『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』


帯に 本物が描く極太コミックス! 安彦ガンダムが新しい歴史を刻む!! とありますようにどんなに絶賛してもしすぎることなどないほど待望されていた大傑作です。
第1巻と第2巻が「始動編」「激闘編」です。
機動戦士ガンダムthe origin(1)
機動戦士ガンダムthe origin(2)

大胆に新解釈されるストーリー、しかし「ガンダム」と云うのはこういう物語なのです。正に「本物が描く」です。
セイラさんがカイを「それでも男ですかっ! 軟弱者ッ!!」とひっぱたくシーンはやはり欠かせませんね。テレビアニメの「機動戦士Zガンダム」でフラウが骨抜きになったアムロに「まだセイラさんのこと好きなんでしょ?」と冗談ぽく訊いていますがそんな伏線も。
『THE ORIGIN』ではサイド7は中立コロニーでホワイトベースは「補給艦」という設定ですがTVアニメ同様、木馬を撃ち漏らしたシャアはジオンの征圧圏、ガルマ・ザビの北米大陸に軌道を逸らさせます。



機動戦士ガンダムthe origin(3)
機動戦士ガンダムthe origin(4)

第3巻と第4巻が「ガルマ編」です。アムロとその母の辛い別れもTVアニメ通りですが、エッシェンバッハはジオンに対する反逆の罪で銃殺されます。



機動戦士ガンダムthe origin(5)
機動戦士ガンダムthe origin(6)

第5巻と第6巻が「ランバ・ラル編」です。
見所の一つにガルマを失ったジオン公国総帥ギレン・ザビの演説。またTVアニメ通りキシリアの親衛隊がガルマを見殺しにしたシャアと接触しますがその後のやりとりに注目。
ホワイトベースを脱走して砂漠の街の食堂にいたアムロ、
「ぼ ぼくは 乞食じゃありませんし」
この台詞も欠かせません。
ホワイトベースに白兵戦を仕掛けたランバ・ラル、TVアニメ通りセイラさんと対峙してしまい、
「アルテイシアと知って……何故銃を向けるか!」



機動戦士ガンダムthe origin(7)
機動戦士ガンダムthe origin(8)

第7巻と第8巻が「ジャブロー編」です。
ハモンの協力者タチ中尉が
「この戦争は 負けです」
「ラル大尉のような人材を捨て駒にするようではジオンの明日も知れています!」
はアニメにはなかった台詞ですが「ガンダム」ストーリーの本質を描いている一例でしょう。
アニメ本編に出てこなかった要素として、「ニュータイプ」研究で遅れをとっていた地球連邦がジャブローに帰還したアムロに一種の生体実験をしております。
ランバ・ラルとハモンのなれそめも。



機動戦士ガンダムthe origin(9)
機動戦士ガンダムthe origin(10)

第9巻と第10巻が「シャア・セイラ編」です。
ここから時代は宇宙世紀0068まで遡ります。アニメでは描かれなかった部分で、これこそ我々ガンダムファンが待ち望んでいた「安彦ガンダム」なんですよ!シャアの本名は「キャスバル」、ジオン・ズム・ダイクンの実の息子、と云う事実くらいしか今まで知られておりませんでしたが、「安彦ガンダム」では「シャア・アズナブル」と云う、マス家の籍に入ったキャスバルと同年代の人物が実在したと云う展開で物語は進みます。
また、後にホワイトベースの操舵手となるヤシマ家のミライの幼少時代、アルテイシアが医者を志した経緯など描かれております。



機動戦士ガンダム ~THE ORIGIN~(11)
機動戦士ガンダムthe origin(12(開戦編・後))

いよいよアニメ本編で描かれなかった「何故ジオン公国は地球連邦に対して独立戦争を挑んできたのか」に入ります。
コミックスの帯に
「"一年戦争"最大の暗部 開戦への道がついに描かれる!!」 とあり、士官学校時代に如何にシャアとガルマが友人となったか、シャアのマスクの来歴、ミノフスキー博士の完成させた「ミノフスキー理論」と用兵の転換、とにかくガンダムファンは読みたくて読みたくてたまらなかった箇所です!
シャアとララァの出会いも描かれてます。
考えてみれば当たり前なんですが、宇宙世紀0079以前はサイド3と地球連邦は戦争状態になかったからサイド3にも連邦軍はいたんですよね。
サイド3が独自の軍隊を育てる経緯が無理なく描かれております…というか謎がとけた(笑)



機動戦士ガンダムthe origin(13(ルウム編・前))
機動戦士ガンダムthe origin(14(ルウム編・後))

第13巻と第14巻、ついに「ルウム戦役」です!


帯にありますね
「ルウム戦役」の全てが明らかに!

テレビアニメ冒頭に毎回出てきたあの有名な「コロニー落とし」、後にドズルの妻となるゼナは第12巻で出てきますがミネバ様も生まれまてます!シャアがドレンを艦長に選んだ経緯なども。


第15巻と第16巻が「オデッサ編」です。


機動戦士ガンダムthe origin(15(オデッサ編・前))
機動戦士ガンダムthe origin(16(オデッサ編・後))
舞台は再びホワイトベースです。ミハルが死んじゃうところ。テレビアニメだと第27話「女スパイ潜入!」~第28話「大西洋, 血に染めて」部分です。
アニメではマ・クベが水爆使うんですが、更に掘り下げてます。
第16巻、オデッサ編、完。壮絶でした。
そして舞台は宇宙(そら)へ_
第16巻 ( )



機動戦士ガンダムthe origin(17(ラファ編・前))
ララァ編・前です。
既に私達は観ている、あるいはLDやDVD等で持っているアニメーションの方での、ホワイトベースがサイド6に寄港してから出港→激戦の部分ですが、それでも「買って良かった」と思える作品です。
一年戦争のさなか、中立を維持しているサイド6のランク内閣の狡猾さ、アムロがシャアとの出逢いを「初めてなんだ…」と思うものの実はお互いを「知っていた」、ニュータイプとして覚醒しつつあるアムロを安彦良和がとても丁寧に、掘り下げるように漫画で描き直していて最高です。
Z~逆襲のシャアを既に観ている私達はブライトがミライと結婚する事、カムランとブライトが後にお互いを認め合う事を知っていますが、あくまでもファーストの漫画化という事でこの三者のぎくしゃくした感じを忠実に再現しています。
第17巻 ( )


機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(18(ラファ編・後)) 第18巻 ( )


第1巻~第18巻セット
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1-18巻 漫画全巻セット 連載中
カラーページの多いハードカバーの愛蔵版

機動戦士ガンダムthe origin(1(始動編))愛蔵版

機動戦士ガンダムthe origin(2(ガルマ編))愛蔵版

いいっすね、愛蔵版。買おうかな。

愛蔵版のPart 3が出ました。

機動戦士ガンダムthe origin(3(ランバ・ラル編))愛蔵版


「ガンダムエース」にて好評連載中(2007年12月から楽天ブックスが「雑誌」の取扱を始めました)。

GUNDAM A (ガンダムエース) 2009年 02月号 [雑誌]



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