは第2次世界対戦に参戦していましたと、目を輝かせて、もう彼女の魅力で、このエピソードの出来が決まったみたいなものだと思いました。一方、キルブライド大将はネチネチとネルにプレッシャーをかけて、まあそれは期待の現れではあるのだけれど、最後はシエナのような優れた人材が軍に入れないことに、天地がひっくり返ったみたいな啓示を受けて、ネルに疲れた年寄りのグダグダを聞いてもらう。キルブライド大将の出番としても、良かったと思います。ネルも「ジン開けましょうか?」と絶妙の合いの手で、ヘティのような存在感を出していました。たった一人、シエナが入っただけでこの化学変化ですから、ほんと、すばらしい。ケンジーとディークスの最後の会話も、自然で納得がいきます。ついでに、時期としては卒業式シーズンなのでサムが娘の卒業式に出るということになるのですが、親としてこれから旅立つ娘に何を贈るのか、というところでミシェルの話が出てきて、これまた泣かせました。親心だなあ。なんだかんだ言っても、ネルはヘティ流を上手く自分のものにしていますよね。プライベートジェットくらい、ちゃちゃっと手配できるのですから。事件はオーエン一人の裏切りだったのでしょうか、ブランドンはたまたまエーサンに接触しただけかな。サウジアラビアの皇太子がアメリカの国家機密を奪うよう命じたのか?、なんてドラマでも外交的に大丈夫かなと思いますが、技術開発は戦争とともに進むのですね。実際の戦争にどういう革命が起きるのか、気になるところです。Unfolding by LUCA FOGALE
January 27, 2022
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厳しいエピソードが続いたので、そろそろ脱力エピソードかなと思ったら、意外な展開でしたね。タイトルは「インポスター症候群」という心理学の用語らしいですが、私は知らなかったです。これって、もしかしてネルのことなのかな。アルカイダと関係している男が武器を買うのではないかという情報で、ラシェドを逮捕するが、それらしいものを購入した形跡はない。カレンはラシェドが所持していたDVDとハードドライブをネルに渡し、分析を依頼する。週末のジムを訪れたファティマは、大音量でBGMを流している男とスパーリングをする。ラシェドのDVDにはイラク出身の元司令官ウマル・ハミドの映像が入っていた。アルカイダの宣伝映像と思われるが、ウマルは2017年に空爆で死亡したとされているにもかかわらず、手にしている新聞はつい最近のものだった。合成した画像にも見えず、彼が死亡したという報告は間違いだったのか。週末休暇を返上してラシェドを尋問するが、ラシェドは自分はただの運び屋だと答えるのみだ。ネルは暗号化されたハードドライブの解読を始め、特殊な機器なので出どころを探れるかもしれないという。ケンジーとディークスがパソコンショップを訪ねると、店員のダニーがあるはずの当該ハードディスクがなくなっているという。店長のノエルは客から預かったハードドライブのデータ復旧の副業をやっており、手に入れたデータを闇で売りさばいているらしい。ケンジー、ディークス、サムがノエルの自宅に向かう。ネルは、死んだはずのウマルの映像はAIによるディープフェイクという技術で作り上げられたものではないかと考える。加工した映像に合成した音声を載せるのではなく、AIがディープラーニングを行って映像の中に誰かにそっくりな人物を作り上げ、その人の言葉も話す。つまり死んだテロの英雄の姿を映像の中で思い通りにしゃべらせることができるのだ。テロを煽ることも可能だろう。ケンジーとディークスがノエルの自宅に到着すると、現場から逃げ去る男と銃撃戦になる。屋上まで追い詰めたケンジーが男を逮捕する。一方、サムはノエルの自宅へ行けと指令を受け、ケンジーたちとは違う別の家に侵入しようとしていた。指示をしたのはケンジーの声だったが、サムが入ろうとした部屋には爆弾が仕掛けられていた。ネルはチームとの通信が何者かに邪魔され、チームメンバーとそっくりな声が飛びかっていることに気づく。どれが本物なのかわからず、このままではチームに間違った指令が伝えられ危険となる。やがてAIはシステムを乗っ取り、勝手に命令を始めた。ネルはチームに通信を停止するように求める。ネルは5年前に試作段階だった音声合成ソフトが完成し、素材があれば本人にそっくりの声で声紋認証でも判別できないようなものができたのだろうという。ウマルの映像もAIによって作り上げられたもので、リアルタイムで操ることができる。テロを扇動するリーダーはこの技術でデジタル上は不死になるだろう。ノエルは自宅でこの副業をしていたようだ。その機材は自宅から持ち去られており、ダニーが言っていたノエルの彼女はロシアのタバコを残していた。ケンジーが捕らえた男はアルカイダのオワイス・ミルザとわかる。ミルザはノエルを追っていたようだが、金を払ってまだハードドライブを受け取っていないのだろう。一方、NCISチームの「ディープフェイク」を作り上げるには、チームメンバーの音声サンプルが必要で、ノエルには共犯者がいると見られる。カレンが再びラシェドを尋問するが、ウマルのディープフェイクは単なる宣伝ではなく、武器そのものとなるという。その時カレンは「ファティマ」から連絡を受け、ラシェドが危険になったので別の場所に移すようにと言われる。移動した先には女性の担当者が待っていたが、カレンに銃を向けた。「ファティマ」はラウンドトゥリーにも連絡して、CIAの依頼でラシェドのハードドライブのデータを急ぎで転送して欲しいと告げる。ファティマに促され、しかたなくラウンドトゥリーが転送を始めると、ネルが現れ、転送と同時に追跡プログラムが起動したと告げる。それにより、ファティマの画像を操っていたノエルの居場所を突き止め、サムとファティマが突入してノエルを捕まえる。ラシェドと謎の女は、応援に現れたケンジーとディークスによって逮捕された。しかし、女が携帯電話をかけてノエルのアジトにしかけた爆弾を起爆させる。サムとファティマは間一髪で現場から逃げることができたが、ノエルの機器や装置は破壊されてしまった。「ディープフェイク」が誰かの手に渡ったかどうかはまだわからない。ノエルは誰かの資金調達に利用されていたと見られ、黒幕はロシア人の女性、つまりカティアである可能性は捨てきれない。ネルはカレンにそのことを伝える。自分流の仕事を始めながらも、今ひとつ自信が持てないネルに、ヘティからジンのプレゼントが届いた。今話題の「ディープフェイク」を絡めたストーリーですね。技術は日々進化し、現実がドラマを超えている可能性もあるでしょう。カレンのディープフェイクを作るなど、これはカティアの仕業じゃないか、というところが「えええ?」となるのですが、確かにディープラーニングさせるなら相当な時間が必要なので、長期にわたりチームが監視されていたとすると、カティアの可能性は捨てがたい。ノエルは狙ってファティマに接近したのでしょうか。2人きりになるチャンスに、携帯をハッキングしたとか?でも、ファティマのお母さんが転んで入院したのは偶然ですよね。何もかもを把握していないと、いろいろできないのじゃないかなと思いました。サムを狙った犯行なども、なぜにサムか、というところが気になります。カレンにとっては、アナを取り戻してもジョエルのかたきを討つとか、まだ終わっていないでしょう。とにかく、鬱陶しい存在です、カティア。あの偽セーフハウスの女はカティアではないのですよね。彼らから情報を得ることはできないのかな。さて、ヘティの真似はできないから、自分のやり方でやると決意したネルが落ち着きを取り戻したように見えます。この調子で行ってもらいたいところですが。子供部屋の壁を塗ろうというケンジーとディークスの会話は、それぞれ言い分はあるとして、結局はケンジーが歩み寄りましたね。前を向くしかないと覚悟したケンジーを支えるディークスの姿は感動的でした。"River" by LEON BRIDGES
January 20, 2022
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ジョエル&アナの誘拐事件の結末編ということになるのでしょうが、「一応」としておきましょう。アナのこととなると暴走するカレンと、ヘティ不在でバラバラになりそうなチームを必死でまとめるネルが印象的でした。カティアの手下に囚われたアナの行方はこつ然と消えた。ネルは各機関に手を回してアナ捜索の協力を求めるが、切羽詰まったカレンは高額のアナ捜索の懸賞金をかけようと言い出す。サムがチームを立て直そうとなだめようとするも、カレンは仲間の前から一人姿を消した。カレンはザシャの隠れ家に侵入し、カティアの居場所を聞き出そうとする。ザシャはカティアはロシアにいるというが、カレンは信じない。支局にキルブライド大将が現れ、ネルに状況報告を求める。アナ捜索が国際問題に発展しそうな状況だ。カレンはジョエルを見舞う。CIAはカティアが故国の人々も裏切って亡命をしようとしているとして、カティアに賭けることにしたが、最初からカティアの目的はアナと交換するためにジョエルを捕らえることだった。ジョエルはビルの中のコンテナに拘束されていたこと、そのコンテナのIDの一部を覚えていると話す。カレンがネルに連絡すると、ネルはアナのことを一人で抱え込むなという。アルカディにはカレン自身がこのことを伝えるべきだと言われて、カレンはアルカディをボートハウスに呼ぶ。サムはカレンの暴走に腹を立てている。ディークスはキルキンに情報を求め、「高貴な乙女のための女学院」のことをアルカディに聞けとアドバイスされる。アルカディによると、かつて帝政ロシア時代に貴族の娘たちのための花嫁学校だったものが、1940年に少女をスパイに養成する学校に刷新されたという。アナは5歳からその学校に行き、暗殺などあらゆる術を学んで優秀なスパイとなった。アルカディはアナがこの国に来るため、クリーンな経歴を作るのに大金をはたいた。カティアも同じ学校にいたが、彼女は時限爆弾のようなものになったという。アルカディはアナがジョエルの身代わりにカティアに捕まったと聞いて、自分で娘を探すと言って出ていく。キルブライドはヘティが引退することになるだろうと告げ、ネルにリーダーとしての覚悟を固めるようにいう。カレンはザシャに「女学院」の卒業生の情報を求めることにする。サムはカレンとザシャの秘密の取引を知り驚き怒る。ザシャの祖母は「女学院」の校長で、先月アメリカに入った卒業生はヴァーニャとオデッサだという。2人はカティアと同じくらいクレイジーらしい。コンテナのIDから、コンテナを販売した店の情報がわかった。配送先の場所は空っぽで、すでにコンテナは移動したようだ。ラウンドトゥリーはコンテナを白く塗装し直したのではないかという。ただ、それをどの港に運んだかが絞りきれない。対象となるコンテナは数千あり、ネルは助っ人のエリックと共に運び込まれる船を絞り込み、今日出発のコルサコフ行き直行便がでるコンテナヤードに目星をつける。ケンジーとディークスがコンテナヤードに到着すると、アルカディとキルキンが先着しており、ヴァーニャとオデッサの銃撃を受けた。キルキンが撃たれてしまうが、サムはヴァーニャを捕らえる。やはりカティアの姿はなかった。カレンはアナを救出し、アナはカールソンが管轄の混乱を片付けるまで当面LAから出られないが家には戻れそうだ。キルキンはディークスをかばって命を落とした。キルブライドは今回のネルの手腕を評価し、ヘティにもそのことを伝えたいという。同時にキルブライドはアナの犯罪歴の抹消についてヘティに聞きたいことがあると言い、アナを囮として利用するために自由にしたのでなければ、意味をなさないという。ヘティの思惑は何なのか。楽しいキャラ、キルキンが残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、実は演じたラヴィル・イシヤノフさんも昨年の9月に亡くなったのですね。それを知って見ると、ディークスとの別れも何か運命的なものを感じてしまいます。まだお若い方だったと思いますが、R.I.P.ヘティは本当に引退してしまうのか、ネルは引くに引けない状況になりそうですね。今回の指揮ぶりは立派で、サムに活を入れ、チームをまとめるなど締めるところはビシッと締めて、ご褒美に響の21年ものを嗜むなど、かっこいい。弱音を吐いていたところから成長したと言えそうですが、最終的にどうなのでしょう。姿を見せないカティアはまだアメリカ国内にいるのかな?だとするとアナが危険のままですが、ヘティはこの状況をよしとするのだろうか。ロシア側もザシャのような暗殺者を送るはずですけど、「退院したら彼女を殺す」というジョエルの存在も侮れません。カレンはアメリカ側の追及からザシャを守っているということですね。カールソンが知ったらまた疑いをもたれそう。ちなみに、病院でジョエルの横にはカレンが付き添っていて、ジョエル本命説の私としては「シメシメ」です。(笑)エンディングの曲"And It's Still Alright" by NATHANIEL RATELIFF
January 13, 2022
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うーん、持って回ったような展開だなあ。とはいえ、アクションもあり緊迫したエピソードでした。前話の続き。カレン宛に送られてきた指はCIAが照合を中止しろと警告してきたところを見ると、ジョエル本人のものだと考えられる。アルカディとは今の所連絡が取れない。カールソンはアナを尋問し、マキシムとの協力についてしつこく聞く。アナはカティアの目的は刑務所で行ったアナの潜入捜査の復讐であり、カティアはアルカディの存在やカレンとの関係を知っているという。始めは明かさなかったが、カティアが戻ってきたという情報の出どころについては、ジョエルからだったと答える。カティアの亡命に関してはCIAが関与し、ジョエルはアナに相談した。しかしCIAを欺いて、ロシアのスパイと手を組んだことについては、愛する人達を守るためだったという。誰もカティアをコントロールできず、信じることはできない、そのことをよく知っているという。アルカディの自宅に向かったNCISチームは、何者かが侵入し、ボディガードを殺しているのを見つける。アルカディはパニックルームの中に隠れていた。連絡が取れないのは電波を妨害していたからだった。カティアは慌てて逃げたようだが、アナは誰かが情報を漏らしたのではないかという。ロシアはアメリカ側に手渡すくらいなら殺すと考えているようだが、いずれにせよ、カティアが殺されるとジョエルの命が危険になる。カティアはCIAに確かな情報を提供し、自分に価値があることを信じさせた。カールソンがカレンをロシアのスパイではないかと尋問したとき、実証済みだと言った情報はカティア経由だったのか。アナを追う前にカールソンを利用して、カレンを厄介払いしたかったのだろう。アルカディはマスクを付けた女にやられたと証言するが、昨夜の犯行を一人で全部やれたと思えず、共犯者がいたのではないか。アルカディはアナに会わせろと要求するが、NCISはアルカディをセーフハウスで保護することにする。サムとカレンの追及に、カールソンはカティアに騙されたことを認め、ジョエルはカレンがロシアのスパイの疑いを持たれていることに関して、かばっていたという。ジョエル救出に関して、ネルは海軍長官の力を借りるというが、おそらくロシア側は何も認めないだろう。サムはカールソンに裏のルートを使えという。カティアには協力者がいるはずだ。サムとカールソンは昏睡状態から覚醒したゴロンチャフ大尉から話を聞くことにする。カティアから送りつけられた携帯電話が鳴り、カレンに人質交換の場所と時間を告げた。NCISはジョエルの生存確認を求める。自分が代わりになるというカレンの申し出にも、カティアはアナが欲しいという。1時間後にアナが来なければジョエルは死ぬ、カレンはアナとレクリエーション公園に向かう。アナはカレンにどう思われるか心配で全てを話せなかったと言いかけるが、カレンは止める。NCISが監視する中、アナが約束のパビリオンの前に向かうと、一台のバンが止まった。アナが近づくと、中から爆弾ベストを身につけたジョエルが突き出された。アナは逃げろと言って抵抗するが、マスクをかぶった女はジョエルの足を撃つと、強引にジョエルを降ろし、アナはバンに乗り込んだ。NCISチームが猛スピードで逃げるバンを追う一方、サムは人のいない場所に移動するジョエルを確保し、傷を手当して爆弾を解除しようとする。ヘリを動員し、逃げたバンを追ったカレンだったが、追い詰めたバンから降りてきたのは何も知らない運転手で、アナとマスクの女はモールの裏で降りたという。バンはカレンたちの目の前で爆発する。サムは何とかベストの爆弾を解除しようと試みるが、タイマーのスイッチが入った。ジョエルはサムにすぐにここを離れるようにいうが、サムは諦めない。厳しい状況でサムはジョエルの肩を脱臼させてベストを脱がせ、間一髪で爆発から逃れる。モールに逃げたというカティアとアナについてその後、全く手がかりを失ってしまった。防犯カメラも30分前からスイッチを切られていたという。ジョエルは最初の傷で出血し、感染していることなどから膝から下を失うことになった。全ての捜査機関をあげてカティアを追っているが、ネルはアナの命が危険になったことを責任を感じる。みんなでアナを守ると約束したにも関わらず、カレンはアルカディにアナが連れ去られたことをまだ伝えてはいない。アナはコンテナの中で目を覚ます。2人組の女がカティアは今保険をかけているのでここにいないという。Red Roverというのは子供の遊び(花いちもんめみたいだけれども、ルールはちょっと違う)らしいです。「アナが欲しい」「ジョエルが欲しい」という意味だったのかなあ。ジョエルのスパイとして自己犠牲的な姿勢には驚きました、という見直しました。真の諜報員というか、兵士だなあ。あれほど痛めつけられても人的被害を少なくしようと最後まで行動する。決して見捨てないサムも立派でしたけど。そういえば、ジョエルはサムの娘の先生だったですね。カレンのお相手としてミシェルが紹介したんだっけ。その時のキャムランは士官学校に入学したという、過去を振り返る憎いセリフを織り交ぜて、シールズのサムが爆弾を解除しようとするシーンはなかなかの見ものでした。たまたま先日BSでやっていた「ハートロッカー」という映画を見たばかりでしたので、感情移入しやすかったです、カティアはなぜ顔を出さないのか、もしかすると前回演じた役者さんの都合なのかなと思いましたが、えらく用心深いですね。手下としてアナと同じアカデミーにいたという女たちを雇い、こちらの情報も抜かりなく手に入れいているようです。アナにはまだカレンの知らない部分がある、これは気になりますね。作戦失敗の責任を負うネルにケンジーからの慰めなどは通用しない、仲間同士の会話ではないのです。歴然とした立場の違いがあり(でも、ma'amとは言わないで)、これはネルはやりたくない仕事だった。ヘティにまんまと押し付けられてしまった、いかにも、ヘティらしいやり口だ。やはり今シーズンにネルが去るんだなあと思いました。ケンジーの頭の中には、未だにケスラーがいて緊張が続いている。ディークスが子作りは一旦休みにして、まずはケスラーを捕まえないかという提案にケンジーは肩の荷が下りたでしょうね。まあ、恩赦を受けたケスラーを刑務所に入れるためにはなにか手が必要でしょうが、そちらもまたストーリーを作ってくれるのでしょう、まだ話は続きます。サイコパス的なカティアとアナがどうなるのか、早く結末を知りたいです。
January 6, 2022
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こういうわかりやすい展開、しかもオペラ並に登場人物が感情を表に出して行動するなど、大好きです~付け加えると、すれ違いとか勘違いで悲劇に至るのもオペラ的なんですが、このメンバーでやるから良いのかな。積み上げてきた歴史があるからこそ「ああ、そこであれが」というのができるのだなと妙に納得しました。カレンは自分を尾行していた男を突き止め、拘束する。男はロシア人の技術者マキシム・ミシュキンで休暇でLAに来ていたというが、当然信じられる話ではない。勤務しているチャネフト社というのは国家が経営する会社で、何らかの意図を持ってアメリカ国内で活動している疑いがある。カレンはマキシムを釈放してラウンドトゥリーに監視させることにする。ネルにヘティから妙なメールが届いた。パーティの準備をしろというものだが、NCISに危険が迫るという含みがあった。ネルは暗号が含まれていると見て分析すると、ドビー社という流通会社を調べろとわかる。ケンジーはホルモン療法を始め、注射の副作用か体調が良くないので本部で控えることになった。サムは士官学校への進学を辞めようかという娘を説得しようとする。キャムランは今は高校の寮を離れ、サムの船に引きこもっている。サムとディークスがドビー社を調べていると、内部で銃声が起こり2人が殺されているのが見つかった。どうやら、この会社はダミー会社でいわくがありそうだ。カレンは自分が関係するロシアの関係者に連絡してみるが、連絡が取れなくなっていた。コンチャロフ大尉は未だ昏睡状態で、ザシャ・ガガーリンの行方もしれない。しかし、ヘティのいう「パーティ」はすでに始まったようだ。ドビー社を襲った犯人は自分も撃たれたらしく、怪我の手当のために病院に行ったかどうか調べる。殺されていた身元不明の男を調べていたファティマはCIAから後は引き継ぐ、という連絡を受ける。つまり、ドビー社はCIAが国内で作戦を実行するための隠れ蓑で、ヘティはこのことを警告してきたのか。やがて、現場にカールソン特別捜査官が現れ、サムらの質問にターゲットは外国人だとほのめかす。マキシムを監視していたラウンドトゥリーは、迎えのSUVに乗ったマキシムが森林公園の山小屋に仲間といるところを見つける。現場に到着したカレンは、マキシムと一緒にアナがいるのを見て驚く。自らロシア人らに拘束されたカレンはアナから、カティアが2,3ヶ月前に姿を表したと知って身を隠したと聞かされる。カティアはアナに異常に執着しており、アナを追ってくることはわかっていた。危険はアルカディにもカレンにも及ぶ。ロシア側もカティアを取り戻そうと動いており、アナはアルカディのコネを使ってアナの追跡チームに加わったという。マキシムらはロシア連邦保安庁(FSB)のメンバーでカレンを監視していたのは、「守っていた」のだという。カレンは納得できない。これまでの流れを分析すると、CIAがカティアを国内に入れて亡命させようとしたが失敗したのではないか、カールソンもその被害者の可能性がある。マキシムとはどういう関係かと聞かれて、アナは過去には関係があったと答える。そこに、カティアからメールが届き、CIA局員のジョエル・テイラーを誘拐した、アナと人質交換すると要求してきた。ジョエルは怪我をしていて、アナは自ら囮になるという。カレンにはマキシムと一緒にカティアと自分を追跡して欲しいというアナだったが、カレンは殴られてしまう。監視していたラウンドトゥリーが助けに入り、カレンはアナの行き先を追う。アナとマキシムは港の荷受けドックへと向かう。NCISも現場に急行するが、マキシムには本国からアメリカ当局に手渡すくらいなら、カティアを殺せという指令が出ていた。ジョエルが死亡することもやむを得ない。そこにカティアが差し向けた車が到着し、アナに「乗って」と指示があった。しかし、その車にカティアの姿はなく、ロシア側が車に向かって銃撃を始めるとNCISも加わり激しい銃撃戦となった。NCISが制圧するが、運転手は何も知らず、カティアの手がかりはない。カレンがカールソンに情報の共有を訴え、合同捜査本部が尋問し、アナはNCISの保護下に置かれることになった。カティアはカレンにアルカディに連絡して欲しいという。サムは娘のキャムランと将来の進路について、話し合うことにした。キャムランはまずは高校に戻らせて欲しいという。LAPDにカレン宛の封筒が届いた。中には使い捨て携帯があり、囚われているジョエルの姿が写っており、さらに切断された指があった…サムとキャムランの親子対話と、ケンジーとディークスの妊活、それぞれサムとケンジーの心模様がとてもわかり易い、共感もあります。ディークスはケンジーだけでなく、サムとも関わることで良い感じですね。「これはキャムを知るチャンスだよ」、「お前は良い父親になるだろう」うんうん、という納得してしまいます。もちろん、本当にパパになったらディークスも苦労するのでしょうが、それでさえ幸せなのだろうと思います。キャムランが当然のように士官学校に入るよりは、他のルートを模索するのもドラマになるかな。さてさて、カレンをめぐる2人の女性、元カノと今カノのピンチに右往左往するカレンが見ものですね。ほぼ受け身で情けなさ全開なのが、カレンらしさと言えるでしょう。「何で連絡してくれなかったんだ!」、「マキシムとは仕事の関係か?」、「俺は君から目を離さないぞ」。だから「Can't Take My Eyes Off You」ということになるのでしょうけど、カティアからアナへのメッセージでもあったわけですね。アナは同僚でもあったジョエルのことを思い、ヒロイックな行動に出ます。(かっこいい)ジョエルはカティアから見たら、アナへ嫉妬の炎を燃やす存在なのかな。カレンにとってジョエルは過去の女ですが、個人的にはジョエルこそ本命なんだなあ。このもつれた愛情のドラマはなかなかできませんよ。ケンジーに注射を打つことができないディークスの夫婦愛だとか、素直なストーリーもすてきですけどね。ケンジーがネルには辛い本音を漏らして、いつでも相談してと言われるところもすてきでした。
December 30, 2021
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