(承前)
角川を渡って1kmほど走ると、魚津総合公園である。大きな観覧車のあるミラージュランド、県道を挟んで水族館がある。この水族館の南西側に大伴家持の歌碑がある。この歌碑とその歌に歌われた早月川を見るのがヤカモチの目的である。
(大伴家持万葉歌碑)

(同上)
立山
の 雪し
来
らしも
延槻
の
川の
渡瀬
鐙
浸
かすも (大伴家持 巻17-4024)

(歌碑の奥の林を抜けると早月川<延槻川>である。)
早月川の河原に出てみると、水は、ライトブルーの、水色と言うしかない美しい青さで、ほとばしり流れている。瀬音もさやさやと軽く清々しい音なのである。見返るとはるかに立山の雪の頂も見えるとあれば、大伴家持も雪の峰々を見やって、「雪し来らしも・・」と口について出たのだろうか。滔々とたぎち流れる川の瀬音も春の到来を喜んでいるように聞こえたことであろう。
(早月川)
河原に桐の木があった。花が咲いている。はひつきの川の水の色にも似たすがしい花の色である。既に実も生っている。

(桐)
川に架かる橋は「早月橋」。橋の上から川を眺めてみようと、県道に戻ると道の反対側の遊園地の観覧車が空を圧している。JR北陸線の列車の中から遠目に何度も目にしている観覧車であったが、早月川畔に位置していたのですな。

(観覧車)
閑話休題。早月川に戻ります。早月橋へと自転車を走らせる。
(早月川)
写真左手にかすかにではあるが、雪の立山連峰が写っている。空気がもっと乾いて澄んでいれば、青空にくっきりと山容が望めたのだが・・。
早月の 瀬音さやけみ いにしへを
しのへと色も 青くやあらむ (偐家持)

(たぎち流るる水清み・・)
(橋を半分位渡った場所がビューポイントのようです。)
(早月橋)
早月橋を渡って暫く県道を走るが、やはり海辺が走りよかろうと、津田板金工業の前で右折、海岸へと向かう。滑川浄化センターが右手にあり、その先はもう海岸である。どうやら滑川市に入ったようだ。早月川が魚津市と滑川市の境界であったのかも知れない。景色に見とれて標識を見落としたよう。
海岸に出るとまた突堤の道を走ることとする。突堤に上れる場所に可憐な見慣れない花が群れ咲いていた。

(何という花でしょう?)
<5月23日追記>小万知さんから マンテマ
という帰化植物とご教示戴きました。

(滑川から富山への道)
次に目指すのは常願寺川。これを渡ると歩行者・自転車専用道がある筈。

(同上)

(海面が日に輝いて・・)
(ひたすら富山市へ。常願寺川を目指す。)
やがて、滑川港に到着。
(滑川港)
風は心地良いが、日の照る下を走っていると、汗、汗、汗である。こまめに水分を摂る。そして、花も写真に撮る(笑)。ハマダイコンの花が群れ咲いていた。コバンソウもさらさらと風に揺れていた。

(ハマダイコン)
(同上)

(小判草)
(ハマナス)
(同上)
上のハマナスは道の駅「ウェーブパークなめりかわ」に隣接する「はまなす公園」に咲いていたものであるが、常願寺川の先の自転車専用道に入ってから見かけたハマナスは白い花でした。白い花のハマナスを見るのは初めてのことでありました。
(白いハマナス)
常願寺川には未だ着かぬが、(その2)はここまでとし、続きは(その3)にページを改めます。
(その1)
(その3)
(その4)
<追記・注>
写真2枚(縦長の「同上(大伴家持万葉歌碑)」と「小判草」)
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月2日これらを復元修正しました。
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過去記事の写真が歪んでいたりすること
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