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2008.12.28

　今日付で廃止となる鉄道路線が２つあります。
　ひとつは名鉄モンキーパークモノレール、もうひとつは高千穂鉄道です。とはいえ、その二つの路線の廃止の経緯はある意味同じ、ある意味１８０度違うといえるでしょう。

　名鉄モンキーパークモノレール（営業キロ１．２ｋｍ）は昨日が最終営業日でした。
　その名前のごとく、モンキーパークへ輸送するという目的を持って建設された路線です。犬山遊園を起点とし、成田山駅を経由して動物園駅に至る路線でした。
　私が最後に乗りつぶした名鉄線で、いろいろと思い出もあります。しかし、乗客の減少、施設の老朽化などのため、多額の費用をかけて設備を更新するよりも廃止してバス転換した方がよいと判断されたため廃止となったのでしょう。
　結局最後までトランパスは使えず、犬山遊園駅でも乗車券は窓口対応となるなど、よほどだな・・と思わせることもありました。ただ、廃止が近づくにつれて乗客が増え、たくさんの鉄道ファンや家族連れが廃止を惜しんでいる光景を見かけるなど、惜しまれつつ廃線となりました。
　廃止後、今日からは岐阜バスコミュニティによる代替バスが運行されています。

　さてもう一つは高千穂鉄道・槙峰～高千穂（営業キロ２０．９ｋｍ）です。
　この区間は２００５年に台風被害に遭い、運行再開への新会社設立や募金活動もおこなわれましたが、結局募金の目標額には遠く及ばず、まず去年に被害の非道かった延岡～槙峰間が廃止となりました。

　確かにあきらめない熱意の表れであるということも言えますが、それでも結局このような結末となり、正直なところこの動きの鈍さというかのろさには、潔さは感じられません。本当ならば早くて一昨年、遅くとも今年の春夏ぐらいに廃止となっているべきだと言えるでしょう。

　結局さよなら列車も走ることなく、廃線となりました。
　ただしトロッコ列車などはＪＲ九州が車両を買い取ることでかたが付きましたし、さらに一部を遊戯施設として残すほかは鉄道施設を撤去するとのことで、その点の目処はついたと言えるでしょう。

　そういうわけで、今日付けの廃線はこれほどまでに性格が異なります。

ランキングへおながいします。

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