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お正月シーズンは、スポーツに関する番組もテレビでは沢山放送されています。
箱根駅伝に高校サッカー、ほかにもラグビーやらなんやらと。
番組内で心動かされるのは、
選手の様子だけでではなく、「選手の様子と実況」が合わさった時。
選手を取り巻く背景や、チームの情報など、
いろいろな言葉が頭に送り込まれてくることで、
感動が増していきます。
言葉はやはり力です。
伝えるすべを持ち合わせないものにとって、
この力を発揮することはもの凄く難しい。
我々教育の現場においても、
生徒の「わからない」がどこに所在するのか、
非常に悩まされます。
何について、どの部分が、どうわからないのか。
それすら伝えられない子供たちが多いのが現状です。
毎年平均偏差値60オーバーを誇るウィルだって、
なかなか的を射た質問の仕方ができるようにはなりません。
でも何度も何度も繰り返し、自分で考えながら話をしようとすることで、
生徒たちのスキルも上がっていくのです。
ウチはその場しのぎの学習の仕方はしません。
だからこそ、そういうスキルをそれぞれにつけさせて中3に、
受験生にしていくのです。
今、私のすぐ後ろのカウンターで学んでいる、
4年生からいる彼も、この能力をここ最近めきめきと向上させてきました。
どの講師からも認められる存在になりました。
いろいろな面で本当に賢くなりました。
この前の授業で、二次関数と一次関数、図形の絡む問題を質問してきましたので、
ためしに質問の内容に至る前の行程を、10分ほど話してもらいもした。
それを聞いた周りの生徒は、「こいつ頭良くなってる。」と確実に思ったことでしょう。
してやったりです。
長くなりますが、もう一つ。
ある中1の女の子が帰り際に、「食塩水がわからな~い。」と言ってきました。
丁寧に答えるのもなんなので、割合についていろいろと聞いていきました。
小学校から方程式を意識して授業を行っていることもあってか、
聞いたことはすべてさらりと答えてしまいます。
私 「あれ?何がわからないの?」
生徒 「4%の食塩水ってどういうこと?」
生徒 さらさらさら~ときっちり立式。
私 「ん?何がわかんないんだろね?」
生徒 「4%の食塩水ってどういうこと?」
私 「おんなじこと言ってるよね?」
ここで私ちょっと考えてみました。
ひょっとして数学のことではなく、言語的にわからないんじゃないのかな?と。
案の定でした。
「4%の食塩水」とは、「食塩水全体の重さの4%が塩の重さ」です。
高校に行けば濃度について、あれこれやることになりますが、
今の段階ではこの程度。
でも
「4%の食塩水」とか、「yをxの式で表せ」とか、
「もっとも簡単な式で表せ」等の言い回しは、
言葉としての意味を知っていても、
わかりづらいものかもしれませんね。
本題からはそれましたが、
もしここで伝える術としての「言葉」をきちんと持っていれば・・・
非常にもったいないですよね。
言葉は社会人になってからも成長します。
でも子供である今のうちから積み上げておくことができれば、
更に高く積むことができるわけです。
我々も力を注ぎます。
ですが、やはりご家庭の力が大きいのはまぎれもない事実です。
ぜひご家庭でも意識して、お子様と話をしてみてください。
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