wR home-wR style

< 新しい記事

新着記事一覧(全313件)

過去の記事 >

December 8, 2012

ある日突然、思い出が蘇る

カテゴリ： 2012　Diary

日本画の分厚い画集を見せようと

久々に書棚から取り出したところ、

その画集の間からこのようなものが

現れました。こんなところに挿んで

あるなんて、すっかり忘れていたので

びっくり。ちょうどこんな季節に小さな

息子と拾った思い出の落ち葉です。

もう13年も前の冬の日、二人で道端に

しゃがみ込みきれいな落ち葉を探した、

急にそんな思い出が蘇りました。

さほど遠くはなかったので、車も自転車も

使わず毎日歩いて幼稚園の送り迎えを。

朝は少し足早ですが、通園路で出会う犬や

ネコ、門の横の金魚鉢に入った金魚や

川の中の魚やカモなどに必ずご挨拶…

途中のお豆腐屋さんから漂う大豆が

蒸し上がる（昭和的な）よい香り…

帰り道はゆっくりと道端に落ちた葉っぱを

拾ってみたり、雑草の中に咲く花や

空の色や流れる雲を眺めたり…

送って行ったと思ったらすぐにお迎え

という慌ただしい生活ですが、この

毎日手をつなぎ二人でまったり歩いた

日々は大切でかけがえのない時間、

そして思い出の宝庫です。

幼稚園を卒園した息子は

一年生から一人で駅まで歩き、電車に

乗って遠くの小学校に通うことになる

のですが、毎日一緒に車に注意しながら

（交通ルールを教えたりしながら）

歩いた経験があったからこそ初めから

安心して家を送りだせた、それも事実。

すべては無駄ではありませんね。歩いての

送迎は時間はかかりますが、その代わり

貴重な何かを得られたのかも知れません。

そして10年以上経った今、こっそりしまって

おいた美しい落ち葉を留学生が来てくれた

おかげで見つけることができました。

大切に過ごした瞬間の積み重ね、それが

人生だったらそんな素晴らしいことは

ありませんね。すべての行動が未来に

繋がる… すべてが美しく楽しく懐かしい

思い出になるよう、日々を瞬間を

大切に過ごしたいと改めて思います。

園児だった息子も今月で17歳、でも

未だに一緒にきれいな落ち葉を拾い集めて

くれそうなくらいナチュラルに育ってます。

この懐かしい葉っぱを見て（保管しておいた

ことにも）とても喜んでくれた様子。

本当に小さなことでも心には大きな幸せを

もたらしたりします。愛犬にだけでなく

息子の存在にも大きな感謝ですね。笑