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2014.12.29

　この２０１４年、鉄道界ではいろいろな動きがありました。路線の改廃もあったりと、去年よりは動きがあったかなという印象です。

　まずは４月１日に消費税増税がなされました。その直前には定期券や回数券などの駆け込み購入がかなり見られました。また、運賃値上げについても、初乗りを上げたり上げなかったり、またＩＣカードの１円刻みを導入するところ（関東地区が中心でしたが）としないところ等々・・・。さらには企画乗車券についてもいろいろな調整がなされました。

　そして今年も東日本大震災からの復旧・復興もニュースとなりました。三陸鉄道が４月に全線で運転を再開、大勢の乗客が利用するなどして２１年ぶりの上半期黒字をたたき出すというニュースがありました。また、福島第一原子力発電所事故により旧・警戒区域だったエリアで初の運転再開（ＪＲ常磐線・広野～竜田間）がなされる等々、去年に引き続き着実に復興へ向けて進んでいます。
　またＪＲ常磐線・仙石線・石巻線で線路を移設しての復旧工事が引き続きなされています。また今までＢＲＴ提案を地元自治体が蹴り続けたＪＲ山田線・宮古～釜石間も、三陸鉄道に移管しての復旧が決まるなど、明るい面もありました。
　さらには以前の大雨被害を受けて不通だった路線区も今年あちこちで運転を再開しました。

　しかし一方、今年も相変わらず自然災害に悩まされた一年でもありました。
　２月中旬には太平洋側で近年まれに見る豪雪のため、各地で今まで経験したことのなかったような被害が出ました。鉄道路線が１週間にも渡って不通だった路線すらあります。また各地で大雨被害が今年も相次ぎ、ＪＲ中央本線で土石流のため約１ヶ月不通が続くのを筆頭として、長期不通があちこちで相次いだ・・・そんな一年でした。また１１月に長野県を震源とする地震が発生したのも記憶に新しいところです。
　また今年は各地で沿線火災が多かったような印象も受けます。１月３日には有楽町付近で火災が発生し、新幹線に影響が出るなど混乱が生じました。また３月７日には大阪の十三の通称・ションベン横丁で発生した火災により、阪急十三駅の西改札口が３ヶ月近く封鎖される等の事態も発生しました。

　さらには脱線などの鉄道事故も目立った気がします。２月の大雪に関連するとみられる東急元住吉駅列車追突事故がとりわけ目立つというところですが、１月の銚子電鉄、２月のＪＲ京浜東北線、６月の小田急相模大野駅構内、６月のＪＲ指宿枕崎線（これは土砂崩れに伴うもの）など、脱線事故が相次いだのもやや気になるところです。

　４月にはＪＲ岩泉線が、５月にはＪＲ江差線・木古内～江差間が廃止されました。また貨物線では７月に通称ＪＲ北王子線が廃止されました。さらには、北海道新幹線工事の関係でＪＲ津軽海峡線の３駅が廃止されること、ＪＲ仙山線の長期休止駅２駅も廃止されました。
　今年は駅の新設があるにはありましたし、万葉線の高岡駅移設で営業キロが０．１ｋｍ伸びたこともありましたが・・・。
　ただし、車両の面では新旧交代が今年も活発だったかなという印象です。また今年は東海道新幹線開業５０周年の節目の年、話題となりました。

　さあ、来年はどのような一年になるのか期待したいところです。
　もちろん、安全、そして安心、快適であってほしい、というのはいつの年も変わりませんね・・・。

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