小さな街の整備士日記

小さな街の整備士日記

2025.05.25
XML
カテゴリ: エンジン

どうもです!😄

いや〜うちでもさすがの9連休でしたが

体の方が まだどうもお休み気分みたいで...(笑)

さて 今回の車両は スズキ ワゴンR MH23S

まだまだ走りまくってる人気の車種です(^^)

「たま〜に信号待ちをしていると車体が震えるくらい

エンジンの調子が悪くなり エンストする」との事...

再始動もなかなか出来ない状態なので 診てほしいっと

お客さんからTELがありました

うちでは1度も点検した事がない車両で

お客さんの息子さんの奥様が乗られている車両みたいです(*-*)

ほどなくしてご来店...

代車と入れ替えさせていただき 早速診断...

チェックランプの点灯はありません

何かメモリーされているかもしれないと

試しに診断機でチェックするもノーコード(^^)

信号待ちをしているとドドりながらエンストするとの事でしたの

実際に試乗してみる事に...

すると すぐに症状が出ました!

「トトトト...   ストン」っとエンスト

その後 クランキングするもエンジン始動はならず

ですが アクセルを踏み込みながらエンジンを始動すると

エンジンはかかりますが アイドリングが低い...

まあ この車両にはたまにあるんですが

典型的なアイドリング不調ですね〜

メンテナンス(オイル交換を含め)をやっとかないと

このエンジンは すぐにご機嫌斜めになってしまいます(笑)


まずは スロットルボディが見える所までバラして行きます


ポートの周りやバタフライに少し汚れがあります(><)

ISCVに行く穴もほどほどに汚れるみたい...

次に ISCV をバラして行きます...


んで このブログでも何回もご説明はしているんですが

「ISCV」とはなんぞや!?って話ですよね〜

スロットルバルブのバイパス通路を流れる

空気量を調整してアイドル回転数を制御する部品を

「アイドル スピード コントロール バルブ」と言い

英語の頭文字をとり「ISCV」と読んでいます

日本語では「アイドル回転速度制御」って感じかな〜(^^)

この部品の先端に汚れが溜まっていると

正常な空気量をエンジン側に送る事が出来ず

エンジン不調になってしまうんです(><)

また バイパス通路にも汚れは溜まっています

ISCVだけ清掃する方が「なんかイマイチな感じ」っと思うのは

ここのバイパス通路の清掃を

怠っているのではないかな〜っと思います


清掃してみると やはり汚れていました(><)

これじゃ〜エンストするでしょうね〜...

スロットルバルブの方もキレイにしておきましょう!

それから スロットルボディの清掃に関して

賛否両論ある所なんですが...

「下側のバイメタルの方は清掃しないんですか?」っと

よく質問されます(Youtubeの方ですけど)


結論から言うと うちの会社では分解・清掃はしていません

理由は 3つあります(@@)

1つ目は ディーラーが正式に非分解と謳っているからです

まあセオリー通りっちゃ〜セオリー通りなんですが...

2つ目は 中に入っている部品(バイメタルやOリングなど)の

設定がありません

よくOリングがパッキパキになって切れる事が多いんです

以前 分解していた時にOリングが切れていて 部品屋さんに

「Oリング頂戴〜」っと言うと

「設定ないですよ〜」って言われ

ちょうど合うOリングを探す旅に出かけた事がありましたから(笑)

3つ目は よほどの汚れではない限り

清掃しなくても調子は戻るからです

バイパス通路は中で繋がっていますんで

泡状のキャブコンを入口と出口とから注入してやれば

この部分まで到達します

あとは ちゃんとパーツクリーナーで洗い

しっかりとエアブローすれば

大体の車はOKなんです(まあ ここも賛否両論なんですが...)

分解のリスクを考えると 分解せずに清掃するのがベターって事で

うちの会社では そう言う方針となっています(^^)

ちなみに 分解するとこんな感じです!


いやいや!分解するんか〜い🤣

中にバイメタルがあり プラスチック製のバルブが入っています

この手前に見えるOリングがパッキパキになっていて

外すと高確率で切れます(*-*)

そんでもって 意外とぴったりなOリングがないんですね〜(><)

まあ それでも分解したい!って方は自己責任でお願いします🙇‍♂️

また 先ほど外してキレイにしたISCVはなんですが

6局のステップモーター式のISCVは単体点検ができます

3局のロータリーソレノイド式はできません(><)

基準値はメーカーによっても異なりますんで

調べていただきたいんですが 大体25Ω〜35Ωくらいです

上下に3局づつありますんで

上側の真ん中と右 真ん中と左

下側の真ん中と右 真ん中と左

の抵抗値がほぼほぼ同じであれば OKです(^^)

ちなみに いずれかがショートしている場合

ISCVだけではなく ECUまで壊れている可能性がありますので

気をつけてください!(><)

さて ISCVもキレイになったところで これでOK!

っと言いたいところなんですが

ここでちょっと気になる点があります...

エンスト後 エンジンを再始動した時に

アクセルを踏み込まないとエンジンがかかってくれませんでした

こんな症状の時は OCVの動きが悪い可能性もあります


OCVはこのブログでも そんなに紹介していませんね〜(><)

「OCV」とはなんぞや!?って話です(笑)

可変バルブやVVT-iの話をすると ちょっと長くなりそうなんで

簡単に言うと オイルの流れる通路を変えて

エンジンを良い状態にします(めっちゃ簡単に言ってます)

「オイル コントロール バルブ」と言い

英語の頭文字をとり「OCV」と読んでいます

日本語では「オイルの流れる通路を制御する弁」って感じかな〜

(もうそのまま読んでますけど...)(^^)

このバルブの動きが悪いと レスポンスが悪くなったり

アイドルが落ちてエンストする事もあります

(ちょっとだけ詳しく説明すると...)

アイドリングの時は最遅角にならないといけないので

仮に わずかでも進角していればオーバーラップが大きくなるので..

でも バラして見たんですが こちらは予想よりも

キレイでした...(笑)

ただ オイル管理が悪くスラッジが悪さをするんで

キャブコン等で洗浄しちゃいましょう!

パッキンは新品と交換してくださいね〜

オイル漏れの原因になりますからね〜

あと 洗浄する時には電気を流して 実際にプランジャーを

動かしてみると良いでしょう(^^)

あとはパーツクリーナーで洗浄し

しっかりとエアブローしてください

ちなみに OCVは単体点検もできます

若干 メーカーによっても違いがあるんですが

基準が20度で7〜8Ωであれば OKです!

あとは 全てを組み上げて試運転してみて

問題なければ 修理完了です!

実際 この車両は 部品の洗浄だけで

トラブルは解決しました(よかったよかった)

お客さんにも「とりあえず これで様子を見てください」っと説明

スズキのK6Aのエンジンでは ISCVやOCVの不良で

エンジン不調やアイドリング不調になる事が多いです(><)

定期的にオイルの交換はしましょうね〜(^^)

▼エアコンフィルター 車種別交換方法

意外と簡単にできるかもしれませんよ~(^^)

​​ http://greentiger777.jimdofree.com

▼ホワイトタイガーのストア

自分が使ってみて よかった商品を紹介してます(^^)

​​ https://www.amazon.co.jp/shop/influencer-6bf45183

▼レトロゲーム好きな方

こんなブログもやってます(^^)

​​ https://whitetiger777.hatenadiary.jp ​​

▼嫁さんと ちょっとぶら旅やってます

家から近い所がメインなんで 全然知らない場所かも...(^^)

​​ https://whitetiger999.hatenadiary.jp

▼よかったらインスタグラムも見てください(^^)

こちらは仕事だけではなく 他愛もない事を投稿してます(笑)

​​ https://www.instagram.com/whitetiger99999

▼よかったらTikTokも見てください!

こちらは仕事だけでなく 他愛もない動画を投稿しています(^^)

https://www.tiktok.com/@whitetiger99999









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.05.25 11:40:27


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

シロトラ555

シロトラ555

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: