偐万葉・大和はまほろば篇(その6)
本日は雨にて朝から家に燻ぶって居りました。このような日は偐万葉日和でありますな。という訳にて偐万葉・大和はまほろば篇(その6)であります。まほろば氏の俳句と偐家持の下付け和歌の妙(?)をお楽しみ下さいませ。
(参考) <大和はまほろばさんのブログ入口>
偐家持が大和の国まほろばの麻呂に贈りて詠める歌34首
葉のうへの 露のきらりと キャベツ畑
秋陣営の 朝の
甘藍
(甘藍の月)
甘藍に きらりと光る 朝の露
大和の秋の 景色なりけり (モンシロチョウ)
川柳の キャベツ気どりて 甘藍と
名乗りてみれば 俳句なりけり
(カブラの蕪村かバナナの芭蕉)
初鴨の 水尾追ひたる 後の鴨 たゆたひ 消 ぬる 恋にあらなく
水鳥の 尾のながれ尾の さざ波の
消
ぬるいのちの をしくもあるか (柿本鴨麻呂)
長雨の 水にさからふ 秋の蟹 お伊勢参りか 遍路の旅か
ザリ蟹は 海老にあらザリ 然れども
蟹とも見えず エビガニといふ (ニセエビ)
雨の中 草の香のする 苅田かな
田臥
にありて ひとりし
思
へば
野分去り 雨の溢れる 芋畑
葉に白玉の 露や残れる
背番号 十八をつけ 野分来る
わたしピンクの サウスポーかな?(偐魔球)
実柘榴の 口開け過ぎて 顎はずす
笑ふはよけど ほどほどにせよ (整形外科医)
野分過ぎ ローカル線の 客まばら 大和国原 朝風寒し
おこたこは 片腹痛し そばいかと
怒れる烏賊の いかにとやせむ (重々承知)
木犀香 長くなりたる 立ち話 途切れて風の 運び来るかも
新しき 蔵が建ちたり 秋日和
鳥もや来鳴く
吾家
の苑に (大和道長)
秋夕焼 代はりて行きぬ 街の灯に 生駒の山も 眠りゆくらし
地蔵堂 飾ってありぬ 秋の草
こともなくあれ この世はなべて (秋の祈り)
法被着て 親の世話役 秋祭 山車 の子供に 引かれ行くかも
落日の 銀杏紅葉に 降りそゝぐ
我が
思
ひなほし 燃ゆるものあり
夕稲架
に 真の豊かさ 思ふかな
千代につなげる 里のいとなみ
夕暮れに 木犀匂ふ 無人駅 ぴーひょろ 鳶 も 家路つくらし
柿の実が つぶらなる日の 三輪の路
さやけき風に 恋ひてし行けば
どこまでも 稲塚 のつづく 卑弥呼の地 兵馬俑なき 九条の国
忘れたる 団栗残る 社かな 子らの声絶え 日の暮れ行けば
枳殻 の 棘ばかりなる 恋の路 踏みてこそ知る 愛もやあらむ
痘痕
やら 笑窪などあり まるめいら
さらえをとこの いつとや待ちつ
冬瓜の 強さの秘密 シトルリン
のほほんとシトル だけのことなリン (寝トルリン)
山の宿 露天風呂にも 秋茜 夕風寒く なりゆくらしも
南港の ビルの上なる 秋の雲
庁舎移転は 波のまにまに (波下知事)
実の青く 葉だけ
紅葉
づる 櫨並木
竜田の姫の 駆け行きたるか
木蝋は のちに採らむと 櫨の実を 染めや残せる 秋の風かも
花時計 装ひを変へ 秋色に 染みて 古都 の 時 刻 むらし
をさなごの 駆け上がる来る 花野かな
秋の日差しの うらうら照れば
八千草に 息吹きかける 花の精 秋野染めたり 千種 の色に
(注)
色字の575
はまほろば氏の俳句。下77は偐家持が勝手解釈で付しました。
写真は全てまほろばさんのブログからの転載です。
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