残り香のような、










朝に 雨の音 紫色の空

君は僕の傍 すぐ隣 夢現


このまま手に入れたら

壊れてしまうのかもしれない


指が少し震えた夢の中

君が僕の名を呼ぶ無意識に


このままで居られるのなら

忘れる事くらい簡単に出来るかな


うつ伏せのままの君の横顔

重ねたのは 誰 でもなければ良いけど


胸の中綺麗に収められた

君が笑ったように息を漏らすから

つられて笑って唇付けたら いつかの海の味


小指を繋ぐなんて痛い事

僕にはもう出来なくなった

体温を感じた小指が

いつからか重くて動かない


隣に居る誰かを確かめた

君が 夢の中




残り香のような、/20071114



















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