2018.01.03
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明けましておめでとうございます。

今年初めてのブログで、且つ久々のワインテイスティング・ブログです。 今回のワインはこれ、 ジャン・ルイ・トラペの 『Gevrey Chambertin 1er cru ALEA 2010』
昨年、それもかなり前に飲んだワインですが、新年最初に掲載するには良いかと思って掲載することに。

実は、セラーの不調というか、詰込み過ぎ、且つ冷やし過ぎたために、ファンの噴出し口がかなりの範囲で凍り付いて、比較的その近くにあったので低温劣化が心配でした。 果たして、その結果は ...ウィンク




Gevrey Chambertin 1er Cru Alea 2010

【生産者情報】
1868年から6世代 にわたってジュヴレ シャンベルタンでワイン造りを続けているこのドメーヌは、代々少しずつ畑を増やしていき、 現在では13ha の畑を所有。 1990年にロシニョール・トラペと分割。 現当主のジャン ルイ氏は、 1998年からビオディナミーを導入 している。また、 奥様がアルザスのワイン生産者の娘 であった為、2002年からアルザスでのワイン生産も引き継いでおり、 現在約6haの畑 を所有。(インポータ【フィネス】等のサイトより引用)



( ボトルの首にALEAのキュヴェ名が。ラベルの下部とコルクに、多分
  "Trapet"とサインが入っていますが、"t"がかなり癖ありで不明。)



【造り】
収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別。醸造所では 除梗前の房 の状態と 除梗後の粒 の状態での2度に渡る 選別が15人 で行われます。除梗は約30%で、開放桶で 低温浸漬 を行い、 3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵 。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、 樫樽で15~18か月熟成 。樽は主に トロンセ、アリエ、ヴォージュ産 のものを使用。

【ワイン情報】
所有する1級畑を全てアサンブラージュして造るワイン。キュヴェ名の 「ALEA」 「不測の出来事」 と言う意味で、まさに不測の天候不順で収穫量が少なく、1級を区画ごとに瓶詰出来ない年のみ生産(近年では2010年、2012年、2013年)。
Ergot、Corbeaux、Combottes は収穫量に関わらず、アサンブラージュして
CAPITA という銘柄でリリースしているので、多分 「ALEA」 Clos Prieur
Petite Chapelle のアサンブラージュと思われます。


【簡単なテイスティング・コメント】
  • 色と香り
    ・色は一寸くすんでいるかと。 セラーの 低温劣化の影響 かも?
    ・香りはオーソドックスなブルゴーニュの赤系の香りで、
     最初はチョット弱々しく、未だ開いていない感じ。
     でも、20分ぐらい経って、 ぐ~んと良くなって、フランボアーズ系の果実香に妖艶ななまめかしい香り が仄かにある。
    更に、 ハーブとか百合、クチナシ等の白い花の香り が感じられる。

  • 味わい、料理との相性
    ・味は最初酸味に引っ掛かりがあり( 尖がりとまではいかないが )、こちらの方がセラーの低温劣化の影響が大きいかもしれない。
     ブルゴーニュ1級としての味わいに近いものはあるが、香りに比べると落ちる感じ。
    ・料理との相性では、 ローストビーフにも牡蠣フライにも合う が、 タラモソース自体の方が良く合う。
     (但し、ブロッコリーに付けて食べると相性は落ちる。)
    意外にもアサリの酒蒸し ともまずまず合う。
     そして、時間が経って 鰤の照り焼き と合わせたが、これが良く合う。 一番合う感じ
     時間が経ってワイン自体が滑らかになり、コクが出てきたからかもしれない。( 確かに引っ掛かりは消えてきた。)

  • 終盤の香味、その他
    ・時間が経って味わいは良くなったが(70分~80分)、香りは妖艶さが消えてしまった感じ(110分ぐらい)。澱の近くになったからか?
    最後まで黒系の香りは出てこない。 また、ジュブシャンに良く見られる 砂糖煎餅のような香り も出てこない。新樽率が低い等で樽香が控えめなのか、既に抜けてきたからかもしれない。
     澱は壁面に結構付いており、2010(7年熟成)でこれだけ出るのは、ブルゴーニュにしては多いかもしれない。

購入元はこちら ⇒ 金沢マル源酒店
   今販売しているのは[2013]ヴィンテージ。 流石に同じヴィンテージはなく、 2011ヴィンテージ以降のドメーヌ・トラペ




【買えるショップの紹介】 ( もう売切れかと思いましたが、チョット残っているようです。)

 ワインと地酒の専門店-酒の柳田 - ⇒  【トラペ】ジュヴレ シャンベルタン 1級畑 アレア 2010

  [ヴィンテージ違い]
   ワインホリック ⇒  ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・アレア [2013] 残:5本

[2012] ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・アレア

   金沢マル源酒店 ⇒  ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ“アレア”[2013]/ 残:1本


2010のトラペは良いという評価を聞いて買った訳ですが、品質に不安はありながら やはり良かった です。
特に、香りが、パワーはないもののエレガントな感じで複雑性もあります。
( 味わいも、当初セラーの低温劣化の影響をかなり受けたと思われましたが、最後にはよくなってきました。)
そして、最近のヴィンテージ(2012か2013か忘れましたが)で、一部の評価ではこのアレアよりマルサネの方が点数が高かったりするので、 マルサネも試してみたいと思います。 ジャン・フルニエと比較したい と思います。





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最終更新日  2018.01.03 22:29:36
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