蔵の宿(11)
蔵の宿のすぐ隣に九頭竜社長の「健康ランド」建設が進む中、野球選手の山際様が泊まりに来ます。目的は「心の」自主トレ。
林田さんに蕎麦打ちを習いながらのくだりが印象的です。
「世の中はのォ 褒めてくれる人間が一人いたらけなす人間が九人いる
でもの けなすのは自分に期待しているからやと思うと違った元気が出るんや」
一方、九頭竜社長の「越前極楽ランド」が高温のお湯を以て蔵岡酒蔵の酒抹殺計画に。
新米弁護士の柴田さんが泊まりに来て茜に励まされます。将来的には蔵の宿の顧問弁護士になるのかもしれません。
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蔵の宿(12)
全日本名旅館板前選手権に蔵の宿の花板小松さんが出場することに。これは幸田と九頭竜の罠でもありましたが女将の茜の本当の目的は「外に目を向けないと『守り』の料理しかできなくなってしまう。『学ぶ』ということに徹し、負けても構わない」でした。
本来なら幸田のスパイとして蔵の宿に潜入していた黒田、「食中毒を出させることによって蔵の宿を破滅させる」作戦決行の最大の好機でしたが、いたたまれなくなり失踪してしまいました。
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蔵の宿(13)
失踪先の旅館のテレビで「蔵の宿で食中毒が出た」との誤報を見た黒田、「この汚名をすすぐため行動せねば自分は本当に最低の人間になってしまう」と会場に乗り込んで蔵の宿の無実を訴えますがスポンサーの九頭竜から金をもらっている審査員5人の中2人がそれを認めようとはしません。そこへ前日に蔵の宿で救急車で子供が運ばれた家族が会場に現れ「あれは発熱だった」と無実を証明し形勢逆転。
板前選手権の決勝の題材は「朝食」でしたが小松は「泡汁」を出さなければ蔵の宿の朝食ではないと、渋滞の中「もろみ」を持ってきてくれる(と同時に黒田を連れ戻すのは女将の仕事)女将さんを待っていてめでたく失格。しかし審査委員長の伊東先生の提案で番外として食べてもらいます。
黒田くんも無事帰ってきて梅雨明けです。
山際選手とその恋人の結婚式が蔵の宿で行われますが山際選手の出資を渋ったために結婚に反対している兄が怒鳴り込んで来ます。仲人を引き受けた修平の対応が立派です。
「田口」と名乗る詐欺師が蔵の宿に宿泊。騙し取った150万円を手に逃亡する詐欺師を茜と修平が駅で待っていたところで第13巻は終わっています。
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蔵の宿(14)
黒田と林田さんの弟子の静香が結婚することに。女将と林田さんに「似合い、似た者同士」と。それは「挫折感を味わいながらもそれに負けずに料理に命を賭けて前に進んでいること」
大阪の老舗料亭花影茶屋本家の若旦那新谷氏が蔵の宿に泊まりにきて仲居の由佳ちゃんを見初めます。その口説き文句はカメラとかけたものでした。
「自分の持っているライカM6は現在も造られている現行品である。ライカの1954年製M3今でも世界最高峰のカメラとして名高いが自分は迷わず現行品のM6を購入した。それは自分自身と同じだからである。自分は花影茶屋本家の息子、いわば料理のブランドの新品である。そしてこの現行品のM6のように一流品でありたい」
新谷に見初められて大阪に女将候補として修行に行ってしまった由佳。
取引量激減で窮地の蔵岡酒蔵。由佳は修業先の花影茶屋本家で蔵岡酒蔵の酒を使ってくれと懇願し、古屋が蔵元の名代として酒を届けに行きます。酒自体は大好評でしたが若旦那が古屋に蔵岡酒蔵の酒を使うには古屋が由佳から身を引くことと云う絶対条件を付けます。
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蔵の宿(15)
古屋は蔵元の名代として花影茶屋本家の若旦那に返事_意気込んではいけない。意気込めば相手は引く。かといって卑屈になってもいけない。相手はつけあがりなめてくる。同等の立場で良い_その修平の言葉を思い出し花影茶屋本家で蔵岡酒蔵の酒を使ってもらう代わりに由佳から身を引くと云う絶対条件をはね除けます。
黒田と静香、古屋と由佳が結婚することに。
正月早々、池上庄太郎_作家であり通人、この人に嫌われたことで暖簾をおろすはめになったと云う恐ろしき人が蔵の宿に泊まりに来て、修平の[蔵の宿]のラベル文字を書いて頂くためにとんでもない条件を出します。
同伴の料理研究家伊東さんに
「あなたが思う板前の作る最高の料理は何か?」
「一から十まで料理人がすべてを行ったもの」
「それじゃ魚なら自分で料理をしてだね?」
そして板前の小松と黒田は池上先生の所望する小鯛(ハナオレダイ)をとるために小浜市へ。
無事小鯛を漁してきて刺身としてお出ししたものの、
「この小鯛の刺身 食するのに耐えがたいものです」と…!
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蔵の宿(16)
二度は失敗したものの、見事池上先生のお眼鏡にかなう刺身をお出しすることのできた蔵の宿。
一方、酒蔵では100本限定の贈答用[蔵の宿]の計画が進みます。ラベルは織物、容器は越前焼きと云う1本5万円の贅沢この上ない商品です。
幸田の悦子に九頭竜社長が甥の徳山龍也を紹介して縁談が進みます。
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蔵の宿(17)
蔵岡酒蔵の社運を賭けた贈答用100本限定の[蔵の宿]がついに完成します。ところがデパートに売り込みに行ったところ、「この[蔵の宿]は未完成だから仕入れはできない」と。
ラベル文字を書いた池上庄太郎先生の箱書きが為されて始めて完成する、それができれば当デパートは100本全て仕入れてくれると。お訪ねした池上庄太郎先生が蔵元の修平に投げかけた言葉は
「甘い」
一方、新婚旅行の行き先が東京という黒田・静香カップル、なんと東京で「蔵の宿」のおろし蕎麦の屋台を。それをテレビで見た悦子はフィアンセの龍也に盗難車で事故を仕掛けます。
骨折した静香を見舞いに上京した茜、プリンセスホテル総支配人の田所さんから本郷のある旅館の「建て直し」-派遣女将を頼まれます。
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蔵の宿(18)
第17巻と第18巻は東京・本郷の老舗旅館江戸屋清順荘の建て直しと蔵元・修平の物語が並行して進みます。
独特の魅力で江戸屋清順荘の娘や主人の信頼を得始めた茜、娘の清香がついに「お願いします 私に教えてください 旅館の仕事を…」と。
一方、福井では龍也の仕掛けで「死ぬつもりで福井に来た」と云う修平の昔の女が現れ…。
また、蔵岡酒蔵では酒好きの一般人に酒蔵を開放して「酒造り」に挑戦してもらうプロジェクトが始動します。
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蔵の宿(19)
茜の機転と清香他従業員の努力で江戸屋清順荘はハリウッドのスターリズ・ローランを泊めて満足して頂けるほどに立ち直りました。
「もう私が教えることはない」と清香宛に置き手紙をして福井に戻った茜、その手紙には生前の清香の母が彼女のために仕立てた着物を着てくれるようにとのお願い=今日から江戸屋清順荘の「女将」となってくれとの内容が書かれていました。
一方、福井に現れ修平をビクつかせている昔の女、実は覚醒剤中毒で修平も間一髪で覚醒剤を打たれてしまうところでした。
酒造り体験ツアーの参加者がついに福井・蔵岡にやってきます。その中の一人、お供を連れた貿易商の社長さんは終始苦虫をかみつぶしたような表情。
しかし彼は長年自分に仕えてくれた、今春定年退職のお供の秘書のために感謝を込めて酒を造って贈りたいとのこと。
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蔵の宿(20)
いよいよ体験ツアーの参加者、素人が酒造りです。
参加者は7人、以前蔵の宿のスキャンダルを救ってくれた「週刊タイム」の取材もあり、ドキュメント形式の「七人の蔵人」と云う連載になります。
酒を造ろうという7人の参加者それぞれに背負ったドラマがあり感慨深いです。
一方、茜は偶然学生時代の親友・美佳と再会。離婚して少し慰謝料ももらったという美佳、ケーキと紅茶の店を福井でやることになり、茜は大喜びでお手伝い。ところが店のために借りた城下の土地が偶然町会議員に立候補するという幸田の大叔父の孫娘・悦子の選挙事務所として借りようとしていた場所でした。
幸田隆三逆恨み。
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